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2021-02-18 第204回国会 衆議院 予算委員会 第13号 公式Web版

  1. 会議録情報

    令和三年二月十八日(木曜日)     午前十一時五十一分開議  出席委員    委員長 金田 勝年君    理事 後藤 茂之君 理事 齋藤  健君    理事 橋本  岳君 理事 藤原  崇君    理事 細田 健一君 理事 山際大志郎君    理事 奥野総一郎君 理事 辻元 清美君    理事 浜地 雅一君       秋葉 賢也君    秋本 真利君       伊藤 達也君    石破  茂君       岩田 和親君    岩屋  毅君       うえの賢一郎君    上杉謙太郎君       江藤  拓君    衛藤征士郎君       小倉 將信君    神山 佐市君       河村 建夫君    北村 誠吾君       菅原 一秀君    田中 和徳君       根本  匠君    野田  毅君       原田 義昭君    古屋 圭司君       村井 英樹君    山本 幸三君       山本 有二君    渡辺 博道君       今井 雅人君    大西 健介君       逢坂 誠二君    岡田 克也君       岡本 充功君    川内 博史君       玄葉光一郎君    後藤 祐一君       本多 平直君    森山 浩行君       太田 昌孝君    濱村  進君       藤野 保史君    宮本  徹君       藤田 文武君    西岡 秀子君     …………………………………    財務大臣         麻生 太郎君    文部科学大臣       萩生田光一君    農林水産大臣       野上浩太郎君    経済産業大臣       梶山 弘志君    国務大臣    (復興大臣)       平沢 勝栄君    国務大臣    (防災担当)       小此木八郎君    総務副大臣        熊田 裕通君    財務大臣        伊藤  渉君    政府参考人    (農林水産省大臣官房危機管理政策立案総括審議官)            村井 正親君    政府参考人    (農林水産省農村振興局長)            牧元 幸司君    政府参考人    (経済産業省大臣官房福島復興推進グループ長)   須藤  治君    政府参考人    (中小企業庁事業環境部長)            飯田 健太君    政府参考人    (国土交通省鉄道局長)  上原  淳君    政府参考人    (原子力規制庁長官官房緊急事態対策監)      山形 浩史君    予算委員会専門員     小池 章子君     ――――――――――――― 委員の異動 二月十八日  辞任         補欠選任   今村 雅弘君     岩田 和親君   佐々木 紀君     上杉謙太郎君 同日  辞任         補欠選任   岩田 和親君     今村 雅弘君   上杉謙太郎君     佐々木 紀君     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  政府参考人出頭要求に関する件  令和三年度一般会計予算  令和三年度特別会計予算  令和三年度政府関係機関予算      ――――◇―――――
  2. 金田勝年

    金田委員長 これより会議を開きます。  令和三年度一般会計予算令和三年度特別会計予算令和三年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題とし、一般的質疑を行います。  この際、お諮りいたします。  三案審査のため、本日、政府参考人として農林水産省大臣官房危機管理政策立案総括審議官村井正親君、農林水産省農村振興局長牧幸司君、経済産業省大臣官房福島復興推進グループ長須藤治君、中小企業庁事業環境部長飯田健太君、国土交通省鉄道局長上原淳君、原子力規制庁長官官房緊急事態対策監山形浩史君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 金田勝年

    金田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。     ―――――――――――――
  4. 金田勝年

