1980-03-26 第91回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第5号
それで、いまお話になられた一番シビアな事故は、普通固体原子炉ですとメルトダウン、炉心溶融事故とか、場合によってはSF用語とでも申しますか、チャイナ・シンドロームなどという言葉が、ある意味では少し安易過ぎるかっこうに出てきたりいたしておりますけれども、そういったシビアな事故について、もう少し考えさせていただきますと、一番厄介なのは、当然、最大限に防ぐべきものは、一次系の液体の燃料塩が漏れることでございます
それで、いまお話になられた一番シビアな事故は、普通固体原子炉ですとメルトダウン、炉心溶融事故とか、場合によってはSF用語とでも申しますか、チャイナ・シンドロームなどという言葉が、ある意味では少し安易過ぎるかっこうに出てきたりいたしておりますけれども、そういったシビアな事故について、もう少し考えさせていただきますと、一番厄介なのは、当然、最大限に防ぐべきものは、一次系の液体の燃料塩が漏れることでございます
あのときにいわゆる炉心溶融と言われるメルトダウンということまで予想された。これになったら大変な事態になった。そういうことまであのときには起こりかねない状態にあったことは新聞を見ても御承知のことと思います。
これを日本に単純に当てはめてみますと、日本の場合は八十万キロワット、百万キロワットというような事態も起こっておりますけれども、単純に計算しましても、いわゆる炉心溶融が生まれました場合には一万七千人の即死、人口密度等から申しましてもっと大きな被害が出るであろうということなんです。これは想像されます。
これは結局、半径五十マイルで二百万人が放射能の影響を受けて、三千五百人レムという影響の中で何人がんになるかの推定から割り出したものだと言われておりますが、今回はこれでとどまりましたけれども、御承知のように一時は炉心溶融、すなわちメルトダウンで大量に放射能がばらまかれるおそれもあったわけでございます。
冷却水を注入して炉心溶融を防止する。こういうのがラスムッセンの報告の想定になっておるわけでありますが、ECCSが完全に期待どおり作動するというならば、十人以上死ぬような事故は百万キロワット原子力発電所で二十五万年に一回である。
私が今度のスリーマイル島の事故で非常に印象的だったのは、やはり一番の問題は、炉心溶融の一歩手前までいったというこの現実であります。それと同時に、四月十三日、ワシントンからの時事通信によると、アメリカやカナダでこれまで原子炉の部分的炉心溶融事故が何度も発生したことが明らかになったということであります。
NRCの場合にもそういうことがあったということが委員によって暴露をされておりますし、そういう点で私は一、二の点について事務当局から委員会に対して情報というものが提供されておったのかどうか、次の点についてお聞きしたいと思うんですが、これはすでに新聞で報道されているんですけれども、たとえば原子力発電所の事故に関しては今回が初めてではない、炉心溶融という事故が過去何度もアメリカとカナダにおいて発生をしておったといういわゆる
○吉田正雄君 二十五レムというふうなものをはかってというふうなことをおっしゃっているのですけれども、仮に大事故が起きた場合に、炉心溶融というのは、スリーマイルアイランドの場合にも燃料棒の一部溶融というのは起きているだろうということはもう想定をされているわけですけれども、本当に大事故になったら、炉心溶融は一時間もあれば十分なんですよ。
○政府委員(牧村信之君) NRCの判断は、燃料の破損はあったかもしれないと、しかし経験的に炉心溶融はないであろうというのがNRCの判断のようでございます。
念のため申しますならば、原子炉の炉心溶融あるいは原子炉の平常運転で放出されます放射能とは違った核種の放射能が環境に出るというのが再処理工場の特徴でありまして、一般的に申せば、比較的寿命の長い核種の、これは原子炉の爆発のようなこわさがなくて、じわじわとした危険性が確実に、しかも環境にそれがしみ通っていくという、こういうことを申すと怒られるかもしれません。
したがって、この中で炉心溶融事故が起きれば、これは必ずコントロールできない連鎮反応事故、すなわち核暴走という恐るべき事態を惹起するということは、これはもうすでに十分知られていることであります。したがって、このような企てに対しては世界の世論はこぞって反対しております。 アメリカでは、この高速増殖炉の開発計画は環境庁の抗議によって中止になっております。
たとえば非常に小規模の原子力発電所は、先ほど言ったような燃料溶融、炉心溶融、そして格納器の破壊といった事態に進まない、そういった適正な規模というのがこれは非常に工学的にもはっきりしていると思います。その程度のものを将来補助的に使うというようなことは、私はやはり考えなければならないだろう。
……核分裂生成物の約二〇%はガス状であり、これらは炉心溶融によって、液体状になった炉心から全て放出されてしまう。もし格納容器が爆発しないとしても、燃料や構造材の溶けた塊は、核分裂生成物の放射能によって熱を供給されて、下に落ち続ける。事故のこの段階においては、溶融を止めるのに充分な工学技術は全然存在しない——制御不可能なのである。」私は、これは大体こうであろうと思います。