1964-04-21 第46回国会 参議院 外務委員会 第16号
したがいまして、過去において、たとえばいわゆるセーフガード・クローズがございましたが、これもはずれまして、両国間完全に平等かつ無差別、最恵国の原則が貫かれることになりました。これによりまして、両国間の貿易関係は最も安定した形になると考えられております。
したがいまして、過去において、たとえばいわゆるセーフガード・クローズがございましたが、これもはずれまして、両国間完全に平等かつ無差別、最恵国の原則が貫かれることになりました。これによりまして、両国間の貿易関係は最も安定した形になると考えられております。
ただし、今回の議定番によりまして、従来の貿易協定におきましてはいわゆるセーフガードの条項がございましたが、この議定書が発効いたしますれば、そのセーフガードの条項、もとの五条でございますが、これが落ちることになります。したがいまして、セーフガードを発動されるというような事態はなくなるわけでございます。
すなわちガット三十五条の援用を撤回した後におきましても、日本に比べて自国に競争力のないものにつきましてはいわゆるセーフガード条項、緊急輸入制限、あるいはセンシティブ・アイテム、要注意品目といったようなものを設けまして、依然として対日差別待遇を続けております。こういった点からいたしまして、開放経済下の関税政策がいかに重要であるかということは論を待たないのであります。
そこで、木村先生の御心配のようないろいろな規制措置が一般に普遍化されたり、セーフガードが全部に適用されるようになったりするような懸念をいま御指摘になりましたが、どのような姿のものになるのかはこれはやってみなければわかりませんけれども、私は、そういう段階において対日共通通商政策をとるということは、双方が双方の貿易を拡大するのだという目的に沿って措置していくことによって、いま御懸念のような個々の規定をどうするかという
それで、いま外務大臣が、EEC側としては全体としてやはり国内のいろいろな通商制限を撤廃して、国内の開放をはかると同町に、やはり外国との通商貿易も拡大しようという意図なんだ、そうしなければEECも損だしと言われたのですが、しかし、特に日本に対してセーフガードと、それからネガティブ・リストを共通的に設定するということになると、これはガットの三十五条適用と同じ効果を持っていますし、特にネガティブ・リストは
そうなると、この単一条約の骨子として伝えられるところは、対日セーフガードと対日共通輸入制限品目の設定を前提とするということが第一ですね。それから第二が、セーフガード、つまり緊急輸入制限条項は、EEC加盟の一国に損害を与えるときもほかの五カ国を含む全域に適用し、ネガティブ・リストは加盟六カ国の政府、民間いずれも反対しない最大公約数できめる、これが第二です。
しかし、その後両国間で話し合いました結果、現在あります現行協定が昭和三十二年に締結せられまして、相互に最恵国税率を適用し合うという形にはなっておるわけでございますが、三十五条を豪州が援用しております関係上、現在の協定の中には、二国間のいわゆるセーフ・ガード条項というのがついておったわけでございまして、必要な場合には豪州側は日本に対しまして差別的な措置をとれるという規定があったわけでございます。
というのは、先ほど徳永先生から御指摘のありましたようなセーフ・ガードの問題とか何とかということは、日本のやはり貿易のパターンと申しますか、仕方が、まだヨーロッパ流じゃないのです。そういう点で、ただ差別待遇というだけではすまない面もございまするので、われわれとしては今後とも努力をいたしますけれども、八十七号条約を批准したからといって、三十五条が直ちに自動的に解決するということはございません。
もう一つの問題は、三十五条援用がたとえばはずれたとしても、新しい通商条約の中でセーフ・ガードの問題が出てくる。そういうことが、ガット協定三十五条がはずれて通商条約にセーフ・ガードが生まれ、これに移行するようなかっこうが続くとすれば、自主的に前の考え方が続いていくということになるわけですから、日本としても、やっぱり重要な問題だと、こう思うわけです。
この議定書は、現行の通商協定中のいわゆる二国間セーフガードに関する条項、すなわち第五条を削除し、新たにガットの優先規定を設けるとともに、改正後の通商協定の当初有効期間を改正議定書の発効の日から三年後の日まで延長することを主たる内容といたしております。 よって、ここにこの議定書の締結について御承認を求める次第であります。
この議定書は、(イ)現行の通商協定中のいわゆる二国間セーフガードに関する条項(第五条)を削除し、新たにガットの優先規定を設け、(ロ)改正後の通商協定の当初有効期間を改正議定書の発効の日から三年後の日まで延長することを主たる内容としております。 よって、ここに、この議定書の締結について御承認を求める次第であります。
