○長妻
委員 いや、私はそのことを言っているんじゃなくて、ランセットに載っていると言いながら、前段は全く違う大学のレポートを引用して、後段だけランセットの論文を引用して、あたかも
一つの論文がランセットに載ったような形で答弁をしたということが、非常にミスリードだし、撤回して謝罪すべきだと言っているんです。なかなか、同じ言いわけをするのであれですけれども。
もう
一つ気になるのは、議事録を読むと、枝野代表は、一般の人にのべつ幕なし
検査しろなんて言っていませんよ、その前段も、質問も。GoToトラベルとかGoToイートとか、そういうようなことを前提に質問しているわけですよね。
それで、
分科会で、
検査体制の基本的な考え・戦略というのが出ているんですけれども、ここで三つのパターンを吟味しているんですね。
一つは、有症状者。二つ目は、無症状者のうち感染リスク及び
検査前確率が高い人。
検査前確率というのは、
検査前に考えられる陽性率ということですね。三番目が、無症状者のうち感染リスクが低い及び
検査前確率も低い。こういう人を、三つ分けて議論しているんですが。
その三番目の、感染リスク、感染前確率が低い無症状者、そこに対してのところの記述を、論文の引用がそこにもありました、確かに。それを
大臣が、全部ランセットだというふうに、ランセットじゃないふうに書いてあるのにもかかわらず、ランセットの
一つの論文のような形で答弁されている。
つまり、誰も、全員にのべつ幕なし
検査しろなんて言っていないんですよ、我々も。無症状者のうち感染リスクが低くて
検査前確率も低い人まで全部
検査しろなんという議論は、この予算
委員会でもないし、一番極端なところの例をとって言っていくというのは、非常にこれはフェアじゃないと思うんですね。
お配りした
資料の、配付
資料のうち、さっき言った、八ページですけれども、一番、無症状者、感染リスク及び感染前確率が低い場合、ここにこういうふうに書いてあるんですね。例えば、
東京都で全員を対象とすれば一千四百万人、五日間で行うならば一日二百八十万件の
検査が必要と。膨大なコストだと書いてあるわけです。こんなことは誰も言っていないんですよ、全員にしろなんて。
その前の前のページ、六ページを見ていただくと、これもさっきと同じカテゴリーですね、無症状者のうち感染リスク及び
検査前確率が低いケース、そこに、下に論文が載っているわけですね、
田村大臣が非常につまんで一体化して、誤解を招くような形で引用した。
ここのくだりも、全員に、感染リスクが低いところもみんな
検査する、
東京都民全員
検査する、そういうようなカテゴリーの評価のところをつまんで国会で答弁するというのは、これは悪質だと思いますよ。そんなことを言っていないにもかかわらず、最も薄いところに
検査をするというのは、効果がない、おかしいんじゃないか、
東京都民全員にやったらコストが膨大になるよ、当たり前ですよ、それは。
こういう誤解を招くようなことは、撤回、謝罪をしていただきたいんです。