○山本太郎君 自由党共同代表、参議院、自由党共同代表、社民との会派、もう一回やり直していいですか。はい、ありがとうございます。
自由党共同代表、山本太郎です。社民との会派、希望の会を代表し、反対討論をさせていただきます。
何で採決やってるんですかって話になるんですよ。採決なんてやれるわけないでしょうって。当たり前の顔して何で採決できるんですかって。今日も明らかになったじゃないですか、田村智子さんの質問で。先週から続いて、紙があるのかないのか、その答えさえもはっきり一言で言えなく、いつまでもいつまでも答弁を続けて、大切な質問時間を削り続けて、そのようなことで審議が深まるわけありませんよねって。
ずっとその手法じゃないですか、この
委員会に限らず。総理
大臣がそういうやり方をするからこそ、ずっとどの
委員会でもそういうやり方が許され、どの
大臣でもそのような振る舞いになっていくような、まるでそれを、その姿を見ていく、余りにもあり得ないようなやり方。全然、心ないじゃないですか、国会審議に。詰まっていないの丸分かりでしょう。あり得ないですよ、本当に。
しかも、
TPP統括官、実際に交渉にまで行っていた人、国会で全く逆の答弁しているんですよ。それは、そのときに質問通告をもらっていなかったからとか、質問通告もらうもらわないの話じゃなくて、超基本的な
部分の質問なんですよ。それに対して真逆の答弁を堂々としてしまっている。これはもう一回、今まで行われた
TPP、最初の
TPPから
TPP11のこの
質疑に関してどういう答弁をしているのかということを洗い直し、一からやり直しですよ。当たり前じゃないですか、国益掛かっているんでしょう。
国民の生命、財産守るって、いつも口ばっかりじゃないですか。野党時代、どんな振る舞いだったんですか、自民党の皆さん。このバス乗ったらどこ行く、地獄行くみたいな話ずっとしていたでしょう。
TPPは
米国の基準を
日本が受け入れ、
日本における
米国の利益を守ることにつながるからだ、それは
日本が
日本でなくなること、
日本が目指すべき理想を放棄することにほかならない、
TPPバスの終着駅は
日本文明の墓場なのだって。こんなこと言っていたの一人じゃないですよ。これ言っていたの、もう皆さん御存じですよね、稲田朋美さんですよ。二〇一一年十一月、
TPP交渉参加を打ち出した当時の民主党政権を厳しく批判した文章。
これにも負けず劣らず、
TPP大反対って言い続けていたじゃないですか。北海道の比例区では、うそつかない、ぶれないとかっていうポスターもあったじゃないですか。これがまかり通るんですかって。選挙終わって政権取って百八十度手のひら返すっていう、これ詐欺ですよ。その詐欺が政治だったら許されるんですかって話ですよ、国民の税金使って。で、国民には自助共助、あり得ない話じゃないですか。
この
TPP11に関しても、一体何を得たんですか、差し上げた分の見返りは。当たり前でしょう、国際的な交渉なんでしょう。得ていない、あげてばっかり。何であげてばっかりなんですかと言ったら、何とか形にしたいからって。知らぬわ、そんなもんって。何なんですか、その利益。それによって、実際に畜産やられている方だったり農家の方だったりとか、どんな思いをしなきゃならないんですかっていう話なんですね。
まあ、先ほどの稲田さんのように、骨があるかに聞こえるような言葉を吐き続けた自民党議員は、野党時代には多くいましたが、政権を取った段階でほぼ絶滅。
TPPで
米国に食われると危機感を訴えていた野党自民党が、政権を取ってから
TPP大推進に豹変。歴史に残る見事な手のひら返し、もちろん黒歴史ですけどね。
しかし、結局、
米国は損をするからと
TPPに入らないことに。その際、安倍総理は、
TPPは
米国抜きでは
意味がない、根本的な利益のバランスが崩れてしまいますとAPECで訪れたアルゼンチンでは語っていたのに、
米国なしでも
TPPやる、ついには、
米国にいつか帰ってきてもらうと妄想を膨らませ、野党時代の主張からどんどん趣旨が変わる一貫性のなさ。
損をするから入らない、そう言う
米国に戻っていただくためには、前よりももっと譲らなきゃ駄目じゃないですか。当たり前ですよ。だって、入らない理由は損するからですから。今まで以上に譲らなきゃならない。
