1948-12-09 第4回国会 衆議院 商工委員会 第2号
○村上(勇)政府委員 本件は地方自治法第百五十六條第四項の規定に基いて、繊維製品檢査所と日用品檢査所との支所及び出張所を設置することについて國会の承認を求めるものであります繊維製品檢査所は、去る十一月十五日繊維製品檢査所令によつて設置されたものでありまして、輸出品取締法第六條第二項による檢査並びに輸出絹織物及び輸出入絹織物で、バイヤーが要求したものの依頼檢査を行う檢査機関であります。
○村上(勇)政府委員 本件は地方自治法第百五十六條第四項の規定に基いて、繊維製品檢査所と日用品檢査所との支所及び出張所を設置することについて國会の承認を求めるものであります繊維製品檢査所は、去る十一月十五日繊維製品檢査所令によつて設置されたものでありまして、輸出品取締法第六條第二項による檢査並びに輸出絹織物及び輸出入絹織物で、バイヤーが要求したものの依頼檢査を行う檢査機関であります。
○平田(敬)政府委員 御指摘の通り、現在の輸出品の円價格は、非常に円安と申しますか、円で換算した方が高く出ているようでございます。これに反しまして輸入品、なかんずく食糧の價格は比較的低いようでございますが、これも特に低くしているというわけでは実はないのでございまして、食糧につきましては御承知の通り大体國内の生産者價格を元にいたしまして、それで貿易廳の賣渡し價格がきまつている。
そこで先ほど申し上げましたように、アメリカがキユーバ糖のダンピングのマーケツトとして、日本に砂糖を輸出したというようなことさえも言われているのでありますが、われわれは現在糖分が不足しておりますから、極力海外の砂糖を輸入されることは好ましいことには違いないけれども、ダンピングのマーケツトとして日本が扱われるようなことがあつては、いかがかと思うのであります。
ところが輸出品の場合においては円がきわめて安く評價されている。
爲替レートの設定のごときも芦田内閣以來の懸案であり、國際貿易を経済政策の根幹とせねばならぬ我が國において、その中心であるいわゆる物差を商品別に定めたり、或いは輸出と輸入とに全然似ても似つかぬ換算率を設け、而もこれを今日まで放置して來たことがそもそもの間違いなのであります。一日も早く安い円の限度を定め、段階的に期日を指定して、漸次一本に纒めるよう業者に警告と覚悟を定めさすべきでありましよう。
次にこの一本レートをどういう具体的の数字で設定する考えかというお尋ねがありましたが、これは何人も申上げられないのでありまするが、仮に輸出の場合に三百円に決まるといたしますならば、日本の産業の現在の実績を基礎にいたしまして約六割が輸出不能に陷る虞れがある。更にこれが三百五十円に決定をされたならば四割が輸出不能の結果を招來いたす、さような情勢が現在までの実績でございます。
すなわち、今後為が一ドルかりに二百七十円に定められるとするならば、日本の輸出は深刻なる打撃を受けるのであります。すなわち、かりに一ドル二百七十円と仮定するならば、日本の輸出品の六割ないし七割は遂に輸出できない状態に追いやられるであろうと考えられるのであります。
これはイギリスの金輸出禁止と相應する大きな政策でありました。そうして以て將に狂瀾を既倒に廻したものといわれたのであります。 今や日本の財政難は第一次欧洲大戰後のイギリスのそれとは比較にならないと思います。今の日本の議会の民主的任務は、当時のイギリスの議会のそれよりも軽いということはできないと思います。
それは先程は先生は、あの文章は、日本経済は自立して行けという意味であつて、具体的に自分の輸出できる範囲で輸入をして、その範囲で生産して、その範囲で生活して行けと、こういう意味だと仰せになつたように承りましたのですけれども、私はむしろ反対に、日本人は將來疾病及び社会不安を起すことのないだけに國民生活に必要なるものを輸入することができる、それだけの輸入を許すと、こういう意味でありまして、若し國民の生活に
その輸入するためにはこれだけの輸出が必要だということで、あの復興五ヶ年計画が組立てられておつたのでありますが、現在は丁度その逆になりまして、そういつた結論として厖大な輸入というものは実はできない、從つて結局日本の輸出を最大限度に便宜を計つて許すから、だから自分の力で輸出をしなさい、その輸出の範囲内において輸入は当然許される、その輸入の範囲内において、國民生活水準が維持されて行かなければならないというようなふうに
