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河野義博君 野上
大臣のリーダーシップに期待をいたします。
政府挙げて
是非とも取り組んでいただきたいというふうに思います。
総理が離席をされておられます。今戻られましたので、ちょっと順番変えますね。先に梶山
大臣に伺います。
地球温暖化
対策に向けて、二〇五〇年カーボンニュートラルの方向性を
菅総理にお示しいただきました。これ実践するには、やっぱり再生可能エネルギーを大量に増やしていかなければなりません。見通しを立てて着実に進めていく必要があります。これは後ほど触れますRE一〇〇とともに大変大事な課題でありまして、中でも再エネの主力電源化に向けて、その開発のポテンシャルやコスト比較を考えたら、やはり洋上風力の大導入というのは欠かすことができません。そのためには、何といっても、これは私、もう初当選以来ずっと申し上げておることなんですけれども、目標値をしっかり大きく高く設置することが大事だと思うんですね。
パネルの三枚目を御覧ください。
右側になりますけれども、
我が国の二〇三〇年エネルギーミックスの目標値、これ、再エネが占める割合は、
我が国は二二から二四%なんですね。一方で、軒並み諸
外国は五〇%を超える目標を設置していまして、ドイツは六五%、イギリスは六〇%、スペイン七四%、イタリア五五%、低いフランスでも四〇%、アメリカ三二%。アメリカは州によって様々ですが、州によっては一〇〇%やると言っているところもあります。比べてみますと、
日本は二二から二四%。隔世の感があるわけであります。
左側、洋上風力発電の導入目標に関しても、二〇三〇年、容量ベースでヨーロッパは八十五ギガワットやると言っています。大体一ギガワット
原子力発電所換算一基分と考えていただければいいと思いますが、
原子力発電所八十五基分ヨーロッパに建てますよと言っているわけです。アメリカでは二十二ギガワット、韓国十二ギガワット、台湾でも二〇二五年までに五・五、二〇三〇年は十やると言っているわけです。一方で、
日本はどうか。二〇三〇年までに〇・八二ギガワット、八百二十メガワットですから、一基、今単機容量十メガワットとしますと、風車は今後十年で洋上に八十二本しか建ちません。こういう目標設定なわけであります。
これまで、
日本メーカーも風車メーカーありまして、三菱や日立といった
国内の風車メーカーが
国内市場にあったんですけれども、これももう既に撤退を表明してしまいました。余りにもやはり
国内市場の将来の見通しが小さ過ぎて産業化への見通しが描けなかった、これが正直なところだと思います。
導入目標の制定は、国として明確なエネルギー
政策へのコミットメント、これは国際社会で目標値を示せば、これだけ国はやるんだというコミットメントですから、それによってやっぱり産業が付いてくるんですね。この目標をベースに、風車メーカーもそうでしょう、港湾インフラの整備もそうでしょう、風力産業は風車は一基で大体二万点から三万点の部品があると言われていまして、自動車産業に匹敵するような裾野の広い産業でありまして、目標があるからこそこういう産業が付いてくるわけであります。
裾野の広い風力発電の産業化をしっかりと進めていかなければなりません。そのためには、より一歩踏み込んだ野心的な導入目標を掲げるべきだと私は常々主張しておりますが、
大臣、どうお考えになるでしょうか。
また、今、洋上風力は、
環境影響評価、
環境アセスや漁業者との調整、これは各事業者がやっていきます。送電線を引くのも各事業者がやっていきます。海上の占有権など、どのように設置するべきか、解決すべき課題も多いわけです。
そのため、ヨーロッパでは、
政府があらかじめ、ここでやれますよという海域を指定します。指定するだけじゃなくて、各種の許認可や系統接続などの手続を国が済ませた上で、じゃ、入札をしましょうというふうな手続をやっているいわゆるセントラル方式を導入しておりまして、
日本も近い将来セントラル方式にしていく必要が私はある、それが事業者の参入リスクを減らしてコストを削減し、事業の迅速化につながるというふうに私は確信しておりまして、高コストの
日本はしっかりとこれは参考にすべきだと思っています。
洋上風力の導入拡大に向けた目標設置とセントラル方式の導入の
可能性について御所見を伺います。