1948-06-17 第2回国会 衆議院 予算委員会 第35号
まだ構想は具体化しないのでありまするが、資本金を日本銀行、政府で出し合いまして、そうして大体全部の金融機関がこれに加盟する、その加盟したものが毎年一定の保險料を支拂いまして、そうして万一支拂不能に陷るという際におきまして、支拂資金をその中からもらうという、かような構想なのであります。さようなことでありまして、ただいまのところでは具体的にどうするという構想はできていないのであります。
まだ構想は具体化しないのでありまするが、資本金を日本銀行、政府で出し合いまして、そうして大体全部の金融機関がこれに加盟する、その加盟したものが毎年一定の保險料を支拂いまして、そうして万一支拂不能に陷るという際におきまして、支拂資金をその中からもらうという、かような構想なのであります。さようなことでありまして、ただいまのところでは具体的にどうするという構想はできていないのであります。
恩給金庫は御承知の通り、恩給を受ける方々の金融機関として、相当多年にわたりまして御用を務めてきたのでありますけれども、戰時中からただいまにかけまして、相当整理を要するような事態になつております。
それで問題は、公團方式で、こういう零細金融機関をつくることはどうかという点に問題点があるのでありまして、これは私どもの考え方と、関係方面の考え方と、若干違う点があるかと思うのでありますが、要するに零細金融機関というものがない。
それに対して、そういうような特殊の金融機関が設けられないということは、非常な片手落ちである、こう考えて至当であると思うのであります、こういう点に関しましては、今までもいろいろ同僚からも質問がありましたが、農林大臣といたしましては、農林復興金融とか、あるいは現在の復興金融金庫の中にわくをつくるとか、いろいろなことを考慮しておるというように御答弁になつておるのでありますけれども、これも法律案として出るとか
ただ問題は、國家の財政支出をもつて復興金融金庫と同じものをつくることが妥当であるかどうかというようなことも、問題でございますし、農村自体の特殊性の上から、農金に最もいい金融機関は、どうしたらいいかというような点について、ただいま檢討しておる次第でありまして、関係方面とも折衝いたしておることもあるのであります。
そうしてこういう一般生産資材の非常な高騰による闇手当の困難と、それから他の産業とは違つて、金融機関を利用する若しくはそれに抵当にすべきところの、いわゆる物質的の根拠を持たないところの漁業は、資金的にもすでに行詰り、一方では次から次えと收奪的の課税に追立てられ、現在私達の方に会に向つて入つております情報では、これは勿論数字的のものではありませんが、漁業に対する所得税というものが特に高率課税となつておるようでありますが
○國務大臣(北村徳太郎君) この問題は極めて重大な問題でありますが、御承知の通り軍事公債を持つておる者は今のところ金融機関であります。九割六分ぐらいは金融機関であります。金融機関は申すまでもなく大衆の預金をバツクにするものでありまして、從つて今日まで大衆の預金がこの軍事公債の形になつておる。
金融機関に金をもつている人、人に金を貸している人は、預金または貸金の貨幣價値の減少という形で元本の消耗を行つております。だから國民経済全体が、何かの意味において元本消耗を行つておりますとき、会社その他の企業も名目課税という形で元本の消耗を行わなければならぬということは当然のことでありまして、このインフレの危機を國民経済全体が合理的にどういうふうに負担するか、そこに問題があるのであります。
他方これら資金の供給面より見まするに、再建途上の経済界の不安定期にありましまては、各企業の採算状況あるいは將來の見透し等よりいたしまして、自己資本の調達は必ずしも良好とは申しがたく、かつ金融機関の蓄積資金も預金の減少、信用取引の萎縮等によりまして十分ではなく、その金融活動は遺憾ながら円滑を欠くところがあつたのでありまして、いきおい復金依存の傾向が顯著に現われてきたものと存ずるものであります。
、それを実施したのでありますが、そこでこの裏書として、販賣代金からの天引き、それから農業災害保險の受取委任というふうなものをつけて、そうして農業手形を発行することになつたのでありますが、そこでその時に困つたことは、現在の災害保險に該当いたしております作物以外の生産地帶で、資金が必要だと申出ましても、これは災害保險に該当してないからというので、非常に農林省でもお骨折頂いているのでありますが、どうぞ金融機関
勿論これには信用力の足りない点もあるが、平時と異り、國家非常の際には、先ず國民の食生活の安定を図る上から、國家資金を以てこれら零細漁民を援助し、増産を図ることが急務であり、公的金融機関のなすべき当然の業務である。
それはやはり特別にそういう使命をもつたところの新しい金融機関というものができるということが、やはり望ましいのではないかというふうに思つておるのでありまして、この点についてはいわゆる農林、漁業の中小業者というものを対象にいたしました、殊にまたそれらの協同組合を対象にいたしましたところの特別な金融金庫の設定ということを、現在農林省としては計画をして、それによつて関係方面に交渉をしておるわけであります。
