1948-03-25 第2回国会 参議院 本会議 第23号
然るにヨーロツパを見ましても、アジアを見ましても、世界の国際情勢は誠に険悪の度を加えておりまして、勢いの趨くところ、いつ第三次世界大戦の勃発を見ないと言い切ることが誰ができるか。私共はその不安に戦いているのであります。若しそういうふうな日が來ました時に、世界の地理上から考えまして、日本の置かれております地位は非常に危い焦点の一つに立つていると言わなければなりません。
然るにヨーロツパを見ましても、アジアを見ましても、世界の国際情勢は誠に険悪の度を加えておりまして、勢いの趨くところ、いつ第三次世界大戦の勃発を見ないと言い切ることが誰ができるか。私共はその不安に戦いているのであります。若しそういうふうな日が來ました時に、世界の地理上から考えまして、日本の置かれております地位は非常に危い焦点の一つに立つていると言わなければなりません。
インドより太平洋にわたる國々において、わが國は多くの経済関係をもつておるのでありますから、これらの緒國が一日も早く安定して、われわれが進んでこれらの國と通商を営むことができるように、われわれアジア民族として多大の同情を表すると同時に、一日も早く治安の安定せんことを希望する意味の言葉を私は述べたにすぎないのであります。
すなわち、中小纖維産業、なかんずく副蚕纖維工業や農家の自家用衣服の銘仙類が國民大衆の衣生活に大いに役立つていますことは、ここに喋々するを要しないことでございまして、そのいずれの業態を見ましても、日本が世界に誇る蚕糸科学技術を最効率的に活用いたしておるのでございますから、アジアの孤島のわが日本が、内に香り高い文化日本の建設を企図し、外に國際貿易の全面的再開を待望いたしますとともに、この國運を挽回するには
従いましてこのアジア的な家族制度の下におきまして、辛うじてこれか目を開き、これが国家的に結合しまするために、従来忠君愛國というような思想を以ちましてこれを固めておりました。これは一面におきましてアジア的な利己主義を押えるのに確かに役に立ちました。忠君愛國の思想のすべてが反動的であつたわけではないでありましよう。
戰前あるいは戰時中におきましては、地域別にまた仕事別に、たとえば御承知の通りアジア局であるとか、東亞局であるとか、歐米局であるとか、あるいはアメリカ局、歐亞局というような地域的、それからただいま申しました條約局、調査局のほかに、たとへば經濟局であるとか、あるいはさらにさかのぼりまして通商局というような地域的な局と職能的な局というふうにわけておつたのでありますが、今日はこの地域的の局を設けることもいかがかというので
なおまた、わが國が完全なる國際場理に独立國たる名誉ある地位を占むるにおきましては、中國あるいは中部アジア、あるいは南方地域等の間にも相當の貿易が再開せられることは間違いないところであろうかと思います。こうした問題等を考えますときに、わが國の科学技術、指先の器用さというものは、將来相當の光明あるものだというように私は考えておるのでございます。
三、日本人の移民が將來許される場合があるとしても、これはうさぎのように子を産むアジア人としての日本人ではなく、生活に科學性をもつた日本人として海外に移住すべきであり、この用意を今日からしてをくべきだと思はれないか。 以上三點についてお答え願いたい。
また前大戰後における復興問題は、戰爭の性質からして、さほどの問題ではなかつたけれども、今度の大戰においては、戰爭の惨禍は、欧州もアジアもともに疲弊その極に達しているといつても過言ではないのであります。從つて、一方において企業の合理化も行いつつ、他方において産業の建設復興を積極的に行わねばならぬという二重の困難があるのであります。
そういうふうに全力を盡すならば、ヨーロッパ及びアジアにおきまするアメリカの奴隸化計畫は實現されないであろう、こういうことを述べたのであります。 その次に、この宣言はそれでは戰爭が起る可能性があるかどうかということを述べておるのでありますが、アメリカの帝國主義者たちは新しい戰爭を始めたいという希望をもつておる、願望をもつておるということを判斷をしております。
ヨーロッパにおきまして、先ほど御説明を承りましたように、マーシャル・プランの傘下に集まりました國家群と、鐵のカーテンに包まれました國家群との露骨なる反目對立がありますし、またアジアにおきましても、中國、滿州におけるところの血みどろの國共の紛爭がある。朝鮮におきましても、三十八度の一線を盡して、そこには米ソ兩勢力團の深刻な對立が行われております。
