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梅村みずほ君 ありがとうございます。
教科のみならず現代的諸
課題に関するコンテンツもということで、どんな内容があるのか、大変私も楽しみにしているところなのですが、是非御
検討いただきたいのは、
子供たちの心と体を守るためのコンテンツでございます。
言うまでもなく、
子供たちへの
教育というのは、入試などでも測られるような学力のみならず、
子供たちの心と体、そして命を守って、人間性を高めていく様々な教えも含まれるかと存じます。是非、
ICT教育の分野においても、学力以外の
子供の心と体を守り育むコンテンツを期待したいということで、ちょっと私、皆様にお配りをしております
資料の三枚目を御覧いただきたいと思います。
こちらは
平成二十八
年度の自殺
対策基本法第十七条第三項に定める
教育又は啓発の
実施状況に係る調査結果についてということなんですが、やはり自分の命を守る、自ら命を絶つというのはあってはならないことというような
教育や啓発を
子供たちにするためにどういう
実施状況になっているかというものなんですね。この(4)番の一番の項目です。枠内にあります言葉ですが、死ぬことや自殺を明示的に取り上げるプログラムを
保護者等との合意形成を図った上で
実施。この項目、合計で
学校数六百ある中で一・八%しか
実施されておりません。
保護者の同意形成を得て自殺であるとか死ぬことを明示的に取り上げるプログラムを
実施、ほとんどできていないんですね。これは、自殺に関わる勉強会でこの
資料を私、目にしたんですけれども、なぜかというと、やはり親御さんの中には自死に関して取り扱うにはとてもナーバスで怖いといった声がある、反発があるというのを耳にしたんです。けれども、やはり自分の命を自分で守るというのはとても大切なことであると思うんですね。
確かに、自殺というキーワードは大変ショッキングなメッセージがあるものですので、簡単に取り上げることはできないかと思うんですけれども、自殺予防に関する
教育であるとか、又は被虐待
児童生徒のためのSOSの出し方、あるいはいじめ、そういったものから
子供を守っていくために、
子供たちに直接アプローチするメッセージや
教育コンテンツがあってもいいのではないかというふうに考えております。
こういったものは、やはりデリケートなトピックであるために
自治体も踏み込めない領域です。断言するのは危険かもしれませんけれども、なかなか及び腰になってしまうという現実があるかと思います。
あとは、自殺ということが言葉としてこの
資料には出ましたけれども、お配りしている
資料、前後して済みません、二枚目になります。こちらの表も是非御覧いただきたく思います。
子供の自殺の原因を調べた調査結果がこちらです。上の段になります。小学生、中学生における自殺の原因、動機の計上比率ということで、男子小学生四二・九%、家族からのしつけ、叱責、一つ男子中学生を飛ばしまして、女子小学生も三八・一%が親子
関係の不和、女子中学生二〇・一%が親子
関係の不和ということで、
学校現場ではとかくいじめというものは取り上げられやすい項目かと思いますけれども、自殺している
子供たちの自殺原因というのを見てみましたときに、実は親との
関係で悩んでいる
子供が大変多くいるのではないかということが言えるかと思います。
そこはなかなか
学校教育では及ばないところなのですが、先ほど、私の
質問の冒頭にもありましたバナーのようなところで、画像も付いて文字があると興味を引くんですね。
例えば、
ICTで端末が自分の手元にあって、親との
関係で悩んでいませんかというような言葉と一緒に親しみを感じるような画像があればクリックする、そういった
子供もいるんではないかと思います。それは、自分の実体験とともに、自分に関わりがあると思っていただけるほどクリック数は伸びるわけで、ありとあらゆる方法を用いて
子供たちの命を守っていくのだという姿勢を
文科省としても、当然
厚生労働省もなんですけれども、
文科省としても打ち出していっていただけたら大変有り難いなというふうに思っている次第でございます。
ですので、是非児童の、
生徒の命と体、心を守るコンテンツは国が主導するのだというふうに御
検討いただけるのであれば、是非その
GIGAスクール構想のコンテンツというところで国主導の項目も考えていただけないでしょうか。
では、続いてですけれども、大事な
質問を飛ばしてしまいました。
児童生徒の心と体を守るコンテンツは国が主導するのが好ましいと思われますが、
大臣、いかがでしょうかという
質問でございます。済みません。