1947-09-18 第1回国会 参議院 労働委員会 第5号
それから今後求職者は恐らく相當に條件が惡くても職場に就きたいというような考えで、一般純勤勞所得によつて生計している勞働者の生活を或る程度脅かしてでも、職の安定しておる職に勞働者は就くことを望んでおるかとも考えられるのでありますが、こういう場合には求職者においても餘り賃金にダンピングが行われないように、職業安定所あたりで強力な指導をして頂かなければならんと思いますが、そういう點についても、まだ十六條、
それから今後求職者は恐らく相當に條件が惡くても職場に就きたいというような考えで、一般純勤勞所得によつて生計している勞働者の生活を或る程度脅かしてでも、職の安定しておる職に勞働者は就くことを望んでおるかとも考えられるのでありますが、こういう場合には求職者においても餘り賃金にダンピングが行われないように、職業安定所あたりで強力な指導をして頂かなければならんと思いますが、そういう點についても、まだ十六條、
十八條の勞働條件の明示でございますが、最近地方から紡績に參つております少女たちに聞いて見ますと、殆ど勞働時間や賃金等のはつきり分つておる子供はないくらいでございます。
この第十六條第二項及び第十七條の第二項において、それぞれ求人者及び求職者に對して職業安定事務所は勞働條件の指導をすることができるということを決めたのである、これはどういう意味かというと、勞働基準法で決めれらておる勞働條件或いは賃金については、經營者と勞働組合との間に存在する團體協約で決められる基準等をよく説明して、それよりも著しく低下したような條件で求人し、或いは求職することについての反省を求めるという
少しでも賃金をもらえれば作業に出てもらいたいのだ。これらは明らかに半強制的に勞働を強いられたものである。ここにおいて患者側は午前中の物資持出に關する帳簿提出問題を取上げ、慰安會會計帳簿の提出閲覽を強要す。」こう書いてございます。前段の半強制勞働については、當局側は別段答辯がなかつたようであります。
もう一つはこういう状態にあるために、どうしてもみずから勞働をして、この勞働賃金によつて、何とか實際に死を免れるようなものを補つていかなければならぬ。ところがこの勞銀がきわめて不合理にできておる。一日にいくら拂つておるのかというと、わずかに一圓八十錢だというのであります。一日勞働して今ごろ一圓八十錢、そんなばかな話はない。
この宣傳などには時間外勤務が非常に多くなり基準外賃金が多額に出ることになつて、收入支出のバランスが現在では非常に崩れておりまして、結局これが會社の保守改良等の事業面にも影響して參りますし、從業員の給與面にも影響して來る。又外部の商人達に對する信用も失墜して來るというようなことで、現在會社は非常に苦境に立つておるのであります。
例えば組合員の餘力があつた場合には、他の工業を農村工業として認めてやるという大臣の御趣旨というものを考えまして、組合員が農業經營以外の労力があるから、或いは思いつきがあるから、他の工業を組合員がやりたいというところで、この賃金を融通し得るという制度でありますかどうかをお尋ねしたい。
そういうことをここに明文化すると、從來の勞働條件よりも惡くなつたとか、從來の賃金よりも安いことについては、本人が望んでも、これは就職を斡旋することができない、こういう窮屈な解釋が當然起つて來る。これは自由に、本人の意思によつては、この勞働條件が從來より惡くつでも、職業安定所が斡旋ができるようにした方が、却つて本人の自由意思を尊重することになるという意味で、こういうことを書かなかつたのであります。
この點は私はノーマルな經濟状態である場合には、それはそういうのでございますけれども、今日の日本のレーバー・マーケツトの實情から見て、餘り窮屈にそういうものを入れると、却つて第二條の自由なる選擇ができなくなると同時に、又現實的にはむしろそういうことによつて失業者をいつまでも失業者たらしめるということに陷るのじやないか、いわゆる最低賃金の原則というものができれば、これは一方において勞働基準法に最低賃金を
尤もこの報酬の點につきましては、物價が非常に騰つて、賃金が上つておるということを前提にすれば別でございますが、一應その場合にその點をコンスタントに考えます場合には、場合によつては今までの職業でない違つた職業、又今までの報酬よりは違う低い報酬でも、場合によつては就職を斡旋しなければ適當な職業があり得ないという場合もあり得るのではないかと考えられるのであります。
