2005-03-31 第162回国会 参議院 国土交通委員会 第7号
○仁比聡平君 多くの被害者は、国やチッソが責任を争い続けてきたということによって広がった差別や偏見、その中でたとえ心身に障害や異状、あるいはそれへの不安があっても、自ら水俣病ではないかと名のり出ることができずにこれまで来ました。加害企業や国の責任を明らかにしてきたのは、裁判に踏み切ってきた勇気ある原告たちの訴えですけれども、これは被害者の全体からすれば一部の方々です。政府が今おっしゃるように、国の責任
○仁比聡平君 多くの被害者は、国やチッソが責任を争い続けてきたということによって広がった差別や偏見、その中でたとえ心身に障害や異状、あるいはそれへの不安があっても、自ら水俣病ではないかと名のり出ることができずにこれまで来ました。加害企業や国の責任を明らかにしてきたのは、裁判に踏み切ってきた勇気ある原告たちの訴えですけれども、これは被害者の全体からすれば一部の方々です。政府が今おっしゃるように、国の責任
○仁比聡平君 事業活動による健康や環境の被害、これを厳しく規制するというのは、これは政治の余りにも当然の、そして最低限の私は責任だと思います。ところが、この責任がないがしろにされる中で、戦後数々の公害事件が引き起こされ、幾多の国民の命が奪われ、そして健康と人間の尊厳が踏みにじられてまいりました。 公式発見から五十年を迎えようとしている水俣病問題をめぐって、昨年十月、最高裁は歴史的な断罪を下しました
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 本改正案は、特定の事業場から人の健康や生活環境に被害を生むおそれがある物質や油が公共下水道に流入する事故が発生した場合に、その事業者に応急措置と事故状況の届出義務を課すこととしているわけですけれども、私は、こんなことは極めて当然のことであって、どうして今まで届出義務がなかったのか、このことを強く疑問に思っています。 国土交通省に伺いますけれども、
○仁比聡平君 私は、公共工事に品質確保が必要だということは、これはもう当然のことだと思います。それはもう議論の余地がないだろうと思うんですけれども、これまでも国土交通省も、先ほどお話のあったように、入札契約適正化法やあるいは指針という中でこの品質確保の問題でも対策をしてこられたわけですね。なぜそれだけでは不十分なのかというところ、つまり根本的なところにメスをしっかり入れる必要があるのではないかなと私
○仁比聡平君 そのお話が本当にしっかり現場でされていくように強く求めておきたいと思うんですね。 もう一つ、大臣にお伺いをしたいんですが、競争参加者が限定をされるという方向になると、今日も議論が出ておりますけれども、結果として談合がしやすい環境が生まれるんじゃないかと私は懸念をしています。今まで政府が取り組んできました入札契約適正化法やあるいは入札や契約の適正化に関する指針、その中では談合、不正行為
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 法案によりますと、品質確保のためにダンピング受注の対策ということで、受注企業の技術力審査が行われ、競争参加者を限定するということになります。そうすると、二つのことが私懸念されると思うんですが、第一は、技術力審査を通じて中小の業者がますます排除されるのではないかという問題です。 もう御存じのとおり、今大変な不況の中で中小の建設業者、深刻な事態になっています
○仁比聡平君 続きまして、玄界島の復旧復興についてお伺いをしたいと思います。 発災日翌日、二十一日に玄界島に私も渡りまして、大臣も昨日お会いになられたかと思いますけれども、島に責任者として残っていらっしゃる十名の方々と少し懇談をさせていただきました。そのときに、島は一つの家族のようなものだと。春の、ハマチですけれどもね、ハマチの豊漁期なんですね、今。この三か月が残りの月日の分の漁獲量に匹敵するだけのそういう
○仁比聡平君 既に発災後六日目を迎えて、今の状況だと私残念だと思っています。現実に、昨日の朝の時点ではもう市内千二百四人の方が避難をしておられまして、私が市の方から入手をした資料では、市内各行政区にこの家屋の被害というのは広がっているわけです。それに、玄界島以外の西区というところには、今長官おっしゃった整理で千五百五棟の建物の損壊があるとされていまして、これは全市内の七八・五%になるんです。これが全壊
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今般の福岡県西方沖地震によって亡くなられた方に心から冥福をお祈り申し上げるとともに、被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。 私も地元が福岡ですので、この地震を体験をいたしまして直ちに被災地に駆け付けました。そこで、当面の問題について何点かお尋ねをしたいと思います。 まず、家屋の被害状況の把握の問題なんですけれども、甚大な被害を受けました
