2020-03-18 第201回国会 参議院 総務委員会 第5号
○政府参考人(小坂善太郎君) お答えいたします。 議員から今お話がありましたとおり、森林は、例えば水資源を貯留して例えば洪水を緩和する、水源涵養機能と呼んでおります。また、土砂の流出や山腹の崩壊を防止する山地災害防止機能、国土保全につながる機能でございます。さらには、大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素を固定する地球環境保全機能、さらには自然との触れ合いの場を提供する保健、レクリエーション機能、こういった
○政府参考人(小坂善太郎君) お答えいたします。 議員から今お話がありましたとおり、森林は、例えば水資源を貯留して例えば洪水を緩和する、水源涵養機能と呼んでおります。また、土砂の流出や山腹の崩壊を防止する山地災害防止機能、国土保全につながる機能でございます。さらには、大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素を固定する地球環境保全機能、さらには自然との触れ合いの場を提供する保健、レクリエーション機能、こういった
○政府参考人(小坂善太郎君) お答え申し上げます。 森林環境譲与税の適切な活用に向けて、農林水産省におきましては、これまで百九十回を超える市町村説明会に職員を派遣するなど、制度の周知、さらには市町村体制の強化に向けた助言等を行ってきたところでございます。 先ほど議員からお話がございました地域林政アドバイザー制度、平成二十九年度から取り組んでおりまして、初年度の実績は三十六市町村、平成三十年度は六十三市町村
○小坂政府参考人 お答えいたします。 議員御指摘のとおり、若者などに林業への道を選んでいただくためには、林業への関心を高めることが極めて重要だと思います。文科省とも連携して、さまざまな取組をさせていただいております。 議員からお話がありました林業大学校、その前段階として林業高校というものがあります。こうした林業高校等の学生たちの林業に対する関心を高めることが重要と考えておりまして、就業促進への情報提供
○小坂政府参考人 お答えいたします。 緑の雇用新規就業者育成推進事業、平成十五年度からスタートしております。平成十五年度の事業開始以降、平均して、事業により年間約千人の方々が新規就業していただいています。その平均年齢は約三十五歳となっているところでございます。 これにより、林業の新規就業者、この事業の開始前は大体年間二千人であったわけですけれども、この事業により、事業開始以降は平均で年間三千人を
○小坂政府参考人 お答えいたします。 平成二十八年五月に閣議決定しました森林・林業基本計画、この中に、先生御指摘のとおり、生物多様性の保全等を含め、森林の公益的機能を発揮するため、地域の自然条件等に応じて、針葉樹だけじゃなく、広葉樹がまじった針広混交林、そういった森づくり、多様で健全な森づくりを推進するということが、この基本計画の中に位置づけられているところでございます。 こうした中、農林水産省
○小坂政府参考人 お答えいたします。 市町村が、森林環境譲与税を有効に活用し、主体的に森林整備を進めるためには、先生御指摘のとおり、その実行体制の整備が極めて重要だというふうに考えております。 このため、農林水産省としても、市町村が林業技術者を地域林政アドバイザーとして雇用する取組の推進、それに加えまして、例えば、国の森林技術総合研究所、そこにおいて、市町村職員を対象とした実務研修の実施であるとか
○小坂政府参考人 林業労働力の現状についてお答えさせていただきます。 議員御指摘のとおり、現場作業等に従事する林業従事者数は、平成十二年の六・八万人から平成二十二年の五・一万人、さらに、平成二十七年には四・五万人と、長期的に減少傾向で推移しております。また、平成二十七年の六十五歳以上の割合は二五%というふうになっております。 こうしたことから、若手を中心とした林業労働力の確保が課題と考えておりまして
○小坂政府参考人 お答えいたします。 今年度の森林環境譲与税を活用した間伐等の森林整備の実績につきましては今後取りまとめることとなりますが、昨年九月にこの税の予算化等の状況について市町村にお聞きしました。 そのところ、森林経営管理法に基づく意向調査などの準備作業を含め、全市町村の約六割の市町村において森林整備に取り組むということになっております。この六割の市町村における私有林人工林を合計しますと
○政府参考人(小坂善太郎君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、台風等の被害を受けた森林、それにつきましては、公益的機能をきっちり発揮する観点から、森林整備事業により被害木の伐採、搬出と、さらにはその後の植栽等に対し、国と都道府県合わせて七割の支援を行っているところでございます。 また、森林所有者の自助努力ではなかなか森林の復旧が期待できない、そういった森林につきましては、森林所有者と市町村
