1969-04-04 第61回国会 衆議院 法務委員会 第11号
○岸最高裁判所長官代理者 事柄が裁判の系統の問題になりますので、非常にお答えしにくいわけでございます。しかし、基本的人権と公共の福祉の調和をはかりながら法を適用するということは、何人も異存のないところでございまして、そのために裁判官が世間にうといというような非難を受けないように、また厳正中立な立場を失わないように、そういう方向で裁判官は今後研さんを重ねるということは、当然のことと考えております。
○岸最高裁判所長官代理者 事柄が裁判の系統の問題になりますので、非常にお答えしにくいわけでございます。しかし、基本的人権と公共の福祉の調和をはかりながら法を適用するということは、何人も異存のないところでございまして、そのために裁判官が世間にうといというような非難を受けないように、また厳正中立な立場を失わないように、そういう方向で裁判官は今後研さんを重ねるということは、当然のことと考えております。
○岸最高裁判所長官代理者 おっしゃるとおり、憲法は公共の福祉の維持と基本的人権の調和ということをうたっておりまして、裁判官も当然それを頭に入れておると思います。事柄が、どうも抽象的とは申しますけれども、現在の裁判の当否の問題になりますので、こういう席で申し上げることは、ちょっと御遠慮を申し上げたいと思います。
○岸最高裁判所長官代理者 ただいま裁判につきまして御質問がございましたが、抽象的に申しましても、この裁判に関することにつきましては、やはり慎重にお答えしなければならないと思います。ただいま御指摘のように、裁判に対していろいろの批判があるということも、われわれはよく承知いたしておりますが、その批判も、一方的な批判じゃなくて、ある立場からの批判、または別な立場からの批判というものがあるようでございます。
○岸最高裁判所長官代理者 やむを得ないから引っ込める、そういう弱腰では決してございませんです。そのときのいろいろな事情、ことにこれは政府、内閣の決定には裁判所は拘束は受けませんけれども、国家全体の方策、方針、そういうものをもにらみ合わせて、しかしながら裁判所はまた特別なものでありますので、できる限りのものを確保する、そのためには場合によっては二重予算をお願いするということも辞さない、そういう覚悟でやっておりますので
○岸最高裁判所長官代理者 裁判所にとりましては、人員の充実ということが非常に大事な問題でありまして、これは常に裁判官会議も非常な関心を持っているところであります。当初要求をいたしますときには、理想的な形を描いて一応の予算要求をいたしますけれども、いろいろな事情の推移に伴いまして、ことに最も大事な点は給源の問題で、裁判部門におきましては、裁判官にせよあるいは書記官にせよ、裁判部門の人員の補充ということは
○岸最高裁判所長官代理者 裁判所の予算につきましては、御指摘のとおり、最高裁判所の裁判官会議が最終的な決定をいたすわけであります。当初要求をいたしますときと、それからこの予算の折衝というのが時々刻々に情勢が変わりますので、随時裁判官会議に報告いたさなければならぬわけなのでありますが、しかし、そのいとまもないときには長官に裁判官会議が一任する、そういう方策もとられることがございます。しかし、重要問題につきましては
○岸最高裁判所長官代理者 統一裁判がよろしいかどうかということでございますが、これは私どもとしては、具体的なあの事件についてどうしろということはここでは申し上げかねます。やはりいま東京地裁においては、どのようにしてあの事件をむだなく円滑に進めようかと、弁護士団と検察官を交えて裁判官が協議いたしておりますので、この際どちらがいいとか悪いとかということは、ここでは差し控えたいと思います。
○岸最高裁判所長官代理者 ただいまの御質問の諸事項は、これは現在の裁判所として非常に大事な問題であります。東京地方裁判所に東大事件で五百九名起訴されておる、いわゆる大量起訴がございます。これに対してどういう対策といいますか方策が考えられるかということでございますが、まず第一に、東大事件を受理しました裁判所がどのような方針を立てるかということが先決問題でありまして、その裁判所の立てた方針についてできる
○岸最高裁判所長官代理者 ただいま御指摘がございましたとおり、選挙違反事件について非常に審理が長引いておるということは、遺憾ながらそのとおりでございます。それにつきまして裁判所は古くからいろいろ対策を考えて講じてまいりましたが、何しろ裁判所だけで解決できる問題ではなくて、両当事者を交えて、いかにしてむだなくその審理を進めるかという点について具体的にいろいろ講じた例もございます。そういうことをあわせて