○仁比聡平君 命にかかわる事態、そういう事態はこれは避けるべきではありませんか。その点について大臣の率直な、個人的なでも構いません、御意見というか御感想というか、お聞かせいただけませんか。
○仁比聡平君 それで今、大分県の佐伯市にある大入島というところに埋立事業がありまして、これが大分県下で大変な政治社会問題になっているんです。その埋立てを促進をする会というのがございまして、ここに地元の市長さんや、あるいは市議会の議長さんや商工会議所の会頭さんも名前を並べておられるんですけれども、この会のチラシというんでしょうか、これを見ますと、「埋立後の土地利用について、今では緑地と住宅用地の計画になっておりますが
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、港湾局長に公有水面埋立法の解釈と運用に限ってお尋ねをしたいと思うんですが、法の趣旨や、その趣旨に照らしたときに、埋立地の用途というのがこの法律の重要な柱になっていると思います。このことにかんがみまして、しゅんせつ土砂や残土の処分そのもの、そういう土砂の処分そのものを目的とした埋立てというのは、これは認められるでしょうか。
○仁比聡平君 この関係者、私のところにこの資料を届けてくれた関係者はこう言っています。資料要求を私がした翌日、つまり十二月一日には社長がこの二枚を手に入れて社内で対策会議を開いた、そこで社長は道路公団の技術系幹部からこの文書を入手したと、こういうふうに言っているわけです。アンダーソンの副社長は、社長から文書を見せられた、打合せでも話は出たと、こういうふうに認めています。 少し見にくいですけれども、
○仁比聡平君 そうです。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、日本道路公団の特定企業との癒着問題についてまず質問をしたいと思います。 北側大臣に配付資料の一、二ページ、まずごらんいただきたいと思うんですが、まだ届いていないですか。 これの二枚目というのは、私のこの問題での資料要求のファクスなんですね。一枚目に戻りますと、これは国土交通省の国会連絡室から道路公団にあてた表書き。この二枚は、その私の資料要求
○仁比聡平君 七兆円負担増の問題は、別の議論の場で我が党、根拠を明らかにして主張しているわけで、諫早湾干拓事業について、今大臣おっしゃるように、来年度予算案の九十億円のうちの八十六億円、つまり、九五・六%は仮処分決定が生きている限りこれは執行できないわけです。つまり、裁判所の決定によって執行できない予算を史上初めて編成をするということなのではありませんか。極めて異常な事態だと思います。 小泉内閣は
○仁比聡平君 つまり、知り得る限りないということなんですね。史上初めてのことです。そこには、この事業がどれだけひどいものであるか、そのことが示されていると思います。正に歴史的な断罪です。にもかかわらず、来年度予算では九十億円もの事業費が付けられている。これは一体どういうことなのかと。 財務大臣、確認をしますけれども、この九十億円のうち、前面堤防や農地造成などの干拓地工事費、この五十六億円と、調整池
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 政府は、来年度予算案で七兆円国民負担増と大増税路線に踏み出しながら、無駄と環境破壊の大型開発を聖域にし、重点化の名の下に増額の方向を打ち出しています。断じて許されないことです。私は、その典型である諫早湾干拓事業についてただしたいと思います。 有明海漁民、市民八百五十七名の大原告団による、よみがえれ有明海訴訟で、佐賀地裁は昨年八月二十六日、仮処分命令
○仁比聡平君 つまり、沿線自治体全部から書面による同意が必要だということかと思うんですが、現在この長崎ルートについて経営分離をされる区間を指定した上での同意確認作業が行われているのでしょうか。その区間の範囲についてお尋ねをします。
○仁比聡平君 そのような考え方で予算としては十億円の頭出しをするということかと思いますけれども、つまり着工は地元の調整が付いてからだということであって、現時点では関係地元自治体の同意が得られていないということが前提になっているわけです。 そこで、どのような同意が求められているのか、何についての、だれの、だれに対するどのような形式での同意が求められているのか、この点を明らかにしていただきたいと思います
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 大臣所信を受けて、私は整備新幹線長崎ルートの問題をお尋ねしたいと思います。 長崎ルートの事業採択は、昨年十二月十六日の政府・与党合意に基づいて決定をされましたが、長崎、佐賀両県では大変大きな政治問題になっております。今回の北海道、北陸、そして長崎について見ますと、武雄温泉から諫早までというこのルートの採択は、小泉内閣発足以来初めてのことですし、長崎