TPPじゃなくても事前に譲るようなことになっていくんじゃないんですか、それがFFRなんじゃないですかという話なんですよ。ただでさえ、事前に多くを譲ったのに蹴られた。国益に反する交渉はしないなど無理な話でしょう。
米国抜きで形になったのが
TPP11、
米国は得するが他国は得しない
部分、ルールに関して二十二の凍結項目を設けたと、作ったと。
アメリカが復帰するまでの凍結。とにかく十一か国でまとまったという
部分だけを手に入れるために、
日本は凍結を
一つも要求しなかった。いいカモというんですよ、こういうのをね。国益に反する交渉は行わないをキャッチフレーズに国益を損なう交渉をしていたことは、11見たら分かるじゃないですか。
例えば、著作権物保護期間、作者の死後五十年から七十年に延長する
部分、凍結ですから、これに対応する
国内法の制定、
TPP11では国際約束ではない、その義務でもない二十年の延長を今回の
整備法で行う理由を、
日本がグローバルな基準を作っていくことを主導すると
意味不明な答弁。さらに、保護期間延長で、漫画、アニメ、音楽、
日本の競争力のあるコンテンツが中長期的には収入が増える、メリットがあると答弁。二十年延長でどのように利益が出るか
試算したんですか、
政府に聞いても、定量的に
試算することは困難であるため、
試算は実際には行っておりませんと答える。ニュージーランド、していましたよ。自分
たちが主張していることの根拠すらない、イメージにすぎないことが明らかに。これはもはや国権の最高レベルでやるやり取りじゃないですよ。もう居酒屋で語っている夢レベルですよ。
日銀国際収支統計、
日本はここ五年、著作権等使用料は毎年年間八千億円もの巨額赤字、その大半は対米赤字、
アメリカは著作権
分野だけで年間十兆円強という驚異的な外貨を稼ぐ国。著作権の保護期間が二十年延びれば、それだけ
日本の国際収支、赤字額は大幅に増え、もうけるのは
アメリカ。国益無視で何の交換もなくストレートにプレゼントを差し上げる姿は、交渉とは呼ばない、隷属と言います。
牛肉のセーフガード発動基準数量について、
米国がいた
TPPで決定された数量五十九万トンを
TPP11でもそのまま引き継いだ。つまり、
米国分を引き下げなかった。要は、
TPP11に残ってくれた
国々で
輸出を増やしてもらう考え。
米国分はここにはカウントされないので、
輸出が全体に増えてもセーフガードは発動されづらくなり、
国内の畜産農家が苦しむことは目に見えていますよね。
先ほど農水省の方、お話しいただいていましたけど、この先、経営安定政策、補給金、いろんなものある、
対策費を重ねていったら、じゃ、幾らになるんですかって、答えられない。毎年の予算でやっていくって。しばらくの間は助けるけど、いつまでも助けないという話じゃないですか、これ。毎年やっていく、相当手厚い対応、
対策やっているとおっしゃっていましたよ。でも、これって未来永劫、
TPPに対しての経営安定策や補給金、続けるわけじゃないでしょう。結局これ、勝てないところ淘汰される以外ないんですよって。
わざわざ、
世界の競争に十分な競争ができる準備がまだできていない
国内の
生産者巻き込んで、何で勝手にマーケットもっと広げているんですかって。望んだんですか、農家の方が。
関税の
撤廃、非
関税障壁の
撤廃、望んだんですか。望まれないことばっかりしていませんか。決められない政治から決められる政治へ、決めていること、ろくでもないことばっかりやん。わざわざ
世界の競争にそうやっていろんな人々を巻き込んでいく。強い農業をつくるというんだったら、
TPPやめた上でその相当手厚い施策をやることが重要なんじゃないですか。それこそが強い農業をつくるという話なんですよ。それこそが食料の安全保障なんでしょう。それ、やらないんだ、すごいですね。
国益無視で何の交換もなくストレートにプレゼントを差し上げる姿は、交渉ではなく隷属と言います。先ほどの文章をもう一回読み上げているような状態ですけどね、でも、何回でも言いたい。交渉じゃないやん、全部差し上げているやん。
