1947-09-16 第1回国会 参議院 司法委員会 第21号
これは所長は全部の責任について出しますし、部下の者におきましては、第一番に課長とか、或いは直接受刑者を取扱つた看守とか、こういう者は一應司法省に手続書を提出いたします。
これは所長は全部の責任について出しますし、部下の者におきましては、第一番に課長とか、或いは直接受刑者を取扱つた看守とか、こういう者は一應司法省に手続書を提出いたします。
実はこの事件の発端は、受刑者の仮釈放の問題に関連したことなのでありますが、懲役五年の刑を受けて靜岡刑務所に服役いたしております池谷八十吉なる者が、行刑成績につきましては相当良好だということであり、又工場の班長も命ぜられておりました関係で、本人に対しまして本年八月二十五日付を以ちまして仮釈放の上申が本省に参つたのであります。
受刑者が丸太などを振り廻し会議室、事務室等のガラスを破壊する等におきまして、事務室におりました職員の方も相当に鎭圧に努めたようでありますが、所長と受刑者との應答におきましては、幹部職員がその場に列席しながら、所長に対してその手助けもしなかつたというような事実を聞きますことは、私共の甚だ遺憾に堪えないところであります。
又一面受刑者を特に過剰拘禁のひどい場所から、或る程度さようでもないと考えられます地方の方に移送を最近繰返していたしました。又同時に構外泊り込み作業を拡充いたしまして、拘禁緩和の一助といたしたいと考えまして、多少増加して参つたのであります。
從つて私の方としては今後は立場を変えまして、宗教家或いは宗教家でないということ、そういうことが問題でなしに、廣く熱情を持つた方で受刑者の教化に非常に適当な方があれば全部私の方で歓迎してお働き願いたいかようなふうに考えております。第二の刑務所長に僧侶を使つてはどうかというお問いでございます。私の方は刑務所長が在來固有の刑務職員からでなければならんとは考えておりません。
例えば天皇の御料車の修理を受刑者がやつておりますが、それは密閉した工場で炎天の下にやつ、ておる。そういう問題は、勞働省ができた場合そこで取扱うか、どういうふうに取扱うか、刑行局との關係、或いは司法省との関係がどういうふうになるか。現在の状態と、それから将来のプラン、それが一つ。
第一點は、受刑者に對する屋外の、屋外と申しまするか、外で働く場合の勞働條件の件でございましたが、これは受刑者でありますれば、一定の區域内でありましようと、出たものでありましようと、これは特別の法律関係になりまするので、一般の勞働攻勢とは別だと御了承願いたいと思います。
それから人道的、或いは科学的要素、合わせて救済的要素と申上げたいのですが、これにつきましては刑罰を科するとき、その受刑者の教育、そうして教育をした上で、その反社会性、或いは危險性というものを除いて、社会人として復帰させる、そういつたことを目的として刑罰が行われるのでありますが、姦通によつて処罰せられた者を刑罰によつて教育或いは救済し得るか、又或いはそれを救済しても、救済するというようなことに意味があるかどうかということになりますと
実は私は刑務所の中に姦通罪でもつて処罰された受刑者がいるだろうかということの統計を調べて見たのですが、残念ながら日本の行刑統計には姦通罪の犯人と、それから強姦罪の犯人と一諸の受刑になつておりますので、ちよつとそこのところが分らなかつたのであります。ですから先程宮城君の言われましたように、恐らく受刑はしていないだろうと思う。大体そういうことでちよつと私の分つている数字を申上げます。
今までの実績から見ましてこういう改正の際に何らかそれを改正せられる、或いは仮釈放の條件を寛大にするとか、仮出獄に関しまして受刑者を保護する規定というようなものを今囘の改正についてお考えになれなかつたかどうか、何らかそこに躊躇されることがございましたなら、それをお示し願いたいと思うのであります。