その他東南アジアから食料を輸入する点につき、或いはアジア大陸に雑貨を輸出する点につき、その他あらゆる方面から質疑応答を重ねているのでありまするけれども、詳細は速記録によりて御承知を願いたいと存ずる次第であります。 かくいたしまして、質疑を打切りまして、討論に入りましたるところ、別段の発言もありませんので、直ちに採決に移りましたところ、全員一致可決すべきものと決定いたしましたのであります。
フランス、ドイツ、イタリー、スイス等、又北米合衆国諸州は、一般に一夫一婦制男女平等有罪制でありまして、アジアの回教国や儒教国中華民国は、従来一夫多妻制の国であります。中華民国は、書教の堯典には、堯が二人の娘を舜に嫁せしむる旨の記事があります。禮記の曲禮には、天子は后あり、婦人、世婦、嬪、妻、妾あり。公候は婦人、世婦、妻、妾ありとありまして、一夫多妻制であります。
ところが、アジアの囘教國、儒教國中華民國は一夫多妻制の國でありまして、中華民國は書經の堯典を見ますと、堯が二人の娘を舜に嫁せしめるという記事があります。これは一夫多妻制であります。禮記の曲禮には、天子に后あり、夫人、世婦、嬪、妻、妾あり、公侯は夫人、世婦、妻、妾ありとありまして、一夫多妻制であります。ところが今日の中華民國の刑法には、姦通を男女平等有罪としております。
この遺跡は今され申し上げるまでもなく、奈良の唐古と同時に、日本古代史上の重要な遺跡であつて、古代の集團居住の跡、また木柵をあぜ道とした米作地らしいところの區域から、古代農耕の文化の樣相をいろいろ現わすところの彌生式土器であるとか、その他各種の木製の容器、木製の農具、そういつたようなものを出しておつて、世界的に、またアジアの米作地帯における遺跡として非常な價値のあるものであると思います。
の力で何とかする餘地があるならば、いかようにも我々の力でお力添えもしたいと思つて、國民は意味が分らんで苦心しておるようでございますが、これに封してアメリカは大變な御好意でいろいろお世話をして下さつておりますけれども、何分アメリカは助けなければならない國が大變多うございますので、数字の上で現われております通り、九五%まで日本は今日アメリカに食糧を依頼しておりますけれども、貿易が開始されましたら、少しアジア
私はかねがね、アジア同胞救援團体から寄せられまするララ物資に関しまして、心から感謝いたしておりましたものでありますが、先日、厚生委員会が神奈川縣下の諸施設を視察いたしまして、また直接、ララ物資のあまりも清潔にして、厚意のあふれた物資が山積いたしておりますのを見ましたとき、貧しい母子の心を思い、不幸な人の上を思い、乏しき物資の中で不自由なる勉学を進めておる人々が、これら物資の恩惠によりまして、さらに感謝
特に当面の重大問題でありまする食糧問題に関しまして、米國政府の寄せられました不断の御厚意に対しては、國をあげて感謝感激いたしているところでありまして、食糧の輸入放出及び遠洋漁業の許可に関しましては、すでに先議会において感謝決議をいたしているのでありますが、ここにまた、アジア救援公認國体から救援物資としてわが國生活困窮者に寄贈せられましたるその御厚意に対し、特に感謝の決議をいたしますことは、現下の國状
私は、今後なお放出せられまするこれら貴重なる物資に対しましては、でき得る限りの公平をもちまして、これらアジア救援團体の人々の心に十分副うことのできまするような処置をとりたいと考えております。 この機会に、ララの皆さまに対して厚く感謝の意を表すると同時に、ただいまこの決議をなされました当院の皆さまに対しまして、深く謝意を表します。
アジアは数百年の立ち遅れをしております。今や光榮ある保守主義のごとき贅沢は許されません。我々は最も進歩的な、ラジカルな政策を採らねばならんと思います。私は社会党内閣にこれらの点を期待し、社会党内閣がもつとバーバリズムを発揮して戴きたいと思います。(拍手)國民は道理と筋道の通つたことであるならば、如何なる苦難にも耐え得ると思います。
この引揚事業も大半終了いたしまして、今日残留いたしております南方アジアの残留同胞五万名、この本國帰還については大体本年の秋期、遅くとも年内に引揚を完了し得る見込は確実と申上げて差支えはないと思います。