1991-11-22 第122回国会 参議院 科学技術特別委員会 第2号
もし運転中にタービンが破損してミサイルのように飛び散るなら大きな危険もあるし、それにとどまらず、二次冷却水のストップによる炉心部の冷却失敗から緊急炉心冷却装置、ECCSの作動や、ひいては炉心溶融にまでつながるおそれがあるんですね。しかも、私は見に行ったんですけれども、二号機でもこういう亀裂が入っているということは会社は予測していました。ところが、それを二号機の方はとめずに八月まで運転させた。
もし運転中にタービンが破損してミサイルのように飛び散るなら大きな危険もあるし、それにとどまらず、二次冷却水のストップによる炉心部の冷却失敗から緊急炉心冷却装置、ECCSの作動や、ひいては炉心溶融にまでつながるおそれがあるんですね。しかも、私は見に行ったんですけれども、二号機でもこういう亀裂が入っているということは会社は予測していました。ところが、それを二号機の方はとめずに八月まで運転させた。
もし運転中にタービンが破損してミサイルのように飛び散ったら大きな惨事となる危険性がありますし、タービンの事故というのはそれだけにとどまらず、炉心部の冷却の失敗から緊急炉心冷却装置の作動、ひいては炉心溶融という重大な問題につながるおそれも指摘されているわけです。私ども党の国会調査団は六月二十四日から二十六日に現地に赴いて調査をし、北電から事情聴取をしてまいりました。
○神谷信之助君 私どもは、今先生おっしゃいましたが、原子炉の構造そのものに炉心溶融などの重大事故の発生する危険がある、だからそれを予想して対策を考えなきゃならぬという状況にあるというその不安定性の問題、いわゆる構造技術上の欠陥がまだ克服されていないといいますか、存在しているというところに原子力のさらに利用の拡大を抑えている問題があるので、ここのところを抜きにして、そしてそういう事故の発生を抑えるいろいろな
そこで、例の関西電力の美浜発電所の事故の問題でありますけれども、時間がございませんので簡単にお答えをいただきたいと思いますが、関西電力美浜発電所二号機で非常用炉心冷却装置が作動して自動停止した件について、マスコミでは炉心溶融、メルトダウンといいますか、それの一歩手前でようやくとどまった等の報道があったが、非常用炉心冷却装置が作動したことについて通産省はどのように評価しておられるか、仮に非常用炉心冷却装置
だから炉心溶融が、三千度の熱で核燃料が溶融して、三千度、それで三分の二の炉心が溶けてしまった、こういう大変な事故があったわけです。
こういう中で幾つか想定がなされておりますけれども、横須賀の軍艦推進用の原子炉の事故などがあった場合に、炉心溶融と格納容器の破損によって放射能を帯びた炉心の部分が四時間にわたって周囲の環境に放出される、こういうものを想定したものでございますけれども、だから必ずこうなるというわけではありませんけれども、万が一こういう事故があった場合を考えますと、非常に愕然とするような結果が想定をされているわけですね。
さらに炉心溶融によっても反応度がふえるという性質もありますから、原子炉暴走の危険は軽水炉に比べてずっと大きくなると考えています。
スリーマイルの原子炉は三五%が溶けて、もう一時間水が来るのがおくれたら炉心溶融が起こるのではなかったか、こういうようにも言われております。 私は、この二つの原発を見て感じましたのは、原発の事故を絶対起こしてはならない、起こさせてはならない、これが大事であります。
もう一つ申し上げたいのですが、アメリカの一九七八年のこの指針は、スリーマイル事故の前年につくられたものですが、確率論を使って、九つの重大事故のうち冷却水喪失事故は一万炉・年に一回、炉心溶融事故は二万炉・年に一回と考えておったのですね。
なお、少し敷衍をしますと、七八年に出されたこの計画の基礎は、原子炉安全性研究の炉心溶融事故を含めて多数の事故の記述が指導要領、ガイダンスの展開において考慮をされている、こう述べていますね。
今回の事故がまだ進行中で原因さえも解明されてない、あるいは単に言われている炉心溶融ということだけでなくて、核暴走というような最も恐れられている事態が起こったんじゃないかという疑問もあるわけです。そういう状況の中で今回の法改正を急ぐ必要がどこにあるのかということをまず考えるわけです。
それから、例のアメリカの原子力規制委員会、NRC、ここの八五年報告書、この中で、昨年は安全面で見る限り、米原子力発電産業にとって最悪の年だったというこういう表現が出てきたり、それから、昨年米国のオハイオ州トレドの原子炉で冷却システムの十二分間にわたる故障で炉心溶融寸前にまで立ち至った事故があったといったようなことも出てくるわけでありまして、きのうの答弁で、よくわからぬから調べてみようということであった
これらの原発では冷却用パイプにひび割れが入っている疑いがあり、放置しておくと炉心溶融など最悪の事態を招きかねないとの判断から出されたものでございます。こういう過去の事実についても御承知ないというふうに考えてよろしいでしょうか。
しかし、御指摘のような炉心溶融に近いような事故があったという話は、スリーマイルアイランド以降では私ども聞いてはおりません。いろいろ部分的に、発電所によりましてはそういったことのために保修のための原発の一時停止、保修というようなものは幾つかあるわけでございますが、それは時宜に応じて所要の対応がNRCによってとられたものというふうに考えております。
