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国務大臣(
江藤拓君)
紙先生のおっしゃるとおりでございまして、
宮崎でも、
予防的ワクチンを
接種して、そしてまだ罹患していないにもかかわらず殺
処分をしたとき、大変な怨嗟の声をたくさん私は直接聞きました。しかし、結果としてそれが
宮崎県から外に出さずに済んだという効果を生んだことも事実だと
思います。
そのときに、先生おっしゃるように、やはりきちっとした
説明、そういったものを、
財産権に踏み込むわけですから大変なことですので。そして、
産業動物とはいえ、それぞれの
畜産農家は
思いがあります、その
動物に対して。その
思いも含めて、我々は重く受け止めなければいけないと思っています。
そして、今回は、
野生動物で
発生した場合においても、いろんな
消毒とか
移動制限とかの
措置を講じた上で、
最終手段としては、
野生動物しか出ていなくても殺
処分をする
可能性があるという、そういった
法律を用意していただいたことは、まさにこの
ワクチンのない
アフリカ豚コレラに対して真剣に向き合っていただいているということで、これは、私は
農林水産大臣として重く重く受け止めなければならないと思っております。
今まで以上に
都道府県、
関係者の
方々、それから
農家の
方々の
理解や御
協力いただけるように、
情報もしっかりと提供していきたいと思っています。
そしてまた、本法に基づいて殺
処分を行った場合におきましては、
現行法の第六十条の二、その第一項に基づきまして、
評価額の全額を補償するということにいたしたいと考えております。