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2020-12-02 第203回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和二年十二月二日(水曜日) 午後三時一分開会 ─────────────
委員
の
異動
十二月一日 辞任
補欠選任
赤池
誠章
君
宮島
喜文
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
山谷えり子
君 理 事 清水 真人君 島村 大君 森 ゆうこ君 竹内 真二君 委 員 磯崎
仁彦君
衛藤 晟一君 北村 経夫君 長峯 誠君 丸川 珠代君
宮島
喜文
君 宮本 周司君 有田 芳生君
打越さく良
君 高橋 光男君
高木かおり
君 柳田 稔君 武田 良介君 舩後 靖彦君 ながえ孝子君
国務大臣
外務大臣
茂木
敏充君
国務大臣
加藤
勝信
君
事務局側
常任委員会専門
員 神田 茂君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
北朝鮮
による
拉致問題等
に関しての
対策樹立
に 関する
調査
(
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
に関する件) (
拉致
問題をめぐる
現状
に関する件) ─────────────
山谷えり子
1
○
委員長
(
山谷えり子
君) ただいまから
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 昨日、
赤池誠章
君が
委員
を辞任され、その
補欠
として
宮島喜文
君が選任されました。 ─────────────
山谷えり子
2
○
委員長
(
山谷えり子
君)
北朝鮮
による
拉致問題等
に関しての
対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
について、
茂木外務大臣
から
説明
を聴取いたします。
茂木外務大臣
。
茂木敏充
3
○
国務大臣
(
茂木敏充
君)
参議院北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
について御報告いたします。
我が国
として、
日朝平壌宣言
に基づき、
拉致
、核、
ミサイル
といった諸
懸案
を包括的に
解決
し、不幸な過去を清算して、
日朝国交正常化
を目指す
考え
に変わりはありません。
拉致
問題は
菅内閣
の最
重要課題
です。本年二月に
有本嘉代子
さんが、また六月には
横田滋
さんが、御
令嬢
の
有本恵子
さん、
横田めぐみ
さんの御
帰国
を待ちながらお亡くなりになりました。
嘉代子
さん、滋さんの御
存命
中に、
恵子
さん、
めぐみ
さんを
帰国
させることができなかったことは
痛恨
の
極み
です。御
家族
が御
高齢
となる中、
拉致
問題の
解決
には一刻の
猶予
もありません。
我が国自身
が主体的に取り組むことが重要であり、
菅総理自身
、
条件
を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う
決意
です。 また、
拉致
問題は
国際社会共通
の
課題
です。
菅総理
は
就任
後、
トランプ大統領
や
バイデン次期大統領
を始めとする
各国首脳等
との
電話会談等
において、
拉致
問題の
早期解決
に向けた
支持
を働きかけ、引き続き緊密に連携していくことなどを確認してきています。 私も、
外務大臣
として、あらゆる
機会
を捉えて、
拉致
問題に関する
我が国
の立場を
説明
し、多くの国から
支持
と
理解
を得てきています。十月六日の
日米外相会談
では、
北朝鮮
の
拉致
問題を含む諸
懸案
の
解決
に向けて、今後も
日米
間で一層緊密に連携していくことで一致しました。十一月二十四日の
日中外相会談
でも、
王毅国務委員
に対して
拉致
問題の
早期解決
に向けた
理解
と
支持
を求めました。引き続き、
米国等
とも緊密に連携しながら、
拉致被害者
の一日も早い
帰国
を実現すべく、
菅総理
の下、
政府一丸
となって
全力
を尽くしていく
考え
です。 加えて、
北朝鮮
は、関連する
国連安保理決議
に従った、全ての
大量破壊兵器
及びあらゆる射程の
弾道ミサイル
の完全な、検証可能な、かつ不可逆的な廃棄を依然として行っておりません。今後とも、
日米
、
日米韓
の三か国で緊密に連携し、
中国
、ロシアを含む
国際社会
とも
協力
しながら、関連する
国連安保理決議
の完全な履行を進め、朝鮮半島の
非核化
を目指していきます。 今後とも、
山谷委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御指導と御
理解
を心からお願い申し上げます。
山谷えり子
4
○
委員長
(
山谷えり子
君) 次に、
拉致
問題をめぐる
現状
について、
加藤国務大臣
