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鉢呂吉雄君 おはようございます。
立憲民主党・
民友会の
鉢呂吉雄でございます。
農水委員会に初めて所属することになりまして、
参議院のしきたりをきちんと守って、格式の高い当
委員会ですから、しっかりと議論をしていきたいとまずは思っておるところでございます。
そして、
吉川大臣におきましては、同じ
北海道ということもございますけれども、御就任、誠におめでとうございます。よろしくお願い申し上げます。
私も、
議員になって今年が足掛け三十年目になります。ちょうど
選挙が、八九年の十一月に
衆議院に立候補を表明いたしまして、当時は牛肉、オレンジの
自由化のさなかでありまして、
参議院では山が動いたという形で大きな議席の変動があった年であります。そして、二月の十八日に初当選、三か月の
選挙戦でした。
皆さんも御
案内かどうか分かりませんが、私は一
農協の職員でありましたが、
農家の
皆さんの御
期待で当選したわけであります。
それ以来といいますか、二回目の
選挙、帰ってきましたら、当時の
農水省の事務次官から、もう米の
輸入交渉は終わったと、こういうふうに八月の初めに言われて、
宮澤政権から
細川政権に替わって、十一月に
外務大臣の
羽田孜さんに付いてジュネーブに行きましたら、
羽田外務大臣が、二人行ったんですけれども、おい、横に来てくれと。
記者会見が直接、その夜の十時の、当時は
報道ステーションでしたか、そこに生放送で出て、米の
輸入に道を開くと。帰ってきて、
皆さんにしこたま怒られた経験がございます。
以来、ガット・ウルグアイ・
ラウンドからWTO、
山田委員も御
案内のとおりで、その後、
ドーハの
ラウンド等を踏まえまして、この三十年
余り、
自給率はちょうど一〇%下がったことになります。今は三八%、当時は四九%。一番最高のときは昭和三十五年、七九%でしたから、そのことは比較はできませんが。あのときから、ですから、
農地面積は今は四百四十万ヘクタール、当時は六百万ヘクタール以上、これは
最大のときです、減ったことは事実です。あるいは
耕作放棄地とか、新たな問題も出てきています。しかし、やっぱり一番大きいのは、
自給率を下げた一番大きな原因は、様々な
農産物が
海外から
輸入されてきたということも大きな要因であろうと思っています。
大臣にお
伺いしますけれども、今日は、私は
衆議院で
国対委員長のときに、副
大臣、
政務官認めるから、
国会は
政治家同士の
論議にしようと言い始めた本人でありますから、以来、
大臣、副
大臣、
政務官まではやっていますけれども、
事務方は来なくていいと。今日もちょっと来ておるようですけれども、
揚げ足取りはしません。
私は最後の
野田政権時代に、
予算委員会、百二十数時間、
予算を上げるためにやりました。当時の
小池次席理事、
筆頭は石破さんでしたが、こんないい充実した
野党として
論議をさせていただいたと、感謝の表明を
総括質疑のときに、
小池百合子さん、今の都知事であります。そして、引き続き税と
社会保障の
一体改革、伊吹さんが
野党の
筆頭理事、私は
与党の
筆頭理事、いろいろありましたけれども、あのような形で、
消費税の
関係です、上げさせていただきました。
この
臨時国会、
余りにも立法府が行
政府の
下請機関のように、今日新聞見てびっくりしたんですけれども、
EPA、欧州との
EPAが四時間半で、これ三時間今日やるんでしょう。これは、
EPAの、基になるものが
EPAで、これは
特定農林水産物の
保護に関する
法案ですけれども、これ
余りにもむちゃくちゃ過ぎると、こういうふうに思わざるを得ません。
しかし、私は、
国会のそのことは別として、
大臣に、この三十年間見てもこのように変わってきました。もちろん、開かれた、
日本は特に
自由化、
自由貿易というものを重んじる国でありますから、その中で、三八%の
自給率の
日本が、食べる
食品の
農林水産物についてどういった
対応をすべきか、これは相手もあることですから簡単に解決できることではありませんけれども、私は、やっぱり
日本の主張というものを粘り強くやるべきだと、この三十年間もやってきました。
これは、
一つはやっぱり自国で
国民の
皆さんに食べていただく
食料をちゃんと安全に安定して供給する、
安全保障というような
言い方、
食料の
安全保障。それからやっぱり、そこで暮らしている農村、漁村、山村というのがあるんですから、その
地域の
経済として、生活として、そういった
生産をすることの
必要性。様々な
経済や
環境や多面的な機能もあるでしょう。やっぱりこういうことを粘り強く訴えていくべきだと。
このことを、何か、最近私、帰ってきて、第一次
産業は
成長産業だと、今ずっと読み直しているんですけど、何が
成長産業か。
生産所得を拡大するというような
言い方をしておりまして、決して持続的な
環境やあれと相反するものではないかのようにしていますけれども、いずれにしても、元に戻しますけれども、
漁業法の
改正や
EPAの
関係等について、私は、じっくり
参議院の、何も十日でこれを終わらすことは必要ありません。
もっと
論議すれば、私どもにも
国民は付いておるんです。
北海道の、ちなみに三名区で
徳永さんと私と
二つ、票数あれすれば少ないんですけれども、取れたんです。私は、もうこんなこと言ったら時間がなくなっちゃうからあれだけれども、
徳永さんと違って、私は、おまえはもう悪名も高いから組織、
団体は要らぬべというふうに言われて、ひたすら農民の個人のところを回ってきました。そうしたら、
皆さん、
農協とか漁協にも行ったら、みんな私の言うことにうなずいてくれました。当時はちょうど
TPPの12というんですか、最初のやつの
衆議院で採決するときだった、四月二十四日、おととしですね。みんな、
予算は今の
政権からもらう
関係上、
鉢呂を表立って応援できないけれども、おまえの言うことは全て正しいと、いや、ここははっきり言いますけれども。
自民党の
支持率は今でも高いですよ。私は
小川勝也さんにお願いして、この
世論調査、ここには書いていませんけれども、四四%、今でもですよ、十月。ところが、
安倍さんは、先ほど言った
農家を回れば、今すぐでも
安倍総理を辞めさせてほしいんだと、こう言いますよ。
大統領選挙なら
安倍さんはいつでも落選するのではないですかと思うわけであります。
そこで、元に戻しますけれども、
大臣、
日本の
交渉の
農産物に関わって、どういうことを基本的な
立場として訴えていくのか、お
考えを聞かせていただければ有り難いと
思います。