○岸最高裁判所長官代理者 昭和四十四年度裁判所所管予定経費要求額について説明申し上げます。 昭和四十四年度裁判所所管予定経費要求額の総額は、四百二十三億八千五百八十六万八千円でありまして、これを前年度予算額三百七十七億八千百九十五万四千円に比較いたしますと、差し引き四十六億三百九十一万四千円の増加になっております。 これは、人件費において四十五億八千七百五十九万九千円、裁判費において二億三千四百二十四万一千円
○岸最高裁判所長官代理者 ただいまの裁判官の職責の重大性にかんがみまして、また当委員会におかれて今回並びに従来のたびたびの御理解ある附帯決議の御趣旨にかんがみまして、今後一そう裁判官の優遇策を樹立いたしたい所存でございます。 なお、これと関連いたしまして、困難な事件が各裁判所に累積いたしております実情に照らし、有能な裁判官の増員についても鋭意努力いたす所存でございますので、何とぞ力強い御支援をお願
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) 個々具体的な事例については、私あまりつまびらかにしておりませんけれども、人事の配置転換の方針としては、公平ということが第一番のやはり目標であろうと思います。まわりのほかの人たちがちゃんと何年かたったらよそへ動いているのに、自分だけはがんとしていやだというふうな、いわば本人だけのことを考えているというような場合には、これはやはり……。
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) 現在、裁判官以外の裁判所職員、これはやはり特別職になっておりまして、それで、先ほど総務局長が申しましたとおり、その職責から申しましても非常に重要なものであるわけでございまして、その給与体系が裁判所職員臨時措置法によって臨時的な形でできておる。そうして一般職の給与に準じて、しかし、先ほど総務局長からも説明がありましたように、ある種の職種については特別な号俸調整という
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) 先ほど、宮操事件に対する船田調査官の判例解釈についていろいろ御質問がありまして、これまでの経過を総務局長からお答えをいたしたわけでありますが、実はこれは、この返答を日弁連に対して出したほかに、私の部屋に上席の調査官に来てもらいまして、そしてやはりこの問題を問題にいたしまして、こういうふうな誤解を与えるということはよろしくない、そういう点で、調査官同士の中でも十分検討
○岸最高裁判所長官代理者 予算内容、その人員の点の事務的な問題につきまして、まず総務局長からお答えさせます。
○岸最高裁判所長官代理者 裁判所の予算は、ここ数年年ごとに国家予算全体に対する比率が下向しつつあるということは、まさに御指摘のとおりでございます。これはいろいろな原因があると思いますが、一つには国家予算の全体が膨張する原因として、各省いろいろな事業を持っておられる。あるいは福祉関係の仕事を持っておられる。そういう点の予算が日本経済の膨張とともに増大化するのに対して、裁判所というところは、御承知のような
○岸最高裁判所長官代理者 私途中からまいりましたが、大体の事情は推察できます。予算に対する裁判所の考え方は、ただいま総務局長が申しましたとおりでございまして、決してわれわれは安易の道に安んじておるのではありませんで、常に例の財政法十九条に基づく二重予算の権限というものを念頭において努力いたしております。また、それが、これまでの経過によりますと、相当の効果をあげておるというふうに考えられます。今後もなお
○岸最高裁判所長官代理者 法実現の最終段階における執行の面の手続でこのような不祥事が起きるということは、これは司法のために非常に恥ずべきことであり、残念であり、また国民に対してもはなはだ申しわけないことだと存じております。その点につきましては、先ほど民事局長がいろいろその原因を究明いたしまして、そうしてどの点に欠陥があるかということを御説明申し上げました。今後、裁判所としましては、監督面を厳重にすることはもちろんでありますが
○岸最高裁判所長官代理者 ただいま御指摘のような事例が、最近数回起こりました。しかし、その事例につきましては、現在本案訴訟が数件係属いたしております。現に、現在審理中の事件として、数件係属しておりますので、この問題について、事務当局が、こういう席で意見を述べるということは差し控えなければならぬ、かように考えます。