    金田委員長 質疑の申出がありますので、これを許します。上杉謙太郎君。
  5. 上杉謙太郎

    上杉委員 おはようございます。自民党の上杉謙太郎でございます。選挙区は福島三区であります。  今日は、この予算委員会の場で初めて質問に立たせていただきます。理事先生方、諸先輩先生方に、登壇の機会をいただいたこと、感謝申し上げます。  また、冒頭、先週起きました地震宮城福島県で甚大な被害がございました。被災された皆様にお見舞いを申し上げたいというふうに思います。  今日のこの予算委員会一般質疑では、今回の地震のことについてちょっと詳しくお話を伺いたいというふうに思っております。  また、この地震ですけれども、先週十三日土曜日に起きましたが、二月十三日。来月三月十一日が、東日本大震災、ちょうど十年の節目のときであります。その一か月前に、こういった震度六を超える、また東日本大震災思い起こすような地震が起きたということであります。  私は、ちょうどそのとき自宅におりました。白河市というところであります。福島県、宮城県、震度五強、六弱、地域によってありますが、地震があって、皆さん、やはりあのときに思い出したのは、津波は大丈夫なのか、そして原発は大丈夫なのかということであります。十年前が頭をみんなよぎったわけであります。それは、福島県民のみならず、全国の方々が恐らくそうであったと思います。だからこそ、報道皆さんも、地震報道の中でしっかりと、原発はこうだというふうに報道してくださっていました。やはりそれだけ、地震が起きると、しかも東北で起きると、福島第一原発、第二原発ということがどうしてもよぎってくるということであります。  そういった中で、まず一問目から、この原発についてお伺いをしたいというふうに思います。  今回の原発で、結論的に言えば、東電さんもしっかりとしたチェックを行ってくださって、問題ないということであります。まず、そこだけ冒頭申し上げます。  そういった中で、合計三問質問させていただきますが、まずは、今回の地震において原発にどのような影響があったのか、教えていただけますか。
  6. 山形浩史

    山形政府参考人 お答えいたします。  二月十三日二十三時〇八分頃の福島県沖の地震発生直後でございますけれども、東京電力福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所につきましては、事業者から、設備の異常や周辺モニタリングポストの値に変化はなかったとの報告を受けまして、原子力委員会としては、施設に特段の異常はないというふうにしておりました。地震後に実施する事業者点検が進むにつれまして、使用済み燃料プールから水があふれた、水たまりが少しあるなどの報告はございましたけれども、いずれも原子力施設の安全に影響するものではなかったというように認識しております。
  7. 上杉謙太郎

    上杉委員 ありがとうございます。  今回のこの影響でありますが、若干の漏れがあったということでありますけれども、これが分かったのも、十年前の震災があって、その教訓から、しっかりと東電さんも一つ一つ細かくチェックをするという体制になってくれています。それゆえ、時間もかかるでしょう。十一時台の地震から、東電さんも事細かにホームページ上に、ここを何時何分にこういうチェックをして、こうだった、ああだったというのをホームページでちゃんと公表してくださっております。真摯な誠意のある対応だというふうに思っております。  細かいチェック体制、これが大事だというふうに思いますが、そのチェック体制について御教示いただけますか。
  8. 須藤治

    須藤政府参考人 お答えをいたします。  東京電力では、東日本大震災教訓も踏まえた地震後の対応手順を定めておりまして、地震後における保安確認を行うための点検業務と、状況を円滑に関係各所へ連絡、報告する体制を整備しているものと承知しております。  実際に今回の地震発生後も、この手順に沿いまして、まずは、地震発生直後に、監視データ情報を基に環境への影響がないことを確認しております。次に、一から六号機のほか、原子炉冷温停止の維持、あるいは、発電所内の電源の確保に影響を与える設備など様々な設備対象に、現場パトロールによる詳細な点検を開始しております。また、この点検結果は、判明し次第、速やかに公表したものと承知をしております。
  9. 上杉謙太郎

