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2019-04-17 第198回国会 参議院 災害対策特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
三十一年四月十七日(水曜日) 午前十時開会 ─────────────
委員
の
異動
二月一日
辞任
補欠選任
木戸口英司
君
礒崎
哲史
君 四月五日
辞任
補欠選任
牧野たか
お君
塚田
一郎
君 四月十六日
辞任
補欠選任
佐藤
信秋
君
青山
繁晴
君
塚田
一郎
君
豊田
俊郎
君 四月十七日
辞任
補欠選任
鉢呂
吉雄
君
斎藤
嘉隆
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
山本
博司
君 理 事 そのだ
修光
君 馬場
成志君
吉川 沙織君 小林 正夫君 委 員
青山
繁晴
君
佐藤
啓君 酒井
庸行
君 自見はなこ君
豊田
俊郎
君 藤川 政人君 藤木
眞也君
堀井 巌君 山田
修路
君
斎藤
嘉隆
君
礒崎
哲史
君 浜口 誠君 竹内 真二君 室井 邦彦君 武田 良介君
国務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
防災
) )
山本
順三
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
中根
一幸
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
舞立
昇治君
事務局側
常任委員会専門
員 林 浩之君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
災害対策
の
基本施策
に関する件) (
平成
三十一年度
防災関係予算
に関する件) ─────────────
山本博司
1
○
委員長
(
山本博司
君) ただいまから
災害対策特別委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 昨日までに、
木戸口英司
君、
牧野たか
お君及び
佐藤信秋
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
礒崎哲史
君、
青山繁晴
君及び
豊田俊郎
君が
選任
をされました。 また、本日、
鉢呂吉雄
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
斎藤嘉隆
君が
選任
されました。 ─────────────
山本博司
2
○
委員長
(
山本博司
君)
災害対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
災害対策
の
基本施策
について、
山本国務大臣
から
所信
を聴取いたします。
山本国務大臣
。
山本順三
3
○
国務大臣
(
山本順三
君) おはようございます。
国土強靱化担当
、
防災担当大臣
の
山本順三
でございます。 第百九十八回
国会
における御審議に当たりまして、
災害対策
に関する私の
所信
を申し上げます。
我が国
は、その
自然的条件
から、各種の
災害
が
発生
しやすい
特性
を有しております。こうした
我が国
の
特性
を踏まえ、
防災
は国家の基本的かつ極めて重要な任務であるとの認識に立ち、
災害
に強くしなやかな
国づくり
を進めてまいる
所存
です。 いまだ記憶に新しい
東日本大震災
や
熊本地震
を始め、この一年間にも
地震
や
火山
の
噴火
、台風、
豪雨等
による
災害
が
発生
しております。特に、
平成
三十年七月
豪雨
、
北海道胆振東部地震等
により、多数の
方々
が被災されております。こうした
災害
により亡くなられた
方々
とその御遺族に対し、深く哀悼の意を表しますとともに、全ての
被災者
の
方々
に心からお見舞いを申し上げます。
政府
は、こうした
災害
に対して
被害状況
の
早期把握
及び
被災者
の
救援救助活動
に
全力
を尽くすとともに、
生活
、
生業
の
再建
、
復旧復興対策等
について、
関係省庁一体
となって
対応
してまいりました。 岡山県、広島県、愛媛県を
中心
に甚大な
被害
をもたらした
平成
三十年七月
豪雨
については、
発災
から既に九か月余りが経過しましたが、
被災地
では昨年十一月に
仮設住宅
の
建設
が完了し、恒久的な住まいの
確保
に向けた
取組
が進められているところであり、
復旧復興
に向けた
被災自治体
の
取組
を
政府
としても
全力
で支援してきたところです。 また、昨年九月に
発生
した
北海道胆振東部地震
についても、本年一月末に
仮設住宅
の
建設
が完了したところです。今年に入ってからも、
被災地
では再び強い
地震
が
発生
しており、
被災地
の
方々
は大変な不安を感じておられるものと認識しています。引き続き、
政府
としては、
被災者
の
生活再建
、
住宅再建
を支援するとともに、
農林水産業
、
観光産業
の
復旧復興等
に取り組んでいるところです。 これらの
