1948-03-29 第2回国会 参議院 本会議 第25号
國際労働者協会の一八六四年の言葉「私の人間関係を支配するべき道徳と、正義との單純な諸法則をば、諸國民の交際の最高法則として擁護する。」この言葉を理解する必要がある。万一留守家族に誤つた感情を持つものなどいた場合は、その誤つた点は直して、專らその衷情を訴えるように整えて運ぶのが國会に席を置く者の任務ではなかろうか。尚日本は將來ソ同盟から、木材、パルプ、サントニンなどを輸入せねばなるまい。
國際労働者協会の一八六四年の言葉「私の人間関係を支配するべき道徳と、正義との單純な諸法則をば、諸國民の交際の最高法則として擁護する。」この言葉を理解する必要がある。万一留守家族に誤つた感情を持つものなどいた場合は、その誤つた点は直して、專らその衷情を訴えるように整えて運ぶのが國会に席を置く者の任務ではなかろうか。尚日本は將來ソ同盟から、木材、パルプ、サントニンなどを輸入せねばなるまい。
本法の立案の趣旨につきましては提案理由で御説明申上げた通りでありまして、本法の目的とするところは、日常生活におきまする卑近な道徳律に反する輕い犯罪を處罰しようとするものでありまして、そういたしまして、この亂れ勝ちな、禮儀に欠くるようなこの社會の秩序を正しくしようというだけのことでありまして、勿論勞働運動とか或いは大衆運動というものを目標といたしまして本法を制定したのではないのでございます。
本法の立案の方針でございますが、これは日常生活におきまするところの卑近な道徳律に反する輕い罪を拾い集めることを大體の眼目にいたしまして、その外特殊の行政目的を遂行するための取締規定的なものにつきましては、それぞれの行政法規に讓つた方がよろしいというので本法には取上げなかつた次第でございます。で、そういたしまするというと、或いは刑法中に全部これを取込んだ方がよろしいのではないか。
立案に當りましては、各方面の意見をも徴し、警察犯處罰令の規定を檢討整備すると共で、若干の新規定をも收めることにしたのでありますが、その方針と致しましては、この法律には、日常生活における卑近な道徳律に違反する輕い罪を拾うことを主眼とし、特殊の行政目的遂行のための取締規定的のものについては、それぞれの行政法規に必要最小限度の罰則を定めるべきで、ここにこれを取入れることは好ましくないという考え方をとつたのであります
○國宗政府委員 御質問の場合におきましては、大体この軽犯罪法全体から申しまして、これは労働運動、あるいは大衆運動を取締るために立案いたしたものではないのでございまして、日常の卑近な道徳律に関するものを取上げまして、これを取締りまして、社会の秩序を維持するという考えからできておるものでございます。
從つて特別の規定を必要としないのでありまするが、それでも尚安心ができないというならば、必要がないが念のため書き添えてもよかろうということを申上げたのでありまして、軽犯罪法はいわば我々の卑近な日常生活の道徳律に違反する行爲の取締を規定したものでありまして別に労働組合運動乃至大衆運動の鎮圧というようなことを夢想だもしておらないのであります。
首相は施政方針演説において、戰爭の結果として文化と道徳を頽廃させ、今日なお犯罪の減少を見ないのは遺憾にたえない、民族の血液から凶暴性を刈りとることは、一は國民生活安定の問題であり、他は道義の高揚をはかる教育の問題であると選べておられるのであります。これは第三者の批判として正しいのでありましよう。
從いまして、私の言つたような、そういうものは、普通のちよつとしたことよりも、もつと社会的に大きなことでもあるし、道徳上非常に悪いことでもあるし、それを取締るという御意思はありませんか。
○國宗政府委員 本号は、大体動物愛護ということは、文明社会では一つの道徳的な意味をもつておりますので、これを虐待する行為を反道義的な行為として罰しよう。動物を虐待すること自体が、文明社会における反道義的な行為である。從つてこれはいけないのだ。こういう趣旨でございます。