○小坂政府参考人 お答えいたします。 FIT制度導入以降、太陽光発電施設を目的とした林地開発許可処分の面積は増加しております。FIT導入から平成二十九年度までの間に、合計で千百七十五件、面積で九千三百三十ヘクタールとなっております。 これに対して、太陽光発電施設の設置を目的とした林地開発許可に係る違反行為、監督処分と行政件数がございます。直近の三年間であります平成二十七年度から二十九年度までの間
○政府参考人(小坂善太郎君) お答えいたします。 昨年の台風二十一号や今年の台風十五号等による森林の風倒木被害におきましては、鉄道や道路、送配電線沿いの樹木が倒れ、交通網の遮断や停電が発生するなど、多大な影響があったところでございます。 一方で、このようなインフラ施設周辺の森林は、林地が分断され、高性能林業機械の乗り入れや木材の搬出が難しいことに加え、インフラ施設を損傷しないための配慮が必要である
○小坂政府参考人 お答えいたします。 林道の施設災害復旧事業における測量・設計委託費についての御質問でございますけれども、農地とか農業用施設といったほかの災害復旧事業と同様の取扱いとなっております。 具体的には、査定前の計画概要書の作成に要する測量・設計費の経費につきましては、激甚災害に指定された場合や特殊工法を実施する場合、その費用の二分の一を国が補助することとしております。 また、災害査定時
○小坂政府参考人 お答え申し上げます。 農林水産省におきましては、森林の持つ多面的機能を持続的に発揮させていくため、森林法に基づき、森林の利用に対して、開発行為や伐採の規制措置を講じているところでございます。 具体的には、水源涵養等の目的を達成する上で非常に重要な森林、これにつきましては保安林に指定し、森林として維持することを基本として、伐採や転用の制限を課しているところでございます。 また、
○小坂政府参考人 お答え申し上げます。 外国資本による森林買収の状況につきましては、調査開始当初は、国土利用計画法に基づく届出、こういった情報を参考に把握していたところでございますが、この届出は一定面積以上ということで、全ての土地の売買を把握していたものではございませんでした。 こうした中、平成二十三年の森林法改正におきまして、面積にかかわらず、新たに森林の土地の所有者になった者に対する市町村長
○小坂政府参考人 お答え申し上げます。 外国資本による森林買収の状況につきましては、森林法に基づく届出情報などを参考に、都道府県を通じまして、平成二十二年以降毎年調査を行っております。 直近の平成三十年の実績は、届出の居住地が海外となっている外国人又は外国法人と思われる者による取得として三十件三百七十三ヘクタールの森林買収を把握しており、また、調査開始以降、最初の平成二十二年調査では平成十八年までさかのぼって
○政府参考人(小坂善太郎君) 国有林についてお答えいたします。 国有林の管理経営は、管理経営基本計画など国有林の森林計画に基づき行っております。とりわけ、野生動物の生育環境の保全等、生物多様性の保全については、環境省と管理に関する調整とか各種様々な情報の共有、そういった連携を図りながら、例えば保護林、緑の回廊、そういったものの適切な設定や管理、さらには針広混交林化、これは、人工林のうち、基本計画の
○小坂政府参考人 国有林野についてお答えいたします。 アイヌ新法の制定に当たりまして、アイヌの人々に御意見を伺ったところ、森林に関しましては、儀式や文化の伝承に必要となる林産物を、国有林で、その都度許可等を得ることなくとれるようにしてほしい、そういった御要望があったところでございます。 国有林の利用につきましては、農山村の生活に必要な自家用のまき等の林産物の採取を認める共用林野制度というものがございます
○小坂(善)委員 大臣を補佐するあなたとして真剣にこの問題を考えてください。というのは、やはり農村というものは農耕民族である日本人の心のふるさとなんです。このふるさとを荒らしてしまうということは大変なことなんです。やはり食糧の問題というものは安全保障の問題である。社会的な安全保障の問題でもありますし、広義の安全保障だと思うのです。 そういう意味で、私は、私と同じような見解を持ってくださるあなたですからこの
○小坂(善)委員 私は、米価というものは単なる行政機関の扱うものじゃなくて、農民の心を扱うものだと思うのです。先ほど大臣は心の問題が大事だと言われたけれども、何か少しばかりこのごろ収量がふえたから、あるいは天候がよくて増産ができたからといっていきなり引き下げるというようなことを考えるのは、大臣はゆとりのある農政というか、そういう言葉を使っておられたけれども、それに反すると思う。やはりゆとりを持って、
○小坂(善)委員 私は農林大臣に御質問したいと思ったのですけれども、政務次官がかわってお答えのようですから、あなたからよく大臣にお伝えを願いたいと思います。 まず最初に、今までいろいろ言われたことですけれども、大臣はこの農協の資料の中で、「系統農協の要求を支持します。」そればかりではなくて、非常に積極的に関係機関に話をいたして説得するという趣旨のことを言っておられるわけですね。これの同じところで広島県
