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2015-02-10 第189回国会 参議院 議院運営委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十七年二月十日(火曜日) 午前十一時十九分
開会
─────────────
委員
の異動 二月九日 辞任
補欠選任
大沼みずほ
君
北村
経夫
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
中川
雅治
君 理 事
野上浩太郎
君
牧野たか
お君 渡辺 猛之君
小見山幸治
君
前川
清成
君 山本 博司君 室井 邦彦君
仁比
聡平君 委 員 岡田 直樹君
北村
経夫
君 上月 良祐君 酒井
庸行
君 豊田 俊郎君 中泉 松司君
舞立
昇治君 宮本 周司君 森屋 宏君 石上 俊雄君
西村まさみ
君 白
眞勲
君 浜野
喜史
君 森本 真治君 河野 義博君 新妻
秀規
君
委員
以外の
議員
議員
山口 和之君
議員
和田
政宗
君 ─────
議長
山崎 正昭君 副
議長
輿石 東君 ─────
事務局側
事務総長
中村
剛君
事務次長
郷原 悟君
議事部長
岡村 隆司君
委員部長
秋谷
薫司
君
記録部長
松本 智和君
警務部長
鈴木 千明君
庶務部長
星 明君
管理部長
笹嶋 正君
国際部長
側嶋
秀展
君
裁判官弾劾裁判所事務局側
事務局長
阿部 芳郎君
裁判官訴追委員会事務局側
事務局長
岡本 修君
国立国会図書館側
館長 大滝
則忠君
総務部長
石川
武敏
君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
参議院
、
国立国会図書館
、
裁判官弾劾裁判所及
び裁判官訴追委員会
の
平成
二十七年度
予定経費
要求等
に関する件 ─────────────
中川雅治
1
○
委員長
(
中川雅治
君) ただいまから
議院運営委員会
を
開会
いたします。
参議院
、
国立国会図書館
、
裁判官弾劾裁判所及
び裁判官訴追委員会
の
平成
二十七年度
予定経費要求等
に関する件を議題といたします。
事務総長
の
説明
を求めます。
中村剛
2
○
事務総長
(
中村剛
君) まず、
平成
二十七年度
一般会計
における
予定経費要求
について御
説明
申し上げます。 お
手元
の
資料
一枚目の
予定経費要求書
を御覧ください。 本院の
要求額
は四百四十億八千万円余でございまして、前年度と比べ約二億三千六百万円の
増額
となっております。これは主に
議員歳費
、
議員秘書手当
、
職員人件費
の
増額等
によるものでございます。
要求事項
のうち、
国会
の
権能行使
に必要な
経費
は、
議員歳費
、
議員秘書手当等
の
議員
・
秘書関係経費
のほか、新
議員会館
の
維持管理運営費等
でございまして、
要求額
は二百三十億八千六百万円余でございます。
参議院
の
運営
に必要な
経費
は、
職員人件費
、
事務費等
でございまして、
要求額
は百五十五億五千二百万円余でございます。
参議院施設整備
に必要な
経費
の
要求額
は十一億六千七百万円余でございます。
民間資金等
を活用した
参議院施設整備
に必要な
経費
は、新
議員会館
の
不動産購入費
でございまして、
要求額
は四十二億六千八百万円余でございます。
国会予備金
に必要な
経費
の
要求額
は五百万円でございます。 次に、お
手元
の
資料
三枚目を御覧ください。
国立国会図書館
の
要求額
は二百億三千五百万円余でございまして、前年度と比べ五億二千五百万円余の
増額
となっております。これは主に
職員人件費
の
増額等
によるものでございます。
要求事項
のうち、
国立国会図書館
の
運営
に必要な
経費
は、
人件費等
でございまして、
要求額
は九十九億八千六百万円余でございます。
国立国会図書館業務
に必要な
経費
は、
国会サービス経費
及び
情報システム経費等
でございまして、
要求額
は七十四億八百万円余でございます。
科学技術関係資料
の
収集整備
に必要な
経費
の
要求額
は十億九千二百万円余でございます。
国立国会図書館施設整備
に必要な
経費
の
要求額
は十五億四千七百万円余でございます。 次に、お
手元
の
資料
五枚目及び六枚目を御覧ください。
裁判官弾劾裁判所
の
要求額
は一億九百万円余、
裁判官訴追委員会
の
要求額
は一億二千八百万円余でございまして、これらは
裁判官
の
弾劾裁判
及び
罷免
の
訴追
に必要な
経費
であり、その主なものは
人件費
及び
事務費
でございます。 続きまして、お
手元
の
資料
七枚目でございます。
平成
二十七年度
東日本大震災復興特別会計
における
