○本多
委員 全ての選択肢を入れていただいたということで、本当にぜひ、この大きく動いている局面ですから、私はほかの問題では
安倍政権としっかり対決をしていますし、
安倍総理とも対決をしていきますけれども、この問題は残念ながら野党の
政治家ではどうすることもできないし、与党であっても国
会議員の
皆さん、なかなかやれることは限られている。まさに、
外務大臣、
安倍総理にかかっているわけです。
そして、こんな大きなある
意味の
チャンスはないと私は思っていますので、ぜひこの
チャンスを、足元を見られるだのメンツだのそんなことをかなぐり捨てて、
被害者の方や
家族のために、ここは安倍さんと
河野さんに仕事をしていただきたいと私は心から強く強く願っています。
残念ながら、この問題が膠着をしてきた理由、これだけ長い間かかっている、我々
政治家の側に本当に大きな責任があると私は思って、反省を
政治家のみんなでしていかなきゃいけない
課題だと思っています。
そのときに、先ほどからこれから先の前向きの話をさせていただきましたけれども、若干、ずっと感じていたこの問題に関することについて
外務大臣の御意見を聞かせていただければと
思います。
質問が決まってから、改めて蓮池さんの書かれた本も、タイトルが非常に刺激的なので自民党の先生方は読まれたかどうかわかりませんけれども、蓮池さんの本を読んでみて、自分も最初は強硬論だった、しかし、途中から、強硬論だけではなかなかこうした問題は
解決しないんだ、周りにもあおられて強硬的な論を言っていたということを述べられて、自分の反省も含めて立場が変わられたということを御
家族の立場で表明をされているところを私は大変関心を持って読みましたし、私の問題意識と近いところがあります。
与野党ともにこの問題に真剣に取り組んでこられた多くの
政治家がいることを私は存じ上げていますが、どうしても強硬論を厳しく言う方が多くて、
融和策、こういうものを言うとネットには
北朝鮮の回し者と書かれたり、なかなか言いにくい。こういう空気がつくられて、
北朝鮮の回し者である理由はどこにもないわけでありまして、ひとえに
拉致問題などを
解決するには、強硬策も要るでしょうけれども、時には
政治家が責任を背負って、なかなか
国民に説明のつきにくい
融和論をやるというのは、私は一つのあり方だと。結果責任をとっていく、こういう
政治家というのはいないのかな、私は、そういう意見をこの
委員会で言いたい、そう思ってあの浪人時代を過ごしておりました。
特に、蓮池さんの著書の中には、
河野外務大臣のお父様の、
外務大臣だったころの米支援の話、
外務省の前まで行って反対の論陣を張った、
北朝鮮に塩を送るなどというのは何事だと。しかし、そのとき、
河野外務大臣が、当時のお父様の方の
外務大臣が言われた、こういうふうに
対話の
きっかけをつくっていくんだということが、今は正しかったことがわかると。
私は、常に
融和策というようなものはなめられて結果を出せない、これは当然だと思うんですけれども、両面必要だ。その中で、大変残念ながら、この十年以上にわたる膠着状態、若干強硬策に寄ってしまって膠着を招いた
部分があるんじゃないかと私は思っているんですけれども、
大臣はどうお考えでしょうか。