○小坂国務大臣 ジミー・カーター氏、正確に言うとジェームス・E・カーター氏でありますが、この人が今度大統領になられたということにつきまして、わが国としては総理大臣の名前をもちまして祝電を発しておるわけでございます。 カーター氏につきましては新聞等において非常に詳しく報道されておるわけでございますが、非常に純粋な正直なりっぱなお人柄のようでございまして、特に道義を重んずるということを大変強調しておるようであります
○小坂国務大臣 ただいま御指摘の点は、安倍農林大臣が、日本がアメリカから大量の穀物及び大豆の輸入を必要としている点を指摘いたしまして、これらの産品について今後三年間、すなわち昨年の八月以降三年間にわたりまして、その間の取引目標を設けてはどうかと提案いたしまして、おおよその年間数量として小麦三百万トン、飼料作物八百万トン、大豆三百万トンというのを示したわけでございます。これに対してアメリカのバッツ農務長官
○小坂国務大臣 ただいま議題となりました千九百七十一年の国際小麦協定を構成する小麦貿易規約及び食糧援助規約の有効期間の第三次延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 千九百七十一年の国際小麦協定は、本年六月三十日まで有効期間が延長されていましたが、この議定書は、同協定の有効期間をさらに二年間延長するもので、本年二月ロンドンで開催された関係国政府間会議
○国務大臣(小坂善太郎君) 問題は金大中氏の健康でございますので、いろいろと手を回しましてその健康について情報を得たわけでございますが、その情報につきましては、いまアジア局長が申し上げましたように、どうも思わしくないという情報もございますし、それから、健康人の非常によい健康状態にあるというふうには言えないけれども、別に特段の異状はないという話もございますし、すべてのそういう情報が金大中氏夫人から出ているんだ
○国務大臣(小坂善太郎君) ただいまの御意見もまことに傾聴をいたしました次第でございまして、理論はもとより必要でございます。しかしながら、現実をいかに見るかということも必要でございまして、その間に調和をとっていくということが高度の常識ではないかというふうに私も常々考えておるのでございまして、常識に沿うて事柄を円満に運ぶべしと、そのことは日本のみならず、世界の平和のために通じるような、そうした考え方を
○国務大臣(小坂善太郎君) 私の不注意からかぜを引きまして大変に御迷惑をかけておりますことを、まずおわびを申し上げたいと存じます。 ただいまの御意見はまことに傾聴いたしますわけでございまして、何と申しましても外交権は政府にあるのだから独断専行しかるべしというふうには毛頭私は考えないつもりでございます。のみならず、国民を代表される皆様の御意見をよく承りまして、その中に十分真心を持ち、また愛情を持って
○小坂国務大臣 これはアメリカという他国の中におきます問題でございまするが、目下、わが方は情報入手に努めておるわけでございます。いままでの報道等によりまする情報については、関係局長から答弁申し上げます。
○小坂国務大臣 金東雲の問題については、当時大平外務大臣でございましたが、非常に苦心をされたと思うのでございます。すなわち、おっしゃるように指紋はあるということでありますが、本人がすでにもう韓国へ行っておるということで、韓国側をして調査してもらう以外にない。ところが、調査の結果、先ほどアジア局長が答弁いたしましたような結果であったわけでございまするので、わが方としては捜査を継続するということになっておるわけでございます
○国務大臣(小坂善太郎君) 近い将来、私ども考えます限りにおきましては、やはり従来のいろいろないきさつもございまするし、そのいきさつが清算され新たな関係ができるというのには相当の時日を要するのではないかというふうに考えます。
○国務大臣(小坂善太郎君) 中国に対して言及されております分は、中ソ関係の回復は中国側の出方いかんにかかっておるというふうに言っておるわけでございまして、この点は、本年三月の党大会の報告と路線上には変化がないというふうに見ておるわけでございます。 一方、中国の側におきましては、新しい華国鋒体制というものができたわけでございますが、基本的には対ソ連関係は変わりないというふうに見ております。したがって
○国務大臣(小坂善太郎君) ブレジネフ演説の全文を承知しておりませんので詳細なコメントはできませんけれども、一般的に申し上げまして、まず第一に、内政関係については特に本年の農業の好調ぶりを強調している点が注目されまするが、対外関係中、いま御質問のございました対日関係、特にミグ25以後の問題について私どもの理解を申し上げますと、まず、アジアの大国たる日本という言葉を初めて使っておられるわけでございます