    上杉委員 ありがとうございます。  そういうチェック体制だということであります。そのチェックをしたからこそ、燃料プールから少量の水があふれ出ていたことも確認をした、ただ、これは影響があるものではないということでありました。  三つ目、これも御質問したいんですが、結論から申し上げますと、正しい情報発信というのが大事であるというふうに思います。  今回、地震があって、福島県民皆さんまたそれ以外の方々も、先ほども申し上げましたが、この地震原発影響は大丈夫なのかということで、それはもう素直に、すぐ浮かぶわけであります。  確かに、あのときの原発事故地震による津波で電源喪失したから起きた事故でありましたから、地震イコール、それで建屋が崩れちゃって事故になったわけではありませんから、そう考えれば、地震が起きたイコール、だからすぐ原発は危険になるということではないわけではありますけれども、しかしながら、心ではそういうおそれだったりとかが出てくるわけでありますから、私たち福島県民もしっかりと、政府なり東電さんからの発表を基に、正しく理解して、正しく恐れるところは恐れていく。それで、正しく、自分たちもしっかりと、防災という視点から、また、避難もしなきゃいけない、そういうときに備えをしなければいけないわけであります。ということは、政府の方で、また東電の方で、今回やってくれておりますけれども、しっかりとした正しい情報発信が必要なわけであります。これは県民皆の思いであります。  地震の後、福島県議会としても、内堀知事の方に、正しい情報発信をお願いしたいというふうに要望を出しております。  その中身は、最初、十一時に地震が起きた後に、第一原発確認中であります、第二以下、ほかの原発は大丈夫だということで、そういうことでありました。その後、第一も第二も大丈夫だという報道だったんですね。朝方、五時近くになって、燃料プールから少量の水が出ていたというのが分かった。これは東電さんが一生懸命、しっかりとチェックをしてくれたから分かったので、いいんですよ。いいんですけれども、不安という点で申し上げています。  大丈夫だと思っていたけれども、正直に言ってくださったからいいんですけれども、そういうふうに何か出てくると私たちは不安になってしまいますから、そういった県民皆さん、そして周辺方々気持ちにも配慮した発表の仕方なり報道の仕方も、これから、今までやってくださっていますけれども、より一層そういうことをしていただきたいというふうに考えております。  そういう点で、是非、正しい情報発信、誠意ある情報発信、気配りのある情報発信をお願いしたいというふうに思いますが、梶山大臣の御見解をお聞かせください。
  10. 梶山弘志

    梶山国務大臣 二月十三日深夜に発生をしました福島県沖を震源とする地震被災された皆様に心よりまずお見舞いを申し上げる次第であります。  今お話がありました災害発生した場合の情報発信につきましては、正確かつ迅速に地域皆様にお伝えしていくことが大原則であると考えております。  先日の福島沖地震におきましても、福島第一原発への影響について、まず、モニタリングポスト数値により外部への放射性物質による影響がないこと、そして、一から六号機の監視データなどに基づいて、廃炉作業中の主要設備で異常がないことを確認してお伝えするなど、政府として、状況が判明次第、迅速に第一報の情報発信を行いました。  また、東京電力において、発生直後の情報発信に加えて、構内の様々な設備対象現場パトロールによる詳細な点検及び現場確認実施し、その結果、判明した事象について順次、詳細について説明を行ったところであります。  このように、地震発生の際に、まずはモニタリングポスト数値などを把握することで、国民の関心が高い放射性物質による外部への影響がないかどうかというものを迅速に評価発信し、その上で、現場をより詳細に調べつつ、その結果を順次公表するという段階的な情報発信自体合理性があると考えております。  他方、単に起こっている事象、事実のみが伝わり、その評価が伝わらない発信は、福島県民国民皆様の安心、安全という観点からは必ずしも必要十分なものではないことから、公表する内容の在り方や評価の伝え方については、今後とも不断に見直しを行い、改善をしてまいりたいと思っております。  ちなみに、使用済み燃料プールから地震揺れでコップが揺れるようにして水が漏れたということでありますけれども、その量、線量については支障のないものであった、そして、その量が少ないということは冷却用影響がないということでもありました。  今後も、福島県民皆様が不安に思われることがないように、引き続き正確かつ迅速な情報発信に努めてまいりたいと思っております。
  11. 上杉謙太郎

