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2019-11-08 第200回国会 衆議院 環境委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
令和元年
十月四日)(金曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
理事
伊藤信太郎
君
理事
金子万寿夫君
理事
武村
展英
君
理事
とか
しきなおみ
君
理事
堀内
詔子
君
理事
生方
幸夫
君
理事
小宮山泰子
君
理事
古屋
範子
君
秋本
真利
君
畦元
将吾君
上野
宏史
君
加藤
鮎子
君
勝俣
孝明
君
繁本
護君
高橋ひなこ
君
百武
公親
君
福山
守君
古田
圭一
君
細野
豪志君
務台
俊介
君
八木
哲也
君
鷲尾英一郎
君
長尾
秀樹
君
西岡
秀子
君
堀越
啓仁君
屋良
朝博君
山本和嘉子
君
横光
克彦
君
富田
茂之
君
田村
貴昭
君 ――
―――――――――――
十月四日
鷲尾英一郎
君が議院において、
委員長
に
補欠選任
された。
令和元年
十一月八日(金曜日) 午前九時三十分
開議
出席委員
委員長
鷲尾英一郎
君
理事
伊藤信太郎
君
理事
勝俣
孝明
君
理事
金子万寿夫君
理事
高橋ひなこ
君
理事
武村
展英
君
理事
とか
しきなおみ
君
理事
福山
守君
理事
堀内
詔子
君
理事
金子
恵美
君
理事
関
健一郎
君
理事
江田
康幸
君
理事
古屋
範子
君
秋本
真利
君
畦元
将吾君
上野
宏史
君
加藤
鮎子
君
繁本
護君
百武
公親
君
古田
圭一
君
細野
豪志君
務台
俊介
君
八木
哲也
君
池田
真紀
君
柿沢
未途君
近藤
昭一
君
篠原
孝君
堀越
啓仁君
横光
克彦
君
田村
貴昭
君 …………………………………
環境大臣
国務大臣
(
原子力防災担当
)
小泉進次郎
君
環境
副
大臣
佐藤ゆかり
君
環境
副
大臣
石原
宏高
君
環境大臣政務官
八木
哲也
君
環境大臣政務官
加藤
鮎子
君
環境委員会専門員
小池 章子君 ――
―――――――――――
委員
の
異動
十月四日
辞任
補欠選任
生方
幸夫
君
金子
恵美
君
小宮山泰子
君 関
健一郎
君
長尾
秀樹
君
近藤
昭一
君
西岡
秀子
君
篠原
孝君
屋良
朝博君
柿沢
未途君
山本和嘉子
君
池田
真紀
君
富田
茂之
君
江田
康幸
君 十一月八日
理事生方幸夫
君及び
小宮山泰子
君十月四日
委員辞任
につき、その
補欠
として
金子恵美
君及び
関健一郎
君が
理事
に当選した。 同日
理事金子万寿夫君
、
武村展英
君、
堀内詔子
君及び
古屋範子
君同日
理事辞任
につき、その
補欠
として
福山守
君、
勝俣孝明
君、
高橋ひなこ
君及び
江田康幸
君が
理事
に当選した。 ――
―――――――――――
十月四日
対象発電用原子炉施設等
に係る
核原料物質
、
核燃料物質
及び
原子炉
の
規制
に関する
法律
の特例に関する
法律案
(
柿沢
未途君外五名
提出
、第百九十六回
国会衆法
第六号) は本
委員会
に付託された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
理事
の
辞任
及び
補欠選任
国政調査承認要求
に関する件 ――――◇―――――
鷲尾英一郎
1
○
鷲尾委員長
これより
会議
を開きます。 議事に入るに先立ちまして、
委員会
を代表して一言申し上げます。 このたびの
令和元年台風
第十九号及び十月二十五日からの大雨による
被害
で亡くなられた
方々
と御
遺族
の
皆様
に深く哀悼の意を表します。 また、
被災者
の
皆様
に心からお
見舞い
を申し上げますとともに、負傷された
方々
の一日も早い御
回復
をお祈り申し上げます。 これより、お亡くなりになられた
方々
の御
冥福
をお祈りし、
黙祷
をささげたいと存じます。
全員
御起立願います。――
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