○小坂国務大臣 北海道沖におきます漁船の操業の問題につきましては、私ども沿岸漁民の方々の立場になって非常に心痛をいたしておるわけでございます。これは御承知のように、近海漁業の操業に関しまする協定というのがあるわけでございまして、これは標識を掲げて、これ以内には入っては困るということを言っておるにかかわらず、いまお話しのような大型の漁船が非常なスピードで突っ込んでくる、非常に危険を感ずるという問題であるわけでございます
○小坂国務大臣 この二十五日のブレジネフ書記長の演説につきましては、全般的な部分を見まして、そのトーンはこの三月の演説と余り変わっていないというふうに思われるのでございます。すなわち、相互尊重と互恵の原則に基づく日本との広範かっ強固な関係の発展が可能であると申しておるわけでございます。特に、経済面での日ソ協力の展望につきましては、土光経団連会長の名前を挙げまして、そのプレーアップに努めておるわけでございます
○小坂国務大臣 私、先般外務大臣を拝命いたしまして以来、当委員会で御答弁をさせていただきますのは初めてでございますが、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、上原さんの御質問でございまするが、私といたしましては、沖繩が非常に基地の密度が高いということにかんがみまして、種々問題があることはよく承知しておるつもりでございます。その意味において、沖繩県民の要望にもこたえなければならぬし、また、わが国として
○小坂国務大臣 あれは外務省筋ということで、だれかがそう言ったという断定ではなくて、イット・イズ・セッド、と言われておるというようなことであると思います。
○小坂国務大臣 いま私が申し述べたようなことでございまして、いまおっしゃられる点は、そういうふうに思うという程度の観測といいますか、若干希望も含めてそう言ったのではないかと思うのですが、あの字面から見るとどうも刺激的なような気もいたします。その点は私は土井さんとも同じような気持ちを持つわけであります。
○小坂国務大臣 ミグの関係につきましては、しばしばここで申し上げているようなことでございますが、私どももああいう不幸な事件はできるだけ早くぬぐい去りまして、日ソ間の善隣友好の関係を立てたいというふうに考えておるわけでございます。 そこで、ただいまの二十五日のブレジネフ演説でございますが、ただいまのミグ関係の分を除きましては、日本関係全体に対するトーンは三月の第二十五回大会におきまする演説と変わりはございませんで
○国務大臣(小坂善太郎君) ベトナムは、特にあの三国の中で非常に力を持った国であるというふうに言われております。このベトナムが、いま田さんの仰せのように非常に建設を必要としている。そこで、私どももその気持ちについてできるだけの同情を持って協力をしていきたいと考えておるわけでございます。何といいましても日本は野心を持たない、経済協力をしてもそれによって副次的なものを得ようとしているわけじゃないというその
○国務大臣(小坂善太郎君) インドシナ三国に関しまする分析は仰せのようなことが一般的だと思います。ただ、われわれの立場から申し上げますと、やはりインドシナ三国については、それぞれ長い混乱の状態から脱しまして建設に向かっておる。その建設の方法手段等につきましては、やはりそれぞれの自主性によって国をつくっていこうという機運が非常に顕著に出てきておると思うんでございます。仰せのように中ソ米という影は、投影
○国務大臣(小坂善太郎君) お答え申し上げます。 これは両国政府間の問題でございますから、この話し合いは当然有効でございます。
○小坂国務大臣 北朝鮮側は韓国の存在というものは認めておらぬわけでございます。そういう点にもいろいろな問題があると思いまするけれども、とにかくただいまの御設問の点、貿易事務所なり記者交換なり、そういう問題につきましては、そういう提案でも具体的にございましたら、その段階において検討したいというふうに思います。
○小坂国務大臣 朝鮮民主主義人民共和国との対話ということも必要であろうということで貿易の点もやっておりまするし、人の往来についてもいままでと比較にならぬほど最近ふえておるわけなんでございます。ところが、体制の相違と申しますか、情報は非常にわが国と比べて少ないようでございまして、そういう点ではおっしゃるとおりのことはあると思うのでございます。しかし、そういう状況の中において事務所を持つとか、あるいは新聞記者交換
○小坂国務大臣 土井さんにお答え申し上げますが、私もいまお述べになりました朝鮮半島に対する考え方、これは土井さんと全く同様に考えるわけでございます。ただ、非常に不幸なことに三十八度線によりまして両地区に分かれておりますので、その双方ができるだけ話し合って、同一民族でございますから、将来のことを考えていくということは望ましいわけだと思うのでございます。しかし現実には非常に厳しく激しく対立しておるのでございます