歳出予定額
について御
説明
申し上げます。 本
特別会計
に係る
国立国会図書館
の
予定額
は、
国立国会図書館業務
に必要な
経費
で一億四千三百万円余でございます。これは、
東日本大震災アーカイブ
の
運用経費
でございます。 以上でございます。どうぞ御
審議
のほどよろしくお願いいたします。
中川雅治
3
○
委員長
(
中川雅治
君)
本件
につきましては、本日の
庶務関係小委員会
、
図書館運営小委員会
及び
理事会
において
審議
してまいりました。
本件
につき
質疑
のある方は御
発言
願います。
前川清成
4
○
前川清成
君 私からは、
議長
、副
議長
御臨席でございますので、手短に二点だけ
お尋ね
申し上げたいと思います。 まず、
定数削減
の問題であります。 先ほどの
庶務小
でも少し
議論
になりましたが、現在の
職員定数
は千三百六十一名から七十二名を減じた千二百八十九名、実際にいらっしゃる
職員
の数が千二百十三名という先ほどの御回答でした。そうであれば、
職員定数
を七十六名減らすことが可能ではないかと、こういうふうに思うんですが、この点いかがでしょうか。
中村剛
5
○
事務総長
(
中村剛
君) 実員と
定員
の差でございますけれども、
現下
の
情勢下
ですとなかなか、その分
定員
が余るという
部分
でございますが、昨今の
事情
ですと、
定年退職
以外にも突然退職する方が多いという
事情
がまずあります。それから、
自己都合等
の予期せぬ
退職者
が増加しているということもございます。また、再
任用制度
の活用がこれ以降も拡大するという見込みもございますので、必要となる
定員
を確保するためにある程度の余分な
部分
が必要になってきていると、そういう
事情
がございます。どうぞ御
理解
をいただきたいと思います。
前川清成
6
○
前川清成
君 今のお答えは、突然辞める人があるのでということでしたが、
年間
百名近い方が突然お辞めになるようでは、この
参議院事務局
というのはどういう職場なのかということになってしまいます。そんなことはないだろうと思います。あるいは、将来
再任用制度云々
という御
発言
がありましたが、それについては、毎年
定員
の
見直し
をやっているわけですので、その都度
議論
すればいいのではないか、七十六名をそのまま残しておく必要はないのではないかと、こういうふうに考えます。 それと、昨年の
議院運営委員会
あるいは
決算委員会
で
繁忙度
の差があり過ぎるのではないかという点を
議論
させていただきました。その結果、昨年の七月一日付けで
配置人員
の
見直し
が行われましたが、私が例えば忙しいだろうと、こういうふうに考えた
厚生労働委員会調査室
は
増員
がありません。忙しくないであろうという例でお示しした
内閣委員会調査室
や
法務委員会調査室
は
増員
がありました。正直言ってあべこべではないのかな、こういうふうに思っています。 この点について、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
中村剛
7
○
事務総長
(
中村剛
君) 時代の要請を反映して、それぞれの
部署
によって
繁忙
の差がその年々に出てくるということは仕方のないことだと思っています。どの組織でも同じでしょうけれども、それに
対応
していくのが役割だと思っているんですけれども、本年度のことに関して言えば、例えば
委員部
や
国際部
が少し忙しくなりそうだという
予測
において、
庶務管理部門
の
人員
をそちらの方に回すというようなことをしております。 また、
調査室
においては、
外交防衛
、それから
内閣
、それから
厚生労働
が少し
繁忙度
が増しそうだというような
予測
もありますので、その点の手当てをしているつもりでございます。どうか御
理解
をいただきたいと思います。
前川清成
8
○
前川清成
君 最後に
お尋ね
をいたしますが、
仄聞
するところによりますと、
上司
が残業している場合、あるいは帰るまで
部下
も帰れない、
仕事
がなくても用事がなくても帰れないという
部署
があるというふうに
仄聞
をいたしました。あるいは、昨年私どもがこの
繁忙度
の差を
議論
させていただきましたので、用がなくても、おまえのところ暇やと思われたらあかんやないかい、残しておけということで残している
部署
もあるというふうに
仄聞
をいたしましたが、そんなことは断じてありませんし、もしそのようなことがあったら厳重に処分しますというふうにお答えいただけますか。
中村剛
9
○
事務総長
(
中村剛
君) おっしゃるとおりでございまして、
上司
が残っているから
部下
が残るんだというようなのは悪癖だと思っております。そのような
部署
があれば善処したいと思います。
仁比聡平
