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萩生田国務大臣 入試日程につきましては、学業のおくれが見られる中でどのような
対応ができるかを考え、高校、大学
関係者等との協議を慎重に進めてまいりました。コロナで授業ができないという未曽有の事態で、高校生
たちも大変不安に思っておりますので、できるだけ高校生の
思いに寄り添って、来年の受験は特別な日程を考えていこうということで、当初から
取組をしてきたつもりでございます。
先生方のヒアリングでどんなお話があったか、私は存じ上げませんけれども、全高長は、当初は予定どおりの実施をしてほしいというのが要望だったんです。ところが、私のところにも高校生からいろいろなメールや声が届いていまして、せめて少しでもやはりおくらせていただきたい、おくらせてほしいという声をたくさん聞いておりました。現実、考えたときに、そうだろうなと。これだけ
準備がいろいろなことでおくれているとすれば、二週間でも一カ月でもおくらせてあげることができないだろうかということも私は考えていたんですけれども、当初は、その必要がない、予定どおりの日程でやってくれということでした。
私は、本当にそうなんだろうかと思って、改めて、また、お知り合いの
校長関係者などにも連絡をしましたら、いや、しっかり
準備をしている学生はそういう意向もあるかもしれないけれども、不安に思っている学生もいるということを複数聞きましたので、それだったら、
校長先生のアンケートをやってくれということで、
全国五千校の、
校長会へアンケートを送らせていただいて、現場のしっかりとした生の声を確認をさせていただきました。
その結果、当初予定どおり実施を希望する意見が約七割、後ろに倒すべきだ、後ろ倒しをするべきだという意見が約三割ありまして、後ろ倒しを求める意見のうち、二週間程度が望ましいという意見が六割というふうに最も多かったという結果になりました。
こうした受験生や高校現場のニーズに応える観点から
検討した結果、試験実施時期の
新型コロナウイルス感染症状況予測の困難さを考慮して、当初本試験の一週間後に実施する予定だった追試験を二週間後に後ろ倒しをして、
全国に試験会場を拡大するとともに、それを学業のおくれにも
対応できるように、出願時から現役の高校生についてはどちらでも選択できる、そういう
システムをつくったところでございます。
なお、高校、大学
関係者等の協議の場において、
全国高等
学校長協会から推薦のあった
委員から、一カ月程度の入試日程の後ろ倒しを求めたいという御発言は確かにございましたが、事務局が提示した日程案について、高校生に対する
学習のおくれへの配慮として大変ありがたいという趣旨の御発言もあり、協議の過程やその後の書面審議でも特段異論はなかったことから、今回の措置について御理解はいただいたものと
認識をしております。
ちなみに、協議に参加した、今、倍以上違ったんじゃないかというんですが、高校
関係団体からは六名の方に出ていただき、大学
関係団体からは七名の方に出ていただいて、高大接続の学識経験者三名に加えて、入試センターの
理事長、それから、こういう事態なので
新型コロナウイルス感染症に関する専門家三名で構成されておりますので、高校、大学
関係者の推薦者が六名と七名というバランスをとった人数で行っておりますので、どういう属性で参加されているかわからなかった、自分
たちの仲間の顔はわかっている、そうすると、自分
たちの仲間以外は全部大学
関係者じゃないかと思ったとすると、倍という計算になるのかもしれませんけれども、内訳は、今申し上げたような公平な審査をしたつもりでおりますので、御理解いただきたいと
思います。