1967-05-31 第55回国会 参議院 大蔵委員会 第15号
○政府委員(澄田智君) ただいま御指摘がありましたような点につきまして、金融問題について私のほうからお答え申し上げます。 御指摘のありましたように、現在資本取引の自由化等の対策として金融面に要請されております点は多々あると思うんでございますが、まあ一番大きいのがやはり、何と申しましても、企業が国際競争力、外国の資本に対抗できる力を高めるという意味において、金利を国際的水準に下げる、こういう方向に金融
○政府委員(澄田智君) ただいま御指摘がありましたような点につきまして、金融問題について私のほうからお答え申し上げます。 御指摘のありましたように、現在資本取引の自由化等の対策として金融面に要請されております点は多々あると思うんでございますが、まあ一番大きいのがやはり、何と申しましても、企業が国際競争力、外国の資本に対抗できる力を高めるという意味において、金利を国際的水準に下げる、こういう方向に金融
○澄田政府委員 この点は、日本銀行が国庫金の取り扱いの規則を定めまして、そうして代理店を指定いたします場合に、代理店との間の代理契約を結びまして、その契約の中で確約いたさせておるわけでございます。そうしまして、それは収納いたしました日から中一日置きまして、したがって翌々日ということでございますが、翌々日までに日本銀行の国庫勘定に振り込まなければならない、こういう形になっておりまして、この点は、日本銀行
○澄田政府委員 日本銀行が歳入代理店を通じて収納しているという国庫金、それをすべて集計してみませんとちょっとわかりませんので、いずれ、必要でございましたら、数字のほうはその取り調べをいたしますが、この場ではちょっとわかりかねる次第でございます。
○澄田政府委員 日本銀行の国庫の歳入事務というものを、金融機関に対して歳入代理店という形で代理さしてやっております。この制度は、前からそういう制度であるわけでありますが、非常に広く、あらゆる国庫の歳入について日本銀行が行なう国庫事務、その代理店という形でございますので、租税収入その他雑収入等の収入についても、日本銀行に納めなければならぬという場合には、その歳入代理店に納めるという形でもって歳入を収納
○澄田政府委員 多少銀行の実情というようなこともありますので、私からとりあえずお答え申し上げます。 先ほど税のケースとして、査察で告発されたというような場合の三十三件の例がございました。その中で架空名義あるいは無記名というものが非常に金額も大きかったというのは御指摘のとおりでございます。そういう意味で、はなはだ遺憾でございますが、ただこれは非常に極端な例でありまして、銀行全体の預金の中でとりますと
○澄田政府委員 ここにございます資料でとりあえず当たってみますと、これは収入階級別ということになっておりますが、所得と同一の概念と思ってよろしいかと思います。二百万円以下の世帯によりまして全体の預金のうちに占める構成比で見ますと、二百万円以上が九・一%でございますので、九〇・九%というようなことになるかと思います。
○澄田政府委員 私どものほうの調査には、所得階層別の預金というような調査をいたしておりませんので、そういう数字は手持ちをいたしておりません。
○政府委員(澄田智君) 江商に対しまする東京銀行の関係は、これは非常に古く、江商が今回のようなことになりました原因の朝鮮事変の以後で、江商が損を出したというころからずっとさかのぼっておる問題でございます。で、いまお話のありましたほかの銀行は、これは東京銀行などと比べますと、従来から今回のような損失の処理というようになるまでにおきましても非常に貸し付けておりますが、金額において非常な差がございます。東京銀行
○政府委員(澄田智君) 貸し付けておりました金はいろんな段階で動いておるのは当然でございますが、最終的に合併して新会社に引き継がれた際の東京銀行の融資額といたしましては、百三十四億円ということに相なっております。
○政府委員(澄田智君) ただいま御指摘のように、三十七億の債権の切り捨てということになったわけでございますが、この経緯につきましては、兼松と江商の合併問題が始まりましたころから、合併問題の推移等をときどき東京銀行のほうから連絡がございました。しかし、その段階におきましては、江商の損失が締めてどのくらいになるかということもまだわかっておりませんし、いろいろ合併交渉の推移もございまして、確定的な数字はやはり
○澄田政府委員 わが国経済が、外国の経済に比べてみた場合に著しく貯蓄の割合が高い、これが、とにかくこれだけの経済成長をささえてきた一番大きな力になっているというふうに私ども考えております。そして、そういう貯蓄の場合に、税制がどういう作用をするかというのは、なかなかむずかしい、分析して分けるのに非常にむずかしい問題であります。個人の所得の伸び、可処分所得の伸びとの関係、それと税制の変化との関係等の的確