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この小委員長報告についての私どもの立場について今、先生からお話もあったんですが、私は、この憲法調査会の性格、その中に置かれた二院制小委員会の性格というものというのは極めて大事にされなければならないものだというふうに思っています。日本国憲法について広範かつ総合的に調査を行うというこの委員会のその任務にふさわしい議論と報告というものがなされなければならないというふうに
○仁比聡平君 ありがとうございます。 二つ申し上げたいと思います。 一つは、閣議の全員一致の問題がリーダーシップの阻害になるという御意見が先ほどあったわけですけれども、単純な疑問として、首相が自ら任免権を持っている閣僚の中ですら全員一致にならないような、そういうような事柄を行うのが果たしてリーダーシップなのかということについて私は大変な疑問を持ちます。よく考えると、それは、言葉が少し過激かもしれませんが
○仁比聡平君 ありがとうございます。日本共産党の仁比聡平でございます。 憲法前文、九条と安全保障について意見を申し上げたいと思います。 私たちは、沖縄戦と被爆、終戦から六十年を刻む歴史的なこの年を、イラク戦争という戦場への自衛隊の派兵継続と海外派兵の本来任務化の動き、憲法九条にねらいを定めた改憲の動きの強まりの中で迎えました。 この点での改憲論の中心は、軍隊である自衛隊の存在や集団的自衛権の行使
○仁比聡平君 ありがとうございます。日本共産党の仁比聡平でございます。 今日も幾人かの委員の方から御発言もありましたけれども、最近の改憲論の中で、憲法の本質あるいは憲法観そのものを根底から変えて、それともかかわって改正手続の緩和の主張が強くなされているということに関連をいたしまして、私は憲法の最高法規性と改正手続について意見を述べさせていただきたいと思います。 近代憲法の典型として挙げられるアメリカ
○仁比聡平君 その国際情勢の中での国の在り方の問題として、前文の一部を削除した方がいいのではないかと、あるいは集団的自衛権の行使を、これを明記した方がいいのではないかというようなお話が、国連憲章とのかかわりも含めてお話がありました。 それで、私、国連憲章の目指す国際社会の平和の秩序というものがどんなものなのか、公述人が取り上げられたようなところが大原則なのかということについても疑問を実は持っています
○仁比聡平君 ありがとうございます。 両性の平等の問題も含めてもう少し御意見をお伺いしたいんですけれども、時間が限られておりますので、次に高見公述人に、今の憲法とは何なのかというところからまずお伺いをしたいと思うんですけれども。 公述人の御意見の中に、憲法を不磨の大典のようにとらえることはというくだりがございました。この憲法の一つ一つの条文が持っている歴史的な意義というのが私はあると思いますし、
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。公述人の皆さん、本当にありがとうございました。 まず赤石参考人に、憲法というのは一体何なのか、その憲法の本質とか目的とかいった辺りからお伺いをしたいと思うんですけれども、公述人の、憲法が持つ力を認識をしたという御実感に基づく陳述に大変感銘を受けました。私も、臨時国会でのこの調査会で、弁護士活動の中で何度も経験をしてきた憲法が光り輝く瞬間、その一つとして
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 申し上げるまでもなく、我が国憲法の統治機構の基本は三権分立にあり、三権の抑制、均衡により権力の濫用を防ぎ、立憲主義と法の支配の目的を達しようとするものであります。そして、統治システムの根源は国民主権原理にあり、市民が平等に選挙その他の方法で政治に参加をし、国の政治の基本的方向を決定するという在り方の内容を豊かにしていくことが憲法を考える際の基本に据
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、この臨時国会から本調査会に参加をさせていただきましたので、二院制と参議院の在り方に関する論点の整理が小委員長から報告をされるに当たって、小委員会の会議録を読み直させていただきました。その中で、そもそも参議院の意義、役割をどう考えるべきかという大本の問題についての北海道大学名誉教授、高見勝利参考人の意見陳述に紹介された松本烝治説明書に大変示唆を
