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2014-09-29 第187回国会 参議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十六年九月二十九日(月曜日) 午前十時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第一号
平成
二十六年九月二十九日 午前十時
開議
第一
議席
の
指定
第二
常任委員長
の
選挙
第三
会期
の件 第四
国務大臣
の
演説
に関する件
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
日程
第一 一、
常任委員長辞任
の件 一、
日程
第二 一、
特別委員会設置
の件 一、
日程
第三及び第四 ─────・─────
山崎正昭
1
○
議長
(
山崎正昭
君) 第百八十七回
国会
は本日をもって召集されました。 これより
会議
を開きます。
日程
第一
議席
の
指定
議長
は、本
院規則
第十四条の
規定
により、
諸君
の
議席
をただいまの仮
議席
のとおりに
指定
いたします。 ─────・─────
山崎正昭
2
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、
常任委員長
の
辞任
についてお諮りいたします。
内閣委員長水岡俊一
君、
法務委員長荒木清寛
君、
外交防衛委員長末松信介
君、
財政金融委員長塚田一郎
君、
文教科学委員長丸山和也
君、
厚生労働委員長石井みどり
君、
農林水産委員長野
村哲郎君、
経済産業委員長大久保勉
君、
国土交通委員長藤本祐司
君、
環境委員長佐藤信秋
君、
国家基本政策委員長
長
浜博行
君、
予算委員長山崎力
君、
決算委員長金子原二郎
君、
議院運営委員長岩城光英
君、
懲罰委員長北澤俊美
君から、それぞれ
常任委員長
を
辞任
いたしたいとの申出がございました。 いずれも許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
3
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、いずれも許可することに決しました。 ─────・─────
山崎正昭
4
○
議長
(
山崎正昭
君)
日程
第二
常任委員長
の
選挙
これより、欠員中の
総務委員長
及び
行政監視委員長
並びにただいま
辞任
を許可されました
常任委員長
の
選挙
を行います。 つきましては、
常任委員長
の
選挙
は、その手続を省略し、いずれも
議長
において指名することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
5
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
議長
は、
内閣委員長
に
大島九州男
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
総務委員長
に
谷合正明
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
法務委員長
に
魚住裕一郎
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
外交防衛委員長
に
片山さつき
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
財政金融委員長
に
古川俊治
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
文教科学委員長
に
水落敏栄
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
厚生労働委員長
に
丸川珠代
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
農林水産委員長
に
山田俊男
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
経済産業委員長
に
吉川沙織
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
国土交通委員長
に
広田一
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
環境委員長
に
島尻安伊子
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
国家基本政策委員長
に
小川勝也
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
予算委員長
に
岸宏一
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
決算委員長
に
小坂憲次
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
行政監視委員長
に
松村祥史
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
