○森
まさこ君 自民党の森
まさこでございます。本日はよろしくお願いをいたします。
菅
総理とは、昨年まで
内閣で閣議のときは隣で仕事をさせていただきましたが、東北人ということもあって、寡黙で、仕事で成果を出す姿勢を尊敬しております。
本日、私の
質問は、東日本大震災、女性活躍、会社法制や法務行政などについて、目の前の問題とともに、中長期的にどのようにしていくかということを、私なりの提案も申し上げ、
総理から愚直な
お答えをいただければと思います。
あと八日で東日本等
原発事故から十年目となります。三・一一を迎えます。改めて、犠牲となられた
皆様の御冥福をお祈りし、今なお避難している
皆様を始め
被災者の
皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
千年に一度の大災害、
世界初の複合災害。
原発が爆発して、私は
原発のぎりぎりの立入禁止のところまで入っていきました。そのときに二回目の爆発があったわけですが、まだ
被災者がそこにいましたから、避難物資を届け、その日の動画は今でもユーチューブに載っておりますが、見返すのもつらい、振り返ると涙しか出ない、そういう悲惨な状況でした。
それから十年、地をはうような努力を被災地の
皆様が続けてこられて、そして国内外の
皆様からの御支援もいただいて、ここまで来ました。しかし、今なお四万二千人以上の
皆様が避難を続け、課題も多く残っています。
その中で起きた先日の
福島県沖
地震、被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げます。この
地震は十年前の大震災の余震だそうです。被災地の動揺は小さくありませんでした。
自民党ではいち早く災害
対策特別
委員会を開催し、私も現地状況を
報告させていただき、政府にいち早い復旧について要望しました。三・一一、十年目を迎えようとする直前の時期でありますから、復興途上にある住民や事業者が再度被災し、復興に向けた希望や気力を失いかねない厳しい状況でした。政府はそれに応えていただき、例えばこの度、ホテルや旅館など中小企業の被害に対するグループ補助金を特例として四分の三から場合によっては全額措置するなどの対応をいただき、ありがとうございます。
十年目を節目に、先日、常磐道の四車線化も発表なされ、復興
予算、そしてイノベ税制や風評
対策税制などの新設もなされました。また、小泉
環境大臣からは、
福島県との連携協定に基づく未来志向の新たな環境施策の展開な
ども発表され、本当に感謝をしております。
総理も、就任後すぐ
福島県においでになりましたが、是非十年を節目にまた再度
福島県にお越しになっていただき、余震で不安になっている県民に対して、
被災者に対して、今後も国が前面に立って復興していくんだという力強い姿勢を示していただきたいと思います。
パネルを出してください。(
資料提示)
先週、私が
筆頭理事を務める
参議院東日本大震災復興特別
委員会でオンライン視察を行いました。内堀知事からの話は、パネルのとおり、
福島県は今なお有事である、
地震、
津波、
原発事故、風評、風化、その上に
令和元年台風、コロナ、そしてこの度の
福島県沖
地震という言葉に続けて、二重、三重、四重、五重、災害が幾重にも重なっている、十年で終わった感が出ることに不安であるというお話がありました。
実は、こんなことがありました。
参議院自民党では、地方自治体へのワクチン接種体制への疑問点聞き取り調査をしました。ワクチン接種、復興とは別の話でしょうと思うかもしれません。でも、避難者は住民票と違う自治体に避難していますから、避難先の自治体でワクチン接種を受けるには、接種票と別に、異なる自治体で接種するという届出を出さなければならなかったんです。当初はそうでしたが、
田村厚労
大臣、
参議院自民党の聞き取りの結果、申入れを受けて、避難者が二度手間を掛けなくてもよくしていただきましたが、毎回毎回避難者は何をするにも負担が余計に掛かるんです。被災自治体もそうです。
そこで、私からの提案です、
総理。
福島復興特別措置法の
福島復興基本方針を今度閣議決定なさると思いますが、そこに、被災地は今復興を進めているので、その上にコロナや台風や
地震などが起きると幾重にも災害が重なり、負担が大きいのだということを冒頭にしっかり書き込んでいただきたいんです。そうすれば、何が起きたときも、被害を受けたら、
大臣が替わっても、担当省庁、職員が替わっても、まず被災地の立場に寄り添うことが今よりも徹底されると思います。
総理、いかがでしょうか。