1959-12-02 第33回国会 衆議院 決算委員会 第7号
九月二十八日付で、学術会議の会長代理で和達さんから長官にあてて、原子力発電に関する資料の公開についてという要望書が出た。ところが、これがどこで間違ったのか、長官のお手元には届いていないということが、この間坂田さんがおいでになったときに、はっきりしたのです。
九月二十八日付で、学術会議の会長代理で和達さんから長官にあてて、原子力発電に関する資料の公開についてという要望書が出た。ところが、これがどこで間違ったのか、長官のお手元には届いていないということが、この間坂田さんがおいでになったときに、はっきりしたのです。
ですから、本日の学術会議においても、この日本で最初の原子力発電炉、しかもこれは世界的にも改良型というものは初めてのケースである、こう言われておりますので、慎重の上にも慎重を期するということが大事だろうと思います。この前の内閣委員会においては、中曽根長官は、万が一にも事故がないようにしなければならぬのは当然だということを、飛鳥田委員の質問に対して答弁しておられる。私たちはその通りだと思うのです。
○法貴政府委員 確かに気象調査会の費用は大部分原子力発電会社から出ております。それから原研も二百万円程度の資材をそのために用意して提供して、一緒に調査をやっておるというような経過がございます。しかし、それだけの費用が原子力発電会社から出ておるから、この調査がいささかでもゆがめられたというような事実はないと私は確信しております。
原子力発電というものは、この前電力会社の社長さんに来てもらって聞いたところでも、まあ十年か十五年先だ。こういうことになりますと、鉄や電気と石炭というものを一体政策としてはどういう工合に結びつけていくかということですが、何か一つ御構想でもあればその片りんをお漏らし願いたいと思います。
○松澤兼人君 まあ危険がないというふうにお考えになっていらっしゃるようでありますけれども、私はむしろやはり国家的な必要性があって、あすこに原研というものがあり、また、原子力発電炉ができるということであれば、それは十分に射撃場の返還ということは要請できるのではないかと、こう考えております。むしろそれは当然そうすべきじゃないかというふうに考えておるのであります。
○松澤兼人君 私も一度原研の視察に参ったことがあるのでありますけれども、今度のできます原子力発電炉は、原研からはるかに海岸寄りに予定されているようであります。これは今回のような、たとえば伊勢湾台風のような、そういう高潮あるいは高浪というような危険に対しては安全でございますか。
○松澤兼人君 次の問題に移りますが、原子力発電会社が英国からコールダーホール改良型を輸入しようという計画がありまして、その安全性につきましてはいろいろと検討中であるのであります。
そこで、それでは交渉権はだれに与えたかと申しますと、これは、原子力発電会社の方から伺いにきまして、通産省と私の方で相談いたしまして、両省から、交渉権を原子力発電会社に与えております。
そこで、国または公社が所有するということになっているから、国あるいは公社みずからが交渉するのがあるいは至当かもしれないけれども、現段階においては、先ほど申しましたように、実際の設計あるいは運営等は原子力発電会社の細部の交渉をした人でないとわかりませんから、三千メガワットがどうとかいうような燃料の消費あるいはその保証問題——どの程度まで保証するのかという問題に関しましては、技術的に非常に高度な問題でありますから
そこで、やはり原子力発電会社が交渉に当たっていくということになりませんと、どうともならない。というわけで、原子力発電会社が交渉の当事者になっておる。
私の立場は原子力委員会の原子炉安全審査専門部会の第七小委員会の主査と、それから、兼ねて、通商産業省のコールダーホール改良型原子力発電所審査委員会の委員長と、こういう次第でございます。 それで、ただいま矢木さんからお話がありましたことに一、二重複いたしますけれども、順序として申し上げますと、この両方の委員会は、その目的からして、全く一体として合同審査を行なって参りました。
(原子力委員会 原子炉安全審査 専門部会長東京 大学工学部教 授) 矢木 栄君 参 考 人 (原子力委員会 原子炉安全審査 専門部会員同第 七小委員会主査 コールダーホー ル改良型原子力 発電