鷲尾英一郎
2
○
鷲尾委員長
黙祷
を終わります。御着席願います。 ――――◇―――――
鷲尾英一郎
3
○
鷲尾委員長
この際、一言御挨拶を申し上げます。 このたび、
環境委員長
に
就任
いたしました
鷲尾英一郎
でございます。
環境
問題については、
地球温暖化対策
、
循環型社会
の
形成
、
自然環境
の
保護
などの
課題
が山積しております。 とりわけ、
地球温暖化対策
につきましては、
気候変動
への
適応策
を講ずるとともに、
パリ協定
を着実に
実施
していく必要があります。 加えて、六月のG20
大阪サミット
で共有された海洋
プラスチックごみ
問題に対する
指針
、
大阪ブルー
・
オーシャン
・
ビジョン
の
実現
に向け、
国際社会
と協調しつつ、
対策
を講じていくとともに、たび重なる
自然災害
により発生した
災害廃棄物
の迅速な
処理
についても、我々は真摯に取り組まなければなりません。 このような
状況
のもと、当
委員会
に課せられた使命はまことに重大であります。
委員長
といたしましては、その責務の重大さを十分認識し、
委員各位
の御指導と御
協力
を賜りまして、公正かつ円満な
委員会運営
に努めてまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ――――◇―――――
鷲尾英一郎
4
○
鷲尾委員長
理事辞任
の件についてお諮りいたします。
理事金子万寿夫君
、
武村展英
君、
堀内詔子
君及び
古屋範子
君から、
理事辞任
の申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
鷲尾英一郎
5
○
鷲尾委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 引き続き、
理事補欠選任
の件についてお諮りいたします。 ただいまの
理事
の
辞任
及び
委員
の
異動
に伴い、現在
理事
が六名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
鷲尾英一郎
6
○
鷲尾委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 それでは、
理事
に
勝俣
孝明
君
高橋ひなこ
君
福山
守君
金子
恵美
君 関
健一郎
君 及び
江田
康幸
君 を指名いたします。 ――――◇―――――
鷲尾英一郎
7
○
鷲尾委員長
次に、
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
環境
の
基本施策
に関する
事項
地球温暖化
の
防止
及び低
炭素社会
の
構築
に関する
事項
循環型社会
の
形成
に関する
事項
自然環境
の
保護
及び
生物多様性
の
確保
に関する
事項
公害
の
防止
及び
健康被害
の救済に関する
事項
原子力
の
規制
に関する
事項
公害紛争
の
処理
に関する
事項
以上の各
事項
につきまして、その実情を
調査
し、
対策
を樹立するため、
関係
各方面からの
説明聴取
及び資料の
要求等
の方法により、
本会期
中
調査
を進めたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、
議長
の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
鷲尾英一郎
8
○
鷲尾委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ――――◇―――――
鷲尾英一郎
9
○
鷲尾委員長
次に、
環境大臣小泉進次郎
君、
環境
副
大臣佐藤ゆかり
君、
環境
副
大臣石原宏高
君、
環境大臣政務官八木哲也
君及び
環境大臣政務官加藤鮎子
君より、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
小泉環境大臣
。
小泉進次郎
10
○
小泉国務大臣
おはようございます。