10
○
仁比聡平
君
日本共産党
の
仁比聡平
でございます。 この際、一問
お尋ね
をしたいと思います。 昨年、
通常国会
において
国会法等
の
改正案
が
強行採決
をされました。その後、
情報監視審査室
、いわゆる
シールドルーム
が、我が党は
反対
をいたしましたけれども、両院に
設置
をされております。この点について、
報道機関
からの
問合せ
もあり、
国民
の関心が高いところでありまして、私はこの内容について明らかにされてしかるべきだと考えております。 そこで、本院にも
シールドルーム
を
設置
した
理由
、
設置
に係る
費用
、これだけの額を要した
理由
、そして
設置場所
について御
答弁
をいただきたいと思います。ここで明らかにできない
事項
については、その
理由
も御
答弁
を願いたいと思います。
中村剛
11
○
事務総長
(
中村剛
君)
幾つ
か御質問がありましたので、順次お答えいたします。 まず、
参議院
に
シールドルーム
を
設置
した
理由
ということでございますけれども、これは昨年六月二十日成立している
参議院情報監視審査会規程
第十一条によりまして、「
情報監視審査会
は、
特定秘密
の適切な
保護
のために必要な
措置
を講じた
情報監視審査室
において開く。」と規定されております。この規定に従って
審査室
の
設置
を実施いたしました。 それから、
情報監視審査室
の
設置
に係る
費用
、それだけの額を要した
理由
、
設置場所
についてのお問い合わせでありますけれども、まず
情報監視審査室
の
工事費用
及びそれを要した
理由
につきましては、
シールドルーム
の
保護措置
の概要が明らかになる
可能性
があるため、この場における
説明
は控えさせていただきたいと存じます。どうか御
理解
をいただきたいところでございます。 また、
設置場所
につきまして、
国会法
に規定された
審査会
となるため、
議長警察権
の及ぶ議事堂の囲障内に
設置
をしております。その詳細につきましては、
特定秘密
の
保護
に関わりますので、この場における
説明
は控えさせていただきたいと存じます。どうぞ御
理解
をいただきたいと思います。
仁比聡平
12
○
仁比聡平
君
政府
からの
特定秘密
の提供は、
政府
の判断次第です。壮大な開かずの間を結局この本院にも造ったということになるのではないかという批判は免れないと思うんです。 今の、明らかにこの場でできるかどうか、つまり
議事録
の残る場で明らかにできるかどうかについての範囲は、これは
議運理事会
の今後の
検討
によるという
理解
でよろしいですか。
中村剛
13
○
事務総長
(
中村剛
君) 私が申し上げた
対応
なんですけれども、実は
内閣
府の方に伺いまして、各
府省
がどういう
対応
をしているか、外部からの
問合せ
にどう
対応
しているか、あるいは
衆議院
がどういう
対応
をしているかを踏まえましてお答えさせていただいたということでございます。
仁比聡平
14
○
仁比聡平
君 今後
議論
していきたいと思います。
中川雅治
15
○
委員長
(
中川雅治
君) 他に御
発言
もないようですから、
本件
に対する
質疑
を終了いたします。 次に、
本件
につき御
意見
のある方は御
発言
願います。
前川清成
16
○
前川清成
君
意見表明
に
当たり
まして、私が作らせていただいた表がございますので、配付したいんですが、御許可いただけますでしょうか。
中川雅治
17
○
委員長
(
中川雅治
君) はい。配付してください。 〔
資料配付
〕
前川清成
18
○
前川清成
君
民主党
の
前川清成
です。 私
たち
は、
平成
二十七年度
参議院予算
について
反対
をせざるを得ません。その
理由
は
幾つ
かありますが、この場では二点に限って申し上げたいと思います。
理由
の第一は、昨年四月八日、
参議院事務局
が約束したところの
職員
の
繁忙度
の差の
解消
について、いまだ抜本的な方策が示されていないことであります。 この点、私は繰り返し述べておりますが、一方において、忙し過ぎる
部署
に配属されたとき、その
職員
のワーク・ライフ・バランス、ディーセントワークを損なうとともに、余暇を
自己研さん等
に充てることもままならず、その
専門性
を高めることができません。他方、
仕事
がない、あるいは極端に少ない
部署
に配属されたとき、
職員
は、高い志を抱き、難関の試験に合格して
参議院職員
として採用されたにもかかわらず、その志、
能力
に応じた
仕事
を与えられない結果、本人の
自己実現
を阻むだけではなく、国家としても大きな損失であります。それ
ゆえ
に、
繁忙度
の差を
解消
し、全ての
事務職員
に居
場所
と出番を提供することは
事務局