早い話が國會議員の歳費にいたしましても非常な増額をしておるように、又勞働者の賃金にいたしましても、千二百圓ベースが千八百圓ベースを要求されておる。御下賜金とこれを一つにするのは甚だおかしなことでありますが、併し又それも一つの據り所になりはしないか、皇室經濟會議でこれを決める據り所になりはしないかと考えられるのであります。
なお標準報酬でございますが、實はただいままでございます健康保險なり厚生年金が、いろいろのただいまのむずかしい經濟事情のためではございますが、實質賃金から相當距たつておるという批判があるわけでございます。
古島 義英君 河野 金昇君 出席國務大臣 勞 働 大 臣 米窪 滿亮君 出席政府委員 勞働事務官 上山 顯君 ――――――――――――― 八月二十八日 失業手當法案(内閣提出)(第五二號) 失業保險法案(内閣提出)(第五三號) 八月二十九日 舞鶴市の地域給を甲地に引上の請願(大石ヨシ エ君紹介)(第二九七號) 八月三十日 地域別賃金
木村さんがインフレ下の生活費の調査竝びにそれに基く賃金支給の制度を作り上げなければならん、又それができていなかつたのが、こういういろいろなことの大きな原因であつたという點には、全く同感でありまして、今後これは大いに政府において考えて頂きたい。そう思つております。 以上の理由によりましてこの本案に對しては勿論贊成であります。この支給がこれ程遲れたことをむしろ遺被に思つておるくらいであります。
併し最後にこういう給與の問題について、いろいろ問題が起きて來るが、根本においては今日のインフレーシヨン下における賃金の決め方、そういうものが解決されておらないために、しばしばこういう問題が起きて來るのであると私は考えるのであります。
この千六百圓の平均水準をかりに千八百圓に引上げいたしましたとしても、これをわれわれは政府の熱意ある努力によりまして、その千八百圓案で勤勞者の方々が最低の生活を保障される事態を固く堅持いたすような政策をば、次々に實行をいたさないようなことであれば、やがてせつかくの千八百圓ベースも、その根柢から脅威を受けまして、せつかくの物價賃金の新しき體系が、その一角から崩壊をするという心配も十分にあるのではないかと
○野坂委員 これは私個人の意見でありますけれども、今のような日本の經濟状態では、物價はどんどん上るばかりだし、今全遞などで要求しているようなスライド制、ああいう一つの賃金制度も必要になつてくると思いますが、その場合に、たとえば豫算の中に特別に給與に關する豫備金的なもの、つまりスライド給與豫備金とでいいもますか、あるいは生活補給豫備金とでもいいますか、そういうものを將來つくる必要があると思いますが、そういう
ただいま政府と全遞とか、あるいは國鐵のような勞働組合との間に、生活突破資金とか、あるいは賃金値上とか、いろいろな交渉があるわけでございますが、かりにここにそういう生活突破資金を給與するということになりました場合の財源というものは、どこに求めておられるのか、お聽きしたいのであります。
しかしながら、勞働組合法、勞働關係調整法とともに、元来一つであるべき勞働行政の一部である勞働基準法を別個機關で取扱う矛盾を排除する必要があり、かつ勞働關係事務、なかんずく勞働争議の斡旋調停につきましても、その發生原因、賃金待遇等の事務は、從來地方廳で行つてきた關係から、その實體把握により、争議の解決も容易でありましたものが、分離により、從來とまつたく逆な傾向となりまして勞働問題の解決が困難となるといつたような
豫算額の三分の二以下の者に對しては落札していない、なぜそういうことをさしているかというと、やはり當局におきましても、それぞれ擔當者があつて、技術面からも研究を遂げ、またその當時におけるところの價格とかあるいは労働賃金とか、諸般の状況を參酌した上でもつて豫算というものを立てる。
賃金の値上げをやる以上、國民の生活に關係もあり、また經濟の運轉にも非常に重大なる關係のあることでありますので、當然國會といたしましては運賃の値上げだけでなしに、いつから實施するかということも審議しなければならないじやないかと思う。從つて今度の營業法の一部の改正のうち「政令ヲ以テ」という言葉は除く必要があると私は思うのでありますが、その點についてお答え願いたい。
又一委員から、事業経営者を困惑せしめおる賃金値上問題のごときは、爭議に至らざる以前、何らかの形の委員会に付託して処理せしめ、経営者をして專ら生産業務に当らしむるようにすべきではないか。新設労働省においてはこの種の施設を講ずることなきや。