さてこの綿花の輸入がどれ程の数字になつておるかというお尋ねで、將來の見透しに対するお尋ねでありまするが、まあ私も今日は繊維局長を連れて來ておりませんので、數字を申上げる資料を持つておらんので甚だ残念でありまするが、大体におきまして現在は御承知の通り、輸入いたしました綿花の殆んど七割が、更に外國に加工をして輸出をいたし、三割を内地でいろいろ農村或いは労働者の報奬用に流しておる関係でございまして、この七
只今繊維局長がおりませんので、私の知る限りにおいて申上げますが、最初の御質問は、輸出滯貨を今度歳入に見ております分の処理方法は、どういう方法を取るかという御質問だつたと思うのでありますが、まだ具体的にどういう機関を通じて、どういう方法でやるかということについては確かに決まつておりませんので、ここでお答えするだけの材料がないというのが大臣の御趣旨だと思います。さよう御了承願います。
○國務大臣(大屋晋三君) その点は、この化学繊維の中で人造絹系というものは全部輸出をいたす方式で、いわゆる輸入物資、食糧輸入の見返り産業といたしまして、全生産の全部を輸出に向けておる関係上、而して又先程申上げました綿花の僅か三〇%しか内地に放出されていない、而もこれが日常の家庭のいわゆる消費物資という面でなくして、農村とか、労働者の特配に向けられておるので、日常の家庭に対しては殆んど配給の綿花というものは
どうしても農村工業を輸出の面に向けるのであるとか、ないしは日用品の生産に向けるのであるとか、こういうように大体品種と方向をはつきり示して指導されませんと、各縣、各町村とも何しろ農村工業というものを興さなければいかぬそうだが、一体おれたちはどうしたらいいのでしようかということに迷つておるのであります。この点について十分なる腹案がおありになると思います。これについて伺いたいと思います。
食糧を買うだけのものを日本は輸出しなければならない。その入れた食糧は内地の平均價格でこれを配給しなければならない今において、今私がお尋ねいたしますような方面について、おそらくしつかりしたお考えを持つておられると思います。その点もう少し、できるだけお漏らしを願いたいと思うのであります。
それから農村工業についてのお話でありますが、これも言葉が少し足りませんでしたが、今朝お話申し上げましたのは、大体農産加工、それから他から原料をもらつての加工、こういう面について指導しておるということをお答えいたしましたが、重ねて申し上げますならば、やはり農産物加工あるいは酪農加工と申しますか、輸出品工業等についての工業という方面を大体とつておりますけれども、しかしこれは地方々々によつていろいろ違いますが
○最上説明員 ただいま小林代議士からいろいろお話がございましたが、日本の経済再建のためには輸出の振興が絶対に必要である。
○小林委員 ただいま農林省当局のお話では、復興五箇年計画は大体基本線に沿つて行くというお話でございますが、はたしてこのまま行けますかどうか、蚕糸業の大部分は輸出に重点を置いておりまして、ただいま大藏省のお話によりましても、為替の問題等がありまして、しかも現在の生糸の関係では円高になつておる。こういうものを單一にした場合には、われわれの蚕糸業に影響するところは非常に大きい。
○石田説明員 御承知のごとく、現在日本が輸出によつて得ましたところの外貨は関係方面の管理下にあるわけで、日本政府の一存で処分するという段階に至つておりません、從つて今の問題につきまして御答弁することは非常にむずかしい立場にあることを御了承願いたいと思います。
さて当組合設立は昭和七年四月当時円ブロツクの輸出の先がけとして活躍し、同年九月には欧州一円にまで廣く輸出するまでに成長しておりました。昭和七年四月ごろより組合本部を東京浅草に設置し、支部を秋田、新潟、小田原、名古屋、大阪等の支所に設け、喫煙用具の全國需要に應じておりました。
現在輸入品について一ドルに対し二百二十円より千百円ぐらい、輸出品においては二百九十円より八百円までという、その中に非常な大きな開きがあるものを早急に一本に設定するということは、決して簡單にできる問題でないと思います。即ち現在高率に取引されておる商品の産業は、膨大な利潤を取得しつつあるにも拘わらず、レートの引下げには百方手を盡して反対すると思われます。