    上杉委員 誠意ある御答弁、ありがとうございました。  まさに、段階的に、詳細に発表していく等々、これも、今まで震災教訓を基に政府を挙げてやってきて、今こういうような発信の仕方になっているということでありますから、これを更にもっとブラッシュアップをしていって、最近は、地震そして台風等々、震災が多いような世の中になってまいりましたから、そういったときに、危機管理という意味でも正しい発信をこれからもお願いしたいというふうに思います。  私も与党の一員として、もちろん県民皆様の厳しい声をしっかりと政府に届けないといけないということで厳しい言い方もしなければならないときもありますが、共に一緒になって頑張っていきたいというふうに思っております。  原発については、以上であります。  続いて、今回の地震被災に関して、何とか御支援をお願いしたいというお話でございます。  今回の地震は、三・一一の余震であったというふうに言われておりますけれども、随分揺れたんですね。この十年間で余震というふうにいえば、マグニチュード七以上の余震というのは今回で十一回目なんですね。今回随分揺れて、多くの方々が、例えば本棚から本がおっこちたですとか、お店だったら上に置いてあるお皿が落ちたというような、そういう家財とか、会社だったら棚とか、そういうところの落ちたという被害が随分多く出ています。一方で、インフラ関係というのは、震災と比較するのもあれですけれども、随分少なかったということであります。  地震中身を見ると、地震波が、どうもその一秒間の揺れのやつが周期があるそうで、そういうふうに小刻みに揺れるような地震だったから、そういう地震だとそういうような被害になるんだそうでありました。そういう今回の地震でありました。  そこで、資料をお配りさせていただきましたが、写真のものなんですけれども。  今回、私の福島県の県南地域であれば、白河市、矢吹町、鏡石町、須賀川市というふうにあるんですけれども、ちょうど今止まっている東北新幹線が通っているところであります。地盤も他の地域よりも少し緩くて、十年前の震災のときも随分揺れ地域でありました。今、こういうふうに様々な被害が出ております。  それぞれについていろいろ伺っていきたいというふうに思うんです。  まず、一番だったら、これは田んぼのり面で、この写真だと大きさが分かりづらいんですが、私の身長よりも大きいコンクリートのやつですね、これがおっこってしまっているということです。この後ろ側には東北新幹線が走っていて、電柱も折れてしまっていて、今止まっているというのが一番です。  二番は、こういうふうに道路が、アスファルトががしゃっとずれてしまっているものです。  右側の五番は、ホテルニュー日活さんという矢吹町のホテルなんですけれども、上と下の、こういうふうにもうぐちゃぐちゃになっているというものです。  左下は、道路が寸断するように、地割れのようになっております。これは鏡石町というところで、東北本線の近くを通る道です。  真ん中下は、これは学校なんですけれども、体育館です。体育館の壁の石こうボード的なものがおっこって、これは写真ではちょっと切れていて写っていないんですが、右側バスケットゴールがあるんですけれども、こういうふうになってしまっている、こういうものがあります。  それで、今回、いろいろ御支援をお願いしたいのが、中小企業小規模事業者皆さん店舗皆さん、そういった方々がそうであります。また、インフラもそうですし、農業、林業、そういった方々もそうであります。また、学校施設もそうであります。一つ一つちょっと伺ってまいりたいんですけれども、また梶山大臣にお伺いしたいんですが。  今、コロナ禍であります。そのコロナ禍休業を余儀なくされた方々もいますし、時短営業等でずっと大変にしていらっしゃる店舗皆さんもいます。旅館、ホテルさんなんかですと皆さんもう御承知のとおりの状態でありますから、そういうところに追い打ちをかけるように今回また地震が起きてしまって、片づけから、また壁の補修等々で、また休業をしないといけないというような状態になってきております。  今までですと、福島県は、例えば一年ちょっと前であれば、おととしの十月は台風十九号等ありました。激甚指定がありましたので、いろいろな支援策もありました。当時ですと、持続化給付金じゃなくて持続化補助金ですとか、グループ化補助金とかもありました。  いずれにしましても、この二重苦、三重苦、コロナでですね、そういう状況もありますし、何とか御配慮いただいて、中小企業小規模事業者店舗皆さん、フリーの方々、そういった方々に手を差し伸べていただきたいというふうに思うんですけれども、御検討よろしくお願いします。
  12. 梶山弘志