御出席の参考人は、原子力委員会原子炉安全審査専門部会長、東京大学工学部教授、矢木栄君、原子力委員会原子炉安全審査専門部会員、同第七小委員会主査、コールダーホール改良型原子力発電所審査委員長、東京大学工学部教授、福田節雄君、原子力委員会原子炉安全審査専門部会員、名古屋大学理学部教授、坂田昌一君、以上三名の方々であります。 この際、参考人各位に一言ごあいさつを申し上げます。
また私は先年、高碕通産大臣のときに、エネルギー総合対策について質問したのでありますが、この問題は、長期経済計画の円滑なる進展の一つの基礎をなす問題であり、ことに石炭産業の対策、石油の輸入、原子力発電等々にも関連して、総合対策の樹立は今や急務となっておると考えます。政府の調査機関の進行状況等は、どうなっておりますか、この総合対策に対する政府の御所見も伺っておきたいと思います。
なお、質疑は、以上のほか、安保改定、石炭鉱業離職者対策、次期戦闘機種決定、貿易自由化、原子力発電炉その他各般の問題にわたって行なわれましたが、その詳細は会議録でごらんを願うことにいたしまして、ここでの報告は省略させていただきます。 本日、質疑終了後、日本社会党及び社会クラブより、それぞれ予算の編成替を求めるの動議が提出され、その趣旨説明が行なわれました。
○岡委員 内容の紹介はやめますが、これは八日の朝日新聞の記事でありますが、米、英、ソの原子力発電は当分計画はおくれる、こういう記事が出ておる。なぜおくれておるのか、またおくらせしめておるのかということが書いてございます。こういうわけで、現在の原子力発電については、アメリカや英国やソ連邦のような原子力に関する先進国においても、再検討の時代に入ってきておる。
大体原子力発電並びに新鋭火力二十年の、耐用年数八〇%の実働といたしまして、大体二十年間の通算とすれば、一キロワット時が四円六銭、四円七銭というおっつかっつの数字のようでございます。ただ私は経済性ということになりますれば、通産大臣としても大きな関心もあり、責任もあろうと存じますので、この機会に、日本における原子力発電というものの経過をぜひ一つ御検討願いたいと思うのでございます。
○小室説明員 建設費の計算が、英国のGECと原子力発電会社との間にまだ最終的な契約もできておりませんし、また細部の設計等について、今後さらに検討して変わってくる面もございます。ただいまの経済性の判断について一応調査いたしましたところは、現在の原子力発電会社から出ております申請書の数字その他を勘案して、一応の推算をいたしたものであります。
すなわち、先般来本委員会において調査中のコールダーホール改良型原子炉の安全性に関する問題につきまして、来たる十七日午前十時より、原子力委員会原子炉安全審査専門部会部会長、東大教授矢木栄君、同部会員第七小委員会主査、通産省コールダーホール改良型原子力発電所審査委員長、東大教授福田節雄君及び同部会員名大教授坂田昌一君、以上三名の諸君を参考人として意見を聴取いたしたいと思います。
ただ、問題は、たとえば、民間に原子力発電会社がある、原子力発電会社が具体的に自分の会社の買い込む燃料の成型、加工、その他について、予備交渉という形で相手方のメーカーと交渉することを禁止しておると申し上げるのではございません。ただ、しかし、原則としては、やはり公共管理という形はあくまでも動かすべきではない。
ただ一部、私どもの関係じゃなくて、相手方の英国のメーカーあるいは公社等から、こういう点は商業上の機密上困るという点が相当あるようでございますので、その点に関してただいま相手方のGECと原子力発電会社とせっかく交渉中でございます。それが済みますれば、商業的な秘密という理由がありと認めればもちろんこれは公開いたしませんが、それ以外に関しましては全部公開するつもりでございます。
○神近委員 今、安川社長から、ごくあらましの御報告をいただきましたが、私は、日本で初めての原子力発電炉であり、そして、これが決定されまして以後、最近の情勢は世界的に非常に違ってきていると思うのです。
本日はコールダーホール改良型原子力発電施設の導入等に関する問題について御意見を伺うことといたしたいと存じます。まず、簡単に最近の経過等について御説明願うことといたします。安川第五郎君。
すなわち、コールダーホール改良型原子力発電施設の導入等に関する問題について、本日、原子力発電株式会社社長安川第五郎君を参考人と決定し、意見を聴取いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
