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木田参考人 NHKは、障害のある人も積極的に参加、貢献できる共生社会への
理解を深めるとともに、人種、国籍、性別などの違いを超えて多様な価値観を認め合う社会を目指した
放送サービスを
充実していくことを
公共放送の使命と捉え、三カ年
経営計画の重点施策にも掲げております。
二〇一八年度から字幕
放送、解説
放送、手話
番組の目標を示す国の指針が改められたことを受け、さらなる拡充を
計画的に進めているところです。
字幕
放送は、字幕付与を目指す対象時間が一日十七時間から十八時間に拡大したことを受け、二〇二二年度までに、新たな対象となる早朝や深夜の
番組に字幕を付与する準備を進めています。
また、
地域放送局の
番組への字幕拡充は、専門の技術を持つスタッフの
確保が難しいなどの課題がありますが、将来、AIによる字幕付与を行うことを視野に、二月から自動字幕付与装置の実験を開始しました。福島、静岡、熊本の夕方のニュース
番組で自動音声認識技術により生成した字幕を
インターネットで配信し、スマートフォンなどの携帯端末で表示しているものであります。
また、解説
放送は、昨年度までの指針の目標値を二〇一四年度には達成しております。その後、自主的に上積みしてきました。二〇一七年度、総合
テレビの対象
番組の一四・一%、Eテレについては一九・二%に解説を付与しました。今後も解説
放送の付与
番組を着実にふやすよう努めていきたいと思います。
それから、手話
番組は、「
NHK手話ニュース」「こども手話ウイークリー」などのニュース
番組のほか、「
NHKみんなの手話」「ワンポイント手話」などをEテレで
放送しております。総合
テレビでも手話表現を取り入れたアニメを編成するなど、拡充に取り組んでおります。
平昌
オリンピック・パラリンピックでは、ハイライトをお届けする
番組で、字幕と音声解説に加え、手話も交えてユニバーサル
放送としてお伝えしましたが、二〇二〇東京に向けても引き続き拡充に努めてまいりたいというふうに考えております。