議院運営委員長
に
中川雅治
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
懲罰委員長
に
芝博一
君を指名いたします。 〔
拍手
〕 ─────・─────
山崎正昭
6
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、
特別委員会
の
設置
についてお諮りいたします。
災害
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
災害対策特別委員会
を、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
を、
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する
調査
のため、
委員
三十五名から成る
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する
特別委員会
を、
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
を、
政府開発援助
を始めとする
国際援助
・協力に関する諸問題を
調査
するため、
委員
三十名から成る
政府開発援助等
に関する
特別委員会
を、
消費者
の
利益
の擁護及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため、
委員
二十五名から成る
消費者
問題に関する
特別委員会
を、
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その総合的な
対策樹立
に資するため、
委員
四十名から成る
東日本大震災復興特別委員会
を、 また、
原子力
に関する諸問題を
調査
するため、
委員
二十五名から成る
原子力問題特別委員会
を、 それぞれ
設置
いたしたいと存じます。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
7
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
災害対策特別委員会外
七
特別委員会
を
設置
することに決しました。 本
院規則
第三十条の
規定
により、
議長
は、
議席
に配付いたしました
氏名表
のとおり
特別委員
を指名いたします。 ───────────── ─────────────
山崎正昭
8
○
議長
(
山崎正昭
君) これにて
休憩
いたします。 午前十時九分
休憩
─────・───── 午後二時三十六分
開議
山崎正昭
9
○
議長
(
山崎正昭
君)
休憩
前に引き続き、
会議
を開きます。
日程
第三
会期
の件
議長
は、
今期国会
の
会期
を六十三日間といたしたいと存じます。
会期
を六十三日間とすることに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
山崎正昭
10
○
議長
(
山崎正昭
君)
総員起立
と認めます。 よって、
会期
は
全会一致
をもって六十三日間とすることに決しました。 ─────・─────
山崎正昭
11
○
議長
(
山崎正昭
君)
日程
第四
国務大臣
の
演説
に関する件
内閣総理大臣
から
所信
について
発言
を求められております。これより
発言
を許します。
内閣総理大臣安倍晋
三君。 〔
内閣総理大臣安倍晋
三君登壇、
拍手
〕
安倍晋三
12
○
内閣総理大臣
(
安倍晋
三君)
所信
を申し述べるに先立ち、一言申し上げます。 一昨日、御嶽山が噴火いたしました。尊い命を失われた
方々
に深く哀悼の意を表するとともに、
被害
に遭われた
皆様
に心からお
見舞い
を申し上げます。引き続き、
救助活動
に
全力
を挙げてまいります。 今後の
噴火活動
に
最大限
の
警戒
を行い、
国民生活
への
影響
にも万全の
対策
を講じてまいります。 先般の
平成
二十六年八月豪雨により、広島での大規模な
土砂災害
を始め、
全国各地
で甚大な
被害
が発生いたしました。亡くなられた
方々
の御冥福を謹んでお祈りするとともに、
被害
に遭われた
皆様
に心からお
見舞い
を申し上げます。一日も早い
生活再建
に
全力
を尽くしてまいります。
土砂災害警戒区域
にまだ
指定
されていない
全国
の
危険箇所
について徹底的な
調査
を行い、あわせて、
警戒区域
の
指定
や
国民
への
情報提供
がより万全な体制で行えるよう、
制度
の見直しを進めてまいります。 今年の
大雪災害
では、放置された
車両
などによって
救助活動
に支障を来しました。
災害
時にそうした
車両
を移動できるよう、
災害対策基本法
を改正いたします。インフラの
整備
だけではなく、
避難計画
の作成や周知、訓練の実施など、
国土強靱化
を更に推し進めてまいります。
災害対応
には与党も野党もありません。
国民
の
暮らし
を守るため、
災害
に強い
国づくり
を、
皆さん
、共に進めていこうではありませんか。
福島
は、今、実りの秋を迎えています。先日訪れた広野町では、
復興
を成し遂げた水田に
黄金色
の稲穂が輝いていました。 来月一日には、