    梶山国務大臣 今回の地震においても、中小零細企業の方、多くの方が被災をされたことと思います。また、十年前の東日本大震災、そして一昨年の豪雨被害、そしてコロナ禍ということでの続いての災害ということで、大変御苦労をされている、またいろいろな心配もされていることと思っております。  経済産業省では、発災直後から、災害救助法が適用された福島県下の市町村に対して、中小企業団体等による特別の経営相談窓口の設置、日本政策金融公庫等による災害復旧貸付け、一般保証とは別枠で借入債務の一〇〇%を保証するセーフティーネット保証四号など、資金繰りや災害復旧のための支援を早速開始をしたところであります。  現在、経済産業局が自治体と連携して情報収集を行っております。まずは、中小企業被害状況把握を行い、取り得る支援策について、先ほどのような状況もありますので、早急に検討してまいりたいと思っております。
  13. 上杉謙太郎

    上杉委員 ありがとうございます。  大臣の御地元福島県の南側の茨城でありますし、茨城地震が強かったですし、福島の上の宮城もそうでありましたので、私ども福島県のみならず、他県の被災された皆様に温かい手を差し伸べていただけたらありがたいというふうに思います。  続いて、今は企業でしたので、今度は個人ですけれども、家、家屋倒壊等も多々ありました。  小此木大臣にお伺いしたいんですけれども、先日、福島県入り、視察いただいて、ありがとうございました。郡山市の方にお越しいただきました。  ちょうど、私の選挙区はその南の地域、今申し上げた地域というのはその下のところになるんですけれども、災害救助法の適用もありましたし、例えば昨年末であれば、被災者生活再建支援法も改正されましたし、中規模半壊というのができましたけれども、今、家屋についても、たくさん壊れてきて、調査中であるので一概に申し上げられないかもしれませんけれども、現状確認をしていただいて、家屋なり個人方々に対してもしっかりと支援をしていただけたらありがたいというふうに思っております。  なお、半壊までの方というのは生活再建支援法では対象外になっているところもありますし、そういった方々もたくさんいるものですから、そういった方々も含めて何かしら厚い手だてを御検討いただけたらありがたいというふうに思うんですけれども、いかがでございましょうか。
  14. 小此木八郎

    小此木国務大臣 土曜日の深夜、私は議員宿舎におりましたけれども、そこでもひどい揺れ、強い揺れでありました。テレビの速報で見て、六強と、六という数字が出ておりましたので、すぐに秘書官等と協議をいたしまして、官邸に集まった中で、月曜日にもその問いがございまして、翌日火曜日に福島県、お見舞いと同情の気持ちを込めて訪ねました。  内堀知事と早速お会いをして、お話を聞いてまいりました。特に、見かけだけの状況ではなくて、あの十年前の大震災、そしてそれにつながる余震、あるいは一昨年の東日本台風での被害コロナ対応、そして今回の強い地震という中で、県民の心がもう折れそうなんだという切実な思いを聞いてまいりまして、それを東京でも改めて報告をいたしながら、今日を迎えております。  今おっしゃいましたように、内閣府としても、早速、調査チームをその日のうち、翌日未明ですけれども、送りまして、そのときの現状把握をさせていただいて、言われましたように、本日、福島県が被災市町村対象として開催しております現地の説明会がございます。内閣府から調査実施方法等について説明も行っておりまして、引き続き、迅速な調査実施に向け支援を行ってまいりたいと思います。  梶山大臣からのお話もありましたが、早速調査をしっかりとまとめて、福島県とも緊密な連携を取りまして、災害救助法などに基づいてしっかりと支援実施してまいりたいと思います。
  15. 上杉謙太郎