従いましてこのコールダーホールの改良型原子力発電所の事故解析というものは、英国のみが実際はなし得る条件をもっておるわけでございまして、何と申しましても、この問題に関しましては、やはりローマで開かれました原子炉立地安全国際会議、この六月に開かれたこの会議で発表しましたファーマー氏の論文が一番権威のあるものだというふうに解釈せざるを得なかったのでございます。
○説明員(佐々木義武君) 本年の二月にただいまお話のありました三つの英国のメーカー・グループから見積書が出て参りましたので、その結果を原子力発電会社がみずからの見解で十分検討いたしました結果、GECの方が技術も安心であるし、同時に経済的にも有利であるという観点からGECに決定いたしまして、そして四月三日に原子炉の設置の許可を条件としまして、もし政府が設置を許可せぬ場合にはこの購入の、内示書でございますけれども
○大竹平八郎君 私は、三十二年の十一月ですかに設立をせられた日本原子力発電株式会社の問題を中心にまずお尋ねをいたしたいのでありますが、その第一点は、昭和三十三年の一月の初めだと思いますが、日本原子力発電株式会社の幹部あるいは技術者が英国に参りまして原子力発電に関する調査折衝を行い、当地において原子力発電に関する諸問題、たとえば一番重要な問題である安全の問題とかあるいは耐震の問題とか燃料、さらに経済の
「私は、本日の新聞報道で日本原子力発電会社が述べた放出量二十五キューリーと、私の論文で用いた二百五十キューリーの違いについて読みました。原子炉の動作を解析する場合、事故が発生し得る状態をすべて記述するのが普通のやり方であります。」
○中曽根国務大臣 東海村につきましては、原子力発電会社が原子炉を設置する予定地として東海村を申請してきておるわけであります。従いまして、安全保障審査につきましては、具体的には東海村の地形、地勢等を中心にいろいろ検討を加えておるわけであります。従いまして、そういう対象にはなっておるわけです。しかし、東海村に確定したということはございません。
しかし、安全性の審査の一つの参考といたしまして、原子力発電会社がイギリスの原子力公社の安全技術部長のファーマー氏を呼んで、彼が一年前にローマで発表した論文についていろいろ検討を加えたわけであります。これは私は非常に適切な措置である、そういう当の責任者を呼んでいろいろ具体的に確かめてみるということは、安全審査の上に念を入れている証拠であると思いまして、非常にこの措置を喜んでおったのであります。
○岡委員 原子力発電長期計画では、原子力発電の経済性というものが非常に強く主張されておる。当時、私どもは、あまりにも経済性を主張し過ぎるのじゃないかというような批判も率直に申し上げたようなわけです。ところが、イタリアにおいては現にこういう事態があるわけです。こういう点は、やはり十分その他の事情を御調査になって、他山の石として参考にせらるべきものと思いますので、ぜひ御努力を願いたいと思います。
○岡委員 原子力発電については、ごく大づかみに、また、ある見方をすると、結局学術会議、原子力産業会議の二頭立の馬車に乗って日本の原子力発電が急がれておる。どうも、そのむちゃの振り上げ方が原子力産業会議に重点が置かれているために、学術会議はあとに取り残される。そこにやはり日本の原子力開発のひずみが起っているような感じがいたすのであります。卒直なところ。
○佐々木説明員 日本原子力発電株式会社の発電用原子炉設置計画の概要というものがございまして、これを配付しております。
私は補償に関する国際協定と別に、その国において、たとえば先ほど申し上げました通り政府が原子力船のみならず一般の原子力発電の場合にもでございますが、放射能による補償の方針がきまりますならば、たとえばただいま申しました二十億の予算て海外再保険をいたすならば五百億までの補償はできるということでありますから、そういう方途が決定をいたしますならば、国際協定の方はおくれましてもサバンナ号のようなものを作るということも
日本の原子力発電の根本に関する重大な問題です。これは百万ポンド、それは一部ですよ。百万ポンドだけじゃないのです。かの電報によりますと、大きいワクは百万ポンドとれたが、あとの品目の増額率は少いのだというふうなことがはっきり出ている。私は非常に不満足ですが、外務大臣のお時間もあることですから、次会に譲りまして、牛場経済局長に出てもらってこの点について一つ詳しく討議をしたいと思います。