一般の法律は社会的影響を取締ることになつておりますが、これだけが道徳に反することを罰するということは、一体法律上の建前からよいものでしようか。これは何としても私は前の條文の方がよいのではないかと思います。道徳に反するそのことがただちに犯罪になるということは、われわれの法律学的の観念から考えて、ちよつと合点のいかぬところであります。この法律だけは、特にそういうことを目的としてやらなければならぬか。
本法案の前身である警察犯処罰令に対する國民的批判ですでに結論済みのごとく、國民の常識と道徳心によつて十分に防ぎ得るがごとき日常茶飯事の問題を。敢て犯罪として法律化することの愚、及び官憲の悪用によつて善良なる國民の無意識的行爲にすら加えらるる虞れがあること等によりまして、かくのごとき法の制定は徒らに再編成を急ぐ警察行政の混乱を深めるものと信ずるのでありまするが、法務総裁の所見を伺いたいのであります。
今回の組閣が、政治道徳の上から見て許すべからざることである事という御意見につきましては、すで齋藤君の質問に対して答えたところでありまして、これ以上附け加える言葉はありません。私どもは、國会が國民の代表機関であると信じておりまして、國民の多数が表示したる意見は、これを民意であるとして一應了承いたします。
御説のように、この法律は國民の日常生活におきまする、ごく卑近な道徳律に違反する軽い犯罪を集めたものでございまして、その運用のいかんによりましては、非常に多くのものがこの法律に触れる結果を招來すると考えられるのであります。
○國宗政府委員 御説のように、法の規定が、刑法との関係におきまして十分の考慮を拂わない場合は、刑法の犯罪に対しまするところの道義的な観念を抵下させるという点におきましては、私もさように考えるのでありますが、この軽犯罪法に規定いたしましたものは、ごく卑近な道徳に違反する非常に高いところの道徳を守るようなことを要請しているものではないのでありまして、そのために特にこの軽犯罪法としまして、刑法と別な法律で
○鍛冶委員 大体の御意見としてさようにも考えられますが、大体本法はもちろん道徳上においてはなはだ困るというものを取締られるのでありまするが、そのうちにおいても道徳的には悪いかしらぬが、犯罪としまでもやらぬでもいいのじやないかと思われるものもたくさんあります。
かますにはいつて鼠がかじつているので、石灰窒素には有毒成分はないのだと言つて百姓は笑つているが、そういうようなものを賣りつけることは、工業道徳と申しますか、実に言語道断な工場のやり方だと私は考えるのであります。
五十円で百万円の富籖を獎励して見たり、闇値段を公然と認めてこれに課税をして見たり、一円の煙草を五十円に賣つたりすることを考えますれば、少しも人道上非難すべきものではなく、而も古來何百年と営まれて参りました料理飲食店を復活せしめるということは、何ら論理的、道徳的に考えて差支ないのみならず、これによつて國民大衆が救わるることになるのであります。勿論これが課税方法にもいろいろあります。
更に私は、重要なる問題でありまするから総理にお伺いしたいことは、芦田内閣の社会主義政策と政治道徳に関する問題であります。新聞のかねて報じたところによりますと、芦田君は昨年の十二月の十三日頃、民主党の総裁といたされまして九州遊説の際に、三党連立内閣の性格を表現した演説をなさつておられます。而も非常なる喝采を得られたそうであります。即ちこういうことを言つておられるのであります。
最後に、今回の組閣に対する政治道徳論については、昨日板谷君にお答えした点を以て盡きておると思いますが、尚一言これに附加して申上げたいと思います。 この内閣の首班選定は國民の意向に反し、政治道徳に反するやり方である、こういう御意見のように思いました。私共としては、國民の意向を代表して日本の政治に参與するものは、直接の最高の機関は國会である。
政策に行詰まつたから内閣を投げ出した、これで責任の全部を果したから、あとは自由である、翌日から次の政権を競爭しても、それはかまわない、そういうことは責任道徳、社会通念が許さないのであります。(拍手) しかるに、このことにつきまして、一部政治家の間には実に愚劣極まるところの議論が唱えられておる。それはどういうことであるかというと、いわゆる憲政の常道ということである。