災害
に対し、
政府
としては、
被災地
の
復旧復興
を更に加速するため、
予備費
を活用するとともに、
平成
三十年度第一次
補正予算
及び今回の
国会
で成立した
平成
三十年度第二次
補正予算
や
平成
三十一年度当初
予算
において、
インフラ
の
復旧
や
生活
、
生業
の
再建
に必要な措置を講じております。被災された
方々
が安心して暮らせる
生活
や被災した
地域
のにぎわいを一日も早く取り戻すことができるよう、
被災地
の
方々
の気持ちに寄り添いつつ、引き続き、
政府一丸
となって
被災者支援
、
復旧復興対策等
に取り組んでまいります。 続きまして、
防災対策等
の主な課題と
取組方針
について御
説明
します。 まず、
水害対策
の
強化
についてであります。
平成
三十年七月
豪雨
において甚大な
被害
が生じたことを受け、
中央防災会議
の下に
ワーキンググループ
を設置し、
防災気象情報
と
地方公共団体
が発令する
避難勧告等
の
連携
、
災害リスク
と
住民
の取るべき
避難行動
の
理解促進等
について御議論いただき、昨年十二月に
報告書
が公表されました。
ワーキンググループ
や本年一月に開催された
防災対策実行会議
での議論を踏まえ、本年三月に、
次期出水期
に向けて実施する
対策
を取りまとめたところです。
防災
と福祉の
連携
による
高齢者
の
避難行動
に対する
理解促進
に向けた
取組
や、様々な
機関
が発信する
防災情報
を
災害発生
のおそれの高まりに応じて五段階の
警戒レベル
に整理することによる分かりやすい
防災情報
の提供など、必要な
対策
を講じてまいります。また、この
豪雨災害
に対する
プッシュ型支援等
の
政府
の
初動対応
に関する
検証
結果が昨年十一月に取りまとめられました。
検証作業
を通じて得られた
教訓等
を踏まえ、
政府
としての
災害対応能力
の更なる
向上
につなげてまいります。 次に、
地震対策
の
強化
についてであります。広範囲かつ甚大な
被害
が懸念される
南海トラフ地震
については、
南海トラフ沿い
でマグニチュード八クラスの
地震
が連続して
発生
する場合等に備えた
防災対応
について、
中央防災会議
の下に設置した
ワーキンググループ
で御議論いただき、昨年十二月に
報告書
が公表されました。
報告書
を踏まえ、本年三月に、
地方公共団体等
における
防災対応検討
の
参考
としていただく
ガイドライン
を公表したところです。本
ガイドライン
を
参考
とした大
規模地震
の
発生
に備えた
事前避難
に関する
検討
などを通じて、
防災対応
の一層の
向上
に努めてまいります。 さらに、
火山災害
の
対策
については、大
規模噴火
時に想定されている広範囲にわたる
火山
灰の影響に備えるため、
中央防災会議
の下に設置した
ワーキンググループ
において、
被害想定
及び広域的な降灰に対する
応急対策
の基本的な考え方について御議論いただいているところであり、取りまとめに向けて、引き続き
検討
を進めてまいります。
災害救助
の
実施体制
については、昨年の
通常国会
において
災害救助法
の一部を改正する法律を成立させていただきました。これは、今後の大
規模
・
広域的災害
に備え、一定の基準を満たす
指定都市
を
救助実施
市として指定することにより、
被災者
の実情に即した
対応
を迅速かつ円滑に行えるようにするものです。本年四月一日からの
改正法
の施行を受けて、
地域
の
災害救助体制
が更に
強化
されるよう、しっかりと取り組んでまいります。 また、大
規模災害
に
対応
するためには、国、
地方
、
民間
といった
関係機関
の
情報
を共有することが極めて重要です。このため、昨年度から、大
規模災害
時に様々な
情報
を集約、地図化して各
関係機関
の
災害対応
を支援する
現地派遣チーム
が、
平成
三十年七月
豪雨等
において試行的に活動しております。今年度より本格的な運用を開始したところであり、今後も
災害対応
や
訓練
を通じて
機能向上
を図ってまいります。
災害対策
の
推進
については、
国民
一人一人が自らの命は自らが守る
意識
を持ち、自らの判断で行動する
社会
の実現に向けた
取組
を引き続き進めてまいります。また、
行政
による
公助
はもとより、
国民
一人一人が自ら取り組む自助、そして、
地域
、
企業
、学校、
ボランティア
など互いに助け合う共助を組み合わせた
取組
を
国民運動
として一層
推進
してまいります。さらに、
地区住民
による
地区防災計画策定
への
取組支援
を始め、
災害教訓
の継承、
企業
におけるBCPの普及や、
ボランティア
、NPO、
行政
の三者の
連携
、
協働等
の
取組
を進めます。また、
防災推進国民会議
などを通じて、
防災教育
や
防災意識
の
啓発
に努めてまいります。 さらに、十一月五日の
津波防災
の日、
世界津波
の日を
中心
に、
津波防災
の
啓発活動
により一層取り組むとともに、
仙台防災枠組
に基づき、
我が国
の
知見
や
教訓
、
防災
に関する
取組等
を
世界
