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2020-10-26 第203回国会 衆議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
令和
二年十月二十六日(月曜日) ――
―――――――――――
議事日程
第一号
令和
二年十月二十六日 正午
開議
第一
議席
の
指定
第二
会期
の件 第三
常任委員長
の
選挙
………………………………… 一
国務大臣
の
演説
――
―――――――――――
○本日の
会議
に付した案件
日程
第一
議席
の
指定
日程
第二
会期
の件
内閣
、
総務
、
法務
、
外務
、
財務金融
、
文部科学
、
厚生労働
、
農林水産
、
国土交通
、
安全保障
、
国家基本政策
、
予算
、
決算行政監視
及び
懲罰
の各
常任委員長辞任
の件
内閣委員長外
十四
常任委員長
の
選挙
情報監視審査会委員辞任
の件
情報監視審査会委員
の
選任
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
、
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
、
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
、
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
、
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
、
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
及び
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
するの件(
議長発議
)
地方創生
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
地方創生
に関する
特別委員会
を
設置
するの件(
議長発議
)
議員辞職
の件
菅内閣総理大臣
の
所信
についての
演説
午後零時二分
開議
大島理森
1
○
議長
(
大島理森
君)
諸君
、第二百三回国会は本日召集されました。 これより
会議
を開きます。 ――
――◇―――――
日程
第一
議席
の
指定
大島理森
2
○
議長
(
大島理森
君)
日程
第一、
議席
の
指定
を行います。
衆議院規則
第十四条によりまして、
諸君
の
議席
は、
議長
において、ただいまの仮
議席
のとおりに
指定
いたします。 ――
――◇―――――
日程
第二
会期
の件
大島理森
3
○
議長
(
大島理森
君)
日程
第二、
会期
の件につきお諮りいたします。 今回の
臨時会
の
会期
は、十二月五日まで四十一日間といたしたいと
思い
ます。これに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
4
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
会期
は四十一日間とすることに決まりました。 ――
――◇―――――
常任委員長辞任
の件
大島理森
5
○
議長
(
大島理森
君)
常任委員長辞任
の件につきお諮りいたします。
内閣委員長松本文明
君、
総務委員長大口善徳
君、
法務委員長松島みどり
君、
外務委員長松本剛明君
、
財務金融委員長田中良生
君、
文部科学委員長橘慶一郎
君、
厚生労働委員長盛
山正仁君、
農林水産委員長吉野正芳
君、
国土交通委員長土井亨
君、
安全保障委員長西銘恒三郎
君、
国家基本政策委員長森英介
君、
予算委員長棚橋泰文
君、
決算行政監視委員長生方幸夫
君及び
懲罰委員長平野博文
君から、それぞれ
常任委員長
を辞任いたしたいとの申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
6
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、許可することに決まりました。 ――
――◇―――――
常任委員長
の
選挙
大島理森
7
○
議長
(
大島理森
