1947-10-03 第1回国会 参議院 農林委員会 第21号
○政府委員(長谷川清君) いわゆる千八百円の業種別平均賃金の基礎になつておる米價が幾らであるかというお尋ねでありますが、例の千八百円という基準は、当時におきまする全國の男女労務者の平均賃金が千八百円であつたのであります。それを採用したものでありまして、その基礎になる米價が幾らになつておつたかというところから千八百円が決まつたものではないのであります。
○政府委員(長谷川清君) いわゆる千八百円の業種別平均賃金の基礎になつておる米價が幾らであるかというお尋ねでありますが、例の千八百円という基準は、当時におきまする全國の男女労務者の平均賃金が千八百円であつたのであります。それを採用したものでありまして、その基礎になる米價が幾らになつておつたかというところから千八百円が決まつたものではないのであります。
○板野勝次君 非常に長くなりますから、私これが最後で打切りますが、いろいろ何しても、どうしても最初の質問の一貫したものに対する答弁が承われないので非常に遺憾に思いますが、他の方も質問が閊えておるようですから、私は結論的に明快な答弁を承りたいのは、今の最後の答弁で、米價と賃金の問題があつて、結局結論的には我が國の再建のためには賃金と米の値段というものとを抑えて行かないと、それのみが経済再建の方途である
しかしそれにはやはり一定の條件があるのでありまして、流通秩序の確立とか、やみの撲滅とか、そういう方策によつて勞働者の實質賃金を確保するということができなければ、それは單なるお説教に終つてしまう。それではどんなに耐乏生活を忍んで増産に努めよう、また政府の方針に協力しようと思いましても、なかなかこれは生身の凡人でありますから、できることではないと思います。
賃金の方はどうやら解決がついたようでありますが、また解決されない問題が殘つておる。それは富士産業十七工場が、興銀や復金から大分借金をしておる、七千二百萬圓という借金をしておる。その中の荻窪工場だけでも八百八十萬圓であります。日歩二錢三厘の利子を拂いますと、荻窪だけでも元利一千萬圓の借金になる。
○中西功君 それでは所得税法法相続の中に、大体所得税を掛ける個人の所得の種類が書いてありますが、その中で「この法律の施行地において、俸給、給料、賃金、歳費、弁償、年金、恩給、賞與若しくは退職給與又はこれらの性質を有する給與の支拂を受けるとき」こういうようなものを受けるときは、所得税をかけることになつておりますが、これは改正以前の所得税法によりますと、こういう「甲」の中に「恩給(一時金タル年金ヲ除ク)
ただその労賃を幾らに見るかということが爭いの種になりますので、そこで例えば米一反歩を作る間において二十人手間、三十人手間掛かる、その手間代を都会の労働賃金と同じに見るか、或いは内輪に見るならばどういう方面において農村労働賃金を内輪に見るかという論爭が一つの米價問題決定の論爭になつております。労賃を見ないというような極端な米價決定でないことは固より当然であります。
ただそれを公定價格を單に無理をして維持するということに非ずして、一遍決めました公定價格が成るべく維持できるような経済態勢に持つて來る、このことが必要であるということは勿論でございますが、そういうことをいろいろやりまして、マル公を一遍変えまして、変えたものはできるだけ堅持しようとこういう考へからいたしまして、今回は一定の賃金水準等を予定し、企業の操業條件等も大体現在の條件を本にいたしまして、それによつて
○政府委員(平田敬一郎君) 今申しましたのは、一般の公定價格とまあ同じ頭と申しますか、大体同じ基礎の上に立ちまして、それに対しまして、当該輸出品が特別な材料を使つておるとか或いは特別に手数をかけておるとか、できた物が特別によろしいと、こういつたようなことを考慮いたしまして、その分でその原價に加算すべきものがございましたら十分加算して決めるということでございまして、例えば賃金の水準なりその他のものにつきましては