○澄田政府委員 中小金融全体といたしまして、先ほど私お答え申し上げましたが、政府金融機関等の施策に限ってこれを見ました場合におきましては、近年、量的にも毎年必ず二〇%以上ふえてきている、こういうようなことでありますし、それから金利の点は、四十年以降三回にわたって、先ほどお話もございましたが、基準金利で申し上げれば、九分であったものがいま八分二厘というところまでは下がってきておるわけです。商工中金も御指摘
○澄田政府委員 金融の見地から考えまして、御指摘のように、非常にむずかしい問題でございます。金融という事柄の性格から見まして、やはり資金コストをかけて集めた金を融資をする、しかも回収も確実でなければならない、こういうような金融の鉄則がございます。そういう上で、中小企業に対する貸し出しは、そのこと自体が大企業の場合よりも手数もかかる、審査にも時間がかかる、しかも信用度その他からいって、回収の点については
○澄田政府委員 ただいま石田総裁からも御答弁がありましたように、一応政府の金融機関の融資といえども、それぞれ担保をとり、債権保全には手を尽くしているということになっておりまして、そういう形で債権が保全される。輸銀の場合であれば、輸出をしたもの、あるいは投資をしたもの、そういうところから担保をとっておりまして、その担保が行使されて、それで債権が回収されるという場合には、国と輸出入銀行との間においても何
○澄田政府委員 大体いま理財局長が申し上げたとおりであります。国債のフィスカルポリシーという意味からの性格として、そのときの景気の情勢から見まして、四十一年は、確かに御指摘のように非常に異常な景気の低迷な時期に、景気の回復のための積極的な意味を持って緊急に国債を発行した、こういう根本的な意味を持ったわけでありますが、四十二年度で、景気がそのためもあって順調に回復してきた今日の状態において、財政規模全体
○澄田政府委員 最初の御質問の、政府保証債について、消化する金融機関としては、どうもこれはつき合いでしかたがない、こういうような感じで消化をするものがないかどうかというようなことでございます。この点につきましては、政府保証債を出しております機関全体を見まして、比較的なじみの深いところと、なじみの少ないところというような関係は、どうもこれはいなめない、こういうことでございます。いずれも政府の保証がついておりますから
○澄田政府委員 いまお話しの国債の消化と政府保証債の消化状況でございますが、現在までのところは、いずれも順調に消化されている、こう申し上げて間違いはないと存じます。国債は、御承知のとおり四十年度から——四十年度は年度末からでございますが、発行されました。そして国債の場合は、市中金融機関等の消化のほかに、証券会社を通じて個人消化というものも初めから行なわれまして、その面の消化も非常に伸びてきておるわけであります
○澄田政府委員 先ほど申し上げましたように、出資十億円と、それから二百三十七億円の融資ということになりますと、三百億円に若干不足いたします。この分は、四十一年度資金の繰り越しというような形でその資金が使われるという部分がありますので、その意味から申しますと、四十一年度のものがそちらに回るという分がある、こういうことになるわけでございます。
○澄田政府委員 四十一年度は、国民金融公庫を通じまして環境衛生関係業種に対しまして特別貸し付けというものが行なわれることになっております。このために、その貸し付けのワクといたしまして二百億円のワクが認められております。
○澄田政府委員 今回の予算におきまして環境衛生公庫が設立されることになっております。それに対しまして政府出資といたしまして十億円の出資が行なわれ、そうして環境衛生公庫に対する財投からの融資としては二百三十七億円の融資が行なわれます。その結果、環境衛生公庫は年間三百億円の貸し付けのワクを持っておりますが、ただ、国会で法律が通りました場合には八月以降に設立される、こういう予定になっておりますので、それまでの
○澄田政府委員 開発銀行の関係について申し上げます。 開発銀行の共和製糖に対します貸し付けは、精糖部門に対して貸し付けをいたしております。したがいまして、ブドウ糖部門に対して、旧東洋果糖に貸し付けました公庫の場合と違いまして、精糖部門につきましては、宮崎の工場においてはすでに施設が完備いたしまして運転を開始している。それが今回新しい会社に賃貸をした、こういうような仕組みになっておりまして、評価についてはいろいろ
○澄田政府委員 開発銀行の共和製糖関係に対します債権の回収状況並びに債権の確保の状況について申し上げますが、開発銀行は共和製糖株式会社に対しまして、当初の貸し出しといたしましては八億円の債権を持っておるわけでございます。そういたしまして、これにつきましては、一部元利の返済が行なわれてきておりまして、四十二年の三月末現在におきまして、残存の債権は七億二千万という状況でございます。なお、これは逐次期限が
○澄田政府委員 個別的な会社名をという御質問でございますが、基幹産業等でございますと、たとえば電力というと九電力会社というようなことになりまして非常にはっきりいたしますが、その他の部門は非常に多くの会社に融資をいたしておりまして、私、手元にその会社名をあげた資料を持ってきておりませんので、例示といってもちょっと不正確になってもいけませんものですから、またいずれ調べた上で御返答申し上げたいと思います。