君) つきましては、
内閣委員長外
十三
常任委員長
の
選挙
を行うのでありますが、既に
環境委員長
が欠員となっておりますので、この際、
内閣委員長外
十四
常任委員長
の
選挙
を行います。
武部新
8
○
武部新
君 各
常任委員長
の
選挙
は、その
手続
を省略して、
議長
において指名されることを望みます。
大島理森
9
○
議長
(
大島理森
君)
武部新
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
10
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のとおり決まりました。
議長
は、各
常任委員長
を指名いたします。
内閣委員長
木原 誠二君 〔
拍手
〕
総務委員長
石田
祝稔
君 〔
拍手
〕
法務委員長
義家
弘介
君 〔
拍手
〕
外務委員長
あべ 俊子君 〔
拍手
〕
財務金融委員長
越智 隆雄君 〔
拍手
〕
文部科学委員長
左藤
章君 〔
拍手
〕
厚生労働委員長
とか
しきなおみ
君 〔
拍手
〕
農林水産委員長
高鳥 修一君 〔
拍手
〕
国土交通委員長
あ
かま二郎
君 〔
拍手
〕
環境委員長
石原
宏高
君 〔
拍手
〕
安全保障委員長
若宮 健嗣君 〔
拍手
〕
国家基本政策委員長
浜田
靖一君 〔
拍手
〕
予算委員長
金田
勝年
君 〔
拍手
〕
決算行政監視委員長
馬淵 澄夫君 〔
拍手
〕
懲罰委員長
福田 昭夫君 〔
拍手
〕 ――
――◇―――――
情報監視審査会委員辞任
の件
大島理森
11
○
議長
(
大島理森
君) お諮りいたします。
情報監視審査会委員浜田靖
一君、
後藤田正純
君、
金田勝年
君、小野寺五典君、
山内康一
君及び
篠原孝
君から、それぞれ
委員
を辞任いたしたいとの申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
12
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、許可することに決まりました。 ――
――◇―――――
情報監視審査会委員
の
選任
大島理森
13
○
議長
(
大島理森
君) つきましては、
情報監視審査会委員
の
選任
を行います。
衆議院情報監視審査会規程
第六条の規定に基づき、
情報監視審査会委員
に
松野博一
君、
山口俊一
君、
高市早苗
君、
柴山昌彦
君、
大島敦
君及び
津村啓介
君を
選任
するに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
大島理森
14
○
議長
(
大島理森
君)
起立
多数。よって、いずれも
選任
することに決まりました。 ――
――◇―――――
特別委員会設置
の件
大島理森
15
○
議長
(
大島理森
君)
特別委員会
の
設置
につきお諮りいたします。
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
及び
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
いたしたいと存じます。これに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
16
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。 次に、
地方創生
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
地方創生
に関する
特別委員会
を
設置
いたしたいと存じます。これに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
大島理森
17
○
議長
(
大島理森
君)
起立
多数。よって、そのとおり決まりました。 ただいま議決されました九
特別委員会
の
委員
は追って指名いたします。 ――
――◇―――――
議員辞職
の件
大島理森
18
○
議長
(
大島理森
君) 去る二十二日、
議員初鹿明博
君から、今般、
一身上
の
都合
により
衆議院議員
を
辞職
いたしたく御許可願いたい旨の辞表が提出されております。 ――
―――――――――――
辞職願
今般
一身上
の
都合