環境大臣
及び
原子力防災
を担当する内閣府
特命担当大臣
の
小泉進次郎
です。第二百回国会における
衆議院環境委員会
の御審議に先立ち、
環境政策
及び
原子力防災
に関する私の考えを申し述べます。 まず、このたび、甚大な被害をもたらした台風第十九号等によって亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、御遺族に心よりお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 先日、福島県郡山市において、自衛隊と連携した
災害廃棄物
の
撤去状況
や
廃棄物処理施設
の
被害状況
を確認、視察いたしました。この視察に際し、郡山市の
品川市長
と
意見交換
を行い、
生活ごみ
、し尿の
広域処理
に要する追加的な経費、いわゆる
かかり増し経費
を
災害等廃棄物処理事業費補助金
の対象とすることをお伝えしました。環境省では、
災害廃棄物
の処理や流出した
除去土壌等
への対応など、各地のニーズを踏まえた
災害対応
をきめ細かく行い、被災地の回復に向けて全力を尽くします。 また、今週、
河野防衛大臣
と長野県長野市を訪れ、市民、ボランティア、自治体、環境省、自衛隊、
民間事業者
が一体となった
災害廃棄物
の
撤去活動
であるワン・ナガノの現場を視察しました。環境省と防衛省の
災害廃棄物
の処理に関する連携は新たな
ステージ
を迎えており、今後も平時からの連携を更に強化してまいります。
環境大臣
に就任したときに、
環境省職員
から、環境省は水俣病という公害から始まったとまず言われました。
環境行政
の原点である水俣の地を、先月、
水俣病犠牲者慰霊式
に参列するために訪問しました。水俣では、水俣病の語り部の皆さんと昼食をとりながら懇談し、地元を支える産業界の方々ともお話しさせていただきましたが、このような機会を設けたことは
環境大臣
としては初めてのことであります。
熊本県内
の小学生は、五年生になると全員、語り部の皆さんから水俣病の話を聞く機会があるそうです。地元の六年生の二人が慰霊式ですばらしい祈りの言葉を述べる後ろ姿を見て、このような悲惨な公害が二度と繰り返されてはならないということが、語り部の皆さんの長年のたゆまぬ努力の結果として、世代を超えて引き継がれていることを実感しました。 私も
環境大臣
として、
環境行政
の原点を忘れることなく職務に取り組んでまいります。 以下、主要な施策について、
気候変動
、
生物多様性
と
資源循環
、福島の
復興再生
の三つの柱で御説明いたします。 第一の柱は、
気候変動
です。
環境大臣
に就任するに当たり、
安倍総理
より、
気候変動
や
海洋プラスチック
の問題などに取り組み、国内外に発信するよう御指示をいただきました。そして、この発信の強化の必要性を改めて認識したのが、九月にニューヨークで開催された
国連気候アクションサミット
です。ここでは、世界が
気候変動
問題をいかに深刻かつ喫緊の課題として捉えているかを実感し、あわせて、我が国の取組が効果的に伝わっていないことを痛感しました。 しかし、発信の成果を感じる出来事も出てきました。私がニュージーランドの
アーデーン首相
との会談で伝えた
炭素中立性連合
への
参加表明
が、国連の
グテーレス事務総長
にも伝わり、さらに、先月、
首相官邸
で開催された
グリーンイノベーションサミット
でロビンソン元
アイルランド大統領
からも言及されるなど、日本の脱
炭素社会
の実現に向けた揺るぎない意思が
気候変動コミュニティー
に広がりつつあることも成果を感じる一例です。また、先日の即位の礼に出席するため来日された
マーシャル諸島
の
ハイネ大統領
とも、
環境大臣室
で
意見交換
をする機会を得ました。現職の大統領を
環境大臣室
にお迎えできたことは大変光栄なことですし、大統領とは、
炭素中立性連合参加国同士
の協力を深めていくことを確認することができました。 COP25については、当初の日程を変えることなく、来月、スペインのマドリードで開催されることになりました。このCOPでは、
パリ協定