○澄田政府委員 先ほど申し上げましたように、金利の体系といたしましては八分二厘のほうが一般の金利ということになっておりまして、そのうちで特定のものが特別金利、こういう形でございます、ただ貸し出しの金額の中に占める割合を見ますと、特別金利を適用されているもののほうが多い、こういうような形になっておりますが、それは先ほど御指摘のような電力その他基幹産業に対するもの、あるいは輸送振興の上で特に重要な機械類
○澄田政府委員 ただいまの御質問でございますが、開発銀行は基礎になります一般的な金利といたしましては、基準金利とこれを申しておりますが、八分二厘でございます。去年の九月まで八分四厘でございましたか、十月以降八分二厘に下がっております。したがいまして、一般的な金利としては八分二厘でございますが、そのうちで貸し付けの対象によって特別金利としてただいま御指摘のような六分五厘のもの、あるいはその間に七分五厘
○澄田政府委員 貸し金業等の行政監督のあり方につきましては、臨時行政調査会でもちょっと触れたことがあります。臨時行政調査会の答申におきましては、これはむしろ公安委員会、警察系統の取り締まりでいくべきではないか、こういうことが答申に触れられております。これに対しては、必ずしも警察当局は賛成ではございませんで、それは困る、こういうような意見でございます。いろいろな事情もございます。そして、先ほどもちょっと
○澄田政府委員 ただいまお話の、いわゆる金融業あるいは貸し金業についてのことでございますが、まず最初に、きわめて個人的な弁解を申し上げますが、昨年の当時は私ではございませんでした。しかし、それは同じ銀行局長でございますので、別にそれを言いわけにするつもりは毛頭ございません。 貸し金業が非常に規模が小さく、ほとんどが個人営業でありまして、そうして数がきわめて多いという実態は、いまお話のとおりでございます
○澄田政府委員 私からお答え申し上げます。 いままで国民金融公庫に特別のワクを設けまして、そして環衛業種に対します特別貸し付けというのを実施してきたわけでございます。そうして、これは環衛関係業種に貸し付けをするというのではございませんで、そのうちの指定した特別な施設に対して貸し付けをする。これは環境衛生関係の営業には、いま毛大臣からも申し上げましたように、衛生的な見地からいろいろ規制を受けている。
○澄田政府委員 先般日銀がクレジットラインを引き上げましたが、これはかねて証券対策といたしまして、証券保有組合等に対しまして資金を供給するために日銀がこういう特別な貸し出しをしておったわけでございます。こういうものが逐次返済をされてまいりまして、その分だけ、結局通貨全体の量、信用全体の量から申しますと、一般の金融に振りかわってきている。こういうことがありまして、実質的には、引き上げました額相当額が従来
○澄田政府委員 全銀協の先般出しました数字は、御承知のとおり、これは全国の普通銀行だけでございまして、資金需給の全体をあらわしているものではないわけでございます。いまお示しの数字、貸し出しの最近の趨勢等から見まして、相当の伸びが、四十二年度においてはやはりあるのではないかという予想は当然立つわけでございます。ただ一方、預金の伸び等につきましても、全銀協はわりあいに控え目な数字を出しているような感じがしないでもないと
○澄田政府委員 私のほうからお答え申し上げます。 二月末の数字で申し上げますと、外貨準備高といたしましては二十億五千万ドルでございますが、ゴールドトランシュが二億五千八百万ドルございますので、これを差し引きますと、十七億九千二百万ドルという計算になうておりますが、ちょっと私所管外でございますので詳しいことはよくわかりません。こういう数字でございます。
○澄田説明員 ただいまお示しの過去の事例等に比べると、いろいろそれぞれあると思いますが、共和グループ関係会社は非常に多くて、お互いの経理等の関係も非常に錯綜しておりますし、税務の調査の面もかなり困難だろうと想像いたしております。いまお話しのようなことで、できるはずであるという点につきまして、私、直接関係しておりませんので、いまどういうふうな状況か的確に申し上げることはできませんが、非常に努力をしていることは
○澄田説明員 はっきりした調査に着手した時期というものは、私つまびらかにいたしておりませんが、最近国会で、この問題について御論議があり、その前後からだろうと思っております。まだ鋭意調査続行中ということであります。
○澄田説明員 課税の原則は申し上げるまでもありませんが、額面を上回って、帳簿価格を上回った部分については譲渡関係の益金に算入される、こういうことになります。この場合は、現在共和グループ全体につきまして国税庁のほうで税務の関係の調査を進めておりまして、まだその結論に至ってないと聞いておりますが、その関係では当然に株式の持ち合い関係、さらに譲渡関係、かなり複雑に動いておりますが、それについての調査は進められるものと
