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上田清司君 無所属の
上田でございます。
今日は、既存住宅の流通問題について幾つかお
伺いしたいと思います。
まず、
赤羽大臣、資料一を御覧ください。
御案内のように、平成五年から平成三十年の間で、一戸建て、長屋建てなどの全部の合計で既存住宅の流通量が基本的には減っているような
状況でございます。この間、いわゆる中古住宅、既存住宅を流通させようということで
国土交通省にも問題意識を持ってしっかり取り組んでいただいているところでございます。
平成十八年の九月十九日に閣議決定で住生活基本計画、そして二十三年の三月十五日にも同じく住生活基本計画、二次になっておりますし、また二十八年の三月十八日に住生活基本計画、三次にわたって何らかの形でこうした住
環境を中心とした様々な政策を打ち込んでおられますし、とりわけ流通にポイントを当ててやってきたところです。
また、
令和二
年度の
予算が資料二の方に書いてあります。既存住宅流通・リフォーム市場の活性化の推移という形で、二十八、二十九、三十、三十一、まあ
令和元年と一緒ですが、
令和二
年度には約百十七億の
予算が組んであるところでございます。
この点について、どうも年次で様々な計画を打っているんですが、港湾ランキングではありませんが、一九九〇年代には神戸が世界ランキング、コンテナ扱い量で四位、あるいは東京、横浜などが十位前後と。それが、東京が辛うじて三十位で、横浜、神戸などは五十六位、五十八位と。この転落の図がありながら、何度かいろんな打ち込みをやっても回復できない。
先般も御
質疑させていただきました地方バス路線も毎年一千キロメートルの廃止が行われていて、五年前にもそれをストップさせるべき計画ができていますが、あっ、六年前ですね。しかし、直近の五
年度も六千キロから廃止になっているんですね。どうも頭のいい人がそろっているのに、転落の
状況があるにもかかわらずストップが掛からないと、こうしたことに大変私は疑問を感じております。
そこで、
大臣、この三次にわたっての計画の中で、
予算がそれぞれ
年度で約百億ぐらい使っておられます。過去の年次のやつを私調べておりません。推計でいけば、場合によっては一千五百億近くの
予算が講じられている可能性もあるのかなと、使われている可能性があるのかなと思っています。
民間だったらこれはもう廃止ですね、効果のない政策ということで。延々とこう続けられる。
しかも、この年次計画を見ていくと、二十三年と二十八年、政策指標が出ています。十八年には全然出ていません。まあ一歩前進というか、すごい前進なんですが、それぞれ七項目の数値
目標が出ております。これは
大臣にはお聞きしませんので、どうぞ御
安心ください。
この数値
目標が出ているんですが、普通、二十三年に出た数値
目標は、今後、第三次の二十八年にも出てくるんですが、それぞれ七つあるんですが、共通しているのがたった一個しかないんです。じゃ、全てそれがうまく一〇〇%できたからなくなっているかというんじゃなくて、いつの間にか落ちているんです。特に、このポイントとなっている既存住宅の流通、このシェアが平成二十三
年度のときに一四%から二五%にしようと、この流通量を、こういう計画があったんですが、これがもう二十八
年度の計画では落ちているんです。つまり、一四は一四で終わっているから、とても見込みがないから落ちたのかどうか、私には分かりません。分かりませんが、後で住宅
局長に聞いてみたいと思っておりますが。
私が
大臣にお聞きしたいのは、こうした年次計画が出てきて、過去の部分と精査して、
大臣としてお認めされるときに、こういう成果について確認をされているのかどうか、このことだけについてだけ、お
伺いしたいと思っています。