しかしながら、戦争の結果として文化道徳を頽廃させ、今なお犯罪の減少を見ないことは遺憾にたえないところであります。日本民族の血液から凶暴性を刈りとることは、一は國民生活安定の問題であり、さらにまた道義の高揚をはかる教育の問題であります。政府は最大の関心をもつてこれに善処する決心であります。 地方自治体の運用は、新憲法に、よつて今試練の前にたつております。
併しながら戰争の結果として、文化と道徳を頽廢させ、今尚犯罪の減少を見ないことは、誠に遺憾に存ずるところであります。日本民族の血液から兇暴性を刈り取ることは、一つは國民生活安定の問題であり、又一つには道義の高揚を図る教育の問題に歸着すると思います。(拍手)政府は最大の関心を以てこれに善処する決心であります。 地方自治体の運用は、新憲法によつて今試練の前に立つております。
立案にあたりましては、各方面の意見をも徴し、警察犯処罰令の規定を檢討整備するとともに、若干の新規定をも收めることにしたのでありますが、その方針と致しましては、この法律には、日常生活における卑近な道徳律に違反する軽い罪を拾うことを主眼とし、特殊の行政目的遂行のための取締規定的のものについては、それぞれの行政法規に必要最小限度の罰則を定めるべきで、ここにこれを取り入れることは、好ましくないという考え方をとつたのであります
結局問題はどう申しますか、經濟と道徳の一貫と申しますか、一如と申しますか、そういう社會の來らんことを願うことにおいて私共決して人後に落ちる者ではないと思つております。又富籤等によりまして、人間の或る意味においては弱點とも申すべき射倖心に愬えるということが、これは極く率直に申しますが、いいものではないことはもう岡部さんのお考えと私は全然同感であります。
○服部教一君 こんな問題を再び立つて言うようなことを控えたいと思うのですけれども、ちよつともう一遍言わなければならんと思うのでありますが、今お話になつたうちに法律上禁ずることなくして、そして道徳上或いは自由にして置いたらよかろうというようなお言葉の端くれもありましたが、これは私共は始終反對しておる。
なお道徳上の問題ということを言われましたが、このことにつきましても、私たちはさつき土橋証人から言われましたように、事実であると信じておつたものでありまして、そういうことを感ずることはなかつたのであります。
かような記事が刑法上の名誉毀損罪を構成すると思われるのでありますが、これに対するあなたの御所見並びにまた事実の根拠なく、單なるうわさに基いてかかる記事を掲載されることは、当委員会、ひいては國会に対する重大な侮辱であると思うのですが、貴下は道徳上、徳義上の責任を感ぜられますか、いかがですか。
あなた方は法の問題に対しては自分は責任をとるけれども、道徳上の問題に対しては責任をとらぬということをおつしやいましたね。
もう一つ附加えて言いますと、私は日本の実業人はそれほど道徳感が高いとは思われませんので、何らの監督なくして、五社の人が勝手に物を持ち出して処理する。スクラツプをもつていかれるというような場合におきまして、各会社へ勝手に自分のものを運んでいくというようなことはあり勝ちだと思うのです。殊に戰爭中などは、物資の取合いだつた。
しかし相当に責任観念をもつておる幹部の人たちが指導に当つておりまして、私は日本の実業界にそう道徳観念がないとは認めるわけにはまいりません。私自身が実業界から出た人間でありまするが、全部を投出してこの仕事に当つておりました。それで自分の力の及ぶ限りは正しくもつていきたいというのでかかつておりました。しかしどうも人間のことでございますから、どれだけそれが実行できるかどうか……。
○足立委員 ちよつと私の意見を述べさせてもらいますと、日本の経済道徳及び社会の破壞は、遠くは日本の帝國主義支配が戰爭を始めたということにあるのでございますが、最も近い原因といたしましては、終戰後の兵器処理が完全にいかなかつたこと、これが日本の経済及び道徳並びに社会の紊乱の根源をなすものであると考えておるのでありまして、この兵器処理があなたのおつしやるような形においてやられたとはどうしても思われないのであります