○説明員(澄田智君) 国税庁のほうに連絡をとってみまして、調査の進行状況それからこの次のときにというお話でございますので、この点をよく国税庁と連絡をしてみたいと思います。
○説明員(澄田智君) この前もちょっと申し上げましたが、東食は、共和製糖との関係は非常に密接であって、原糖の輸入、製品の販売、これは全面的に最も主力な商社としてやっておりまして、したがって、そういう関係からして、もちろん共和製糖の実態をよく知っているということはあると思いますが、共和製糖の経営の存続ということの必要の上からまあこういう糖価の悪いような時期にやむを得ずある融資をするというようなことは、
○説明員(澄田智君) ただいまの御質問の点でございますが、今回の調査にあたりましてそれぞれ共和製糖——これは任意調査で共和製糖の協力で調査をしたわけでありますが、そこで支払いの伝票とそれからその領収書を調査をいたしたわけであります。その場合の領収書は全部が全部というわけにはまいらないかもしれませんが、融資ないし資金交付に際してたとえば開発銀行にその写しを提出したその領収書、これがまあ違う領収書であったわけでありますが
○説明員(澄田智君) ただいま御指摘の点につきましては、今回の調査によりまして、実際の細島地区の精製糖工場あるいは当初のブドウ糖果糖工場に充てる予定であったものに実際に支払われた金額につきましては、逐一会社の帳簿に当たりまして、さらに、一括支払いをいたしております三和銀行の八丁堀支店の支払い関係をチェックをいたしまして、さらに、そのうち大口のものにつきましては、相手方について当たりまして、その結果、
○説明員(澄田智君) 先ほどお尋ねの、資本金十億以上の法人でございますが、四十年三月末の数字でありますが、九百二十六社ということになっております。
○説明員(澄田智君) ただいまのおことばでございますが、金融機関の担保の評価というものは、金融機関がいわばこの業務の執行として、独自の立場で自主的にやっておるものでございまして、この担保の評価につきまして、それ以上これを強制して一つの担保の評価にするというようなことはいままで行なわれておりませんので、従前の方式に従ってやっていく、こういうことになろうかと思います。
○説明員(澄田智君) 御承知のように、担保の評価については、各金融機関がそれぞれの立場において評価をする、これが原則でございます。私から申し上げるのは恐縮でございますが、これはいわば各金融機関の金融機関としての自主性に基づいて評価をいたしておる次第でございます。したがいまして、今回の調査につきましては、もう一度評価をし直すようにということは強く指示をしたわけでございますが、この評価の方法につきましては
○説明員(澄田智君) ただいま御指摘の点は、先ほど農林省からも御説明申し上げましたように、今回の評価に際しまして、それぞれ各機関はあらためて評価をやり直した次第でございますが、その際、開銀は、複成価格——現在あらためて建設し直すとすれば必要と見られる価格ということによって評価をいたしましたのに対して、公庫と中金は、簿価によって評価をした。この違いが御指摘の価格の相違になっているわけであります。当初の
○澄田説明員 便宜私のほうからお答え申し上げます。 先般来各委員会で申し上げておりますように、政府として、農林省、大蔵省共同いたしまして、本件につきましていままでいろいろ御質問のありました事項、いろいろ問題になりました事項につきまして、一括してこれをまとめて報告をするということで調査に着手いたしました。いままでにそれぞれ開発銀行、農林公庫あるいは農林中金、各機関に調査を命じまして、調査の報告が逐次出
○説明員(澄田智君) 私からかわってお答え申し上げます。申請は、農林省からの答弁にありますように、一応却下されたと聞いております。私が調べたところでは、当時、大蔵省としては、事柄の性質上、主として農林省側の意見に従ってこの申請を受理してからそれを検計しておったわけでありますが、先ほど答弁にもありましたように、四十年度においてブドウ糖全体の問題として再検討する、こういうことでありまして、一応却下をいたしました
○説明員(澄田智君) 大蔵省といたしましても、いま農林省と共同して調査をいたしておりますので、調査の結果を待ってその問題の処理に当たりたいと思います。
○説明員(澄田智君) 現在ない施設で将来設定されるというものを予想して、そしてこれを財団の評価として入れるというのは、私はそれは評価の常識から言っておかしいんじゃないかと思います。
○説明員(澄田智君) ただいま実は私楠見理事長の答弁されましたところを的確に聞き取れません点がございましたので、いまその点は、かりにこれから追加されるような施設、そういうものを含めて財団として評価をするということであると、それは少し評価の方法としてはおかしいのじゃないかと、こういうふうに思っておりますが、先ほど経済局長からの答弁にありましたように、いま、財団組成の内容、それから担保の評価等についきましては