1947-07-03 第1回国会 参議院 本会議 第10号
他面においては蛋白資源の開発という問題がある。蛋白資源の開発のためには有畜農業を大いに奨励しなければならんと同時に、水産の問題に極力力を與えなければ相ならんと存じまするが、水産問題に対しては殆ど対策として十分触れておられるところがないようである。この際農林当局の所見を伺つて置きたいと思うのであります。
他面においては蛋白資源の開発という問題がある。蛋白資源の開発のためには有畜農業を大いに奨励しなければならんと同時に、水産の問題に極力力を與えなければ相ならんと存じまするが、水産問題に対しては殆ど対策として十分触れておられるところがないようである。この際農林当局の所見を伺つて置きたいと思うのであります。
又将来政府としては、輸出の振興或いは電源の開発というような事業に相当の失業者を救済し得る見込みを持つております。又昨年公共職業安定所で以て取り扱つた成績によりまするというと、求職者が二百二十万人に対しまして、求人者はあべこべに三百万人という数字を示しております。
次に石炭問題について、一昨日の施政方針の演説の中で、片山首相は水力電氣の開発を高調されました。まことに同感であります。しかし水力電氣の開発には、セメントが要ります。セメントをつくるには、石炭が要ります。
これは、星島さんも前に商工大臣をしておられましたから、おわかりであらうと思いますが、第一の点は、現在の炭鉱経営の状況を見ますと、企業資金の不円滑な事情もありまするけれども、新しい炭鉱の開発や、規模の大きい新しい企業はほとんど著手できないような状態になつているのでございます。
さらにわれわれとしては、公共事業を起しまして、昨年すでに九十五億円の予算を計上しまして、これに失業者を吸收する方策をとつておりまするが、本年はさらにこれを追加予算によつて、その額を殖やして、そうして輸出産業、あるいは先ほど星島さんの言われた電源の開発等の新しい事業を起して、これに失業者を吸收したいと思つておるのでございます。
石炭増産のためには、新坑を開発しなければならない。また深坑を開発しなければなりません。また坑道の掘進速度を速めなければならぬ。三千万トンのためには、一・二メーターの掘進速度を一日にもたなければならぬのに、現在は一メーターほどしかいつていない。こういうふうな面に、公共事業としてなすべき面が相当に多いと思うのであります。
政府としましては、この百七十万の七割くらいを公共事業に吸收するつもりでありまするが、しかしこれは昨年度の案でありまして、本年度においては、輸出産業を振興する、あるいはこれはまだ未定稿ではありまするが、電源の開発等の新しい事業を興すことによつて、さらに多数の失業者を吸收することができると思うのであります。
政府は緊急対策と並行いたしまして、これを立案しつつあるのでありまして、後日発表し得る段取りとなると思うのでありまするが、この計画の中において、政府は特に水力電氣の開発を重視いたしまして、事情の許す限り速やかに大規模水力電源の開発、ダムの建設に着手いたしたいと考えているのであります。
この計画の中において、政府は、特に水力電氣の開発を重視し、事情の許す限り、速やかに大規模水力電源の開発、ダムの建設に著手いたしたいと、今日より考えておる次第であります。 さらに、貿易産業の振興も長期的な経済再建計画の基調となるべきものでありまして、國内において最大限に消費を節約しましても、輸出の振興をはからねばならないと思うのであります。