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政府参考人(吉永和生君) お答え申し上げます。
院内感染を防止するためには、国立
感染症研究所等におきまして、
新型コロナウイルス感染症について医療
機関内の感染防止対策の考え方を取りまとめ、一月以降、逐次改定、公開を行ってきておるところでございます。また、厚生労働省としても、これを自治体に通知するなど、医療
施設における院内感染防止のための方策について、事務連絡の発出、ホームページでの公表、
感染症部会においてお示しするなど、様々な手段により随時周知を行ったところでございます。
しかしながら、
委員御
指摘のとおり、今般、院内感染が散発している
状況でございます。院内感染につきましては、医療
関係者は感染者に暴露する機会が多いだけではなく、一旦感染いたしますと御自身が院内感染の
原因となり得るということが
指摘されているところでございまして、医師や看護師などの医療従事者が感染又は濃厚接触者となってしまいました場合には、医療に従事できなくなって人が足りなくなるというだけではなくて、診療そのものができなくなるというようなことで、医療提供体制にも支障を来すということでございます。こうしたことを踏まえまして、現在、医療
機関内への感染防止対策の考え方につきまして改定を行っているところでございまして、これにつきまして今後周知を図っていきたいというふうに思っております。
また、感染防止について必要となりますマスク等の医療資材につきまして、医療
機関の需要が増加する中で、輸入の停滞等により需給が逼迫している
状況がございます。厚生労働省といたしましては、経産省とも協力をいただきながらメーカーに増産や輸入拡大をお願いするなど、供給量の増加に努めるとともに、例えばマスクにつきましては医療
機関等への優先供給のスキームを構築して運用するなど、必要性の高いところに医療資材が届くように取り組んでいるところでございます。
いずれにいたしましても、今後とも医療
機関の院内感染の防止に対しまして必要な
措置、
支援をしてまいりたいと考えているところでございます。