により
衆議院議員
を
辞職
いたしたく御許可願います。
令和
二年十月二十二日
衆議院議員
初鹿
明博
衆議院議長
大島
理森
殿 ――
―――――――――――
大島理森
19
○
議長
(
大島理森
君) これにつきお諮りいたしたいと
思い
ます。
初鹿明博
君の
辞職
を許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
20
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
辞職
を許可することに決まりました。 ――
――◇―――――
大島理森
21
○
議長
(
大島理森
君) この際、暫時
休憩
いたします。 午後零時十三分
休憩
――
――◇―――――
午後二時二分
開議
大島理森
22
○
議長
(
大島理森
君)
休憩
前に引き続き
会議
を開きます。 ――
――◇―――――
国務大臣
の
演説
大島理森
23
○
議長
(
大島理森
君)
内閣総理大臣
から
所信
について発言を求められております。これを許します。
内閣総理大臣菅義
偉君。 〔
内閣総理大臣菅義
偉君登壇〕
菅義偉
24
○
内閣総理大臣
(
菅義
偉君) この度、第九十九代
内閣総理大臣
に
就任
をいたしました。
新型コロナウイルス
の
感染拡大
と戦後
最大
の
経済
の落ち込みという国難の最中にあって、国の舵取りという大変重い責任を担うこととなりました。 まず、改めて、今回の
感染症
でお亡くなりになられた全ての
皆様
に、心からの哀悼の誠を捧げます。 そして、
ウイルス
との
闘い
の最前線に立ち続ける
医療現場
、保健所の
皆さん
、
介護現場
の
皆さん
をはじめ多くの
方々
の献身的な御努力のおかげで、今の私
たち
の
暮らし
があります。深い敬意とともに、心からの
感謝
の意を表します。 六月下旬以降の
全国
的な
感染拡大
は
減少
に転じたものの、足元で
新規陽性者数
の
減少
は鈍化し、
状況
は予断を許しません。爆発的な
感染
は絶対に防ぎ、
国民
の命と健康を守り抜きます。その上で、
社会経済活動
を再開して、
経済
を回復してまいります。 今後、冬の
季節性インフルエンザ流行期
に備え、
地域
の
医療機関
で一日平均二十万件の
検査能力
を確保します。
重症化リスク
が高い
高齢者
や
基礎疾患
を有する方に徹底した
検査
を行うとともに、
医療資源
を
重症者
に重点化します。 ワクチンについては、
安全性
、
有効性
の確認を最
優先
に、来年前半までに全ての
国民
に提供できる数量を確保し、
高齢者
、
基礎疾患
のある
方々
、
医療従事者
を
優先
して、無料で接種できるようにします。 私
たち
が八年前の
政権交代
以来、一貫して取り組んできたのが、
経済
の
再生
です。今後もアベノミクスを継承し、更なる
改革
を進めてまいります。
政権発足
前は極端な
円高
、
株安
に悩まされましたが、現在は、この
新型コロナウイルス
の中にあってもマーケットは安定した
動き
を見せております。人口が減る中で、新たに働く人を四百万人増やすことができました。下落し続けていた
地方
の
公示地価
は、昨年、二十七年ぶりに
上昇
に転じました。
バブル崩壊
後、最高の
経済状態
を
実現
したところで、
新型コロナウイルス
が発生しました。依然厳しい
経済状況
の中で、まずは、
雇用
を守り、
事業
が継続できるように、
最大
で二百万円の
持続化給付金
や四千万円の無利子無
担保融資
などの
対策
を続けてまいります。 さらに、
GoToキャンペーン
により、旅行、飲食、演劇やコンサート、
商店街
でのイベントを応援します。これまで、延べ二千五百万人以上の
方々
が宿泊をし、
感染
が判明したのは数十名です。
事業者
が
感染対策
をしっかり講じた上で、
利用者
の
方々
にはいわゆる三密などに注意していただき、適切に運用してまいります。 今後とも、
新型コロナウイルス
が
経済
に与える
影響
をはじめ内外の
経済動向
を注視しながら、躊躇なく、必要な
対策
を講じていく
考え
であります。 今回の
感染症
では、
行政サービス
や
民間
における
デジタル化
の遅れ、
サプライチェーン
の
偏り
など、様々な
課題
が浮き彫りになりました。
デジタル化
をはじめ大胆な
規制改革
を
