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2021-05-19 第204回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
三年五月十九日(水曜日) 午後零時四十分
開議
出席委員
委員長
西村智奈美
君
理事
鈴木 貴子君
理事
武井 俊輔君
理事
西銘恒三郎
君
理事
武藤
容治
君
理事
渡辺 孝一君
理事
石川 香織君
理事
佐々木隆博
君
理事
佐藤
英道
君
井出
庸生
君 井野 俊郎君 伊東 良孝君 門 博文君
木村
弥生
君 繁本 護君 武部 新君
西田
昭二
君 平口 洋君
菊田真紀子
君 篠原 豪君 屋良 朝博君 稲津 久君 赤嶺
政賢君
杉本 和巳君 …………………………………
外務大臣
茂木
敏充君
国務大臣
(
沖縄
及び
北方対策担当
)
河野
太郎君
内閣
府副
大臣
藤井比早
之君
内閣
府
大臣政務官
岡下
昌平君
衆議院調査局
第一
特別調査室長
藤田 和光君 ――
―――――――――――
委員
の異動 五月十九日
辞任
補欠選任
尾身
朝子
君
木村
弥生
君
宮腰
光寛
君
西田
昭二
君
宮崎
政久
君
井出
庸生
君 同日
辞任
補欠選任
井出
庸生
君
宮崎
政久
君
木村
弥生
君
尾身
朝子
君
西田
昭二
君
宮腰
光寛
君 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
沖縄
及び
北方
問題に関する件 ――――◇―――――
西村智奈美
1
○
西村委員長
これより
会議
を開きます。
沖縄
及び
北方
問題に関する件について
調査
を進めます。
沖縄
及び
北方
問題に関する
政府
の施策について、
河野沖縄
及び
北方対策担当大臣
及び
茂木外務大臣
から順次
説明
を求めます。
河野沖縄
及び
北方対策担当大臣
。
河野太郎
2
○
河野国務大臣
沖縄
及び
北方対策
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
として、
所信
を申し述べます。 まず、
沖縄政策
について申し上げます。
沖縄
の
振興
については、
本土復帰
以降の
各種振興策
によって、入
域観光客数
や
就業者数
が増加するなど着実に成果を上げてきました。しかし、
全国最下位
の一人
当たり県民所得
を始めとした
課題
がなお存在しています。 一方で、
沖縄
は、東アジアの中心に位置する
地理的特性
や、日本一高い
出生率
といった
優位性
、
潜在力
を有しています。 これらを生かし、引き続き、
沖縄振興策
を
国家戦略
として総合的、積極的に
推進
するため、
令和
三年度
沖縄振興予算
については、厳しい
財政状況
の下ですが、
総額
三千十億円を計上しました。
令和
三年度
税制改正
については、特区、
地域
における
税額控除制度
を始めとした
各種優遇措置
の
適用期限
の
延長等
を行いました。 当面は、
新型コロナウイルス感染症
による
観光
を始めとする
沖縄経済
への
影響
を踏まえ、
感染拡大防止
を徹底しながら、引き続き、
事業
、雇用、
生活
を支えていくことが必要です。
新型コロナウイルス感染症
の
影響
を受けている
観光
の再生を始めとした
各種産業
の
振興
、高
付加価値化
に取り組むとともに、
県民生活
、
産業
を支える道路、港湾、
空港等
の
社会資本整備
の
推進
、
首里城
の復元を進めてまいります。 また、
沖縄科学技術大学院大学
について、
規模拡充
に向けた
取組等
を支援してまいります。 このほか、
離島
及び
北部地域
の
振興
、
子供
の
貧困対策
、
不発弾対策
などについても、着実に
取組
を進めてまいります。
沖縄
には今なお多くの
在日米軍専用施設
・区域が存在し、
沖縄
の
皆様
に大きな御
負担
をかけております。引き続き、
沖縄
の
皆様
の
理解
を得る努力を続けながら、
沖縄
の
基地負担軽減
に取り組むことが
政府
の
方針
です。特に、
住宅
や
学校
に囲まれ、市街地の真ん中にある
普天間飛行場
については、
固定化
は絶対に避けなければならないとの認識の下、一日も早い
全面返還
の実現に向けて、
政府
として取り組むこととしています。
駐留軍用地
の
跡地利用
は、今後の
沖縄振興
の
観点
から、極めて重要な
課題
です。
西普天間住宅地区跡地
における
沖縄健康医療拠点
の
整備
については、今後の
跡地利用
の
モデルケース
となるよう、
関係機関
の連携の下、
取組
を着実に
推進
してまいります。 現行の
沖縄振興特別措置法
の
期限
、そして
沖縄
の
本土復帰
五十年まで、残り約一年です。これまでの
沖縄振興
の検証を踏まえ、
期限
後の
沖縄振興
の在り方の検討を進めてまいります。 次に、
北方
領土問題について申し上げます。
政府
は、
北方
領土問題を
解決
して
平和条約
を締結するという
基本方針
の下、粘り強く
外交交渉
に取り組んでいます。
北方対策担当大臣
として、
外交交渉
をしっかりと後押ししてまいります。
国民世論
の
啓発
については、多くの
国民
、とりわけ若い
世代
の関心を喚起することが重要であり、
SNS
を活用した
情報発信等
に取り組んでまいります。
北方
四島
交流等事業
については、
新型コロナウイルス感染症
の
影響
により、今年度の五月及び六月の
事業
については中止となっており、今後の安定的な
実施
が
課題
となっています。
令和
三年度
予算
では、
参加者
の
PCR検査費
など
所要
の
経費
を盛り込み、
対策
に万全を期してまいります。 元
島民
の
方々
への援護として、引き続き、航空機による
