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小川委員 難しいお尋ねであることはよく承知の上でのお尋ねでした。
もう残り時間、本当に僅かなんですが、本題に入らせていただきます。
私も十一月に、本当に無念でした、
感染が分かったときは。そして、多くの方に御迷惑と御心配をおかけした。更に言えば、
医療関係者の
皆様に本当にお世話になり、こうして回復したことの
責任を逆に感じて、今日は
質疑の時間をいただいています。
経過をざっとまとめてあるんですが、この中で、
課題が私の体験からいって六つ浮かび上がっているんです。
田村
大臣、よくお聞きいただきたいんですが、まず最初、近所のクリニックで検査を断られているんですね。これは、平時にはやっているんですよ。ところが、発熱したら来ないでくれということになっている。聞いてみると、約六万の内科クリニックのうち発熱外来に
対応しているのが二万だそうです。三分の一。極めて不十分だと思う。
二つ目。都の相談センターに一私人として電話しました。幸いかな、当時は一日二、三百人でしたから、都内、すぐに電話はつながり、素早く
対応いただいた。しかし、そこで紹介をいただくまでどこで検査しているかが分からないから、これはみんなそうだと思いますが、事前に準備できない。この非公表の問題がある。
そして、その後、秘書にも頼めない、
家族にも頼みにくい。幸い一キロ離れたところに検査のクリニックがあったんですが、徒歩で行きました、三十九度の熱を抱えて。
本当に、こういうときに例えば防護タクシーとか、つまり、陽性が確定すれば
保健所の監督下に入るんですね。しかし、それまでは自助
努力なんですよ。ここを何とかサポートしないと、私は都心でしたが、例えばこれが郊外なら、地方ならどうなのか、本当にいろんなことを想像しながら病院まで歩きました。
そして、陽性確定後は
保健所の監督下に入り、防護車両で入院をさせていただいたんですが、その間、様々、もろもろ濃厚接触者のヒアリングを受けます。これはなかなか一番しんどいときですので、大変なんですね。しかし、記憶をたどりながら誠意を尽くすという作業に入ります。
これは、濃厚接触と指定された人は公費で検査を受けられているんです。ところが、そうじゃない人は自費検査に追い込まれている、ほとんどの人は。これが
一つ大きな問題です。後でお聞きします。
そして、入院後、検査の結果、軽症と診断されました。しかし、自覚症状はきついんですよ、十日ぐらい発熱が続きましたから。その上で、投薬はしませんという医師の御
判断がありました。つまり、呼吸器につなぐような
状況にならなければ投薬はないんだというのが大方針なんですね。
その背景には、投薬
状況非公表で、恐らく、輸入薬品ですから、レムデシビルにしても、公表できないという事情があるんだそうです。この投薬
状況が明らかになっていないことも、これまた患者の立場からすれば不安材料の
一つです。
そして最後に、約十日間、十一日間、病室から一歩も出ない日々でした。しかし、
看護師さんが、日々の看護や健康チェックはもとよりなんですが、部屋の清掃からごみ出しから、非常に過重な負担を負っている。今回、
補正予算でこの
支援措置は入っていますが、実際に委託先が本当に見つかるのかどうか、これは極めて重大な問題です。
本当は
一つ一つ丁寧にやらなきゃいけないんですが、この中で今日あえてお尋ねしたいのは、検査
政策に関わるのでお聞きします。
私は、折しも発症当日、十六日月曜日、
厚生労働大臣に
雇用調整助成金の期限延長の要望に参りました。そのときに面会をさせていただき、もちろんマスク着用です、そして、一席、席をあえて離して距離を取りました。しかし、面談したことを大変申し訳なくその後思っていました。それは、香川県のインフルエンザ、鳥インフルで参った農林
大臣もそうです。それから、御一緒させていただいた平井
大臣もそうです。閣僚三人と接点を持ってしまったことを非常に悔いていました。しかし幸いかな、その後、陽性者は出なかったわけですが、ちょっと、そういう情緒的な問題とは別に、検査
政策に関わるのでお聞きします。
田村
大臣、私との接触が明らかになって以降、自らPCR検査を、濃厚接触者に当たらなかったと思いますよ、PCR検査を受けられたのかどうか、その点を答弁をお願いします。