実現
し、ウイズコロナ、
ポストコロナ
の新しい
社会
をつくります。 役所に行かずともあらゆる
手続
ができる。
地方
に
暮らし
ていても
テレワーク
で
都会
と同じ
仕事
ができる。
都会
と同様の
医療
や
教育
が受けられる。こうした
社会
を
実現
します。 そのため、各
省庁
や
自治体
の
縦割り
を打破し、
行政
の
デジタル化
を進めます。今後五年で
自治体
のシステムの統一、
標準化
を行い、どの
自治体
にお住まいでも
行政サービス
をいち早くお届けいたします。
マイナンバーカード
については、今後二年半のうちにほぼ全
国民
に行き渡ることを目指し、来年三月から
保険証
と
マイナンバーカード
の一体化を始め、
運転免許証
の
デジタル化
も進めます。 こうした
改革
を強力に実行していく司令塔となる
デジタル庁
を設立いたします。来年の始動に向け、省益を排し、
民間
の力を大いに取り入れながら、早急に準備を進めます。
教育
は国の礎です。全ての小中学生に対して一人一台の
IT端末
の導入を進め、あらゆる
子どもたち
に
オンライン教育
を拡大し、
デジタル社会
にふさわしい新しい学びを
実現
します。 さらに、
テレワーク
やワーケーションなど新しい働き方も後押ししてまいります。
行政
への申請などにおける押印は、
テレワーク
の妨げともなることから、原則全て廃止します。 マスクや
防護ガウン
の
生産地
の
偏り
など、
サプライチェーン
の
脆弱性
が指摘をされました。
生産拠点
の
国内立地
や国際的な
多元化
を図るとともに、
デジタル化
や
ロボット技術
による
自動化
、
無人化
を進め、国内に
医療
・
保健分野
や
先端産業
の
生産体制
を
整備
してまいります。
菅政権
では、
成長戦略
の柱に
経済
と
環境
の好
循環
を掲げて、
グリーン社会
の
実現
に
最大
限注力してまいります。
我が国
は、二〇五〇年までに、
温室効果ガス
の排出を全体としてゼロにする、すなわち二〇五〇年カーボンニュートラル、脱
炭素社会
の
実現
を目指すことを、ここに宣言いたします。 もはや、
温暖化
への対応は
経済成長
の制約ではありません。積極的に
温暖化対策
を行うことが、
産業構造
や
経済社会
の変革をもたらし、大きな
成長
につながるという発想の転換が必要であります。 鍵となるのは、
次世代型太陽電池
、
カーボンリサイクル
をはじめとした、革新的な
イノベーション
です。
実用化
を見据えた
研究開発
を加速度的に促進します。
規制改革
などの
政策
を総動員し、
グリーン投資
の更なる普及を進めるとともに、脱
炭素社会
の
実現
に向けて、国と
地方
で
検討
を行う新たな場を創設するなど、総力を挙げて取り組みます。
環境関連分野
の
デジタル化
により、効率的、効果的に
グリーン化
を進めていきます。
世界
の
グリーン産業
をけん引し、
経済
と
環境
の好
循環
をつくり出してまいります。 省エネルギーを徹底し、
再生可能エネルギー
を
最大
限導入するとともに、安全最
優先
で
原子力政策
を進めることで、安定的な
エネルギー供給
を
確立
します。長年続けてきた
石炭火力発電
に対する
政策
を抜本的に転換します。 私は、雪深い秋田の農家に生まれ、地縁、血縁のない横浜で、まさにゼロからのスタートで、
政治
の
世界
に飛び込みました。その中で、活力ある
地方
を創るという一貫した
思い
で、
総務大臣
になってつくった
ふるさと納税
は、今では
年間
約五千億円も利用されております。 いわゆる
東京圏
、一都三県の
消費額
は
全国
の三割に過ぎません。
観光
や
農業改革
などにより、
地方
への人の
流れ
をつくり、
地方
の
所得
を増やし、
地方
を活性化し、それによって
日本経済
を浮上させる。
インバウンド
は
政権交代
時の約四倍の
年間
三千二百万人に、
農産品
の
輸出額
は
政権交代
時から倍増して
年間
九千億円となりました。
日本
の
農産品
は
アジア
をはじめ
海外
で根強い人気があり、
輸出額
はまだまだ伸ばすことができます。年初以来、
新型コロナウイルス
の
影響
が出る中でも、直近は前年から一一%の増加となり、回復の
動き
が出ています。 四月に
農林水産
省に発足した
輸出本部
の下で、
関係省庁
が一体となって
相手国