いわゆる財閥のごときも、平和産業のために、例えば造船にしても、或いは製鉄にしても、いろいろな平和産業を先ず手初めに著手したのは財閥であつて、日本の工業は勿論のことであるが、極東における産業、或いは極東における必要の輸出のために著手せられたのであるという説明をいたした一端であるので、財閥擁護ではない。日本の國情、日本の工業の性質を説明した一端であつたのであります。
尚、先程山田議員の御質問の中で、先般の商工委員会の席上におきまして私が爲替レートの一本の問題につきましての答弁といたしまして、三百円或いは三百五十円というようなことを御答弁申上げたようにおつしやつたのでありまするが、この爲替レートの問題つきましては非常に重大なる問題でありまして、先程大藏大臣からも御答弁がありましたように、今後過半数の輸出産業に打撃を與えないというところに爲替レートを決定しなくちや相成
終戦以來、われわれは、アメリカの好意と援助によつて、幸いにも生活上わずかに事なきを得ておるのでありますが、深く國際関係の前途及びわが國の輸出力を考察する時、食糧の國内自給度を高むるの必要はきわめて大切なることを痛感するのであります。 由來、わが國の農業政策は、主として、農業行政の面に重きを置いて、生産の科学的経営を促進するの施策に貧しかつたのは確かであります。
それができない場合には、さらに労務の需給調節、職業安定の仕事には大いに力を入れるつもりでございますが、また輸出産業等の方面においても大いに力を入れまして、この方面でも相当吸収できる。われわれ、荒つぽい計算でございまするが、今日一般産業労働者が六百数十万ございまするが、まず産業合理化が行われまして、一〇%ぐらいの失業者が出ると考えております。
○竹谷委員 本日の新聞でも、極東委員会が日本の輸出増大を大いに慫慂するということでありますが、それにつきましても為替レートの設定が非常に急務であろうと思う。これについては單一為替レートの設定について政府はいろいろ準備を進めているということでありますが、單一為替レートを設定いたしますと、現在の輸出價格ではとうてい採算がとれぬ、破滅するほかないという産業が相当たくさんに上るだろうと思う。
○大屋國務大臣 御承知の通り、ただいまはガリオア・フアンド、ないしエロア・フアンドによります輸入が、輸出よりもはるかに多いという状態でございますが、この状態ではいけないのでありまして、政府といたしましては、関係筋の強力なる慫慂もありますかたがた、なるべくすみやかに輸入いたしました原材料、資材をもつて内地におきまして加工いたし、これをさらに再輸出をいたしまして、とんとんにカバーできるような意図をもちまして
先日総理大臣が本委員会において、また安本長官の演説の中でも、輸出の振興によつて日本の経済を復興したい、こういうことを述べておりますが、昨年の輸出の状況を見ますと、輸入が五億二千五百万ドルぐらいあるに対して、輸出はわずかに一億七千三百万ドルぐらいにすぎない。
次は、外資の導入と輸出の振興に関して伺いたい。外資導入と輸出振興が、わが國の経済再建に量も必要であることは、言うまでもありません。
次に、御質問の第二点は、外資の導入と輸出の振興とについてでありますが、わが國の経済の安定、経済の復興に当面相当多額の外資の援助を受けておりますことは、各位御了承のところであります。食糧を初めといたしまして、経済復興用資材や輸出用原料等の輸入につきまして援助を受けておりまして、またこれを懇請すべき段階にあるのであります。
まず輸出の面にもつぱら重点を置きまして、せつかく米國の好意によります政府のクレジツトによりまして、たくさんの物資が輸入されておりますから、内地の産業をこれに対應いたすべく編成をいたしまして、それらの代金を内地の産業で——その輸出の金額をもつて輸入の金額をカバーし得る状態にまで持ち來すということが根本問題であろうかと思うのでありますが、そのためには、いわゆる爲替レートの設定、それから徹底した企業の合理化
先般の冷凍まぐろの輸出にいたしましても、非常な不良品を出して拒否されておる。漁業者がこの困難な生産事情下において、せつかくとつて参りましたところの魚がそのように輸出を拒否されるというようなことは、まことに遺憾千万であるわけであります。また養殖方面の点でも、資源を増殖培養しつつ、ここに合理的な收獲をあげて行くということが、今後のわが國の漁業の方向でなければならない。