の大きな責務でありますが、
繁忙度
の差は、以下のとおり、いまだ極めて顕著なままです。 私は、昨年の
議院運営委員会
あるいは
決算委員会
において、可視的で分かりやすい例を
幾つ
か挙げました。その代表が
裁判官弾劾裁判所
です。
裁判官弾劾裁判所
には今も十一名の
職員
が配置されていますが、創設後今日まで、係属した
罷免訴追事件
は九件であり、およそ七年半に一件の割合です。
弾劾裁判
が係属している時期を除いては、
職員
は何ら
仕事
がありません。
事務局
からは、月に二、三件
程度法廷
の
見学者
がおり、その
案内程度
と
説明
を受けておりましたが、あの
法廷
を十五分以上眺める者は極めてまれだと思われます。 昨年七月一日の
配置人員見直し
後も、
弾劾裁判所
にはいまだ七名の
職員
が専従をいたしております。
仕事
は
法廷
を
案内
するしかありませんが、
案内
の
仕事
も平等に分配したなら三か月に一回しか回ってきません。しかも、その所要時間は十五分。
弾劾裁判所
に配属されたばかりに、毎日むなしく過ごさなければならない
職員
を気の毒に思うのは私だけでしょうか。 加えて、さきに述べたとおり、昨年七月一日、
配置人員
が見直されましたが、
別紙
のとおり、
職員
一人
当たり
の
年間
百三十三件もの
レファレンス
、百八件もの
請願
を受ける
厚生労働委員会調査室
には
増員
がありません。しかるに、
レファレンス
が二十六件、
請願
が十四件の
内閣委員会調査室
、
レファレンス
が三十一件、
請願
は二十八件の
法務委員会調査室
には
職員
が
増員
されました。
行政監視委員会調査室
の減員は一名にとどまります。この結果、一人
当たり
の
レファレンス
、
請願件数等
からかいま見える
繁忙度
の差は
別紙
のとおりであり、何ら改善されていません。 そもそも、これまで私が例示したのは、
事件
、
レファレンス
、
請願等
、数字によって可視的な
繁忙度
にとどまっています。
警務部
、
庶務部
、
国際部等
の
繁忙度
の差は
超過勤務
時間等で推し測ることも可能かと思います。
委員部
においては、
各課ごと
、
委員会
や
理事会
の
開会数
、時間等によって
繁忙度
の差を推し測ることも可能でしょう。それ
ゆえ
に、私は昨年五月、
議院運営委員会理事会
の席上でこれら
資料
を提出するよう求めておりますけれども、いまだ具体的な御
説明
をいただいてはおりません。したがって、昨年四月八日、
事務局
が約束したところの
職員
の
繁忙度
の差の
解消
に関して、その熱意さえ疑わざるを得ません。 私
たち
が二十七年度
参議院予算
について
反対
せざるを得ない
理由
の第二は、
参議院職員定数
が
削減
されていないことです。 この点も私はかねてより主張しているところですが、
平成
二十二年七月に新
議員会館
が完成し、
PFI事業者
から八十九名の
職員
が採用されたものの、翌二十三年以降の
定数削減
は合計五名にすぎず、
PFI事業者
から八十九名の
職員
が配属されたことに見合った
削減
は行われておりません。 しかも、
議長
、副
議長
も御記憶のとおり、
平成
十八年六月十四日、
議院運営委員会理事会
は、
現下
の厳しい
財政状況
に鑑み、
事務局
の
業務
、
機構等
の全面的な
見直し
を行い、簡素に、効率的な
事務局機構
を整備することを
目的
として、
事務局職員定数
を、千三百六十一名から五
年間
で、すなわち
平成
二十二年までに七十二名純減することを
合意
いたしました。したがって、
平成
二十二年以前の
定員削減
は、この
合意
、すなわち簡素な
事務局機構
を整備する
目的
で行われたものであり、これに対して、私が指摘しているのは
平成
二十三年以降の
定員削減
、すなわち
PFI事業者
から新
会館
に八十九名の
職員
が配属されたことに見合った
定員削減
であります。 以上が、
平成
二十七年度
参議院予算
に関して私
たち
が
反対
せざるを得ない
理由
です。 同じ
良識
の府に身を置く
同僚議員
の
皆さん
、
現下
の厳しい
財政状況
に照らせば、私
たち
が身内のお手盛りに目をつぶることは
納税者
に対する
背信行為
ではないでしょうか。
同僚議員
の
皆さん
、志のある優秀な
参議院職員
を
人事制度
で潰してはなりません。彼らのやる気を引き出し、
能力
を遺憾なく発揮していただくことこそ肝要かと存じます。 各位の
良識
に期待をし、
意見表明
を終わります。 以上です。
仁比聡平
19
○
仁比聡平
君 私は、
日本共産党
を代表して、
平成
二十七年度
参議院予算案
について、
反対
の立場から
意見
を表明します。 その
理由
の第一は、
情報監視審査会運営経費
が計上されていることです。
情報監視審査会
は、
強行