に基づく
市場メカニズム
に関する
実施指針
の策定等に向けて国際的な議論を促進するとともに、機会を捉え、例えば、フルオロカーボン、いわゆるフロンの上流から下流までのライフサイクルでの対策など、日本の脱
炭素社会
に向けた先進的な取組や制度を戦略的に発信し、国際的なプレゼンスを高めていきます。さらに、発信のみならず、
廃棄物発電等
の日本のすぐれた
環境インフラ
の
海外展開
も進め、
国際社会
の中でさらなる貢献を行います。 なお、
アメリカ
が
パリ協定
からの
脱退通告
を行ったことは極めて残念でありますが、
国連気候変動枠組み条約
の締約国であることに変わりはありません。
アメリカ
の方針にかかわらず、日本は、引き続き
パリ協定
の締約国として、COPの場も含め、世界の
気候変動対策
を牽引してまいります。 昨年十月のIPCC一・五度
特別報告書
によれば、既に、地球の
平均気温
は工業化以前と比べて一度近く上昇し、極端な
気象現象
の増加や人の健康、生態系へのリスクが高まっているとされています。今般の深刻な災害によって、
気候変動
の
影響拡大
に備えるための適応策に直ちに取り組んでいく必要性を社会全体が感じているはずです。 今後、台風第十九号で経験したような
気象災害
のリスクが更に高まると予測されていることを踏まえ、昨年施行された
気候変動適応法
に基づき、環境省としても
関係省庁
と連携し、
気候変動
掛ける防災という発想を持ちながら、自然の持つ防災・減災面の機能も活用しつつ、
気候変動
に対して強靱な
地域づくり
を目指します。また、万が一に備えた
災害廃棄物処理体制
の構築を推進するとともに、
災害対応拠点
となり得る
廃棄物処理施設
や災害に強い浄化槽の整備、
熱中症対策
の強化を進めます。 こうした災害に備える適応と、将来の
災害リスク
を低減する緩和の両面を兼ね備えた対応、言いかえれば
気候変動
掛ける防災という視点が重要であると考えます。最近の台風によって深刻な大規模、
長期停電
が生じましたが、
再生可能エネルギー
を
公共施設
や地域で活用し、平時にはCO2を削減しつつ、災害時にも備えとして一定の
エネルギー
を供給する取組は、まさに適応と緩和の両面を兼ね備えたものです。適応策の
海外展開
に加え、こうした
気候変動
掛ける防災という視点での経験、知見についても世界に発信していきます。 国内の脱炭素化については、六月に
パリ協定
に基づく
成長戦略
としての
長期戦略
を策定し、今世紀後半のできるだけ早期に脱
炭素社会
を実現することを目指すと宣言しました。G7の中で、
長期戦略
に排出ゼロ目標を位置づけているのは日本だけです。これからは、戦略を踏まえた
実施フェーズ
に入ります。
長期戦略
を絵そらごとには終わらせず、実現手段を提示し、具体的なステップを着実に歩んでいきます。 まず、省
エネルギー
を徹底的に推進し、
エネルギー使用量
を削減します。例えば、我々が日々使う
電気機器
には
シリコン半導体
が用いられていますが、そこでは使用時に常に
エネルギー損失
が発生します。しかし、シリコンから
窒化ガリウム
に素材をかえれば、
エネルギー
の無駄を最小化し、劇的な省エネを実現できます。環境省は、ことしの
東京モーターショー
において、この
窒化ガリウム
を用いた未来の超
省エネ電気自動車
を出展し、私も視察しました。環境省として、
東京モーターショー
への車の本格出展は初めてのことです。このような
世界最先端技術
を、
ノーベル物理学賞
を受賞された
天野浩教授
やさまざまな関係者とともに
社会実装
していきます。 次に、
地域資源
でもある
再生可能エネルギー
について、
主力電源化
に向けて最大限の
導入拡大
に取り組みます。国内では既に、東京都を始めとする五自治体が二〇五〇年までの脱炭素化を表明しております。そのうち横浜市は、これを達成するために東北十二市町村と
連携協定
を締結し、地域を超えて
再生可能エネルギー
の供給を受けています。環境省としては、多くの自治体で既に
プロジェクト
が進み始めている、このようなパートナーシップと
イノベーション
による