との交渉を行い、
輸出用
の
加工施設
の認定も急速に進みました。二〇二五年に二兆円、二〇三〇年に五兆円の目標に向けて、当面の戦略を年末までに策定し、早急に実行に移してまいります。これまでの
農林水産業改革
についても確実に進め、
地方
の
成長
につなげてまいります。 新しい
日常
においても、旅は
皆さん
の
日常
の一部です。
日本
に眠る
価値
を再発見し、
観光地
の
受入れ環境整備
を一挙に進め、当面の
観光需要
を回復していくための
政策プラン
を
年内
に作成してまいります。
地方
の
所得
を増やし、
消費
を活性化するため、
最低賃金
の
全国
的な引上げに取り組みます。
新型コロナウイルス
との
闘い
の中で、
地方
の良さが見直される一方で、
産業
や
企業
をめぐる
環境
は激変しております。こうした
状況
を踏まえ、
都会
から
地方
へ、また、ほかの
会社
との間で、さらには
中小企業
やベンチャーへの新たな人の
流れ
をつくり、次なる
成長
の突破口を開きます。 大
企業
にも
中小企業
にも、それぞれの
会社
に素晴らしい
人材
がいます。大
企業
で経験を積んだ
方々
を、
政府
のファンドを通じて、
地域
の中堅・
中小企業
の
経営人材
として紹介する
取組
を、まずは銀行を対象に
年内
にスタートします。
我が国
にとって、
海外
との人の交流を行い、
海外
の
成長
を取り込んでいく
必要性
は、
ポストコロナ
においても変わりはありません。 今月から、
ビジネス関係者
や留学生について、全
世界
からの
入国
を緩和しました。
入国
時の
検査能力
を来月中に一日二万人に引き上げ、
防疫措置
をしっかりと講じながら、グローバルな
経済活動
を再開してまいります。
海外
の
金融人材
を受け入れ、
アジア
、さらには
世界
の
国際金融センター
を目指します。そのための税制、
行政サービス
の
英語対応
、
在留資格
の緩和について早急に
検討
を進めます。
コーポレートガバナンス改革
は、
我が国企業
の
価値
を高める鍵となるものです。更なる
成長
のため、
女性
、
外国人
、
中途採用者
の登用を促進し、
多様性
のある職場、しがらみにとらわれない経営の
実現
に向けて、
改革
を進めます。
我が国
の
未来
を担うのは
子どもたち
であります。長年の
課題
である
少子化対策
に真正面から取り組み、大きく前に進めてまいります。
政権交代
以来、七十二万人の保育の
受け皿
を
整備
し、今年の
待機児童
は、
調査開始
以来、最少の一万二千人となりました。
待機児童
の解消を目指し、
女性
の
就業率
の
上昇
を踏まえた
受け皿整備
、幼稚園やベビーシッターを含めた
地域
の
子育て資源
の活用を
検討
し、年末までに
ポスト子育て安心プラン
を取りまとめます。
男性
の
育児参加
を進めるため、今年度から
男性国家公務員
には一か月以上の
育休取得
を求めておりますが、
民間企業
でも
男性
の
育児休業
を促進します。 「共働きで頑張っても、一人分の給料が
不妊治療
に消えてしまう」。以前お話しした夫婦は、辛そうな表情で話してくれました。 こうした
方々
の気持ちに寄り添い、
所得制限
を撤廃し、
不妊治療
への
保険適用
を早急に
実現
します。それまでの間、現在の
助成措置
を大幅に拡大してまいります。
児童虐待
を防止するため、
児童相談所
や市町村の
体制強化
など
対策
を強化します。ひとり親家庭への
支援
など、
子ども
の
貧困対策
に
社会
全体で取り組みます。
新型コロナウイルス
により、特に
女性
の
雇用
が厳しい
状況
にさらされていますが、こうした中にあっても、これまで進めてきた
女性活躍
の勢いを止めてはなりません。全ての
女性
が輝ける
社会
の構築に向けて、新たな
男女共同参画基本計画
を年末までに策定します。また、厳しい
状況
にある大学生、高校生の
就職活動
を
支援
します。 同一
労働
同一賃金など働き方
改革
を進めるとともに、
就職氷河期世代
について、働くことや
社会参加
を促進できるよう、個々人の
状況
に応じた
支援
を行います。 障害や難病のある
方々
が、
仕事
でも、
地域
でも、その個性を発揮して活躍できる
社会
をつくってまいります。 人生百年時代を迎え、予防や
健康づくり
を通じて
健康寿命
を延ばす
取組