貿易協定の一部に、サケ、マス百万ポンドを入れて、それとつじつまを合せて原子力発電炉を買うことにしたということで、私は危険性、安全性に関する明確な見解の出ておらぬ今日、これを買うことを前提として貿易協定を結ぶがごときは、日本の原子力発電に関する基本方針をきめる上において、非常に軽率じゃないかという点について外務大臣の責任を私は問うた。
これも皆さんの御協力によりまして、おそらく昭和三十九年ごろには最初の原子力発電機械が動くだろうと思いますが、これがほんとうにものになりますには、これからおそらく十年あるいは十五年くらいはかかるのじゃなかろうか、その間ぼちぼち原子力発電は作って参りまするが、その間はどうしても他のエネルギーでやらなければならぬ。
電力の松根さんの方は割合、私ちょっとお聞きしておって、さすが電力だと思ったのですが、というのは十年ないし十五年すれば日本においては原子力発電が大体地につくという、割合はっきりした見通しを言われておるわけなんです。ところが石炭の方にそれがないということなんですね。
○後藤説明員 私のお答え申し上げましたのが若干言葉が足りなかったかと存じますが、人口密度なり、あるいは離隔距離等の問題は、現実に置かれます原子力発電所の敷地の広さとの関連において、基準委員会で一般論として議論され、原子力発電所にどれだけ敷地を取らしておけば、一般の、発電所以外の住民に対して影響がないかという点に議論が集中しているという話を聞いております。
○岡委員 しかし、原子力発電株式会社が公開実験として関東大震災以上の振動を与えて、このような物理的な振動の結果、安全であるという結論を出しておるのは一月の中旬である。原子力発電会社としては、国民の前に明らかに責任を持ってやった実験は、これしかない。その後、小規模なものはやっておるか知らないが、しかし、これは重大な問題です。一月の中旬にやった公開実験とは本質的に違った事実が起ってきた。
○中曽根国務大臣 先ほど御答弁申し上げましたように、新たなる事態につきましても、原子力発電会社の方はいかなる理由によってそういう設計変更をしてきたのか、また、その設計変更というものが、そういう変化に対応できるものかどうか、これは十分慎重に検討いたしてみたいと思います。原子力発電会社の許可を急ごうとかなんとかいう気持は毛頭ございません。
○石野委員 コンテイナーの問題については、あくまでも国民の安全を確保しなければならない問題でございますので、原子力発電所というものは水力や火力の発電よりもコスト安にできるんだということだけをねらいにして、ただ、設備投資や何かのコスト高になるものを、できるだけ排除していこうという考え方が企業家の中にあると思います。
それから、いいものなら買ってもいいじゃないかということに対しての御質問でございましたが、俗な言葉で申したのでございまして、やはり経済的採算の問題、あるいは安全性の問題、あるいは今後の日本のエネルギー資源の総合計画における原子力の地位というようなことをよく考えまして、これも科学的に検討した結果、原子力発電、あるいは原子力というものをどの程度日本の経済計画の中に織り込んでいくかということを考えながら、進
原子力発電所の敷地基準というものを作ってそれに当てはまる形として発電所が設置されなければならないというふうにわれわれ理解するのでありますが、そういうようなことについては、大臣はどういうふうにお考えになりますか。
開発銀行からの融資がこの程度にきまればという問題になっておるわけでございますが、これに関しましては先般の一電源開発調整審議会——これは経済企画庁で主宰しておりますけれども、最近聞きました中でも、原子力発電に関しましてはまだ検討中でありますので、検討が済んで許可が確定した際、その後におきましてその資金繰りは考えるというふうな状況になっております。
水力にいたしましても、ピークをとる水力もありますし、火力と原子力発電と比較する場合に、原子力発電には原子力発電の特徴がございます。その特徴と申しますのは、非常に水力、火力と比較いたしまして資本費が高くなりますので、償却のダウンの率が非常に大きい。
すなわち、コールダーホール改良型原子力発電施設の導入等に関する問題について、本日日本原子力発電株式会社副社長一本松たまき君を参考人と決定し、その意見を聴取いたしたいと思いますが、これに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