    上杉委員 温かい御答弁、ありがとうございます。是非ともよろしくお願いしたいというふうに思います。  ちょっと一問飛ばさせていただきまして、今度は農林水産業でありますけれども、特に農林水産業の中で、時間もなくなってきてしまいましたので、一問だけお伺いしたいというふうに思います。野上大臣にお伺いさせてください。  今回の地震で、先ほどの写真のもそうなんですけれども、田んぼとかも被害が出ております。土地改良施設とか、今は冬だからいいんですけれども、もうすぐ、四月になると田植が始まります。もう既に相談させていただいておりますけれども、土地改良施設では、湖なりため池から田んぼに水を引くときに、その途中のパイプラインなり用水路というのが、そういうところが壊れている。これは、壊れたままですと、もう二か月後に田植が来るわけでありまして、そうすると、田植ができない、今年の営農を断念しなければならないという状況も考えられるわけであります。実際、地元で話をしていたら、どこどこのエリアはちょっと今回難しいかもなという声もありました、諦め始めている声が。それでは駄目だと思うんですよね。  今、農水省さんも本当に省庁を挙げて農業振興をやってくださっておりますし、福島県ですから、復興ということでも、農業、前面に出てやっております。ということは、査定前着工等々、普通にやると数か月、直すのにかかってしまいますから、今のうちからすぐ直して、四月の田植に間に合って、みんな全員営農を再開できるように、何とか御尽力いただきたいというふうに思うんですけれども、御意見をお聞かせいただければと思います。
  16. 野上浩太郎

    野上国務大臣 私からも、今般の地震被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。  この地震によります農林水産関係被害状況でありますが、福島県、宮城県におきまして、防災重点ため池二十二か所でのり面崩落等被害、それから、林道施設三十四か所で舗装路面亀裂等被害、また、三十三漁港で、臨港道路沿いの崖の崩落のほか、岸壁等の沈下等の被害確認しております。いずれも、現時点では人的被害確認しておりませんが、今、全容を確認をしているというところであります。  今先生御指摘の、福島鏡石町、矢吹町におきましては、農業用パイプラインが埋設された道路が沈下してしまったということが発生をしたために、農林水産省からも職員を現地に派遣しまして、福島県ですとか土地改良職員の方々とともに、被災状況確認をしているところであります。  被災した土地改良施設の復旧に当たっては、今お話がありましたとおり、春の営農再開に間に合うように、災害査定を待たずに災害復旧工事に着手できる査定前着工制度を活用しまして、仮設的な水手当てなどの応急工事を実施することも可能であります。  引き続き、関係自治体と連携をして全容把握にしっかり努めて、影響が最小限となるように適切に対応してまいりたいと考えております。
  17. 上杉謙太郎

    上杉委員 大臣、ありがとうございました。是非よろしくお願いしたいというふうに思います。  やはり、米を作れないというのは、今年作れなかったら来年からやめてしまいますから、是非よろしくお願いしたいというふうに思います。これからも、地元方々の要望、ちょこちょこちょっとお願いするかもしれませんけれども、どうぞよろしくお願いいたします。  続いて、学校なんですけれども、先ほど、体育館の、壊れてしまったという写真がありましたが、萩生田大臣にお伺いしたいというふうに思いますけれども、何百もの小中高、幼稚園、保育園等々が今回、壁が壊れたりとかいろいろありました、教室、体育館、家庭科室、図工室とかですね。  そうすると、例えば、ちょうど去年の今だと休校があったわけでありまして、これ以上、子供たちに学業において不便をかけさせたくないという、やはり親としてそういう思い、まあ、親というか、国としてそういう思いがあるわけでありますから、速やかに直していただいて、かつ、これはもう何百、三百、四百、五百の学校施設でありますから、費用もかかってきてしまいます。是非、自治体の負担なきよう、国の方で支援をしていただいて、速やかに復旧をしていただきたいというふうに思っております。  萩生田大臣には、二年前の台風十九号でも、被災した各学校の復旧に、補修に御尽力していただいたということもありましたので、感謝申し上げながら、また改めてお願いをさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。
  18. 萩生田光一

