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2021-03-09 第204回国会 参議院 財政金融委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
三年三月九日(火曜日) 午前十一時五十四分開会 ─────────────
委員
の
異動
一月二十八日
辞任
補欠選任
足立
敏之
君
末松
信介
君
山田
修路
君
中西
祐介
君 一月二十九日
辞任
補欠選任
宮本
周司
君
野上浩太郎
君 二月三日
委員河井あん
り君は議員を辞職した。 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
佐藤
信秋
君 理 事 西田 昌司君 藤末 健三君 宮島 喜文君
牧山ひろえ
君 秋野
公造
君 委 員 櫻井 充君
末松
信介
君
中西
健治
君
中西
祐介
君 藤川 政人君 宮沢 洋一君
元榮太一郎
君 勝部 賢志君 古賀 之士君 水岡 俊一君 横山 信一君 音喜多 駿君 上田 清司君 小池 晃君
大門実紀史
君 浜田 聡君 渡辺 喜美君
国務大臣
財務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
金融
) )
麻生
太郎
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
赤澤
亮正
君
財務
副
大臣
中西
健治
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官 和田 義明君
事務局側
常任委員会専門
員 前山 秀夫君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
財政
及び
金融等
に関する
調査
(
財政政策等
の
基本施策
及び
金融行政
に関する 件) ─────────────
佐藤信秋
1
○
委員長
(
佐藤信秋
君) ただいまから
財政金融委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 昨日までに、
山田修路
君、
足立敏之
君及び
宮本周司
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
中西祐介
君、
末松信介
君及び
野上浩太郎
君が選任されました。 なお、去る二月三日、
河井あん
り君の辞職に伴い一名欠員となっております。 ─────────────
佐藤信秋
2
○
委員長
(
佐藤信秋
君)
財政
及び
金融等
に関する
調査
を議題といたします。
財政政策等
の
基本施策
及び
金融行政
について、
麻生財務大臣
兼
内閣
府
特命担当大臣
から
所信
を聴取いたします。
麻生財務大臣
兼
内閣
府
特命大臣
。
麻生太郎
3
○
国務大臣
(
麻生太郎
君)
麻生太郎
です。 本
委員会
の開催に当たり、
財政政策
及び
金融行政等
、基本的な
考え方
について申し述べさせていただきます。
日本経済
につきましては、
新型コロナウイルス感染症
の
影響
により、依然として厳しい
状況
にあります。
令和
二年度第一次
補正予算
及び第二次
補正予算
の
政策効果等
もあり、足下では一部に弱さが見られるものの、持ち直しの動きが続いております。引き続き、
新型コロナウイルス感染症
が
内外経済
を下振れさせるリスクに十分注意する必要があります。
政府
としては、昨年十二月八日に、
国民
の命と
暮らし
を守る
安心
と希望のための
総合経済対策
を閣議決定いたしております。
総合経済対策
を通じて、雇用と
事業
を支えながら
新型コロナウイルス感染症
の
拡大
を防止するとともに、
ポストコロナ
に向けた
経済構造
の
転換
、好
循環
の
実現
を図り、防災・
減災
、
国土強靱化
の推進など安全、
安心
の
確保
を進めてまいります。
新型コロナウイルス感染症
に関する
緊急事態宣言
が発出されております。今後も
感染状況
や
経済
、
国民生活
への
影響
を注意深く見極め、引き続き、
新型コロナウイルス感染症対策予備費
を含めた累次の
補正予算
、
令和
二年度第三次
補正予算
及び
令和
三年度
予算
の着実な執行により、適切に
対応
してまいりたいと考えております。
日本
の
財政
は、
少子高齢化
に伴う構造的な
課題
にも直面をいたしております。
経済財政運営
と
改革
の
基本方針
二〇二〇等を踏まえ、二〇二五年度のプライマリーバランスの