を進めるとともに、
介護人材
の確保や
介護現場
の
生産性向上
を進めます。 一方で、各制度の非効率や不公平は正していきます。毎年
薬価改定
の
実現
に取り組むとともに、
デジタル化
による
利便性
の向上のため、
オンライン診療
の
恒久化
を推進します。 二〇二二年には、いわゆる団塊の
世代
が七十五歳以上の
高齢者
となります。これまでの方針に基づいて、
高齢者医療
の見直しを進めます。 全ての
世代
の
方々
が安心できる
社会保障制度
を構築し、次の
世代
に引き継いでまいります。 先月訪れた
福島
の
ふたば未来学園
では、生徒の
皆さん
から、
復興
に寄せる熱意、
風評被害
と闘う
取組
を伺う中で、
未来
を切り拓き、
世界
に羽ばたく
若者たち
が育ちつつある、そうした
思い
を強くいたしました。 たとえ長い年月を要するとしても、将来的に
帰還困難区域
の全てについて
避難指示
を解除する
決意
は揺るぎません。
福島
の
復興
なくして
東北
の
復興
なし。
東北
の
復興
なくして
日本
の
再生
なし。
被災者
の
皆さん
の心に寄り添いながら、一層の
スピード感
を持って、
復興再生
に取り組みます。 この夏、熊本をはじめ
全国
を襲った
豪雨
により、亡くなられた
方々
の御冥福をお祈りし、
被害
に遭われた
皆様
にお見舞いを申し上げます。 毎年のように甚大な
被害
をもたらす
豪雨
や台風への
対策
は、一刻の猶予も許されません。これまでは同じ
ダム
でも
水力発電
や
農業用
の
ダム
は
洪水対策
に使えませんでしたが、
省庁
の
縦割り
を打破し、全ての
ダム
を活用することで、
洪水対策
に使える水量は倍増しました。七月の
豪雨
では、木曽川で新たに
事前放流
を行い、流域の町長さんから私宛てに
感謝
のお手紙をいただきました。堤防や遊水地の
整備
、
大雨予測
の
精緻化
などを組み合わせて、身近な河川の
洪水
から命を守ります。
自然災害
により住宅に大きな
被害
を受けた
方々
がより早く
生活
の安定を図ることができるよう、
被災者生活再建支援法
を改正し、
支援金
の
支給対象
を拡大いたします。 水害や地震などの
自然災害
が相次ぐ中で、防災・減災、
国土強靱化
は引き続き大きな
課題
です。
省庁
、
自治体
や官民の垣根を越えて、
災害
の
状況
を見ながら、
国土強靱化
に取り組み、
災害
に屈しない
国土づくり
を進めてまいります。
総理就任
後、G7、中国、ロシアなどとの
電話会談
を重ねてきました。米国をはじめ各国との信頼、
協力関係
を更に発展させ、
積極外交
を展開していく
決意
であります。
拉致
問題は、引き続き、
政権
の最
重要課題
です。全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国実現
に向け、全力を尽くします。私自身、条件を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う
決意
です。
日朝平壌宣言
に基づき、
拉致
、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、
北朝鮮
との
国交正常化
を目指します。 厳しい
安全保障環境
の中、
国民
の命と平和な
暮らし
を守り抜くことは
政府
の最も重大な責務です。イージス・アショアの
代替策
、
抑止力
の強化については、先月公表の談話を踏まえ議論を進め、あるべき方策を取りまとめていく
考え
です。
我が国外交
、
安全保障
の基軸である
日米同盟
は、
インド太平洋地域
と
国際社会
の平和、繁栄、自由の基盤となるものです。その
抑止力
を維持しつつ、
沖縄
の
基地負担軽減
に取り組みます。
普天間飛行場
の
危険性
を一日も早く除去するため、
辺野古移設
の工事を着実に進めてまいります。これまでにも、
沖縄
の
本土復帰
後
最大
の
返還
となった
北部訓練場
の過半の
返還
など、着実に前に進めてきました。引き続き、
沖縄
の
皆さん
の心に寄り添いながら、
取組
を進めてまいります。 先日はベトナムとインドネシアを訪問しました。ASEAN、豪州、インド、欧州など、基本的
価値
を共有する国々とも連携し、法の支配に基づいた、自由で開かれたインド太平洋の
実現
を目指します。 中国との安定した関係は、両国のみならず、