特別墓参
の円滑な
実施
や、
後継者育成支援
に努めてまいります。 二月七日、
令和
三年
北方領土返還要求全国大会
において、元
島民
の
方々
の切なる思いや若い
世代
の強い意志に触れ、
北方
領土問題の
早期解決
に向けた
決意
を新たにしました。この
決意
を胸に、職務に邁進してまいります。
西村委員長
を始め、
理事
、
委員
の
皆様方
の一層の御
理解
と御協力をお願い申し上げます。
西村智奈美
3
○
西村委員長
次に、
茂木外務大臣
。
茂木敏充
4
○
茂木国務大臣
沖縄
及び
北方
問題に関する
特別委員会
の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、
所信
を申し述べます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
は、大変厳しい
状況
にあります。
我が国
の平和と安全を
確保
していく上で、
日米同盟
の
強化
は最も重要な
課題
であり、特に、在
沖縄米軍
を含む
在日米軍
の
抑止力
は、
我が国
、ひいては
地域
の平和と安全の
確保
に不可欠です。こうした
観点
も踏まえ、
米政府関係者
と緊密な
意思疎通
を図ってきております。 また、
在日米軍
の安定的な
駐留
には地元の御
理解
が不可欠です。
米軍機等
の
安全確保
や事件、
事故防止
の徹底について
米側
に対して引き続き強く要請してまいります。
普天間飛行場
の辺野古への移設を始め、
沖縄
の
負担軽減
に引き続き
全力
で取り組みます。また、
沖縄
の更なる成長に向けて、
国際社会
で活躍する
沖縄
の
人材育成
に貢献していきます。 尖閣諸島をめぐる情勢については、同
諸島周辺
の
我が国領海
で独自の主張をする
中国海警船舶
の
活動
は、
国際法違反
であり、断じて認められません。そのような中、二月に施行された
中国海警法
は、
国際法
との
整合性
の
観点
から問題がある規定を含むものであり、これにより
我が国
を含む
関係国
の正当な権益が損なわれることがあってはなりません。今後とも、日本の領土、
領海
、領空を断固として守り抜くとの
決意
の下、冷静に、かつ毅然と対応していきます。 ロシアとは、
平和条約
締結問題を含む政治、
経済
、
人的交流等
、幅広い分野で
日ロ関係
全体を発展させていく考えです。二〇一八年のシンガポールでの首脳間のやり取りをしっかりと引き継ぎ、領土問題を
解決
して
平和条約
を締結すべく、粘り強く
交渉
に取り組みます。また、
北方
四島における
共同経済活動プロジェクト
の更なる
具体化
を進めるとともに、元
島民
の
方々
のための
人道的措置
も
実施
していきます。 以上の諸問題に取り組むに当たり、
西村委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御
理解
と御支持を心からお願い申し上げます。
西村智奈美
5
○
西村委員長
次に、
令和
三年度
沖縄
及び
北方関係予算
について
説明
を求めます。
藤井内閣
府副
大臣
。
藤井比早之
6
○
藤井
副
大臣
内閣
府副
大臣
の
藤井比早
之でございます。
河野大臣
の御
指導
の下、
沖縄政策
及び
北方
領土問題の
解決
に
全力
で取り組んでまいります。
西村委員長
を始め、
理事
、
委員
の
皆様
の御
指導
、御鞭撻をよろしくお願いを申し上げます。
令和
三年度
沖縄振興予算
及び
北方対策本部関係予算
について、その概要を
説明
いたします。 初めに、
沖縄振興予算
について御
説明
いたします。
令和
三年度の
沖縄振興
に関する
予算
の
総額
は、三千十億千二百万円となっております。 このうち、
公共事業関係費等
については、
社会資本整備
、
学校施設
の
耐震化
などを
実施
するため、
所要
の
経費
を計上いたしました。
沖縄振興一括交付金
については、いわゆる
ソフト交付金
と
ハード交付金
を合計し、九百八十一億二百万円を計上いたしました。
沖縄科学技術大学院大学
、OISTについては、
規模拡充等
のため、百九十億四百万円を計上いたしました。 また、
沖縄ならでは
の
長期滞在
型の
観光サービス
の開発を支援するための
予算
を新たに計上したほか、
基地跡地利用
の
モデルケース
たるべき
沖縄健康医療拠点
の
整備
、
離島
及び
北部
の
地域振興
、
子供
の
貧困緊急対策
に係る
予算
や
沖縄振興特定事業推進費等
を計上いたしました。 続きまして、
北方対策本部関係予算
について
説明
いたします。
内閣
府
北方対策本部関係
の
令和
三年度
予算
は、
北方
四島
交流等事業実施
に向けた
新型コロナウイルス感染症対策
、
若年層
への
啓発
の
強化
、
後継者育成
の
推進
に重点化し、前年度比七百万円増の
総額
十六億九千八百万円となっております。 このうち、
北方対策本部
に係る
経費
は二億六百万円であり、
返還運動
の
次世代育成
や、
SNS
を活用した
情報発信事業
のための
経費等
を計上いたしました。 また、
独立行政法人北方領土問題対策協会
に係る
経費
は十四億九千二百万円であり、
北方
四島
交流等事業参加者
の
PCR検査
や、ICTを活用した
教育コンテンツ作成
、
啓発用アニメーション制作
のための
経費等
を計上いたしました。 以上で、
令和
三年度の
沖縄振興予算
及び
北方対策本部関係予算
の
説明
を終わります。 よろしくお願いいたします。
西村智奈美
7
○
西村委員長
以上で
説明
の聴取は終わりました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十九分散会