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参考人(廣瀬直己君) お答え申し上げます。
先生のお配りいただいた資料の三に幾つか写真がございますので、これに基づいて御説明をさせていただきます。
これはまず、そもそも一号機でございます。一号機のほか、二号機、三号機についても我々今いろいろな
調査をしているところでございますが、まず一号機ですけれ
ども、左下に写真のAというのがございますが、これは余りはっきり写っておりませんけれ
ども、もう少ししっかり解析をしますと、先ほどおっしゃったように、砂のように見える堆積物が
格納容器の底にあると、これはあくまでも映像から見える
範囲のことでございますけれ
ども、あるように見受けられます。今回実施したほかの
調査点、この矢印のありますBGという辺りが、Aの写真ですけれ
ども、それ以外の
調査点でも似たような堆積物が見て取れております。
続いて、写真のBですけれ
ども、右上ですが、BとCというのは、ドレーンサンプといいまして、一番
格納容器の底の部分に水がためられるように少し低くしてある水受けのような部分がありますが、そこに取り付けられているポンプのバルブであります。このハンドルだというふうにBとCは見て取れます。ここを見る限り大きな損傷は
確認されておりません。
それから、写真のDでございますけれ
ども、これは、この矢印の場所の絵でございますけれ
ども、何か落ちている、落下物が見えるということでございますが、これが何であるかというのはこの画像からだけでは特定することは難しいと思っていますので、もう少ししっかりと見ていく必要があろうと思っています。
続いて、その下の方のE、F、Gの辺りですけれ
ども、それよりも、済みません、今、Dのところの落ちているものですが、今の
段階では特定できないんですけれ
ども、これは、我々の見方ではありますが、溶ける融点の低い鉛がございますので、鉛は先に高温になって溶けてまいりますので、それの遮蔽体やその部品、あるいは配管の保温材といったような溶けやすいものが恐らく溶けて落ちたのではないかなと、そういう
可能性があるんじゃないかなと見ております。
済みません、それで、この後、下のE、F、Gですけれ
ども、まずEでございますけれ
ども、これはドライウエルの中にございますジェットデフレクターという、これ元々あった装置ですけど、これが写っておりまして、見る限り大きな損傷はないというふうに見ております。それから、FとGですけれ
ども、これは、やっぱり先に砂のように見える部分が見て取れます。特にGは、右上にうっすらとですけれ
ども、遮蔽体のつり具の一部と思われるようなものが見えております。ちょっとこれぼわっと見えておりますけれ
ども、
先生の写真ですと落下物と書いてあるところの先っぽにあるものでございます。
それから、続いて、HとI、この両写真は同じところを写しております。ただ、Hの方は更に少し近づいて撮影をしましたものですから、そのカメラの影が写っておって、黒く少し焦げたような色になっているのは、HとIというのは同じものですけれ
ども、ちょっと近づいたためにその影が写っているということでございます。ここのときに特に堆積物が舞い上がったようなことは
確認されておりませんので、恐らくこの堆積物というのはある程度の重さがあるものだというふうに推定されているところでございます。
続いて、最後のJですけれ
ども、これは先ほどのDと同じように、何か写っておるんですけれ
ども、これが何であるかというのは先ほどのDと同じようにまだ特定できておりませんが、やはり溶けやすいものが下に落ちているんではないかなというふうに
考えているところでございます。
以上でございます。