○玉木
委員 いや、これは重大ですよ。だって、一カ月はちょっと短過ぎるような趣旨でしたけれども、それもケース・バイ・ケースということですが、
技能実習制度からそのままつながっていったら、
技能実習制度とは一体何なのかということになっていきますよ。
これは、
法案審議の中でちゃんとやはり
制度設計して示すべきですよ。これもなく、単に、全て、全権委任で
法案を通してくれと立法府に言うのは、私は、これはさすがにすかすか過ぎますよ。もうちょっとやはりちゃんと示さないと、ここが一番の問題にこれからなっていきますから。それがない中で、この
法案に対して賛否を判断できません、これは。
ですから、
技能実習制度を経験された人をその対象にするのはわかります、そういうニーズもよく聞いていますから、私も。ただ、現行
制度の建前上、やはり一定の規律、規範は要ると思うんですね。そこが一体どういうものなのかということをこの立法府の場に全く示さないで
法案を通そうとすることは、私は問題があると思います。ですから、ちゃんとした基準を決めた上で、ちゃんとこの
委員会にやはり示すべきだと思いますよ。それなく
法案をとにかく通過させるというのは、私は、これは
審議がまさに尽くされていないと思います。ちゃんとここはやはり議論をすべきだと思います。
在留期間だって、三年を
考えているけれども、五年かもしれませんよね、もともと要望は五年なんだから。そうすると、半年ごとだと、これは十年いられますからね。一号、二号、三号で
技能実習制度で五年いて、そこからさらに十年いますというようなことだって可能になる
制度を今回入れようとしているんでしょう。だったら、その
要件をもうちょっときちんとやらないとだめですよ。しっかりとした基準を、
法案を通す前提として、この
委員会に提出することを求めたいと思います。
次に、先ほど同僚議員の宮崎議員からもありましたが、加計学園のことについて聞きたいと思います。
山本大臣、前大臣の石破大臣がこういうふうにおっしゃっています。
不思議ですよね、なぜ大臣がかわることでこんなに進むのか、新たな
条件が出るのか。世間の言うように、総理の大親友であれば認められ、そうでなければ認められないのか。そうであれば、行政の公平性という観点からおかしい。これは石破前大臣がおっしゃっているんですね。
お手元にちょっと資料を配っていますが、これは
平成二十七年十二月十五日の当時の石破大臣の記者会見録なのでありますけれども、記者さんが、今治市の獣医師系の国際教育拠点の整備について
お尋ねしたいんですけれどもと言って、認める際に四つぐらいの項目を挙げられて、その制限をかけるということを言っていますねと質問していますね。いわゆる四
条件というものです。
ここにちょっと網かけしていますが、通常の獣医の養成ではないということ、またライフサイエンスのような新しい分野であるということ、
あと既存の大学、学部では
対応が困難だということ、そして最後に、近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的な見地から本
年度内に
検討ということでありますけれども、石破大臣が多分、先ほど私が読み上げた中でおっしゃったのは、こういう四
要件が本当に満たされているのかどうかということの疑問を呈されているんだと思うんですね。
私、このときも役所の人に聞いたんですけれども、なかなか満たすのは難しいですねという話だったんです。現
時点において、この四
条件を全て満たしていると
山本大臣はお
考えですか。