米国のNRC、原子力規制委員会がこのほどまとめた報告書によりますと、米国では昨年、八五年、原子力発電所で緊急事態が十二回発生し、そのうちオハイオ州トレドにある原子炉では冷却システムが十二分間にわたって故障したため、炉心溶融寸前に陥ったことが明らかにされていると伝えられております。
結局炉型の違いを超えて、炉心溶融あるいはそれに準ずる重大事故が約七年に一度の割合で起こっているというふうに見られるわけでございまして、決して炉型だけの問題ではないわけです。原発の重大事故は必ずある確率で起こっておるというふうにも、この数字は示しておるわけです。
ちなみにTMIの原子炉のことにつきましても、相当大きな炉心損傷がございまして、ただいまアメリカを中心といたしまして国際協力で事故の解明といいますか、そういう共同研究が進められているわけでございますけれども、現在のところでは、炉心の中は相当壊れていると思うのですが、炉心溶融があったかどうかの判断はまだこれからの調査にまたなければならないというような状況でございまして、その辺の判断をするには相当時日を要
○辻政府委員 ソ連の今回の事故につきましては、先ほど申し上げましたような状況でございまして、まだ中身がはっきりわかってないわけでございまして、炉心溶融があったかどうかという点も、私どもはまだわからないとしか申し上げようがないわけでございます。
これらから見て新聞は二〇%までの炉心溶融ありというように報道しておりますが、二〇%といえどもこれは大変なことなので、考え得られる炉心溶融が起こったと考えざるを得ませんが、この点どんな見解を持っておりますか。
○辻政府委員 先ほどの報告書の内容については、先ほどから何遍も申し上げておりますように、もう少し詳細なデータをもらってみないと何とも言えないわけでございますけれども、私ども現段階といたしましては、原子力発電所の安全審査の基本は、炉心溶融に至らないような対策というところが基本であろうかと思っておりますし、これについての諸般の対策が現在のところはとられておると承知しているわけでございます。
これは見れば、それが何%であるかということは後の解明にまたなければならないけれども、やはり炉心溶融は事実として起こっておるというように考えざるを得ないと思うのですね。
もし、このブレーカーが作動しなくて、そして今度の場合三十秒後に職員が気がついて手動で停止して原子炉をとめたわけですが、スリーマイル島のあの事件、炉心溶融まで起こりかねないというような事態の中で、仮に三十秒間ブレーカーが動かなかった場合はどういう事態になっておっただろうかというと、私もよくわかりませんけれども、恐らく大変な事態ではなかったろうかと思うのです。
それから原発で一番大きい事故はメルトダウンですか、炉心溶融と呼ばれているものです。これは何らかの原因によって炉内が空だき状態になり、溶融してどろどろの状態になって、原子炉本体を破壊し尽くしてしまう事故であるということなんですが、こういうふうな心配が本当に起こらないという保証があるでしょうか。
しますと、非常に簡単な例でございますが、その他の補修工事というのがございまして、その中に安全上重要な推力計装ケーブルには難燃塗料を塗布すると書いてありますが、これはほかのところも同じようなことございますが、これは昭和五十年であろうかと思いますが、アメリカのTVAのブラウンズフェリーの原子力発電所の火事がありまして、それがちょうどこの計装ケーブルがろうそくの火から燃え移って大火事になって、もう少しで炉心溶融
○説明員(辻栄一君) 炉心溶融というような重大事故が出るといたしますれば、必ずその前に冷却材の喪失、その前にまたこれを予告するような原子炉内の異常が出るということは間違いないであろうという考え方でございまして、そういったような微妙な炉内の状況の変化あるいは微小のトラブル、こういったものを迅速に電気事業者から通産省に連絡をするというシステムを考えるべきだというのがこの報告書の思想でございます。
その異常事態の例として、例の一次冷却材バウンダリが破損をして炉心溶融に至ると、こういう事故のケースの場合にその時間的余裕はどれくらいあるんですか。
最近、情報として聞くところによりますと、アメリカのNRCは、炉の設置許可の中に炉心溶融のことをも考えて、環境に対するいろいろな対策を認可、許容の内容にしている、いわゆるクラス九をはめ込むという考え方があるのか、やったのか、どっちか知りませんけれども、伝え聞いておりますけれども、わが国におけるところの炉の設置許可の場合、そういうことを改めて内容として考えるお気持ちがありますのかどうか、これはひとつ安全委員長
大統領調査特別委員会報告の中でも、原子炉の中にありますいわゆる燃料棒の四割は完全に破損しそれから溶けておる、つまり溶融をしておるということで、まさに炉心溶融の、メルトダウンの寸前にまで行ったということは報告書でも明らかなんです。したがって、再開をするというのは、あれを完全に新しいものに取りかえない限り、あの炉というのは完全にもう破壊し尽くされているんですね。使えないんですよ。
それで、この溶融塩自体の温度が余り上がり過ぎると核分裂がマイナスに働くわけですから、そういうところで、むしろ炉心溶融とか、そういう心配がない。軽水炉のような、そういう一次冷却水配管が破断をして炉が燃えるというような、そういうようなことがないわけで、そういう点から見れば、私は反応度制御技術はこの方が非常にいいんじゃないか、こういう感じなんですが、これはどういう意味なんですか。