田村市
に続き、川内村への
避難指示
を解除します。
ふるさと
に帰還する
皆さん
が安心できる
暮らし
を取り戻すことができるよう、健康や
仕事
などの不安を
一つ
一つ
解消してまいります。
中間貯蔵施設
の
建設
も、
福島
の
皆さん
の御
理解
を得て大きな一歩を踏み出すことができました。これを機に、
除染
を更に加速し、一日も早い
福島
の
再生
を成し遂げてまいります。 岩手と
宮城
における
高台移転
や
災害公営住宅
の
建設
は、八割を超える
事業
が既に始まっています。
被災者
の
皆さん
の心の
復興
にも大きく力を入れてまいります。
仮設住宅
への
保健師
の
巡回訪問
、
子供たち
が安心して遊べる
居場所づくり
など、
被災者
の
方々
の心に寄り添いながら、きめ細かく丁寧な
取組
を進めます。 七月に
宮城
の東松島で出会った
安部俊郎
さんは、
地域
の
人たち
と共に、
地域
に根付いた
農業
を進めています。
農業
の集積、
多角化
、六次
産業化
。それによって、
農業者
の所得を増やし、
地域
のにぎわいを創出する。私
たち
が目指す攻めの
農業
の姿がここにあります。震災で壊滅的な
被害
を受けた大地から、最先端の
農業
が花開こうとしています。 今後も、
暮らし
を支えるなりわいの
復興
を力強く
支援
してまいります。 二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックは、何としても
復興五輪
としたい。
日本
が新しく生まれ変わる大きな
きっかけ
としなければなりません。開催に向けた
準備
を本格化します。六年後には、見事に
復興
を成し遂げた東北の町並みを背に、三陸海岸から
仙台湾
を通り、
福島
の
浜通り
へと
聖火ランナー
が走る姿を、
皆さん
、
世界
に向けて発信しようではありませんか。 「桃源郷のような別
世界
」
東洋文化
の
研究家
であるアレックス・カーさんは、
徳島
の祖谷に広がる
日本
の原風景をこう表現しました。鳴門の渦潮など、風光明媚な
徳島
県では、今年の前半、
外国人宿泊者
が前の年から四割増えています。
外国人観光客
は半年間で六百万人を超え、過去
最高
のペースです。今年四月には、
旅行収支
が、
大阪万博
以来四十四年
ぶり
の黒字となりました。 更なる高みを目指し、ビザの
緩和
、
免税店
の
拡大
などに戦略的に取り組んでまいります。
外国語
を駆使しながら名所旧跡の案内ができる
人材
を
自治体
の
努力
で育成できるよう、
特区制度
を活用して
規制
を
緩和
します。 昨年度、
沖縄
を訪れた
外国人観光客
は過去
最高
となりました。アジアの懸け橋たる
沖縄
の振興に
全力
で取り組み、この勢いを更に発展させてまいります。 それぞれの
地域
が、豊かな自然、
文化
、歴史など、特色ある
観光資源
を活用できるよう応援してまいります。 鳥取・大山の水の恵みを生かした地ビールは、
全国
にリピーターを広げ、売上げを伸ばしています。 「
ふるさと納税
が、ご縁となった」
ふるさと納税
してくれた
人たち
に
地元
が誇る
名産品
をプレゼントする。
自治体
の工夫を凝らした
努力
は、
ふるさと名物
を
全国
の人に知ってもらう大きな
きっかけ
となりました。
ふるさと名物
を
全国
区の
人気商品
へと押し上げる
支援
を更に強化いたします。
地域ならでは
の
資源
を生かした新たな
ふるさと名物
の
商品化
、
販路開拓
の
努力
を後押ししてまいります。 「ないものはない」 隠岐の海に浮かぶ島根県
海士
町では、この
言葉
が
ロゴマーク
になっています。都会のような便利さはない。しかし、
海士
町の
未来
のために大事なものは全てここにあるというメッセージです。この島にしかないものを生かすことで大きな
成功
を収めています。 大きな都市をまねるのではなく、その
個性
を
最大限
に生かしていく。発想の転換が必要です。それぞれの町が、本物はここにしかないという気概を持てば、景色は一変するに違いありません。 島の
さざえカレー
を年間二万食も売れる
商品
へと変えたのは、島にやってきた
若者
です。
若者たち
のアイデアが次々と
ヒット商品
につながり、
人口
二千四百人ほどの島には、十年間で四百人を超える
若者たち
が
Iターン
でやってきています。 やれば、できる。
人口減少
や超
高齢化
など、
地方
が直面する構造的な課題は深刻です。しかし、
若者
が将来に夢や
希望
を抱き、その場所でチャレンジしたいと願う。そうした
若者
こそが危機に歯止めを掛ける鍵であると私は確信しています。
若者
にとって魅力ある
町づくり
、
人づくり
、
仕事づくり
を進めます。まち・ひと・し
ごと創生本部
を創設し、
政府
として、これまでとは次元の異なる大胆な
政策
を取りまとめ、実行してまいります。
若者
がチャレンジしやすい
環境
を整えます。一度失敗すると全てを失う
個人保証偏重
の慣行を断ち切ります。
政策金融公庫
と商工中金だけで、この半年間で二万件を超える融資が
個人保証
なしで実行されています。さらに、
政府調達
では、
創業
から十年未満の
企業
を優先するための枠組みを新たにつくり、新
事業
にチャレンジする
皆さん
の
販路拡大
を
政府一丸