安本長官の施政方針によりますと、輸出振興を強調しておる。又組閣早々において國民に公然と飢餓輸出と耐乏生活を強要しておられる。このように政府が頻りに輸出振興を唱え輸出入のバランスを強調するということは、一説によると経済安定に資すべきクレジットの貸與が望み薄になつたということを言われておりますが、いわゆるクレジットに対する見通しについてお聞きしたいことが一つ。
政府といたしましては、(「どういうひとを強力にするのだ」と呼ぶ者あり)かようの見地に立ちまして、生産の増強を第一義とし、財政、金融、物價、流通、貿易等の各部門に亘りまして強力なる総合的施策を実施いたしまして、又特に輸出の振興と外資の援助を期待して、以て我が剛健済の安定と再建に向つて邁進したい、かように考えておる次第であります。
これがために生産の増強はもちろん、あるいはまた最も現在の國家経済復興に関係を持つておる輸出というものに対して、相当な重圧を加えておるのではなかろうかと、私は非常に心配しておるのであります。今回の追加予算に賛成するにあたりまして、十分その点に責任を持つていただかなければ、單なる予算通過のためのいろいろな御説明があり、いろんな参考資料をいただきましても、かえつてあぶはちとらずになる。
次に輸出滯貨処分でありますが、これは例の綿布その他でありまして、輸出不適格となつた場合、輸出が非常に困難であるというために、滯貨になつておりまする物を國内向けに放出して、價格の差額を價格差益金として政府に收入しよう、こういうものでありまして、大体絹織物において千百九十万ヤール、綿布におきまして九百十六万ヤール、その外人件費等を見込みまして、年度内に約十一億程度の收入が確実なりとして十一億ぐらいの收入
荏苒今日のままに放置せられるならば、國内の工業は遠からずして回復の歩みを止め、近く国際貿易が再開しても、いわゆる飢餓輸出をせねばならんようになることは火を見るよりも明らかなのであります。御承知の通り、昭和五年から昭和十二年に至る電力供給は毎年平均一割づつ増加し、七年間に丁度二倍に増加しているのであります。
五箇年計画も主として日本の産業を考えているようでありますが、むしろ、日本の復興なり再建のためには、今日イギリスがとつているがごとくに、輸出を中心として、日本の國内における生活は多少きゆうくつに考えてみても、まず輸出によつて日本の再建を行う、輸出を主として日本の産業は考えるべきものではないか。これは私のしろうと考えでありますが、あの計画の根底において私は少し異論があるのであります。
○吉田國務大臣 私の意見は率直に述べたのであつて、その述べた結果が飢餓輸出とまで私は申さないのでありますが、最近私に——これは日本におつた大使でありますが、キヤツスルという人が手紙をくれました。
○川島委員 総理の今のお話によりますと、中國の情勢の推移は、日本の立場において経済的にさしたる懸念はなく済むのではないかという見解のようでありますが、総理も申しましたように、かりに五箇年計画の内容を一部修正して、貿易ことに輸出中心に日本の経済自立を達成せしめたいという方向に轉換をいたすことにいたしましても、その貿易中心の考え方を基礎に置きましても、中國の情勢の推移というものと離すことのできない関連に
次に來年度の鋼材につきましては、先ほど申し上げましたような供給力、つまり百五十万トンのうちから輸出を引いた國内の供給力百十七万トンの中で、どれだけの分が運輸に割当てられるかということについて、部内で相談をしておる点につきましては、先ほど申し上げました一應の暫定案といたしましては、三十二万トンという案が振り出されております。
最近におきまして、この物動の中でも一番の主軸をなしております鋼材の生産、あるいはそれの輸出の姿が漸次はつきりして参つております。大体現在の計画といたしましては、生産が百五十万トン、この中から三十三万トンぐらいの輸出をしなければならない。從いまして國内供給は來年は百十七万トンとなるわけであります。
○田畑説明員 來年度厚板問題については今廣幡の問題が出されましたが、この廣幡の再開によりまして、非常に造船用の、特に輸出造船用におきます鋼材の供給が増になります。と同時に來年度の鉄源の供給から、廣幡の熔鉱炉が再開されることによりまして、非常に容易に生産を上げることができる。もし廣幡の再開が不可能になる場合においては、この百五十万トン計画そのものが相当ぐらついて來る。