労働者の賃金水準を決めるという時には、勝手に千五百カロリーで間に合うだろうというふうにやつておるのであります。勿論誰しも今日この千五百カロリーで生きておる者はないのであります。もつと沢山取つております。この点につきましては我々の野坂參三氏が、衆議院の予算委員会で非常に適切な表現をいたしました。これ正に屍を基準にしたカロリー量である、全くその通りであります。
況していわんや現在のような低い農業水準、又家庭における婦人の封建的な生活環境、又勤勞者大衆の低い生活水準、これらの下におきましてはどうしても封建主義セクシヨナリズム、非文化主義、バーバリズム等々の殘滓を拂い落すことは困難でありまして、日本を眞に民主化し、又文化性の高い國にしまするためには、婦人を家庭の勞苦から解放し、農村をして科學技術を理解せしめ、又工業をして封建的な低賃金制度その他能率に依存せずして
賃金の値上をもう少しして貰いたい。結局、最近新物價體系で決まつた電氣料金が、どうも少し安過ぎる。なんとかならないかというようなことがありました。細かいことはいろいろまだありますが、大體この程度で御報告を終ります。 —————————————
また勞働者の賃金が高くなつたのも含まれていない。一車積めばいくらという損失が出るわけである。ただあの價格を見てよい面を申せば、漁船が非常に殖えておることである。それがために函館の例を申せば漁獲は數萬函上つておる。ところが消費者の面からは鮮度が強く言われる。しかも積み出すことも消費することもできない。勢いこれを製造にまわさなければならぬ。
今日終戰後におきましても、例えば今日は賃金の支拂が大事であるから、今暫く賃金の支拂は各銀行窓口でやつてくれという命令があつて、やがてはそれは政府が面倒を見てやるというふうなことであつたのであるが、それも実行をされなくて違約に終るというようなことであつて、到底自分の判断では出せないような痛手を受けた会社にも無批判に融資した結果、今日のように相成つておるのであるから、今後これからの金融界をどういうふうに
○波多野鼎君 三百億増資の問題は、まあ火急に必要だという御説明を信頼いたしまして、この三百億増資しないと日本の産業界に相當大きな影響を及ぼし、且又賃金の不拂という問題までも起ることを懸念いたしますので、三百億増資には一應私は贊成いたしますが、復興金融金庫の運營方針とか、それから運營の機構とか、將來に對するそういう問題について希望とかいつたようなことについていろいろ問題がありますので、本委員會において
○小坂政府委員 一方現在の産業界の實情は私から申し上げるまでもないと存じますが、非常な金融逼迫の状態でありまして、これはひとり企業に對する融資というのみに止まりませず、そこに働きます勤勞者諸君の賃金、俸給等にも影響してくる問題でありますので、われわれとしてはでき得る限りこの問題を早く處理していきたい、こういうふうに考えておる次第であります。
あるいは三千圓なり五千圓なりの資金を受入れて、適當なる事業を行うことにいたしまして、そうしてそこに出資をしたならば、必ず組合員の家族能力というものを適材適所に受入れるということになれば、その利益分配はなくても、賃金の分配は組合員共通に受けられる。いわゆる勞力、資本、技術というものを生かして、三位一體で協同的に行ける、現在ではそうではない。やはり名前においては營利は目的としない。
○中西功君 最後に先立つてもここで問題になりましたがゐ今後政府の支出は國會の承認を受けなければいけない、緊急的な支出も國會の承認を要するという傾向になつていると思いますが、現にこの千八百圓ではもう駄目だということは、これは今起こりつつある廣範ゐ賃金値上げ運動を見れば分ることであります。
更にそれから尚それにいろいろな修正を加えて、勞費を推算するということになりますと、非常に想像、推算が混つて來て、殆んど捕捉し得ないような状態になると思いましたので、それよりも直接に現實の賃金が出ておりますので、現實に行なわれておる賃金を基礎にして、賃金の大體の平均を出すということに努めたわけであります。
七月の初めの給與審議會において、新物價體系を算出する基礎的なフアクターの一つして、企業の企業費というか經営費の大部分を占めるところの、私の計算によると六割ないし七割の大きな部分を占めるところの賃金を、どこにその標準を求めるかということが非常な重大な問題であつたのであります。