○仁比聡平君 平成十二年の認知件数は、私の方で申し上げますと、強姦で二千二百六十件、つまり、強姦は平成十一年の千八百五十七件から平成十二年に二千二百六十件に急増して、先ほど御答弁ありましたように、平成十五年も二千四百七十二件ということで、平成十一年から十二年にかけて急増をして、その後ほぼ横ばいか微増という状況ではないかと思うんですね。 強制わいせつに関して言いますと、平成十一年が五千三百四十六件で
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私も性的自由を侵す犯罪、強姦罪や強制わいせつ罪の被害者の方に直接お話を伺う、あるいは、加害者がどんなつもりであったとしても、被害者に対してこのような犯罪がどれほど取り返しの付かない被害をもたらすかということを捜査や裁判の現場で実感をしてまいりました。この性犯罪の法定刑について、かねてから傷害罪や強盗罪との不均衡が問題となってきたわけですけれども、性犯罪
○仁比聡平君 今の水位三・九六メートルというのは、国土交通省の計画で言いますと危険水位が三・四〇メートルだということで、危険水位を五十六センチ超えているという数字だと思うんですね。そういう計画に照らして危険だという水位を五十六センチ超えているんですから、急いで流量を確保するための対策が私必要だと思います。 私、現地を見てまいりまして、資料の写真の三枚目と四枚目をごらんいただければと思うんですが、三枚目
○仁比聡平君 これまで対策が打たれてこずに、住民の皆さんは一刻も猶予がない思いでいらっしゃいます。今の決意を現地でしっかり進めていただきたいと思います。あわせて、球磨川流域には四十二か所の河川改修計画がありますけれども、この漆口も含めてまだ八か所しか終了していないという状況にありますので、是非とも強い取組をお願いをしておきたいと思います。 球磨川流域の河川改修は、上流域、中流域、下流域についてそれぞれの
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、八月三十日の台風十六号による熊本県球磨川流域の災害について質問をいたします。 私は、九月十六日と十一月十二日、十三日の二回にわたって熊本県球磨川流域の被害状況を現地調査をしてまいりました。この十六号台風によって、五木村の国道四百五十五号線や宮崎への幹線である二百十九号線が土砂災害で崩落を、寸断をしたり、あるいは球磨川中流域の浸水が発生をして
○仁比聡平君 もう一点、先ほどの冒頭の御意見の中には大きくは触れられていなかったんですけれども、御商売の関係ですね。商店街や中小企業の皆さんの状況なんですけれども、その宅地や、あるいは農業、農地以上に公的な支援が、特に融資以外の支援がなかなかないというのがこの皆さんの実情なんではないかと思うんですね。 一方で、その現地の被災の状況を映像などでも拝見をしましても、商店街が軒並み応急度判定で言って危険
○仁比聡平君 ありがとうございます。 私たちも住宅本体の再建への公的支援を中心にして、是非力尽くしたいと思っています。 あわせて、農地のその地盤災害の件なんですが、また同じように小千谷の、既に完成をした農地のところで、そこは信濃川から水をポンプアップをしてため池でためて、それを暗渠でいろんな区画に配水をしていくという施設があったそうなんですけれども。ですから、水利組合の方が調査をすると、その暗渠
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。三人の参考人の皆さん、本当に今日はありがとうございました。 時間も限られておりますので、時間の許す限り、泉田知事に現地の実情と求められている支援を伺わせていただければと思っています。 改めて、一か月たって、私も、現地の再開をされた小学校で先日亡くなられた学校の友達たちの追悼式が行われて、そこで六年生の生徒さんが胸を詰まらせながら、声を詰まらせながら
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 先生方、本当にありがとうございました。 私の持ち時間の範囲内で、それぞれ先生方に一問ずつお尋ねしたいと思うんですけれども、まず渋谷先生にお伺いをしたいのですが、違憲審査制の機能不全という問題の原因について、先ほど、沿革やあるいは事件の質、量の問題と併せて、法曹の質という点の御指摘があったかと思います。その点で、永田先生からは憲法価値を守ろうとする
○仁比聡平君 ありがとうございます。 私は、先ほど意見陳述の中で御紹介をしました「日独裁判官物語」という記録映画の中で紹介をされているドイツの裁判官の市民的政治的自由を享受をしている姿を御紹介をさせていただいて、この調査会の調査に、提出をさせていただきたいと思います。 この記録映画は、まず冒頭に、我が国最高裁判事が黒塗りの車に乗ってSPの護衛を受けて裁判所に出勤をする姿に対して、ドイツの連邦憲法裁判所
