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石垣のりこ君
立憲・
国民.
新緑風会・
社民の
石垣のりこでございます。
まずは冒頭申し上げておきますが、我々の会派、
立憲民主・
国民.
新緑風会・
社民は、この度の
日米貿易協定と称する
日米FTAに
反対でございます。よろしいでしょうか。我々は、
日米貿易協定、
日米FTAなる
売国協定には
反対でございます。大切なことは三回繰り返して申し上げます。我々は、
日米FTAなる
売国協定に
反対です。
しかしながら、既に総理はこの
協定にサインしていらっしゃいます。
国会の
審議は、三分の二の議席を持っていらっしゃる与党の
皆さんの強行採決で突破されるでしょう。我々がこの
売国協定にいかに
反対しようとも、通ってしまいます。
勘違いされている有権者の方も多いので、この場をお借りして解説しておきますと、自民党、公明党の連立政権が今強引に通そうとしている
日米貿易協定と称する
日米FTAは、条約の一種ですので、憲法の規定上、衆院の議決が自動的に優先されてしまいます。予算と条約は、憲法の規定から、
国会での取扱いが一般の
法案とは異なります。ですから、一般の
法案であった特定秘密保護法ですとか戦争
法案のときの先例は何の役にも立ちません。
我々は、少ないながらも議席を有しております。この議席に座る者として、常に責任ある行動を取らねばなりません。本来であれば、このような売国条約、
審議拒否をしても阻止したいところでございます。しかし、憲法の規定上、
審議拒否しても止められません。院外で騒いで、
審議拒否だ、徹底抗戦だと叫んで留飲を下げても仕方ございません。何だったら、野党議員全員が官邸前で座り込んでもいいわけですよね。しかし、条約だけは違うと。
審議拒否が何の意味も持たないことは言うまでもございません。ですから、せめて今野党ができることとしまして、こうして
反対意見を議事録に反映することをさせていただきたいと思います。
有権者の
皆様にはここで深くこうべを垂れまして、我々野党の議席が少ないためにこんな異常な
国会運営をせざるを得ないことを深く
おわび申し上げるとともに、来るべき衆議院選挙では、下劣な安倍政権に一矢報いまして、
国会正常化のためにも議席を
一つでも増やすお約束を申し上げたいと思います。
どんなに偉そうなことを院外で叫んでみても、やはり政治家は議席がなければ意味がございません。院内にいなければ意味がない。私は、この立場に立ちまして、改めて議席の重さ、有権者の選択の厳粛さを深く受け止めております。
さて、私の地元宮城を回っておりますと、二〇一九年の今年でも、うそをつかない、TPP断固
反対と書かれた自民党のポスターを見かけることがございます。あの頃の自民党は、TPP
反対に実に熱心でいらっしゃいました。御存じのように、
江藤農林水産大臣は、自民党が野党時代、TPPに
反対していらっしゃいましたよね。TPP参加の即時撤回を求める会の会長もなさっていらっしゃいました。TPP
反対の急先鋒のお一人だったと言っても過言ではございません。
当たり前だと思います。TPPも、
日米貿易協定と並ぶ売国政策、民主党政権であれ自民党政権であれ、こんな国富を売り渡す行為に賛成するのは売国政権と言っても過言ではないのではないでしょうか。農業の現場を知っている方なら、いいえ、
江藤大臣ほど地元の一次産業従事者の方の声に耳を傾ける農政のプロであるからこそ、
反対するに決まっていると思います。しかし、お立場はお立場です。今、
大臣は、この
売国協定を守らなければならないお立場にいらっしゃいます。その御苦労いかばかりかと、心中お察し申し上げます。
安倍政権は適材適所といいますが、実際、
江藤農林水産大臣、農政のプロでいらっしゃいますので
農林水産大臣として適材適所であろうと、これは何の他意もなく虚心に申し上げる次第です。
江藤さんを
農林水産大臣に据えるだけの人物眼を安倍首相がお持ちでいらっしゃるにもかかわらず、桜を見る会にいかがわしい人物を招いたり下手な記者会見で墓穴を掘るなど、本当に不思議でなりません。
では、
日米FTAに
反対という立場から、まずは
日本の農業生産物の
輸出入に関する件から
質問をさせていただきます。
まずは、
日米貿易協定において米というのは本当に交渉から除外されているのでしょうか。
江藤大臣に伺います。