○岸最高裁判所長官代理者 先ほど中谷委員から御質問になりました問題は、司法権と行政権との関係の問題になります行政事件訴訟法第二十七条の規定をめぐって、問題にされたと思います。あの規定は、たしか昭和三十二、三年ごろに法律改正の際にできた規定であります。その前に、昭和二十六、七年ごろに、同じような制度が、旧法の第十条に規定されておりまして、問題になります点は、あたかも司法権と行政権との接触点にぶつかる問題
○岸最高裁判所長官代理者 昭和四十三年度裁判所所管予定経費要求額の総額は、三百七十七億八千百九十五万四千円でありまして、これを前年度予算額三百六十億四千六百四十二万三千円に比較いたしますと、差し引き十七億三千五百五十三万一千円の増加になっております。 これは、人件費において十七億七千九百万円、その他司法行政事務を行なうために必要な旅費、庁費等において九千三十五万一千円増加したのに対し、営繕費において
○岸最高裁判所長官代理者 先ほどの私がお伺いしました問題につきましては、鹿児島の地方裁判所から正式に報告が来ております。その報告の内容を見ますと、ただいま横山委員のおっしゃったのとはだいぶ事情が変わっておりまして、その事件の関係人――というのは傍聴人を含めてですが、その人たちに非常に喧騒にわたる行為があったので、その次の開廷の際に、厳重に構内の警備をし、そして法廷を開いたところが、裁判長の制止を聞かずに
○岸最高裁判所長官代理者 ただいま御質問の中で、そういう飯守所長のもとで森山委員が指摘されたような事件が起きたと言われましたが、それはどういうことですか。
○岸最高裁判所長官代理者 そうです。
○岸最高裁判所長官代理者 先ほど、裁判所のほうにもお尋ねがございまして、お答えする機会を逸しましたので、この際御説明いたしたいと思います。 このアジア財団というのは、政治にも宗教にも一切関係ないということがたてまえになっておるようであります。それは毎年の年次報告の冒頭にも説明されております。そしてその活動は、御承知のとおり、その年次報告にありますように、大学、報道機関その他の各方面に対して、研究、
○岸最高裁判所長官代理者 年次報告には、御指摘のとおり、「最高裁判所」あるいは「司法研修所」「家庭裁判所」というような書き方がしてありますけれども、その実態は先ほど横山委員の御質問に対してお答えしたとおりでありまして、それは先方のつくった書面でありまして、裁判所の関係におきましては、裁判所として受けたのは七、八年前にグリュック教授の「少年非行の予測」という本の寄贈を受けました。それだけでございます。
○岸最高裁判所長官代理者 ただいまのお尋ねは、軍から何か援助を受けたことがあるかどうかという点でございますが、これは絶対にそういう事実はございません。 財団からどうかというお尋ねでありますが、その点は最近新聞にも載りましたが、アジア財団から資金の援助を受けた事実はございます。しかし、その内容につきましては、詳しく御説明いたさなければ御理解できないと思いますけれども、アジア財団と申しますのはカリフォルニア
○岸最高裁判所長官代理者 裁判所長という、裁判官の非常に経験の深い方が法廷に立たれるということは、これは非常に望ましいことであり、また日本の裁判のためにも非常にけっこうなことだと思います。それで、全国の裁判所のうちほとんどの裁判所の所長は、裁判事務を分担いたしておりますけれども、東京、大阪という裁判所は、非常に世界にも珍しいいわゆるマンモス裁判所といわれまして、その当該裁判所の司法行政の事務が非常に
○岸最高裁判所長官代理者 ただいまお尋ねの、裁判官希望者が少ないじゃないかということは、まさにそのとおりでございます。現在では、司法研修所を終了いたします者は約五百名近くおりますが、本年度のごときは、裁判官になりました者は七十何名、検察官が四十何名、その残りが弁護士になっておるだろう。裁判所といたしましては、できるだけ裁判官の増員もはかりたいと思いますけれども、やはり素質は下げたくないという点がございます
○岸最高裁判所長官代理者 昭和四十年度の裁判所の決算の概要について御説明申し上げます。 昭和四十年度裁判所所管の歳出予算額は、二百七十八億二千七百三十万三千円でございましたが、右予算決定後、さらに八億七千三百六十万三千円増加いたしまして、合計二百八十七億九十万六千円が、昭和四十年度歳出予算の現額でございます。 右増加額八億七千三百六十万三千円の内訳は、予算補正追加額として五億四千二百八十万三千円
