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阿達雅志君 この
個々の
規則への
違反云々というのは別にして、今回のこの
日報問題、私、最初に聞いたときに少し分かりにくい感を受けたんです。それは、片方において、この
日報というのの
取扱い、これが
注意文書という形でありながら非常に広範に拡散している
部分がある。しかも、その
中身については基本的に不
開示にしたいということですから、いろんな
情報が入っていたんだと思うんです。現に入っているわけですね。そうすると、一体、こういう
日報というものを、これを本当になるべく、
自衛隊の中においてもなるべくみんなに見せないで、とにかく中枢の方々が貴重な
情報としてそれを整理していこうということで考えていたのか、それとも、そうでなくて、もうある程度共有するということを前提にしていたのか、こういった点もちょっとはっきりしない。これが、まさにさっき答弁をされたように、その
情報の扱いについて
一貫性が徹底していなかった
部分があるという、そういうことなんではないかと思うんですね。
そういう問題というのは、やはりこれからのこの
再発防止の
規則をいろいろ考える上でしっかりと織り込んでいただく必要があるんではないかと。それはやはり、今回のこの
監察の
中身もしっかり織り込んでいただかないといけないというふうに思います。
ただ、今回の
再発防止策の中で、ちょっと一点、私はこれまだ欠けている
部分があるなというのは、これ、
日報問題が
国会で議論になっている
状況においても、やはり
通常どおりの
文書の
処分を継続していたというところがあります。ある時点においてようやくブレーキが掛かったわけですけれども、ただ、やはりこういうことが単に
国会だけではなく、
国会以前でメディアでも出たり、あるいは中でも何か問題だと思ったら
通常のルーチンとしての
文書処分を行うというのはやはりこれはおかしいのではないかと。やはり、こういったところについてはしっかりと今後のその
規則の中でも書いていっていただき、こういった
反省をしっかりと含めていっていただく必要があるというふうに思います。
そういう
意味で、実はもう一点、大きな問題ということで、先ほどもちょっと
お話がありましたが、私はどうもこの現在の
行政文書管理関連規則あるいは
情報保全関連規則というのは
デジタル化の
時代に適していないんじゃないかというふうな気がいたします。それがこの
デジタル化の
時代に、先ほど例えば
配布先という言い方をされましたけれども、ハードコピーの
配布先と
デジタルデータの、
電子データの
配布って、これ全然違うわけですね。
電子データの場合、特にメールで添付という形で、しかもCCという形で行くと非常にいろんなところに拡散していく。そしてまた、
本件の場合は、
日報というのが、ある
サーバーに入っていただけでなくて、それがいろんな形でいろんな方が
アクセスをし、またダウンロードされ、そしてそのダウンロードもいろんな
サーバーに点在して保管され、あるいはそれぞれの方が持っているPC上で保管されると、こういったことまで起きているわけです。
そうすると、どうもこういう
データの
保存だとか
データの共有について、この
電子データ、もちろん
行政文書の中に
電子データが含まれるということにはなっていますけれども、
電子データ固有のやっぱり技術的な問題というのが非常にあるのではないか。そして、今回、
日報というのがいろんなところで後から出てきたというのも、やっぱりいろんな人がある程度この
サーバーへ自由に
アクセスをし、そしてそこから自由にダウンロードでき、そしてそれを誰がどのようにダウンロードしてどのように保管しているかを全体でコントロールできていなかった。そのために、ないと思っていたのがいろんなところに実は散らばっていた。その結果として今までの
説明と異なる
説明をせざるを得なくなったという、こういった
部分もあったというふうに思います。
そういう
意味で、この
再発防止策の中でこの
電子データの問題をどのように改善していくのかについて御
見解をお伺いいたします。