○堀越
委員 立憲民主党・
国民・社保・無所属フォーラムの堀越啓仁でございます。
本日も、貴重なお時間をいただきまして、質問に立たせていただくことになりました。私、引き続き環境
委員会所属でございまして、自然系国
会議員として
消費者問題にも取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先ほど各
委員の方からもお話ありましたように、
マスク不足、それから消毒用のエタノールの不足、本当に深刻な
状況になっているというふうに思います。私の居住地であります地域でも
感染者が確認をされ、本当に地域は混乱、不安の中にあります。
そんな中で、私、作業療法士として十二年間リハビリテーションの現場で働いておりましたので、この本当に必要な部分に必要なものが足りていないという実情は、何としても、
政府にはお願いをして、早く
供給できるように
対応をお願いしたいというところであります。
それに加えて、今、現場では、
マスク、消毒用エタノール、これも足りないというのはもちろんなんですが、使い捨ての手袋ですね、ディスポグローブ、これが本当に品薄の
状況になっています。
マスクは手縫いで布製の
マスクをつくることはできても、このディスポグローブは手づくりすることができませんので、これがなくなってしまったら本当に大変な
状況になります。汚物の処理であるとかあらゆるところで、気切の処置ですとか喀たん吸引、こういったところでも必ず使う、こうしたものが、もう既に、
現状、品薄の
状況になっておりますので、これも
安定供給に向けてぜひ
対応していただきたいというふうに思っております。
今、私が危惧しているのは、天然ゴムの原産地であるマレーシアが、大多数のシェアを持っているわけですけれ
ども、
外出制限になっているというところを受けて、この
供給が不安定になってくるのではないかと。もう既にそういう
状況、国々もあるというふうに
承知していますので、ぜひこのあたりは先手を打って、足りなくなった、なくなってからでは遅いので、ぜひ注視をお願いしたいということをあわせて私の方からもお願いを申し上げさせていただきたいと思います。
新型コロナウイルスに関しての
質疑、いろいろとさせていただきたいところもありますが、先輩の議員の皆さん、質問していただきましたので、私はちょっと別の観点からお話をさせていただきたいというふうに思っております。
まず最初に、さまざまな繊維や雑貨工業品について表示が義務づけられている
家庭用品品質表示法について、
消費者庁に伺いたいと思います。
この
家庭用品品質表示法に基づく表示規程には、革又は合成皮革、もちろん毛、ウールも指定されているんですが、なぜか毛皮だけが見当たらないんですね。革、合成皮革、ウール、こういうのは表示指定されているんですけれ
ども、毛皮というのが見当たらないんですね。
毛皮は、確かに、これまでは高級品で嗜好性が高いものだということで指定の
対象外になっていたということや、事
業者団体等に対するアンケート
調査や
意見交換では必要であるとする
意見が出なかったため
検討されていない、平成二十八年の
委員会で
消費者庁が
答弁されております。結局、その後も指定がされることなく今に至っているわけですね。
しかし、これまで、確かに毛皮というのは嗜好品ではありました。いわゆるミンクのコートというような、どこからどう見ても嗜好品のような、そういったものであったのは、もう随分昔の話になってきているんじゃないかと思っております。ふだん私たちが身につけるものの中に、全体に毛皮が使われているというものは逆に少なくて、一部毛皮が使われているもの、こういったものが割ともう当たり前のようになってきている。例えば、フードの一部分であるとか、それこそアクセサリーでも毛皮が使われていたり、靴などにも一部添えられていたり、今こういった使い方にどんどんどんどんなっているわけです。
しかしながら、それと同時に、やはり毛皮がどういう形で調達されてきているのかということについて、
消費者の皆さん、関心がかなり高まっています。
消費者庁、頑張っていただいて、エシカル消費、倫理的消費、先ほど
青山委員の方からもお話が最後ありましたが、こうした消費動向に対して、やはり倫理的なものを持って消費をしていこうという動きの中で、この毛皮に対しても、どんな調達をされているのかということに関心が高まっているし、今、インターネットがこれだけ普及していますから、どんどんどんどん、可視化することができるようになってきている。
この
状況の中で、いわゆる残虐な方法によって調達をされた毛皮等々は避けたいという方々も、やはりこれはだんだん高まってきています。実際、毛皮製品の輸入量そのものが、ピーク時と比べて実に八九%も減少しているということからも明らかなのではないかというふうに思っています。
そこで、
消費者にとって今何が求められているのかというと、やはり、動物の毛皮、リアルファーを避けるために、商品表示が私は必要であるというふうに思っています。
今、エシカル消費それからSDGsの高まりの中で、ファッション業界の方からもこの動きというのは既に起こっておりまして、やはりエシカルファッションであるとかアニマルフリーファッションな
ども広がりを見せている中で、この品質表示義務、私は必要になっているのであろうというふうに思っています。
下手をすれば猫の毛皮なんかも、今、中国では一般的に売られているものもありますので、日本にも輸入される
可能性もなきにしもあらずでありますので、それがキツネやミンクでも、ウサギやタヌキでも、同じように
消費者は購入したくない、そういう選択をしたい、そういう方々もふえておりますので、ぜひ、毛皮の部分だけが表示されていないという
状況は、私は是正しなければいけないんだろうというふうに思っております。
さらに、今、エコファーと呼ばれる化学繊維や植物からつくられるフェイクファーというのが、かなり精巧につくられるようになってきているんですね。この見きわめがなかなか難しいようになっています。
かつては、明らかにこれはもう人工物だなというのが、リアルファーと比較するとわかったんですが、今、大分精巧になってきている。この精巧になってきている、これは日本の技術だからできるわけで、この高い日本の技術をむしろ世界に広げていくということにもやはり私はつながるというふうに思っておりますので、リアルファーなのかどうかという商品の表示の義務化、私は必要だというふうに思っています。
そこで、伺いたいんですが、この
家庭用品品質表示法において、
消費者の選択機会の確保を考えていくと、諸
外国と同様に、何の動物なのか、原産地はどこなのかまで含めて、リアルファーの表示を早急に義務化するべきだというふうに思っております。この件につきまして
衛藤大臣の御見解を伺いたいのがまず一点。
そして、この
家庭用品品質表示法において、業界、事
業者団体にアンケートをとるのではなくて、やはり商品を選ぶ側の
消費者の
意見や動向こそ重要であるというふうに思っておりますので、
消費者の
調査や
意見聴取によって、これも当然
検討しているというふうに思いますが、現在どのような過程を経て品質表示義務の追加
対象を
検討しているのか、
お答えいただきたいと思います。