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) 現在の法案のたてまえから申しますと、警察の認定できまってしまう。そうなりますと、いろいろの問題も起こり得るわけでありますので、いっそのこと反則行為の範囲をもう少し確立せんならぬ。事実について、将来争いの起こる余地のあまりない、そういう範囲にとどめてはどうかというのが意見でございます。しかし、これもまたいろいろ正式に法案として御審議があります際に申し上げるのが適当かと
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) この間最高裁の長官が大阪へ行かれまして記者会見をされたときの記事に、ただいまお尋ねのような印象を与えるようなものが載っておりました。しかし、あの記事は、全部で十五分間ぐらいの記者会見のうち、反則金制度についてはわずか一、二分の問答だったそうでございます。そのために、十分意を尽くすということもできなかったわけでございますが、最高裁判所といたしまして、この日増しに激増
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) まことにこもっともな御意見と思います。ある裁判所のある部門の構成員全部がかわるというようなことは、これは避けなきゃならぬことであります。それがこちらの人事当局にわかっておりますれば、時期をずらすとか、そういうことができたと思いますけれども、先ほど人事異動の手続として人事局長が御説明いたしましたように、その当該管轄の長官、事務局長と人事局とがいろいろ相談しておりまして
○岸最高裁判所長官代理者 立案過程では、案ができましてから裁判所のほうにも意見を求められまして、そして裁判所としての意見は立案中の当局のほうへ申し出ております。
○岸最高裁判所長官代理者 横田長官が、大阪での記者会見で言われましたことは、朝日新聞その他の新聞にも出ております。しかし、新聞によってそれぞれニュアンスがございまして、長官の考えがどこにあるかということは、あの新聞記事だけでは正確にはつかめないと思います。中には、反則金制度に対しては、まっこうから反対であるというふうにとられるような新聞記事もございます。また、問題点があるんだ、疑問点があるんだという
○岸最高裁判所長官代理者 先ほど来の御議論のとおり、この規定が全然生かされていないということは——しかも裁判所に課せられた一つの訓示規定とは申せ、これは責務でありますので、これが生かされていないということは非常に遺憾なことであり、またわれわれとしても深く反省しなければならぬと思っております。ただ、この種の事件がおくれるにつきましては、それなりの理由があったわけでございますが、これまでもたびたび裁判官
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) 裁判の遅延ということにつきましてきびしい世論のあることは、私どもはしみじみと身にしみております。この訴訟の遅延というのは、わが国ばかりの問題ではなくて、古今東西もう常に古くて新しい問題と言われております。で、遅延した裁判——裁判の遅延は裁判の否定にひとしいということばすら古くから言われております。極端な表現としましては、速い間違った裁判のほうがおくれた裁判よりもいいという
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) こまかい数字になりますので、所管の局長からお答えいたさせます。
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) 昭和四十二年度裁判所所管予定経費要求額について御説明申し上げます。 まず、昭和四十二年度裁判所所管予定経費要求額の総額は、三百四十八億四千五百四十六万三千円でありまして、これを前年度予算額三百十九億五千四十三万六千円に比較いたしますと、差し引き二十八億九千五百二万七千円の増加になっております。 この増加額の内訳を大別して申し上げますと、人件費が十六億九千三百七十一万三千円
○岸最高裁判所長官代理者 戦前には、検察官の気に食わない判決がありますと、検事正を通じて、あの判事はこんな判決をした、けしからぬというような例がなかったでもないように聞いております。しかし、戦後においては、そのようなことは絶対にございません。今度の場合にも、何も検察庁として、裁判所に正式にあの裁判官の措置がいかぬという申し入れはございません。ただ遺憾なことには、先ほど横山委員が申されましたように新聞記者発表
○岸最高裁判所長官代理者 外形的事実から見ますと、まことに横山委員のおっしゃったとおりでありまして、世間もそういうふうに見てとるのが自然だと思います。また私どもとしても、何もそう急いでそういうことを——かりに適正な裁判官の配置をするとしても、そう急速にやらなくてもよかったのじゃないか、そういう感じは持っております。