に発信し、
防災協力
を
推進
してまいります。
国土強靱化
につきましては、
災害
から得られた
教訓
や近年の
社会情勢
の
変化等
を踏まえ、昨年の十二月に
国土強靱化基本計画
を
平成
二十六年の
策定
以来初めて見直し、長期的、計画的かつ着実に
国土強靱化
を進めるための新たな
方針
を盛り込みました。 さらに、
政府
を挙げて実施した
重要インフラ
の
緊急点検
の結果等を踏まえ、
事業規模
がおおむね七兆円程度の
防災
・
減災
、
国土強靱化
のための三か年
緊急対策
を取りまとめたところです。三年間集中で
対策
をしっかりと実施することとしています。 今後とも、
施策
の
重点化
、
優先順位付け
を行い、ハード、
ソフト両面
の
対策
を総動員しながら、国、
地方
、
民間
が
一体
となって、
災害
に強い
国づくり
、
国土強靱化
の
取組
を加速、深化してまいります。 以上申し上げましたとおり、
一連
の
災害
からの迅速かつ円滑な
復旧復興
のため、
被災者
に寄り添いながら、被災した
地方公共団体
と
一体
となって取り組むとともに、これらの
災害
を
教訓
とした
災害対策
の一層の充実を実現し、
災害
に強くしなやかな
国づくり
を進めるため、大きな
使命感
と
責任感
を持って
全力
を尽くしてまいる
所存
です。
山本委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の格別の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願いを申し上げます。
山本博司
4
○
委員長
(
山本博司
君) 次に、
平成
三十一年度
防災関係予算
に関し、
概要
の
説明
を聴取いたします。
中根内閣
府副
大臣
。
中根一幸
5
○副
大臣
(
中根一幸
君)
国土強靱化担当
、
防災担当内閣府副大臣
の
中根一幸
でございます。
災害
から
国民
の生命、身体、財産を守るために、
国土強靱化担当
、
防災担当内閣府副大臣
として、
山本大臣
を補佐し、
一連
の
災害
からの
復旧復興
、今後の
災害対策
と強靱な
国づくり
に
全力
で取り組んでまいります。
山本委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願い申し上げます。 さて、
平成
三十一年度の
防災関係予算
の
概要
につきまして、お手元の資料により御
説明
いたします。 まず、一ページの
総括表
について御
説明
申し上げます。 この表は、
関係省庁
の
施策
のうち
防災関係
のものとして
予算額
を特定できるものについて取りまとめたものであります。
科学技術
の
研究関係
が約百十二億円、
災害予防関係
が約六千百六億円、
国土保全関係
が約千百四十九億円、
災害復旧等関係
が約一兆八千四百二十七億円となっており、これらを合計しますと約二兆五千七百九十四億円となります。 次に、主要なものを簡単に御
説明
申し上げます。 二ページからの
科学技術
の
研究
につきましては、
文部科学省
において
地震観測
や
火山研究
、
人材育成等
に要する
経費
を計上しているほか、三ページでは、
国土交通省
、
気象庁等
において
地震
、風水害、
火山等
の
災害
に関する
調査研究
に要する
経費
を計上しております。 四ページからの
災害予防
につきましては、
内閣
府において
政府
における
初動対応
や
防災教育訓練等
を、五ページでは、警察庁において
災害警備活動用資機材
の
整備等
を行うための
経費
を計上しているほか、六ページから八ページでは、法務省や
厚生労働省
、
農林水産省等
において、九ページから十三ページでは
国土交通省等
において、それぞれの
所管施設等
の
整備
、
耐震化
や
防災対策
の
推進等
に要する
経費
を計上しております。 十四ページからの
国土保全
につきましては、主に
農林水産省
及び
国土交通省
において、
治山事業
、
治水事業
、
地すべり対策
や
海岸事業等
に要する
経費
を計上しております。 最後に、十六ページからの
災害復旧等
につきましては、
内閣
府における
災害救助費等
の
国庫負担
や
被災者生活再建支援金
の支給、
復興庁
において
東日本大震災
からの
災害復旧復興事業
に要する
経費
を計上しているほか、十七ページから十九ページでは、
農林水産省
、
国土交通省等
において
所管施設
の
災害復旧事業
や
復興対策等
に要する
経費
を計上しております。 以上の
予算
に基づき、過去の
災害
からの
教訓
を十分に踏まえつつ、最新の
科学的知見
を生かしながら、
政府一体
となって総合的な
災害対策
を
推進
し、
国民
の安全、安心の
確保
に努めてまいる
所存
です。何とぞよろしくお願い申し上げます。 以上で
説明
を終わらせていただきます。
山本博司
6
○
委員長
(
山本博司
君) 以上で
所信
及び
予算
の
説明
の聴取は終わりました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十六分散会