となって応援していきます。 伝統ある
ふるさと
を守り、美しい
日本
を支えているのは、中
山間地
や離島を始め、
地方
にお住まいの
皆さん
です。そうした
ふるさと
を消滅させてはならない。もはや時間の猶予はありません。 この
国会
に求められているのは、
若者
が将来に夢や
希望
を持てる
地方
の
創生
に向けて力強いスタートを切ることです。
皆さん
、一緒にやろうではありませんか。 今が旬の
サンマ
は、ベトナムではトマト煮が大人気。
北海道
の
根室
から輸出されています。
地元
の漁協や
商工会議所
の
皆さん
による
一体
となった売り込みが、
根室
の
サンマ
を
世界ブランド
へと発展させました。
北海道
の
根室
から
日本
の
根室
へ、さらには
世界
の
根室
へと。
地方
もオープンな
世界
に目を向けるべきときです。
世界
に、自由で大きな
経済圏
をつくり上げる。引き続き、
TPP交渉
や、EU、東アジアとの
EPA交渉
など、
経済連携
を戦略的に推し進めてまいります。豪州との
EPA
について、
早期
の発効を実現し、
経済
的なきずなを一層深めてまいります。 「
地域
と
世界
の平和と安定に貢献する
日本
の
取組
を支持する。」
就任
後、
主要国
で最初に
日本
を訪問してくださったインドの
モディ首相
から、
我が国
が掲げる
積極的平和主義
について強い支持を得ることができました。
我が国
は、米国を始め、自由や
民主主義
、人権、法の支配といった
基本的価値
を共有する国々と手を携えながら、
世界
の平和と安定にこれまで以上に貢献してまいります。 その上で、いかなる事態にあっても、
国民
の命と平和な
暮らし
は守り抜く。その
決意
の下、切れ目のない
安全保障法制
の
整備
に向けた
準備
を進めてまいります。
在日米軍再編
については、現行の
日米合意
に従い、
抑止力
を維持しつつ、
基地負担
の
軽減
に向けて
全力
で取り組みます。 かつて、裏付けのない
言葉
だけの
政治
が
沖縄
の
皆さん
を翻弄しました。
学校
や
住宅
に囲まれ、市街地の真ん中にある
普天間飛行場
の
現実
は、あの三年三か月、一ミリたりとも変わることはありませんでした。こんな、こんな無責任な
政治
を二度と繰り返してはなりません。
安倍内閣
は、
言葉
ではなく実際の
行動
で
負担軽減
に取り組んでまいります。先月、
普天間配備
のKC130
空中給油機
十五機
全機
について、山口県
岩国基地
への移駐が完了しました。今後も、
沖縄
の
方々
の気持ちに寄り添いながら、
沖縄
県外における
努力
を十二分に行ってまいります。 さて、
総理就任
以来、四十九か国を訪問し、延べ二百回以上の
首脳会談
を行いました。地球儀を俯瞰する
外交
を更に積極的に展開し、
日本
の立場を国際的に発信してまいります。 基本的な
価値
や
利益
を共有し、最も重要な隣国である韓国との
関係改善
に向け、一歩一歩
努力
を重ねてまいります。
日本
と
中国
は切っても切れない
関係
であり、
中国
の平和的な発展は
我が国
にとって大きな
チャンス
です。
地域
の平和と繁栄に大きな責任を持つ
日中両国
が安定的な
友好関係
を築いていくために、
首脳会談
を
早期
に実現し、
対話
を通じて
戦略的互恵関係
を更に発展させていきたいと考えます。 ウクライナの
安定確保
のため、G7を始め
国際社会
と一致団結し、
我が国
としてできる限りの
支援
を行います。
ロシア
には、責任ある
国家
として、
国際社会
の諸問題に
建設
的に関与してもらうよう、
対話
を通じて働きかけてまいります。
ロシア
との
平和条約締結
に向けて粘り強く
交渉
を続けてまいります。
北朝鮮
が
拉致被害者
を含む全ての
日本
人に関する包括的、
全面的調査
を開始しました。全ての
拉致被害者
の御家族が御自身の手で肉親を抱き締めるその日まで、私
たち
の
使命
は終わりません。今回の
調査
が全ての
拉致被害者
の帰国という具体的な成果につながっていくよう、
対話
と圧力、
行動
対
行動
の原則を貫き、
全力
を尽くしてまいります。 先週、ニューヨークで、
ヒラリー
・クリントン前
国務長官
と再会を果たしました。 「前進あるのみ!」
女性
が輝く
社会
を目指す
安倍内閣
の挑戦に、昨年、
ヒラリー
さんが力強いエールを送ってくれました。
日本
から
世界
を変えていく。今月、
日本
で初めての、
女性
をテーマとした
国際会議
を開催し、
世界
から、
活躍
している
女性
の
皆さん
にお集まりいただきました。
日本社会
が本当に変わるのか。今や
世界
が注目しています。
待機児童
ゼロは確実に前進しています。この目標を掲げて以来二年間、従来の二倍のスピードで
保育
の受皿の
整備
が進んでいます。小
学校
の教室も一層活用して、
放課後子ども総合プラン
を更に加速し、いわゆる小一の壁も突き破ります。
子育て
も
一つ
のキャリアです。
保育サービス
に携わる
子育て支援員
という新しい
制度
を設け、家庭に専念してきた
皆さん
も、その経験を生かすことができる
社会づくり
を進めます。 真に変革すべきは、
社会
の
意識そのもの
です。
上場企業
では、
女性役員
の数について
情報公開
を義務付けます。国、
地方
、
企業
などが
一体
となって
