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本多委員 一つは、安全
基準がないということは前回予算
委員会でも
議論をさせていただきました。
規制委員会の更田
委員長も、作るということを明言していただきました。前は、
安全神話で、
原発でさえ非常に緩い
基準だった。これは今厳しくなっている。当然、それ以上に危険なものを埋める
処分場ですから、更田
委員長にはしっかり
基準を早急に作ってほしいという、
基準の話もあるんですね。
今、大変、
大臣からは、スキーム自体も、もう二十年決まっていないわけですから、法律を作ってから。そしてあの事故を経ているわけです、ちょうど十年のところで。しっかりこの
処分場のスキームについても考えていくという、いい答弁をいただいたと思うんですが、これを考えるときに、
一つ、是非ともしっかり全文を読んで参考にしていただきたい資料が二つあります。
菅総理のおかげで非常に有名になった日本学術
会議という、任命拒否問題で有名になった
会議が、二〇一二年、これは民主党政権の末期ですけれども、提言を出しています。そして、それのフォローアップとして、二〇一五年にも同じテーマで、核ごみの最終
処分場についての提言を出しています。そんなに長くないので、是非これは
大臣にも全文をきちんと読んでこの
議論に参加をしていただきたいと思うんですが、私は非常に示唆に富むことを述べていると
思います。
私、これに参加をされた学者の方とも電話で
お話をしました。私もちょっと全面的に賛成できない、何か奥歯に物が挟まったところがあるなと思ったので率直に聞いたら、確かにこれは
原発を、つまり推進、しばらく残さなきゃいけないという方も入っていた。これは、ちょうどあの事故の前に
議論が始まって、あの事故を挟んで
結論が出ているんですね。あの事故を見て、これは相当、
原発を脱
原発にしていかなきゃいけないという学者の方もいた。両面の人が入っているので、若干
議論が混ざっているところもあるかなと私は思うんです。とはいえ、非常に示唆に富んでいて、そのうちの大きな柱が二つあります。
一つが、総量
規制という考え方が入っているんです。つまり、要するに、
原発、これだけ危険なものの
処分場を引き受けてくれとどこかの
地域に言う以上、
原発をやめるということをもう宣言しないと、なかなかこんなものは受け入れられないんじゃないかという
思いからの発想です。
ただ、
大臣、推進派の方もいますから、
原発を続ける場合でも量をしっかり抑制をする。つまり、幾らでも今後出していくよというと、その一か所で足りるのか、そのせっかく引き受けたものがどんどん増設されるんじゃないか、こういう不安につながって、引き受けてくれないよと。それから、もうちょっと倫理的に言うと、こんな、
処分場を引き受けるところがないようなものを、やめると宣言したらそれでようやく場所探しが始まるんじゃないかと。
実は、諸外国で、引受地が決まっている決まっているという話がありますけれども、それは、実はもうゼロを宣言した上で、これまで出ちゃったものはみんなの
責任で探しましょうと。
私も、そう言われたら少し、これは一歩進むんですけれども、そう言わない前に、総量
規制という、これに入っている考え方がないまま、これからどこまでいつまで
原発をやるか分かりませんと。これは一か所目なのか、取りあえず造ってそこがどんどん増えていくのか、百年、二百年
原発が続いたらごみどうするんだという話がいつまでも続くんですね。
この総量
規制という考え方をしっかりまず入れない限り、なかなか住民の
理解は得られないんじゃないかというのが、学術
会議の
皆さんの、脱
原発派も推進派もいたと思うんですけれども、一致した
結論だったんですが、この総量
規制という考えを、まず
前提を入れるべきだ、これについて、
大臣、いかがでしょうか。