から
説明
を聴取いたします。
加藤国務大臣
。
加藤勝信
5
○
国務大臣
(
加藤勝信
君)
拉致問題担当大臣
の
加藤勝信
でございます。
拉致
問題をめぐる
現状
について御報告申し上げます。
北朝鮮
による
拉致
問題は、
我が国
の主権及び
国民
の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において、主体的に取り組み、
解決
を目指すべき
課題
です。
日本政府
は、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国
を実現すべく、
政府
の総力を挙げて最大限の努力を続けております。 しかしながら、
拉致被害者
の
方々
の
帰国
が実現しないまま長い年月がたち、肉親との再会がかなわぬまま亡くなられた御
家族
もいらっしゃいます。本年二月には
有本嘉代子
さんが、六月には
横田滋
さんがお亡くなりになられました。御冥福をお祈りいたします。お二人の御
存命
中に、御
令嬢
の
恵子
さん、
めぐみ
さんの
帰国
が実現できなかったことは
痛恨
の
極み
であり、誠に申し訳なく思います。 私
自身
、御
家族
の
皆様
との面会の
機会
などを通じて、長年にわたる苦しみと悲しみを直接お伺いしています。もはや一刻の
猶予
もない、何としても結果を出してほしいという切実な思いを改めて胸に刻んで、
問題解決
に向けてあらゆる
チャンス
を逃さないとの
決意
で臨んでまいります。
菅総理
は、
就任
以来、
米国
を始めとする
各国首脳
との
電話会談等
において、
拉致
問題の
早期解決
に向けた
支持
を働きかけ、引き続き緊密に連携していくことなどを確認してきています。 また、先月十二日には、
バイデン米国次期大統領
と
電話会談
を行いました。
総理
から、
拉致
問題は
菅政権
の最
重要課題
である旨述べ、
バイデン次期大統領
の
理解
と
協力
をお願いし、
拉致
問題を始めとする
北朝鮮
への
対応
について緊密に連携していくことで一致しました。 加えて、私も、先週、
王毅中国国務委員
兼
外交部長
の表敬を受けた際に、
中国
の引き続きの
理解
と
支持
を求めました。 今後とも、
米国
を始めとする
関係国
と緊密に連携しつつ、あらゆる
外交
上の
機会
を捉えて
拉致
問題を提起していく
考え
です。 同時に、
我が国自身
がこの問題に主体的に取り組むことが重要です。
菅総理自身
、累次の
機会
において、
条件
を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う
決意
を述べています。 その上で、
拉致
問題の
解決
には、
日本国民
が心を一つにして、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国実現
への強い意思を示すことが重要です。
政府
としては、
拉致
問題に関する
啓発活動
にも力を入れて取り組んでおります。 特に、これまで
拉致
問題について触れる
機会
の少なかった若い世代への
啓発
が重要な
課題
となっており、
教員等
を
対象
にした研修や中学生、高校生を
対象
とした
作文コンクール
を実施しています。 また、
新型コロナウイルス感染防止対策
を適切に講じた上で、
映画等
の
上映会
、集会、
舞台劇等
を
全国各地
で開催しております。さらに、今月十二日には、
北朝鮮人権侵害問題啓発週間
における
政府主催行事
として、インターネットでの
ライブ配信
も行いつつ、
国際シンポジウム
を開催する予定です。 さらに、
コロナ禍
の中にあっても
国際社会
の取組を停滞させないとの観点から、
国際発信ビデオメッセージ
を制作し、ユーチューブや
在京各国大使館
、
在外公館等
を通じて
国際社会
に発信しております。 これらの
啓発活動
と並行して、
拉致被害者
や
北朝鮮
の
人々
に対して
ラジオ放送
を実施しております。今後とも、
拉致被害者
への激励や
北朝鮮
の
人々
に向けた
情報発信
の一層の
拡充強化
を図りたいと思います。また同時に、あらゆる事態への
対応
にも万全を期してまいります。
拉致
問題は
菅内閣
の最
重要課題
です。
拉致被害者
の
方々
、そして御
家族
の
皆様
が御
高齢
となる中、もはや一刻の
猶予
もありません。認定の有無にかかわらず、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国実現
に向け、あらゆる
チャンス
を逃すことなく、
全力
で取り組んでまいります。
山谷委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を心よりお願い申し上げます。
山谷えり子
6
○
委員長
(
山谷えり子
君) 以上で
説明
の聴取は終わりました。 本日の
調査
はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。 午後三時九分散会