ただ、若干の品目につきまして、先方が日本の商品による市場撹乱を憂い、われわれもまた先方との間にレシプロカルに市場撹乱の際の規定を設けるということになってセーフガードの条項が設けられた次第でございます。
○中山政府委員 セーフガードというものは最恵国約款あるいは自由化に対する重大な逸脱でございまして、この問題をわれわれとしてはもちろん真剣に考え、また重要なる問題として考えております。
それで、第二に、貿易関係に関する議定書というのが、これも国会の御承認を得ることになるわけでございますが、これは要するに三十五年の現行の協定に第二議定書というのがございまして、ちょうどイギリスとの協定との間と同様でございますが、セーフ・ガードというのとセンシティヴ・アイテムというのと二つの制度を設けておるのでございますが、したがいまして、ベネルックスとの間におきましては三十五年協定——現行協定でも認められておりました
三十五条撤回後依然としてセーフガード等の制限措置を留保している理由。これら規制措置を撤回せしめるための政府の対策、並びに見通し。IMF八条国移行に伴い、わが国としては自由化対策の必要に迫られておりまするときに、この条約でも見られまするごとく、事実上一方的譲歩を続けることによってわが国産業の存立上支障はないか。英国のEEC加入交渉中断の結果、日英両国の通商貿易上の競争が激化するおそれはないか。
第一議定書、セーフガード、こういうよろいを着て、第二議定書では残存輸入制限、そうして自主規制——自主規制なんというものは、あなたよく読んでみると、この間御質問申し上げようと思ったのだが、全く情ないと思うのは、打ち首はいやだから自殺さしてくれ、おれの名誉のために。
○国務大臣(大平正芳君) 第一議定書はセーフガード条項、これはレシプロカルですから、両方がそういう権限を留保いたしておるわけであります。それから第二議定書のほうは規制品目でございます。これは五年で消滅することになっているわけでございまして、そういうことも交渉の非常な大きな焦点として努力いたしてきたわけでございます。
そこでもちろんセーフガードは双務的になっておりますけれども、イギリスとしては、それじゃ何がこわいかということになりますと、もうすでにネガティヴ・リストあるいは自主規制よりもつとセンシティヴなアイテムはそこに含まれておりますが、そしてむしろそれで一々そういうものがセーフガードに当たるだろうかということは全然予想していない。
問題は、そういう自由化の方向をとりながら、まあこの条約全体の意見はあとで述べますが、かりにそういう意味でこの条約をジャスティファイする、正当化するとしても、やはり外に対してそういう方法をとると同時に、しからば国内でどういう今度は日本がセーフガードの問題——これは対英ばかりじゃありませんよ、ありませんが、セーフガードを必要とするかということが、日本の自由化に伴って考えられていかなければならないわけですね
第一にセーフガードの条項といっても、広い意味ではいわゆるセーフガードの条項とセンシティヴ・リストの問題、さらに日本の自主規制、いろいろなものが合わさってのセーフガードだと思いますが、議定書の第一ですか、このセーフガードの条項については、これは先ほどの補足説明にもございましたが、一応は本条約と同じ期限になっておるけれども、双方の協議によってこれをやめることができる、こういうふうになっているかと思うのですがその
○曾祢益君 政府としては、大体その点をどう今セーフガード条項を認めておいて、六年の期限内に必ずこれをやめさして見せる、こういうことも言いにくいとは思いますけれども、大体いろいろの諸般の情勢から見て、大体本条約の期限内に何とかこのセーフガード条項——あとの問題にも関連ありますが——セーフガード条項を終了させるというような意思あるいは方針、あるいは見込み等はお持ちかどうかということを伺います。
そこで、セーフガードの問題にいたしましても、センシチブ・アイテムの問題にいたしましても、われわれはそういう重い過去の荷物を背負っておったわけでございますが、今度はともかく対等のつき合いにまで持っていく基盤をつくらねばいかぬということで、センシチブ・リストの方は、相当向こうにも御遠慮いただいて、数をうんと圧縮してもらって、たしか十八品目になったと思うのでございます。
そこで、この条約に第一議定書と第二議定書とあるわけですけれども、セーフガード、センシチブ・アイテムですか、この二つがあるわけですが、これは、イギリス側が非常に強力に主張して、そして押し切られたというような経緯があるわけでございます。日英の経済力を比べてみましたときに、何といってもイギリスの経済基盤の方が強いと思うわけです。