澁谷さん、びっくりしましたよ、もっと違う答弁来るのかと思った。全く違う国会内での答弁を、これ間違いですよねって、認めると思わなかったけど、すんなり認めていらっしゃった。百八十度違うことをやっていた。「水道事業につきましては、どちらかといいますと、これは公営サービスということで、
政府調達の
分野に属するのではないかと思いますけれ
ども、コンセッションも含めて、今回は
政府調達の対象にしているところでございます。」。おかしいやん、それ。コンセッション含まれへんやん。コンセッション含まれることにしているやん、答弁で。百八十度違うようなことを別の
委員会で、衆議院で話、しちゃっているんですよ。やり直しに決まっているやん、こんなの。
ほかにもありますよ、こんなことが山ほど、恐らく探していけば。余りにもあり得ない。これは、この一回間違えたとか、この
澁谷さんだけの問題じゃないんですよ。なぜならば、
TPPとPFIは
関係する話なんですから。PFI法の方で梶山
大臣がお答えをしてくださった内容と矛盾が出てくるんですよ。
こんなおかしな国会、ないでしょうって。ちゃんとどのような政策体系になるかということの話合い、されていないんじゃないですかって。軽い気持ちで国会に臨まれるから、こんなことになるんじゃないですか。百八十度違うことを言う、普通。言わないですよ。言えないですよ。
つまりは、
TPPにおいても、
政府調達、PFI、コンセッション事業においても地元
企業を優遇するやり方があるといった趣旨の梶山
大臣の答弁、ずっとおっしゃっていました。私が外資に食われるんじゃないのと言ったら、いや大丈夫だと。そこまで軽くは言いませんけれ
ども、でも、大丈夫だと、ちゃんとやっていくんだということをずっとおっしゃっていた。けれ
ども、
澁谷さんの、コンセッションは今回の
政府調達の対象になっていると。コンセッションも含めて
TPP十五章の対象にしていると理解されるような間違った答弁をされたら、当然、矛盾生まれますよ、
澁谷さんの答弁をそのままうのみにすると。コンセッションまで十五章に適用されるという話にしちゃっているんだから。
今まで、PFIの審議のときの、梶山さんが地元
企業を優遇とか地元
企業を育てるんだと言ってきたけれ
ども、十五章が適用されるということは、その十五・四条の内国民待遇も適用されるということになり、外資も平等に入れてやっていこうという話になるじゃないかって。ちゃんと統一された政策の体制が、体系がつくられていないんじゃないかって。絶対間違えちゃ駄目なところですものね。
大臣は私におっしゃってくださいましたよ。そんな鬼の首取ったみたいに私
たち言ったことないでしょう、山本さんも間違えるじゃないかと。そうですよ、間違えますよ、たかが私ですから。でも、一生懸命間違わないようにいろいろ調べてやっていますけれど、間違えることはあります。
私
たちベストを尽くしているから間違えることだってあるじゃないかというのは、そちら側に言ってもらったら困るんですよ。だって、交渉内容とか全部秘密なんでしょうって。私
たち、知らないんですよ、どんなやり取りが行われてきたか。どうしてこういう内容になっているかということを知れないんですよ。条文読むしかない、以外は何も情報入ってこないじゃないですか、ほとんど。知っているのはそっち側なんですよ。なのに、そっち側の答弁が間違っているという時点でアウトじゃないですかって。百八十度違うことを言っていたことを認めたじゃないですか。だとしたら、採決やっている場合じゃないんですよ。
採決やっていいんですか、これ。当たり前のこと、基本的なことにも答えない、当たり前のことにも答えられないような答弁で人の質問時間をどんどん削っていきながら、衆議院よりも多めに
質疑したからいいだろうって。だったら、もう参議院なんて要らないじゃないかという話ですよ。衆議院の時間を上回ったら駄目なんですか。そういう慣例があるだけ。議論が詰まっていないんだから時間は取りますよ。当たり前じゃないですか。良識の府なんでしょう、熟議の府なんでしょうって。
何も話していないのと等しいんですよ、この十何時間。何も詰まっていないんですよ、中身が。何で採決するの。あり得ないですよ。いやいやいやいやいやいやいやいや、こいつがしゃべり疲れたら採決できると思っているでしょう、皆さん。いやいやいや、行かせない行かせない、そんなの。なしなし。まだ言いたいこといっぱいある。