黒字化目標等
の達成に向けて、引き続き、これまでの
歳出改革
の
取組
を継続し、
経済再生
と
財政健全化
の両立を図ってまいります。 次に、
令和
三年度
予算
及び
税制改正
の大綱を御説明申し上げます。
令和
三年度
予算
におきましては、
感染症危機管理体制
や
保健所体制
の
整備等
について
感染拡大
に万全を期すとともに、予期せぬ
状況変化
への備えとして、
新型コロナウイルス感染症対策予備費
を
措置
することといたしております。また、
デジタル社会
、
グリーン社会
の
実現
や、全
世代型社会保障
の
構築
など、中長期的な
課題
にもしっかり
対応
するものといたしております。 同時に、
歳出全般
にわたり
見直し
を行い、
一般歳出等
について、新
経済
・
財政再生計画
の目安を達成するなど、
歳出改革
の
取組
を継続いたしております。
令和
三年度
税制改正
につきましては、
ポストコロナ
に向けた
経済構造
の
転換
、好
循環
の
実現
を図るため、
企業
のデジタルトランスフォーメーション及び
カーボンニュートラル
に向けた
投資
を促進する
措置
を
創設
するとともに、こうした
投資等
を行う
企業
に対する
繰越欠損金
の
控除上限
の
特例
を設けることといたしております。また、
中小企業
の
経営資源
の
集約化
による
事業
再
構築等
を促す
措置
を
創設
することといたしております。さらに、家計の
暮らし
と民需を下支えするため、
住宅ローン控除
の
特例
の
延長等
を行うことといたしております。 続いて、
金融行政
について申し述べます。
新型コロナウイルス感染症
による厳しい
環境
が続く中、実質無利子無
担保融資
や
資本性劣後ローン等
も活用した
事業者
に対する
資金繰り支援
の徹底や、
本業支援
の積極的な
対応
を図ります。また、
金融機関
が
地域経済
の回復、
再生
に一層貢献できるよう、
業務範囲規制等
の緩和や、
事業
の抜本的な
見直し
を行う
地域銀行等
への
支援措置
の
創設
に取り組みます。あわせて、
地域金融機関等
による
人材マッチング
を推進し、大
企業
から
地域
の中堅・
中小企業
への人の流れをつくり出します。 また、
日本
の
金融資本市場
を
国際金融センター
の一つとして発展させるため、
金融行政
の
英語対応
や
海外事業者
の簡素な
参入手続
の
創設
を進めるとともに、
政府一体
となって
金融資本市場
の
魅力向上
や
ビジネス環境
の
整備
に取り組み、所要の
税制
上の
措置
を講じてまいります。
企業
の更なる成長のため、
独立社外取締役
の一層の
充実等
を通じた
取締役会
の
機能発揮
や、女性、
外国人
、
中途採用者
の登用を通じた
企業
の
中核人材
の
多様性
の
確保等
を促し、
コーポレートガバナンス改革
を進めてまいります。 さらに、
ポストコロナ
の新たな
経済社会
の
構築
に向けて、
金融デジタライゼーション
を推進するとともに、国
内外
の資金が
カーボンニュートラル
に取り組む
企業
に活用されるよう、国際的にも協調しつつ、
金融面
での
取組
を進めてまいります。 今後、御審議を
お願い
することを予定いたしております
財務省関係
の
法律案
は、
財政運営
に必要な財源の
確保
を図るための公債の発行の
特例
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
、
所得税法等
の一部を改正する
法律案
及び
関税定率法等
の一部を改正する
法律案
であります。 また、
金融庁関係
の
法律案
は、
新型コロナウイルス感染症等
の
影響
による
社会経済情勢
の
変化
に
対応
して
金融
の
機能
の強化及び安定の
確保
を図るための
銀行法等
の一部を改正する
法律案
であり、以上、四法案であります。
法律案
の内容につきましては、今後改めて御説明をさせていただきますので、よろしく
お願い
を申し上げます。 以上、
財政政策
及び
金融行政等
の基本的な
考え方
について申し述べさせていただきました。 今後とも、
皆様方
のお力添えを得て、
新型コロナウイルス感染症
の
状況
や
内外
の
経済情勢
を注視しつつ、
政策運営
に最善を尽くしてまいる所存であります。
佐藤委員長
を始め
委員各位
の御理解と御協力を
お願い
を申し上げます。
佐藤信秋
4
○
委員長
(
佐藤信秋
君) 以上で
所信
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時二分散会