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、前回の調査会において、人権保障の永久不可侵性について意見を述べさせていただきました。 我が国の違憲審査制は、第二次大戦後、この人権保障の永久不可侵性を中核とした憲法の最高法規性の維持、すなわち憲法保障のために導入されたものであり、世界各国においてこのような動きが共通をしております。 問題は、諸外国と比較をして我が国憲法下の違憲審査制がお世辞
○仁比聡平君 ありがとうございます。 西原先生にお尋ねしたいのですが、先生のお話の中で、特に個人の自律性と権利性ということを基礎にしたお話に大変私も示唆をいただいたように思います。 お話の中で、社会権規定の改正論にかかわって、権利としての深化ではなくて義務規定への転換という危険がはらまれているというお話がありました。憲法をめぐる状況として、憲法と現実の社会や政治との乖離という状況がよく語られるのではないかと
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。先生方、今日は本当にありがとうございます。 まず、赤坂先生にお尋ねをしたいんですが、先生の今日のお話をお伺いをいたしまして、私も改めて憲法十三条の幸福追求権の包括性、柔軟性あるいは弾力性というような性格に、改めて誇りを持ったところです。裁判所も、新しい権利と言われる権利概念を正面から承認するアプローチを取っていない分野であっても、様々な角度から事例を
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、七月の選挙で国会に来させていただくまで弁護士として活動してまいりました。その中で、憲法が光り輝く瞬間を何度も経験させていただきましたけれども、その中で一つ、皆さんに紹介をさせていただきたいのが、ハンセン病問題をめぐって闘われたらい予防法違憲国賠訴訟の熊本地裁判決の瞬間です。 御承知のように、ふるさとを奪われた療養所の入所者たちは、断種や堕胎
○仁比聡平君 相談件数が増えているということと、それも二倍になっているということと、トラブルが増えているわけではないという、その御認識はちょっと私は納得が全然いかないですね。トラブルがあるからこそ相談をするわけでしょう。 それに、その今挙げていただいた数字というのは、これは性能評価を受けていない住宅についての一般相談だと思います。ですが、仲裁に至るようなその処理センターの対象になってくるのは、これは
○仁比聡平君 その大臣のおっしゃるこの法の改正案が、欠陥住宅から消費者を保護する住宅性能評価制度、この実施機関を、これまでは国による指定制になっていたものを登録制に改めるという点を骨子にしているわけですが、私は、この品質確保法の成立の経過、趣旨から見ても、今次の改正が欠陥住宅問題の解決のために実効あるものになるのかどうかと、そこが問われていると思うんですね。 そこでお尋ねしたいんですが、いわゆる欠陥住宅
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 住宅の品質確保法の改正案についてお尋ねをいたします。 一九九四年の阪神・淡路の大震災が死者約六千人、倒壊家屋約十万戸という甚大な被害になりました。その九割に当たる方々が倒れた住宅の下敷きに遭って圧死をしたというふうに言われております。特に、木造家屋の倒壊が多く、風雨の自然から命と体を守るはずの住宅が家屋の基本構造に欠陥があったがゆえに命を奪う凶器
○仁比聡平君 先に栗田代表にお尋ねしたいんですけれども、先ほど、ボランティア活動の主人公といいますか、はボランティアさんなんだというお話、大変感銘を受けまして、被災を受けた被災者の方、その被災者の方々と一番接して声を受けられるボランティアさんが活動の主人公になって、自治体や社協やいろんな関係の機関と協働をしていくということで、いろんな御苦労がこれまであってきただろうと思うんですね。 そこで、具体的
○仁比聡平君 ありがとうございます。 先ほど、災害対策の全体の制度について中貝市長にお尋ねしたいと思いますけれども、大変複雑で全体像が見えにくいというのがその被災地の自治体の皆さんにとってもそうだというのは、私もこの間実感してきました。 それで、今お話しいただいたような暮らしの再建あるいは営業の再建という、被災者御本人お一人お一人ということを考えたときに、ましてや自分にどんな選択肢があってどんな
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、三人の参考人の皆さん、大変お忙しい中を、そして本当に貴重な御意見をありがとうございました。 まず、中貝市長にお尋ねをしたいんですけれども、先ほど来、本当に深刻な被災を受けた市民の皆さんの希望ということが本当に大事だというお話始め、生活あるいは営業の再建が今本当に困難なだけに、そこにどんな希望を持っていっていただけるのかと、これが政治の責任だということは