こういうような実情においては、この零細な非常な多数の生活問題に直面しておるのでありますから、殊に復興金融金庫の性格といたしまして、一般金融機関より融資の状態として危險を感ずるものを復興金融が融通するというのが、建前でありまするから、この見地から申しましても、この零細な沿岸漁業を速やかに救済するという意味の融資を、至急お手配を願いたい。昨今農林省において金融のわくを査定する。
○玉屋喜章君 新聞紙上で承わりますと、金融機関は、預金切捨ての額を返済してしまうまでは、配当することができないということを新聞に書いてあつたように思いますが、御当局の御見解は如何でしようか。
災害が起つた、公共事業をやるという場合においても、國とは違いまして、ただちに大藏証券を発行してその場を間に合わせるということもできない状態にあるので、金融機関もつくつてもらいたい。これが地方財政委員会のおもな要望と言いましようか、発案でございまして、それがたまたま中央の財政というか、予算との関連におきまして、その目的を達することができなかつたのでございます。
○野溝國務大臣 これはまだ提案になつておりませんが、構想の片鱗を申し上げますると、大体自治体が出資をいたしまして、約二百億円くらいの金融機関をつくりたい、こういう構想であるのであります。それから災害の方は、これはずつと額を低めまして、一種の共済制度みたいな組立てでやつていきたいと思います。大体簡單に申せばさような構想でございます。
○小坂委員 ただいまのお話の中に、地方の出先官憲を整理する、あるいは金融機関をもちたいというお話がありまして、それはなかなかごもつともなことであると思つておりますけれども、それに関連しまして、さきに野溝國務大臣は、災害復旧に対して復興金融金庫のようなものを設けたいという意味を意明せられたことは、ただいまお話になつておるような金融機関の拘束というものと関連があるのですか。大体どういう構想ですか。
これに対しましては、政府側においても、特殊の金融機関を設けて、中小商工業独自の立場に即應したところの金融を考えておられるようなことも、しばしば耳にいたしておるわけでありますが、これが未だに実現していないのは一体どういうようなわけであるか、現在どういうふうなことろまで進んでおるかということを、御説明願いたいと思います。
○中崎委員 われわれの考えでは、中小商工業者に対する金融は、どうしてもそうした独自の金融機関を新しく設けなければならぬ。さらに農村の金融については、從前は農業会中心にやつておつたものであります。これは長い間にわたつて訓練も経て、相当の実績をあげていた。ところが國家的な要請によつて、農業会が解体されるようになつてから、この面の金融は困難してきている。
ただ現在の実情は、何と言つても政府の政策によつて金融が強力な統制を受けておる一面、普通金融機関において憂慮すべき金も融資準則等によつて、いわば國家的政策に縛られて、金融機関も適切なる融資ができないというようなわけであります。
たとえば終戰処理費の問題とか、警察、裁判所とか、行政の擁護と見られるような價格調整費とか、公園交付金とか、政府出資金、國債費、金融機関再建補償費、船舶運営会補助費、その他これに類するもの、これを総計しますと、やはり歳出の四三・二%、以上二つのものを合計しますと七七・四%、すなわち七七%以上が不生産的、警察的、大資本擁護の費用となつております。
なおまた、一昨年來再建整備に努めてまいりましたが、金融機関の整備は三月末をもつて一應最終処理を終りまして、新旧勘定の切替えをいたしまして、いわゆる戰時補償の打切りに伴つて生じました不良資産の整理というものは一段落を告げましたので、この機会に金融組織を整備いたしまして、今のような事態における金融機関の使命を十分果すようにいたしたいと思つておりますので、新しい金融機関を通じて日本の金融制度が新しく再出発
なお金融機関については、相当進んだところへ参つておるのであります。まず金融機関が再建整備され、さらに新しい資本などが導入されたときには、これによつて企業再建整備もさらに進展を見て、ここに企業の脱皮が行われると思うのであります。こういうことがきわめて大事でありまして、こういうことによつて、企業の健全、赤字を克服するということも初めて目的を達成すると思うておるのであります。
次に、利拂停止が金融機関の経理面に及ぼす影響について、蔵相は未收利息を資産に計上せしめると、こう言われますが、画に画いた餅は現実の資金となりません。長きは十五年、軍公全部を平均して十一ケ年強、それだけ銀行の資金操作が困難となることは言を俟ちません。
大蔵大臣は、絵に画いた餅という言葉が大変お気に障つたようですが、私も債権が財産であるということは認めますけれども、絵に画いた餅がいけなければ、お預けになつた餅でもいい、平均十一ケ年間は現実に資金にならない、そのことが金融機関に非常に影響を与える、それを日銀に引受けさせるとおつしやいますがそれは如何なる権力を以て、如何なる根拠によつてせられるのか。
一ケ年間に到來するものに限つて延ばされるということでありまして、從つて金融機関の所有のものが多少影響を被ることは勿論でありますけれども、経理的にはこれに対して一種の孫利息……という言葉は語弊がありますが、独立の孫利息がつくということでカバーされるわけでありまするし、金融的な問題については、これは何も権力関係で政府が命令してどうというようなことでなくして、本來日本銀行は中央銀行として、全日本の金融機関