女性
が
活躍
しやすい
社会
を目指します。 先日訪問した
大阪
の
中小企業
では、
女性ならでは
のきめ細かな
営業活動
が
海外展開
の
チャンス
を広げています。
女性
の
活躍
は
社会
の
閉塞感
を打ち破る大きな原動力となる。その認識を共有し、
国民運動
を展開してまいります。
原子力規制委員会
により、求められる
安全性
が確認された
原発
は、その科学的、技術的な判断を尊重し再稼働を進めます。
立地自治体
を始め
関係者
の
理解
を得るよう、丁寧な説明、
避難計画
の
充実支援
などに取り組みます。徹底した省
エネルギー
と
再生可能エネルギー
の
最大限
の導入により、できる限り
原発依存度
を低減させてまいります。 二酸化炭素を排出しない
未来
の
エネルギー
。
水素
の活用を阻んできた様々な省庁にまたがるがんじがらめの
規制
を、昨年、一挙に
改革
しました。 「
規制緩和
のおかげです。」
水素ステーション
がいよいよ商業化され、福岡の北九州を始め
全国各地
で、夢だった
水素社会
が
現実
に幕を開けようとしています。
日本
の
自動車メーカー
は、
世界
に先駆けて
燃料電池自動車
の販売に踏み切りました。
民間
のダイナミックなイノベーションの中から、多様性あふれる新たなビジネスが生まれる。大胆な
規制改革
なくして
成長戦略
の
成功
はありません。
農業
、雇用、医療、
エネルギー
など、
岩盤
のように固い
規制
にこれからも果敢に挑戦してまいります。 その突破口が
国家戦略特区
です。今月、本格スタートしたばかりですが、更に
改革メニュー
を充実します。
創業
や
家事支援
に携わる能力あふれる
外国人
の
皆さん
に、
日本
で
活躍
してもらえる
環境
を
整備
します。
公立学校
の
運営
を
民間
に開放し、
グローバル人材
の育成や、
個性
に応じた
教育
など、多様な
価値
に対応した
公教育
を可能にしてまいります。
安倍内閣
の
規制改革
に終わりはありません。 この二年間で、あらゆる
岩盤規制
を打ち抜いていく。その
決意
を新たに、次の
国会
も、さらにその次も、今後、
国会
が開かれるたびに、
特区制度
の更なる拡充を矢継ぎ早に提案させていただきたいと考えております。
内閣発足
から六百日
余り
。
有効求人倍率
は、二十二年
ぶり
の高水準となり、
就業地別
では、三十五の都府県で
仕事
の数が
求職者
の数を上回っています。 この春、多くの
企業
で賃金がアップしました。連合の
調査
で、平均二%を超える
賃上げ
は過去十五年間で
最高
です。
中小企業
・
小規模事業者
でも、一万社
余り
の
調査
において、六五%で
賃上げ
が実施されています。 頑張れば、報われる。
日本
はその自信を取り戻そうとしています。 しかし、その効果は、まだ
日本
の隅々にまで行き渡っているとは言えません。
消費税率引上げ
や、
燃料価格
の高騰、この夏の
天候不順
などによる
景気
への
影響
にも慎重に目配りしていくことが必要です。 私
たち
の
改革
は、いまだ道半ばです。
社会保障改革
、
教育
の
再生
、
行政
の徹底的な
効率化
など、各般の
改革
を新
内閣
の総力を挙げて更に前に進めてまいります。
成長戦略
を確実に実行し、
経済再生
と
財政再建
を両立させながら、
経済
の好循環を確かなものとする。そして、
景気回復
の実感を
全国
津々浦々にまで届けることが
安倍内閣
の大きな
使命
であります。 引き続き、
デフレ脱却
を目指し、
経済
最優先で
政権運営
に当たっていく
決意
であります。 「天は、なぜ、自分を、すり鉢のような谷間に生まれさせたのだ?」 三河の
稲橋
村に生まれた、
明治時代
の
農業指導者
、
古橋源六郎暉皃
は、貧しい村に生まれた境遇をこう嘆いていたと言います。しかし、あるとき、峠の上から周囲の山々や
平野
を見渡しながら、
一つ
の確信に至りました。 天は、水郷には魚や塩、
平野
には穀物や野菜、山村にはたくさんの樹木をそれぞれ与えているのだ。そう確信した彼は、植林、養蚕、茶の栽培など、土地に合った
産業
を新たに興し、
稲橋
村を豊かな村へと発展させることに
成功
しました。 今、
日本
はもう成長できない、
人口減少
は避けられないといった悲観的な意見があります。 しかし、
地方
の豊かな
個性
を生かす、あらゆる
女性
に
活躍
の舞台を用意する。
日本
の中に眠るありとあらゆる
可能性
を開花させることでまだまだ成長できる。
日本
の
未来
は、今、何をなすかに懸かっています。 悲観して立ち止まるのではなく、
可能性
を信じて前に進もうではありませんか。 厳しい
現実
に立ちすくむのではなく、輝ける
未来
を目指して、
皆さん
、共に立ち向かおうではありませんか。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
)
山崎正昭
13
○
議長
(
山崎正昭
君) ただいまの
演説
に対する質疑は
次会
に譲りたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
14
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 本日はこれにて散会いたします。 午後三時散会