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塩村あやか君 続きまして、
女性の
自殺の問題についてお伺いをいたします。
先ほど来から出ておりますが、十月、
女性の
自殺が八割も増えてしまいました。菅総理が十一月三十日の参議院本
会議で、
女性の
自殺の
原因については健康問題と家庭問題だと言いました。議場からはそうじゃないだろうという声も多数飛んでいたので、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。
資料三を御覧ください。
確かに、去年と比較をして増えているのは健康問題です。二百人も増えています。続いて六十八人増えている家庭問題です。今回、
皆さん本当に、もう御存じだと思いますが、
コロナの大きな特徴は、非
正規雇用を直撃して多くの非
正規の人たちが仕事を失ったり収入が落ち込みました。
十二月二日の超党派の
自殺対策の議連で、私はまず
厚労省になぜ総理答弁での
自殺の
原因は
経済問題がなかったのかと聞かせていただきました。答弁なんですが、
政府は、これはやっぱり、今お伝えしたようなデータを見たときに健康問題が一番に来ていて、次は家庭問題だと、このデータから取っているというふうに答えました。この段階でも
経済の問題はございませんでした。総理と
政府の
認識が健康問題と家庭問題だったんですよね、そのときまで。
経済がそのときまで入ってなかったんですよ。昨日、今日は入っています。だから
対応が、
相談体制や
支援体制の強化、これがメーンの
対策になってしまったんだと思います。
ここで、私も議連で聞かせていただきました。健康問題というのは一体何なのかと聞かせていただいたところ、これは圧倒的多数でメンタルヘルスを崩しているということでした。貧困
対策の団体にも聞いたんですが、
自殺者の多くは
経済問題を抱えているということでした。昨日のNHKでもそうしたことが特集をされていました。
女性を物すごく今回直撃しているんですよね。
資料四を御覧ください。
コロナ禍によって
女性の就業者数は七十万人も
減少しました。男性は三十七万人減です。男性の二倍以上なんですね。
そして、
資料五を御覧ください。
雇用の調整弁である非
正規労働者は、男性は二二%に対して
女性は五五%。その下を御覧ください。全業種中最多である卸小売業なんですが、今年二月、一千九十五万人だったものが、今年の五月には一千四十万人、五十五万人の
雇用が
減少しているんですね。消滅しているんですね。これ、ほとんどがやっぱり
女性なんですよ。
そのほかの
資料も
是非見てみてください。JSCP、
厚生労働省が指定をしているいのち支える
自殺対策推進センターの緊急レポートについても、これ、一番はやっぱり
経済問題を挙げられているんですよ。
ここに、
厚労省に伺いたかったんですが、時間の関係でちょっと飛ばさせていただきます。
経済問題は先ほどあるというふうに答弁にも入ってきたので、ここの質問は飛ばさせていただきますが、幾つか実例を伝えたいと思います。
私、これまで
内閣委員会で
女性の問題について取り上げてきました。
自殺とかアルバイトがなくなった学生のことも取り上げてきました。アダルト行為も含むチャットレディーというものを春からやらざるを得ない
女性が増えていることもお伝えさせていただきました。
今、NHKで注目をされている特集があります。それは、「
コロナ危機
女性にいま何が」という特集なんですね。私が警鐘を鳴らし続けてきたことが本当に
社会問題となってきています。夜のハローワーク、聞いたことあるでしょうか。これ、
厚労省も認可をしている人材派遣業なんですね。いわゆる水商売に人を送るという、これが仕事なんです。学費や
生活費を稼ぐために若い
女性、学生がすごく増えているとのことです。それだけではありません。風俗で働かざるを得ない
女性も増えたということが報道をされています。
そのときに、赤ちゃんを抱えながら
女性がインタビューに答えていました。こんなことをしたいわけじゃないんだと、風俗というのはお客さんと一緒にお風呂に入ったりもするから、
コロナもあっていろんな問題で、この子に何かをうつしてしまうと本当に心配だと、だけどこういう仕事しかないんだということなんですよね。私、本当に声ももう出ないですね。言葉にならなかったです。
さらに、パパ活って御存じでしょうか。これもNHKで特集として取り上げられました。いわゆる個人売春のことだそうです。私も衝撃を受けました。
資料七を御覧ください。
これだけパパ活関連の投稿が減っていないんですよ。
コロナになれば当然こうしたことは減っていてもおかしくないのに、しかも、今年からはこうした投稿に対して警察庁が介入しているんですよ、ツイッターに対して、投稿に対して。それでも減らない。それだけ追い込まれている
女性が多いということです。
コメントもありました。ぜいたくをしたいんじゃないんだと。この子たちを育てていきたい、普通な
暮らしをしたいだけだと。私も学生の声聞かせていただきました。同じこと言っていました。ぜいたくをしたいんじゃないんだと。かばんとか欲しいんじゃない、旅行に行きたいんじゃない、普通の
暮らし、学費を稼ぎたいだけなんだということなんですよね。
これ、いつの間にこんなことに日本ってなっているんでしょうか。セーフティーネットが風俗とか、それでいいんでしょうか。これだと
自殺がやっぱり増えるはずなんですよね、
女性の。こうした弱者に配慮をした政策をしっかりと打っていかなくてはいけないと思います。休業
支援金を含めて、制度はあっても申請できない、不十分な制度がたくさんあったと
支援団体の方もおっしゃっています。
西村大臣に
お願いをしたいと思います。
今後、こんなことにならないように、まだ
コロナ感染収束しておりませんので、
雇用、
経済、こうした視点で、こうした
女性たちの存在もしっかりと踏まえて、迅速かつ確実な結果が出せるよう、今後で構いません、
支援策の不備や、のエラーが出ればすぐに改善の指示が出せるように、これまでも何回も
お願いしておりますが、本当に端的にお答えいただけないでしょうか。よろしく
お願いします。