いわゆる銀行の資金、金融機関の資金自体を融通する場合におきましては、この融資準則に反するような融資は、行えないような立場にあるのでありますが、今のお話の裏口営業の融資、いわゆるやみ融資でありますが、そういうようなことが行われますと、いろいろな弊害もあると思われるのであります。
それからそのことが結局回收の非常に遅滯することに原因するんじやないかというお尋ねであつたと思うのでありますが、これは御承知の通り、復興金融金庫本來の目的が、日本の経済復興のために必要にして、しかも一般金融機関においては、投資することが困難なもの、あるいはできないものについてやるという建前から申しまして、長期性のものであり、あるいはその他一般金融機関ではとても扱えぬという性質のものをやつておる。
半分は日銀その他金融機関の引受になる、こういうふうに言われております。それから一般会計からこの数百億の赤字を補填してもらうということは、私は少しおかしいのじやないかと思います。というのは大体一般会計から赤字を補填してもらうということは、あまり利用しない方にも負担をかける、こういう意味になると思います。すなわち山間假地で年に何回かしか利用されない人にも税金その他でこれだけの負担をかけることになる。
併せて農業会の解体、協同組合の発足等の問題が、これに絡んでまいりまして、從つて農村における実際の金融機関でありまする農業会の機能が完全に協同組合に移行をしない特殊な事情の中におきまして、政府としては農業手形という別個な方法を立案いたしまして、これを実施したのであります。
○稻村委員 今大臣の方から出ましたので、農村金融の問題について、ついでにお尋ねするのでありますが、農村金融に関しましては、日本の金融機関そのものは実に冷淡であります。たとえば土地改良の問題でありますとか、あるいは水害、旱害の復旧の問題とかいうものに関しまして、農民がこれに対して助成金が出るから、一應助成金を担保として金を貸してくれというのでは、ほとんど市中銀行は金を貸さないのであります。
○北村國務大臣 御質問の交付公債は、主として金融機関等に対する補償にあてるものであります。これはいわゆる交付公債でございまして、現金の收受を伴わないのでありますから、從つて予算には入れておりません。これは別途法律的な措置を講じまして、法律案として御審議を願うことにいたします。
現実に金融機関に與えるところの影響、ひいては國民大衆に與えるところの影響を純経済問題として取扱うことが、この問題を政治問題として扱う方法であると考えるのであります。(拍手)私は、本問題の取扱いにあたつて政府並びに與党三派のとつた方法は、まさに民主主業の最も惡い典型を示したものであると考える。
これを一つはつきりともう一度御答弁を願いたい、第二は、金融機関に対する適切な措置を講ずる用意があると、政府は声明したわけでありますが、その措置がどういうことであるのかということを詳細に伺いたいと申上げたのでありますが、これについてのお答えは、ただ未收利息の計上は、困つた場合には日銀から融資の便宜を與える、こういう程度のことしかお話がありませんでしたが、それでは実際にこれから軍事公債の利拂延期が実施されました
それから金融機関に対しては一体これはどうするかというお言葉でありますが、これは先申上げましたとおりでありまして、これを契機として処理するということ、それから來る金融上の問題が起ればこれは日本銀行との間において当然ビジネスとして処理さるべきことでございますけれども、元来が金融機関でございますから、金融の渋滞によつて金融的に起る困難というものは、大して起らないと思います。
このことから金融機関が或る程度影響を受けるということは、これはどうも免れないものと思うのでありますけれども、これにつきましては、金融機関に対しましては、特に今回の政府の利拂期変更による金額を、貸借対照表の資産の部に未収利息として計上する。その期経過の分については、從つて損益の方に計上することを認めることにいたしまして、一應金融機関の蒙むる影響を避けようといたしたのであります。
なお償還期までこれが金融機関に対して、お前さんの方でがまんしろということは、政府としては無理でございますから、現在の公債の利率と同一のものを附加して支拂う、かような法立案を出して、ただいま御審議を煩らわしておる次第であります。
次にこのことと産業資金の関係でございますが、これはお説の通り金融機関が大約九十四、五パーセントももつておるのでありますから、影響は金融機関にある。ところがこれは現実に現金が既経過の利息で、既得の権利に属するけれども、現金がはいらないということなのでありまして、金融的な措置が講ぜられない限りは、実害があるということになる。
これが停止をしまして及ぼしまする影響はどうかと考えますと、御承知の通り金融機関は軍公利拂停止に対して実は反対をしておると承知いたすのでありますが、金融機関が軍公利拂に対して反対するのは当然であろうと考えます。債務者である國が権力をもつて権利者たるところの金融機関に命令をされるのでありますから、賛成される道理はないのであります。