○岸最高裁判所長官代理者 確かに、ただいま「自由と正義」でお読み上げになったような事柄が起きたことは間違いございません。検察庁のほうでつくっておられるといわれております求刑基準に必ずしも従わなかったということも事実でございます。ただ、ああいう事件は、大体事件の個性というものが少のうございますから、普通の事件に比べますと、大体求刑なりあるいは判決が一致していくという面もあると思いますけれども、しかし裁判
○岸最高裁判所長官代理者 読んでおります。
○岸最高裁判所長官代理者 執筆禁止させろということは正式にここで承ったわけであります。しかしこの前の一号から六、七号までの間に書かれたようなことと、その後の「広報」に登載されたものを見ますと、テーマもまるで違いますし、論調も違っておる。決してこの程度では特定の片寄った政治教育をしておるというふうには受け取れないわけであります。そういうものまで書くなということは、いかに裁判行政の監督者であっても、裁判所長
○岸最高裁判所長官代理者 予算分科会で飯守問題が取り上げられまして、まず第一に、猪俣委員から御質問がございました。そして猪俣委員は、これまでの経過は御存じなかったわけです。それで、私に対して、裁判所が何らの措置もとらないのか、そういうお尋ねでありましたので、これまでの経過をお話しして、裁判所がこのような措置をとったということを説明いたしました。その説明の中に、いま横山委員が非常に不愉快だと言われる問題
○岸最高裁判所長官代理者 最近の交通事犯の激増に伴いまして、裁判所といたしましても、その迅速処理についていろいろ苦心をいたしております。東京、大阪のような大きな裁判所には交通事件の専門部を貫いてございます。なお、簡単に処理できる事件につきましては、御承知かと思いますが、例の切符制度で、いわゆる一貫作業と俗に呼んでおりますが、できるだけ迅速に処理する方策を講じておりますけれども、それでも交通事犯というのは
○岸最高裁判所長官代理者 先ほどの冒頭のお尋ねを私ちょっと誤解いたしました。最高裁判所に十年以上係属している事件があるかというふうに私受け取りましたので、そういう事件はございませんとお答えいたしたわけでございます。 ただ、一審から上告審までどのくらいかかった一件が何件あるかというようなことは、ちょっとただいま戸元に資料を持っておりませんので、いずれそれは――資料がございますけれども、ここに持ち合わせておりません
○岸最高裁判所長官代理者 ただいまのお尋ねでございますが、現在最高裁判所に十年以上係属している事件はございません。 なお、詳細は所管の局長から説明させてもよろしゅうございます。
○岸最高裁判所長官代理者 昭和四十二年度裁判所所管予定経費要求額について御説明申し上げます。 まず第一に、昭和四十二年度裁判所所管予定経費要求額の総額は三百四十八億四千五百四十六万三千円でありまして、これを前年度予算額三百十九億五千四十三万六千円に比較いたしますと、差し引き二十八億九千五百二万七千円の増加になっております。この増加額の内訳を大別して申し上げますと、人件費が十六億九千三百七十一万三千円
○岸最高裁判所長官代理者 私も先ほど申しましたように、そういうものを広報に載せることは決して望ましくないと思っております。 それで四号の戦争観ですか、飯守判事の戦争観に関する部分は入手して読んでおりますが、あれも戦争を賛美している趣旨では決してない。しかし書いていることが、あの広報なんかに載せなくてもいいようなことがかなり書かれておる。それと同時に先ほど来、そのほかのこともたくさんございますので、
○岸最高裁判所長官代理者 実は鹿児島の地家裁でそのような広報を発行しておるということは、ごく最近になって私ども知ったことでございます。この広報は別に最高裁判所の方針としてやっているものではなくて、各下級裁判所が自主的にやっておるもので、現在広報を発行しておる裁判所は、東京高等裁判所と東京地家裁、甲府地裁、それくらいなものでございまして、最近になってこの鹿児島でもそういうものを発行しておることを知ったわけでございます
○岸最高裁判所長官代理者 先ほど来の当事者公開の問題でございますが、少なくとも申し立て人に記録閲覧の機会を与えるべきじゃないかということは、先ほど来総務局長が説明いたしましたように、法改正の問題点の一つとして論じられております。しかしながら、先ほど総務局長から申しましたように、何と申しましてもこの段階は捜査の段階である。だれがどういうことを警察で言っているとか、だれが検察官にこういうことを言ったとかというようなことが