○長妻
委員 これは全く、
大臣、その言い分というのは、私はちょっと認識が間違っていると本当に思うんですね。
例えば、二ページ目を見ていただくと、これはこの前の土曜日の新聞一面ですよ、信濃毎日新聞。このリストで名指しされた病院、非常に
厚労省が再編統合を促した病院ということで、医師がどんどん離れている、地域のとりでが揺れているということで。
大臣、ちょっとちゃんと
厚労省に
確認した方がいいですよ。民間も出しているというのは、これは民間、公立とも同じ基準のレセプトデータの分析というのはあるんですよ、これは毎年やっているんですよ。ただそのデータがある、そういうことだけなので、全然位置づけはこのリストと同じような形で民間なんか出ていないわけですよ。
しかも、
大臣、私も、このリストだけがただ参考にしてくださいと送られたのなら、別にこんな国会で取り上げるような問題じゃないですよ。ところが、このリストに付随して、令和二年一月十七日、
通知が出ているんですよ、今手元にあるかもしれませんが。つまり、このリストはこの
通知に基づいて出したリストだよと。
そこには、このリストを見ながら、
医療機能の方向性をちゃんと再検証を得た上で合意を得ると、
調整会議で。
医療機能の方向性というのは何かというと、
一つは機能統合や連携、二つは機能縮小、三つ目は機能廃止等、そういう、具体的に廃止、縮小ということが明記されて、やってくださいということでこれは下りていっているわけです。
大臣がおっしゃるように、私も、ベッドが日本は多過ぎると言ったじゃないですか、さっき私も。これは何とかしないといけないですよ。ただ、急性期三割と、こんな機械的な
コロナの前に掲げた目標を全く変えないで進んでいくというのは、これはどうかしていますよということで申し上げているわけで。
しかも、
大臣、経緯を御存じないのかどうか分かりませんが、これは経緯があるんですよ、いろんな経緯が。
二〇一七年の三月に、実は地域
医療構想がもう策定されました、決定しました。これは、都道府県が作ったものがあります。これに基づいて地域構想の
調整会議ですね、これが三百三十九
会議が全国にできて、そこでヒアリングを受けて、完成しました、二〇一八年の末に。でき上がったということで、地域に考えてくださいと
厚労省が投げて、都道府県は真面目にその構想を議論して、でき上がったんです、地域のいろんな事情を、相当時間をかけて。
そうしたら、それでゴーサインが出ると思いきや、いきなり
厚労省は、いや、こんなリストであれば三割削減の目標が達成できないと。こういうことをおっしゃっているんです、当時。急性期病床の削減は数%にとどまり、急性期からの転換が進んでいない、駄目だ、差戻しだと。
びっくりしたわけですよ、地方、都道府県は。あれだけ真面目にかんかんがくがく議論して、相当傷ついた議論もありました。人間関係がちょっと悪くなった議論もありましたけれども、それでも踏み越えて出したのに、地方が、お任せしますから議論してくださいと言ったのに、ちゃぶ台返しですよ。はしごを外しちゃったわけですね、簡単に言うと。
そして、再検証リストをどんと上から、おまえらの議論じゃ駄目だ、この四百二十四のリストを出すから、ちゃんとこのリストを削減しろと、
通知を出して、そして下ろしてきたから私は言っているんですよ。単なる参考のリストで出してきたら、こんなの国会でやりませんよ。
だから、その経緯を踏まえて、このリストはそういう位置づけなんだということで、これを撤回していただかないと、採決はなかなかできないですよ、法案の。
大臣、この法案は、地域
医療構想を進めるために税制、財政で支援するという法案なんです。ただ、その中身の地域
医療構想はお任せになっているわけです。でも、お任せのところが間違っていたら、この支援策についても、はい、そうですかと言えないのは、これは御理解いただきたいと思うんですね。
これは、生きるか死ぬかなんですよ。今後、第四波も来る、あるいは
コロナの次にまた脅威の非常に高いウイルスがあるかもしれない。是非、四三六リスト、撤回していただきたい。
私が言っている
意味は、いや、リストはリストでいいですよ、もう
自治体に出しているんだから。それを何か破り捨てろということではなくて、そのリストに付随している
通知ですよ。このリストはこういうふうに削減するリストなんだからやれという、この
通知を撤回していただきたい。これは本当にやっていただかないと、これからの将来の危機
対応、これは間違うと思いますよ。いかがですか、
大臣。