○大平国務大臣 セーフガード条項というのは、一方的なものではなくて、日本も持っているわけでございまして、日本に対する異常な急激な市場撹乱がある場合に日本へセーフガード条項を援用し得るレシプロカルなものでございますので、その点は御心配ないと思います。
その過程として、イギリス、あるいはベネルックスなんかにも、ある程度のセーフガードの規定を暫定的に置くことは、これはやむを得ない。これはさるぐつわをはめられたというのじゃない。今までは部屋に入ってこれなかったのを入った。そしてお互いに対等の立場になる。しかし、日本がむちゃな貿易上のフラッドその他をやるならば、これはそのときには特別の措置をとります。
それらのことで、向こうの方では、いざという場合にセーフガード及びここにありますセンシチブ・アイテムというものが認められれば最恵国待遇は当然認めるというような態度に変わって参ったわけでございます。
○須之部説明員 おそれがあると今おっしゃいます点は第一項の点かと存じますが、この第一項の点は、要するに、どういうときに協議を始めるかという点でございまして、この「与え又は与えるおそれがあるような」というような文字でございますけれども、これは、現実に重大な損害を与えた後でなければこのセーフガード条項が発動しないというのでは、ちょっと実際のセーフガードになり得ないわけでございます。
○須之部説明員 このセーフガードと言いますものは、今までたとえばオーストラリアとかベネルックスとかの間にはあったわけでございますが、いわば伝家の宝刀で、発揮されたことはないわけでございます。私どもとしましては、このイギリスとの間のセーフガード条項も発動されずに終わるということを一番望み、また期待しておるわけでございます。
ただ、御指摘のように、経過的に輸入制限品目があるということ、それからセーフガード条項があるということでございまして、こういうものがなければそれはないにこしたことはないわけでございますが、今日まで輸入制限されておった品目が大幅に自由化いたし、品目がずっと縮小いたしておりますことも、大森さん御承知のことと思うのでございます。
○大森創造君 興国との条約の内容でございますが、これは衆議院のほうで審議中でございますが、セーフガードとか、それから過渡的な輸入制限、それから自主規則という問題について、いろいろな要求を英国がしておるということになりますと、ガット援用撤回に関する条約ができても、実質的な効果はそれほどないのじゃありませんか。
向こうではセーフ・ガードに持っていく、セーフ・ガードを適用するといっても、結局ネガ・リストを落としていけば、ネガ・リストの品目がはずれる段階において、ますます向こうが抵抗を強くしてくるのじゃないか。
これは、先年動力炉の敷地基準というものを原子力委員会のセーフガード・コミッティが出しているわけでございますが、その敷地基準をそのまま適用したのでは、こういう人口の多い港に原子力船を入港させることが非常に問題になってくるということで、ある意味では幾分敷地基準を原子力船に適用するように改めたわけでございます。しかし、その場合にも非常にいろいろの条件がついております。
次に、貿易関係に関する第一議定書は、いわゆる輸入品のはんらんの場合に輸入国が輸出国と協議してとることができる対応措置を定めたもので、一般にセーフガードと称されております。 第二議定書は、従来輸入割限を継続してきた若干の品目で条約発効後即時に自由化すれば関係産業が重大な損害を受けるおそれのあるものの過渡期間における輸入制限について規定しております。
これはやはり従来百八十品目という制限があるのでございまして、それにつきまして、イギリスという通商航海条約をつくって最恵国待遇の原則を認めさせる、完全なガット関係に入る、こういうことをイギリスをして承知せしめるためには、いわゆる議定書によるセーフガードのほか、日本側の自主規制の措置ということがどうしても必要であったわけでございます。
○松本(俊)委員 英国がガットの三十五条の撤回をするのに、第一議定書、第二議定書の内容であるいわゆるセーフガードの条項、それからセンシチブ・アイテムというものを置いて、これで、日英問の貿易関係において、ガット三十五条撤回に英国が踏み切ったことから来る非常なショックを緩和しようという考え方だろうと思いますが、英国側が従来日本に対していろんな貿易上に有しておった懸念をこういう形でなしくずしにだんだん、正常
○松本(俊)委員 そういうふうに非常に用心深く第一議定書、第二議定書でセーフガード、センシチブ・アイテムというふうに二重に保障されておる。その上に、交換公文を見ますと、自主規制を日本は約束しておるわけでありますが、これは、交渉の沿革から言いまして、この自主規制の規定はどうしても約束しなければいけなかったのでございますか。その点を一つはっきりさせてもらいたいと思います。