地域
及び
国際社会
のために極めて重要です。ハイレベルの機会を活用し、主張すべき点はしっかり主張しながら、共通の諸
課題
について連携してまいります。 北方領土問題を次の
世代
に先送りせず、終止符を打たねばなりません。ロシアとは、首脳間の率直な意見交換も通じ、平和条約締結を含む日露関係全体の発展を目指します。 韓国は、極めて重要な隣国です。健全な日韓関係に戻すべく、
我が国
の一貫した立場に基づいて、適切な対応を強く求めていきます。
新型コロナウイルス
により人間の
安全保障
が脅かされており、国際連携の強化が必要です。
保健分野
など途上国を
支援
するとともに、多国間主義を推進していきます。安保理
改革
を含む国連
改革
や、WHO、WTO
改革
などに積極的に取り組みます。
世界
経済
が低迷し、内向き志向も見られる中、率先して自由で公正な
経済
圏を広げ、多角的自由貿易体制を維持し、強化していきます。日英の
経済
連携協定を締結し、日系
企業
のビジネスの継続性を確保します。また、
経済
安全保障
の観点から、
政府
一体となって適切に対応していきます。 来年の夏、人類が
ウイルス
に打ち勝った証として、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する
決意
です。安全、安心な大会を
実現
するために、今後も全力で取り組みます。 二〇二五年大阪・関西万博についても、
新型コロナウイルス
感染症
を乗り越え、
日本
の魅力を
世界
に発信してまいります。 国の礎である憲法について、そのあるべき姿を最終的に決めるのは、主権者である
国民
の
皆様
です。憲法審査会において、各政党がそれぞれの
考え
方を示した上で、与野党の枠を超えて建設的な議論を行い、
国民
的な議論につなげていくことを期待いたします。
政権交代
以降、
経済
を
再生
させ、外交、
安全保障
を再構築するために、日々の
課題
に取り組んできました。今後も、これまでの各分野の
改革
は継承し、その中で、新たな
成長
に向かって全力を尽くします。 携帯電話料金の引下げなど、これまでにお約束した
改革
については、できるものからすぐに着手し、結果を出して、成果を実感いただきたいと
思い
ます。 私が目指す
社会
像は、自助、共助、公助、そして絆です。自分でできることは、まず、自分でやってみる。そして、家族、
地域
で互いに助け合う。その上で、
政府
がセーフティーネットでお守りをする。そうした
国民
から信頼される
政府
を目指します。 そのため、
行政
の
縦割り
、既得権益、そして、悪しき前例主義を打破し、
規制改革
を全力で進めます。
国民
のために働く
内閣
として
改革
を
実現
し、新しい時代をつくり上げてまいります。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
) ――
――◇―――――
武部新
25
○
武部新
君
国務大臣
の
演説
に対する質疑は延期し、来る二十八日午後一時から本
会議
を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会されることを望みます。
大島理森
26
○
議長
(
大島理森
君)
武部新
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
27
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のとおり決まりました。 本日は、これにて散会いたします。 午後二時二十八分散会 ――
――◇―――――
出席
国務大臣
内閣総理大臣
菅 義偉君 財務大臣 麻生 太郎君
総務大臣
武田 良太君
法務
大臣 上川 陽子君
外務
大臣 茂木 敏充君
文部科学
大臣 萩生田光一君
厚生労働
大臣 田村 憲久君
農林水産
大臣 野上浩太郎君
経済
産業
大臣 梶山 弘志君
国土交通
大臣 赤羽 一嘉君
環境
大臣 小泉進次郎君 防衛大臣 岸 信夫君
国務大臣
井上 信治君
国務大臣
小此木八郎君
国務大臣
加藤 勝信君
国務大臣
河野 太郎君
国務大臣
坂本 哲志君
国務大臣
西村 康稔君
国務大臣
橋本 聖子君
国務大臣
平井 卓也君
国務大臣
平沢 勝栄君 出席
内閣
官房副長官
内閣
官房副長官 坂井 学君