○油井賢太郎君 價格の形成について尚御質問申上げたいのですが、御承知のように労働賃金等におきましても、政府はすでに千八百円のペースを固執しないということを言つておるのでありまして、我々世情を見ますと、この労働賃金等も必ず近く相当の昂騰を見受けられると思うのであります。
併しながらその物價の出ましたのは、結局賃金は千八百円、運賃はさつき申しました三倍半という基準によつて出ましたものでありまするから、これを更に運賃の独立採算になるようにいたしますには、外の物價に対して全面的な影響を及ぼす、こういうことになりましたので、運賃の決め方はそのまま原案通り決まつたわけでありまして、從つて鉄道で使用いたしまする石炭初めその他の諸物資は、最初の四十八倍から六十五倍になつたものを使
かように円の側から申しますと、資金の上で相当な不足金を來しておりまして、從前のような價格の決定方法によります限り、今後と雖もこの趨勢は増加して参ると思われるのでありますが、かような賃金不足を來しております原因といたしまして、先程長官からも申上げましたように、いろいろあるのでございますが、この資金の不足は御承知のように必ずしも貿易資金特別会計の損失ということには直接にはなつて参らないのでございます。
それからもう一つは標準報酬でございますが、これも賃金がどのようになるかによりまして金額が変つて参るわけでございますが、一應只今千八百円ベースということをいつておりますので、標準報酬月額の平均が千八百円になると仮定いたします。
○辻井委員 それでは次に賃金の問題についてお尋ねしたいと思います。
千六百圓の水準は御承知の通り、一應組合側と團體交渉の結果成立した水準でありますが、この水準を新物價體系においてはいくらに上げることが適當かということで、先に安本で發表になりましたラインに沿いまして、その千六百圓の實質賃金を生かすためには千八百圓に上げることが適當である、こういつて千八百圓に上げたのでありまして、從いましてその中にはもちろん地域の關係も全部含まれております。
今囘の新物價體系設立に並行いたしまして、本年七月以降從來の千六百圓の水準を、その實質賃金を確保する意味合におきまして、これを千八百圓に引上げることが適當と考えまして、追加豫算に計上目下關係方面と折衝中でございます。但し組合側との交渉關係におきましては、いまだに未決のままになつております。
第二点は、今日のごとく政府資金あるいは財政支出の極端なる膨張を余儀なくされるような状態におかれて、一朝その処置を誤るならば、政府の堅持せられるところの新物價体系も、また賃金基準も、一朝にして崩壞し去つて、インフレーションが奔騰し、高進するというおそれはたくさんある。こういうときにおいて、政府はインフレーションの防止に対して万全の処置をとられることが必要である。
言葉をかえて申しますならば、一般炭鉱に関しまする限り、その企業と運営はもつぱら民間の旺盛な活動にまつ方途を講じ、國家は計画及び統制と監査以上に管理の線を出てはならないということでありまして、その他資金・資材の提供、賃金の査定、工員の生活設備、報奬金の設定等の援助機関、すなわち炭業公團に代るべきものを政府に設けさせんとするものでありまして、これなくしていたしましては、管理案に生命を吹き込んだ、生き生きとした
しかし、いかに働けと言いましても、生活の裏づけがなければ、これが達成は至難であるとともに、いかに能率をあげてもあげなくても、その收入が一定であつては、働きたくとも働く氣持になれないのは当然でありまして、働けば働くだけ賃金が上昇することによつて生産意欲が増加し、従つて増産することができるのであります。
二番目には、設備の新設増設、もしくは變更の計畫、三番目には資材、資金、勞務及び動力の取得の計畫、四番目には勞務用物資、及び施設の需要の計畫、五番目には生産費及び支拂賃金の豫定計畫。
、この関係といたしまして、第二十九條には、協力する者が怪我をしたり、病氣に罹つたりしたときには、扶助金を支給するということがありますが、協力させる者が、賃金を出して雇入れた一般の労務者よりも遥かに眞劍に働く場合が多いのであります。