    ○萩生田国務大臣 まず、私からも、被災された方々にお見舞い申し上げたいと思います。  今回の地震による文部科学省関係の被害について、二月十七日十五時時点で、学校管理下における児童生徒等の人的被害報告はまずありません。  一方、物的被害としては、全国的には八百を超える学校から報告が来ているんですけれども、福島県下でいいますと三百五十八校で被害があり、その主な被害としては、壁の亀裂ですとか給水管の損傷、天井の一部崩落などになっております。  また、今日の朝の時点で、福島県下では公立四校が短縮授業を行っているということも報告を受けておりまして、私立の五校の学校休業をしているということです。  これらの被害を受けた学校施設の早期復旧は、学校教育の円滑な実施を確保する観点から重要であると当然認識しております。被災した学校施設の復旧について、公立学校については、公立学校施設災害復旧費国庫負担法の関係法令等に基づいて支援を行っております。また、私立学校については、日本私立学校振興・共済事業団の融資事業の対象としているところでございます。  なお、公立学校施設の復旧については、国による現地調査を待たずに復旧工事に着手することが可能となっており、その旨、先ほど小此木大臣お話しされましたが、本日の説明会でも周知徹底をしているところでございます。  幸い、学校再開が困難な被害というのは報告を受けておりません。片づけをしたりとか新しい窓を発注したりというようなことで工事が必要になるものはあるんですけれども、授業がもうしばらく再開ができないという状況ということはないんだということだけは承知しております。  いずれにしましても、設置者からの要望を伺いながら、学校施設の早期復旧に向け、被災地に寄り添って支援をしてまいりたいと思っています。
  19. 上杉謙太郎

    上杉委員 大臣、ありがとうございます。是非よろしくお願いしたいというふうに思います。  まさにおっしゃられたとおり、どちらかというと、教室ですとか、通学はできる、休校するところまではいかないんですけれども、授業に支障があるというのが多いというふうに思います。また、給食センターが壊れてしまって、給食をどうしようかということも、そういうのもあります。  いずれにしても、子供たちの学業に支障がないように是非ともお願いしたいというふうに思います。  そして、軽微な補修から大きなものまで、いずれにしても、県なり、各自治体、市町村は大きな負担がかかってくるわけでございます。  今日、熊田総務副大臣にお越しをいただきましたが、やはり自治体の負担なきように、今、コロナもありますし、財政が逼迫している状態であります。地方交付税等々で、何とか財政に支障が生じないように御配慮を賜れたらありがたいというふうに思うんですが、お願いさせてくださいますか。
  20. 熊田裕通

    ○熊田副大臣 まずは、冒頭、今回の地震被災された皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。  現在、被災自治体で応急復旧対策が行われておりますので、まずは、どのような財政負担が生じていくのか、これを、その実情をしっかりと、丁寧に伺ってまいりたいと思っております。  その上で、特別交付税措置を含めて、地方交付税や地方債による地方財政措置を講ずることによって、被災自治体の財政運営に支障が生じないように適切に対応してまいりたいと考えております。
  21. 上杉謙太郎

    上杉委員 ありがとうございます。是非よろしくお願いしたいと思います。  麻生財務大臣におかれましては、各省庁から上がってきたら、何とか財務の手当てをお願いさせていただけたらありがたいというふうに思います。  質問の時間が来てしまいましたので、この地震に絡めて復興のこともちょっとお話ししたかったんですが、おわびを申し上げまして、最後に、今回の地震で、自衛隊さん、警察さん始め政府皆様に本当に御尽力いただいて、福島県にまた改めて温かい目を向けてくださったことに感謝申し上げて、質問に代えさせていただきます。  ありがとうございました。
  22. 山形浩史

    山形政府参考人 済みません。申し訳ございません。  先ほど、私の答弁の中で、原子力規制委員会と言うべきところを原子力委員会と発言してしまったようでございまして、原子力規制委員会に修正させていただきます。  誠に申し訳ございませんでした。
  23. 金田勝年

    金田委員長 これにて上杉君の質疑は終了いたしました。  次回は、明十九日午前九時から委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午後零時二十五分散会