された憲法の
基本原理
を根底から覆す
特定秘密保護法
の下で、戦後初めて
国会
に
秘密会
を常設し、
政府
の
秘密保全体制
に
国会
を組み込む、
秘密国会法
というべき
国会法等改正
の
強行
によるものです。我が党は、これが
国民
の知る権利、
国会
の
国政調査権
や
政府監視機能
を侵害し、
議会制民主主義
を壊すものと厳しく
反対
してきました。
法案
は、昨年の
通常国会会期
末間際に送付、提出され、
国会
と
特定秘密体制
との
関係
、
情報監視審査会
の
設置
、
国会職員
の
適性評価
の
在り方
など
法案
の主要な
部分
で、
発議者
が、
法成立
後
議運
で
検討
する旨の
答弁
を繰り返す中、僅か七時間で
審議
を打ち切って
強行採決
されたものですが、その
検討
は行われていません。そうした下で
事務局設置
などの
体制整備
を進めることは認められません。 第二は、
議員関係経費
についてです。
議会雑費
、いわゆる
委員長手当
が二千九百七十万円計上されていますが、これは
国会役員
を特別扱いする特権的な
制度
であり、この
廃止
を従来から主張してまいりました。
衆議院
においては、自民党、
民主党
などからも
廃止
、
見直し
の主張がなされ、二〇一二年には
民主
、公明、共産三
党共同提案
の
議会雑費廃止法
が可決されており、そのまま存続させておくことは問題です。改めて、
廃止
に踏み切ることを主張いたします。 また、
議員文書通信交通滞在費
について、我が党は、
滞在費
の名目で現在の月額百万円に
増額
されたときから、
在京議員
に対する
滞在費分
の支給は
国民
から見て
合理的説明
が立たないと指摘し、その改善を求めてきましたが、全く改善されていません。改めて、
見直し
の
議論
を提起するものです。 なお、本
予算案
には新
議員宿舎設計検討費
が計上されています。築四十六年を経過する
清水谷議員宿舎
は、
耐震基準
を満たしておらず、また
老朽化
が進むとともに、狭隘であるなどの実情があり、現在、
参議院議員宿舎
に関する
プロジェクトチーム
が設けられ、今後の
在り方
について
検討
が進められています。そこでは、建て替えをするかしないか、その上で建て替える
場所
をどうするかが当面の
検討課題
となっており、
設計検討費
の執行は
国民
の
理解
と各会派の
合意
の下に行われなければなりません。 以上述べて、
意見表明
といたします。
中川雅治
20
○
委員長
(
中川雅治
君) 他に御
発言
ございませんか。──他に御
発言
がなければ、これより
採決
を行います。 まず、
参議院
の
平成
二十七年度
予定経費要求
につき、
事務総長説明
のとおり、これを了承することに
賛成
の
諸君
の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
中川雅治
21
○
委員長
(
中川雅治
君) 多数と認めます。よって、これを了承することに決定いたしました。 次に、
国立国会図書館
の
平成
二十七年度
予定経費要求
及び
東日本大震災復興特別会計歳入歳出予定計算書
につき、
事務総長説明
のとおり、これを了承することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中川雅治
22
○
委員長
(
中川雅治
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 次に、
裁判官弾劾裁判所
の
平成
二十七年度
予定経費要求
につき、
事務総長説明
のとおり、これを了承することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」「
異議
あります」と呼ぶ者あり〕
中川雅治
23
○
委員長
(
中川雅治
君)
異議
があるようなので、これより
挙手
による
採決
を行うことといたします。
裁判官弾劾裁判所
の
平成
二十七年度
予定経費要求
につき、
事務総長説明
のとおり、これを了承することに
賛成
の
諸君
の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
中川雅治
24
○
委員長
(
中川雅治
君) 多数と認めます。よって、これを了承することに決定いたしました。 次に、
裁判官訴追委員会
の
平成
二十七年度
予定経費要求
につき、
事務総長説明
のとおり、これを了承することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中川雅治
25
○
委員長
(
中川雅治
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時四十五分散会