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古賀委員 おはようございます。
今
国会二回目の
質問の機会をいただきました。ありがとうございます。私、持ち時間十五分となっておりますので、早速
質問に入らせていただきたいと思います。
きょう、
一般質疑ということでありますが、私がお聞きしたいのは、昨夜
区割り審から総理に
勧告されました
区割りの
見直しについてお聞きしたいと思います。
昨日
勧告が出されまして、そして、昨夜のテレビ、そしてけさの
新聞各紙が大きく
報道されているところであります。ここに御
出席の与野党の
委員の
先生方も、それぞれ御自身が該当する
選挙区もあって取材に
対応されていたということを、私も
質問の
準備をしながら拝見しておりました。
今回、大変大きな
見直しが行われるということでありまして、この後、
総務委員会でも
関連法案の
審議になると思いますけれども、今回、まずはきのうの
勧告について少し確認をさせていただきたいと思うところであります。
昨年五月の
区画審設置法や
公職選挙法の
改正を受けまして、一票の
格差を二倍以内に是正するということであり、〇増六減に伴い
選挙区が一減する六県を含め全九十七
選挙区で
線引きを
見直した、こういうことになっております。その中には、当然、
選挙区が減るところは大変大きな話でありまして、きょう
大臣お越しでありますが、
大臣の御
地元も含めてそれぞれの県、これから大きな
対応が迫られるということだと思います。
今回の
区割りの
改定におきましては、一つの
自治体、
市区町村の
区割りを
分割しないということが
方針に
原則として掲げられていたわけであります。しかし、今回どういう
見直し内容になっているかというと、現行、
分割されている
市区町村というのは八十八あったわけですが、百五にふえる、こういった
内容になっております。
この百五という
数字というのは増減合わせたネットの
数字でありまして、新たに
分割される
市区というのは全部で二十六
市区、八
都道府県ありまして、
北海道から宮城、埼玉、
東京、
神奈川、愛知、兵庫、そして、私、
地元福岡ですが、
福岡も
対象になっております。
また、
分割の
区域、既に
分割されている
区域で、
区域が変更されるという
市区も十
市区ある、これは六県あります。千葉、
東京、
神奈川、三重、愛媛、鹿児島、こういうことになっているわけであります。
私も、実体験として、
東京二十三区内に住んでいたことがあります。既にその区は
地域、区が
分割されていた区だったわけですけれども、同じ
地域に住んでいて、
道路一本隔てると違う
選挙区になる。そして、それぞれの議員がいる。
選挙になると、いろいろな公報あるいは
選挙ポスターもそれぞれの方がいて非常にわかりにくい。
選挙が行われていても、いろいろな方の声が聞こえてきて、どの
候補者が
自分の
地元なのかというのがちょっとわかりにくいなということが
経験としてあったわけであります。
自治体の
区域の
分割というのは、こうした
有権者にとってのわかりにくさのほか、
行政区、一体として
行政が
運営されている、こういった
観点からも、やはりいろいろな問題があるんじゃないかと思うところであります。
一方で、今回のこの
区域の
分割については、
投票区に考慮しての
線引きが行われているということでもありますので、いろいろな配慮がされているなということも感じるわけであります。
ただ、何より、
有権者の方にとっては、
自分の
地域が今回新たに隣の
選挙区に行くということについて、どうして
自分の
地域がその
対象になったのかということはやはり釈然としないところがあるんじゃないかというふうにも思うところであります。
昨日、
総務省から、
勧告、そして
報道資料ということで
参考資料が提示されております。きょうはお手元に用意しておりませんが、
皆様方、御関心は高いと思うので、手にされている方も多いかと思います。
その
参考資料の
資料十二には、この
分割市区、
選挙区別にどういうふうに
人口が割られたかということが表になっております。
それぞれ
地域によって
状況が異なるわけでありまして、幾つか例を申し上げますと、札幌市の北区、これは
北海道一区、二区に分かれたわけでありますが、今回新たに
北海道一区に行くエリアは全体の
人口にして二・七%。同じように、板橋区、
東京十一区から
東京十二区と分かれるわけですが、二・五%が別の
区域へということであります。
違う
選挙区を見ますと、例えば、中野区ではちょうど半々に割れている、引かれているというところもあれば、私の
地元福岡では、
福岡二区から
福岡三区、
福岡五区に行くわけですけれども、大体一割が新しい
選挙区に移っている。それぞれ何か
考えが見えるような気もするわけですが、少し違った
状況が見えてくるわけであります。
こういった中で、やはり私が何より気にしますのは、
有権者の方にとって今回のこういった
区割りがどういうふうに映るのか、そして、実際に
投票されるときに
混乱がないのかということであります。
当然、今回のこの
勧告は、机上で線を引いたわけでなく、いろいろな
関係者の意見を踏まえての
見直しだと思いますけれども、どういった
考えによってされているのか。
分割された
選挙区、ふえておりますが、それに対する受けとめ、
考えも含めまして、御
答弁いただきたいと思います。