それから運輸省内部における各種の委員會とか會議でございますが、御説のごとくに財政法によつて賃金とかあるいは立法的な事柄は國會に移つておるのでありますが、行政面についての必要なことだけ存置していけばいいと思います。これは御説の通りであると思います。
なお今回の新物價體系の設定によりまして、千六百圓の實施賃金を確保する意味におきまして、この水準を千八百圓に引上げるという方針のもとに、目下追加豫算に計上をいたしまして、關係方面の手続を進めております。これは七月から實施する豫定に相なつております。
○委員長(一松政二君) アメリカでは今年は非常に物價高になつておるし、殊に穀類の如きは百年來の高値だというようなことも出ておるのでありますが、その高値が影響して、つまり石炭坑夫の非常な賃金増額から鉄鋼に響き、すべての製品に大体響いて、アメリカ自身でも問題になつておるように考えるのでありまするが、それよりも日本の物價のいわゆるインフレの進行速度は無論比較にならんほど高くなつて行くのでありまするから、今
○加藤委員長 本會議で賃金問題について勞働大臣と安定本部長官と二人指名で呼出されておるそうですが、勞働大臣がおらぬために今緊急質問を受けておりますから、それがすめばこちらへ來られると思います。
全工業平均賃金千八百円をとりましたのは、新物價体系を立てるときに、新たなる公定價格の中に織りこむべき賃金として、一つの物價決定の條件として、これをとつたものであるということは、しばしば私のお答えいたした通りでありまして、千八百円をもつて賃金のくぎづけを政府はするということは、私はちつとも申していないのであります。
この場合において、この千八百円ベースをもつて賄い切れない最低生活費をどうするかということについて、私は労働團体の幹部諸君と最近よりより意見を交換しておりますが、これらの人々の意見は、千八百円という名目賃金を上げるよりも、むしろ実質賃金を殖やす方向に政府が施策をとつてくれということでございます。
そこで賃金等を考えます場合に、配給のものの外に、実際栄養補給のためのもの、それは闇で行く、そういうことが考慮される。米の場合におきましては、その点は考慮をされていない。况んや先程御指摘になりました農機具等の質の低下というようなことは考慮されていないのであります。
そういうような関係、労銀でいいます実質賃金、米價でいえば実質米價そのものを適正ならしめると共に、その実質價値を、今の報償という観念がいいかどうか知りませんが、裏附けをやつて行く必要があると思つております。
元來今度の賃金、物價の体系でも、成る程物價が六十五倍、賃金が三十倍そこそこだ。この賃金はどうして一体そういうように率が低いのかといえば、総理大臣が言つておるように、能率がその当時よりも低いのだというようなことが言われておるのです。そんな米價の割合において、米價が四十八倍、そうして逆に資材が六十五倍、そこのところはどうも不合理だ。
尚この給與準則には俸給表が規定さるべきものであり、その俸給表には職階制による等級ごとに一定の幅を以て俸給が定められ、且つそれは生計費、民間における賃金、その他の事情を考慮して定めらるべきことを要求しているのであります。
第二の賃金の問題でありまするがこれも山下君御質問の中に御意見としてお述べになりましたる通りでありまして、この賃金は決して釘付けにしておるわけではないのであります。元來個個の経済生活をよくしようと思いまするならば國家経済をよくしなければなりません國家の産業の発展を図つて行かなければならないのであります。
賃金政策に関しまして傳えられますところによりますというと、平野農相は本年度産米の新米價から推しまして、賃金千八百円のベースの改定も亦止むを得ないだろうという御意見と聞えております。又米窪労働大臣は新物價の改定と賃金の改定との、あの実質賃金充実の時間の間のズレから押しまして、千八百円賃金ベースに彈力性を持たせることも又止むを得ないだろうと言われておるということであります。