地域循環共生圏
の構築を後押しし、環境と成長の好循環を実現していきます。 ことしの
ノーベル化学賞
は、
再生可能エネルギー
や
電気自動車
の導入において重要な
リチウムイオン電池
の開発に貢献した吉野彰氏らが受賞することが決定しました。環境省では、二〇〇七年から
リチウムイオン電池
を
電気自動車
に積載するための
技術開発
を支援し、今日の、
電気自動車
が日常にある社会の実現という
社会変革
につなげることができました。これはまさに、私が就任当初から申し述べている、環境省が
社会変革担当省
であることを示す一例です。こうした
社会変革
に向けた
技術革新
を進めていきます。また、脱
炭素社会
への変革に向けて、これらの施策を総動員してもなお排出されるCO2を、回収して
有効利用
、貯留することで大気中への排出を防ぐ技術、CCUSについて、早期の
社会実装
に向けて
技術開発
を進めます。 さらに、企業の脱
炭素経営
と、そうした企業に資金が集まるよう
ESG金融
を推進し、
環境課題
の解決がビジネスチャンスとなることを目指します。先月、
ESGファイナンス
・アワードを創設しました。
ESG金融
にかかわる幅広い関係者を対象とした大臣賞は日本初であり、こうした取組も通じて
経済社会システム
の
イノベーション
も推し進めてまいります。また、カーボンプライシングについては、国際的な動向や我が国の事情、産業の
国際競争力
への影響等を踏まえた、専門的、技術的な議論を進めてまいります。 二つ目の柱は、
生物多様性
の保全と海洋
プラスチックごみ
問題などの
資源循環政策
です。 まず、
生物多様性
の保全については、来年、中国で
生物多様性条約
のCOP15が開催され、今後十年の方針を決めるかなめの年となります。
自然共生社会
の実現に向けて、我が国発の
SATOYAMAイニシアチブ
などの
国際連携
の取組を推進するほか、新たな
世界目標
の採択に向けて、国際的な議論に積極的に貢献してまいります。我が国としても、二〇二〇年を目標年とする
愛知目標
の達成に向けて着実に取り組みます。 そして、生態系や漁業にとっても深刻な問題になっている海洋
プラスチックごみ
問題については、六月のG20で
大阪ブルー
・
オーシャン
・
ビジョン
として各国と共有した、二〇五〇年までに
追加的汚染
ゼロの世界を実現することを目指します。そのために、G20
海洋プラスチックごみ対策実施枠組
に基づき、G20各国の
具体的アクション
を引き出していきます。 先月、東京で
実施枠組み
の
フォローアップ会合
を開催し、成果を上げることができました。成果の一つ目は各国からの
報告レポート
であり、各国が互いに学び合い、対策を高め合うスタートを切れました。成果の二つ目は、
科学的知見
の強化です。私自身も
国連気候ウイーク
でのバイ会談で働きかけた結果、日、米、EUが主導してワークショップを開催し、今後継続した活動を進めることで一致しました。成果の三つ目は、今後の活動の方向性にとって重要な、来年のG20議長国である
サウジアラビア
のコミットを引き出せたことです。
サウジアラビア
のもとでの活動の方向性や
国際機関
との協力内容を共有することができたという成果も踏まえ、我が国が今後とも取組を牽引していくとともに、すぐれた技術、制度を生かして、アジアを含む途上国の
能力構築支援等
も進めます。 国内においては、実効性のある
プラスチック対策
を進めていくため、まず、国民に身近なレジ袋の有料化について、来年度の導入に向けて制度設計を進めます。また、
プラスチックごみ
の排出抑制、分別回収や、各国の禁輸措置も踏まえた
国内リサイクル
の大幅な強化、
海岸漂着物
の回収、
適正処理
、代替素材の開発、
国民運動
の展開などを戦略的に推進します。 海洋
プラスチックごみ
問題のほか、
食品ロス
についても、二〇三〇年までにこれを半減する目標の達成に向けて取組を推進します。発生する
食品ロス
の見える化やドギーバッグの活用など、消費者の行動変容を促すための普及啓発を行うほか、地域の取組を支援していきます。 第三の柱は、
東日本大震災
からの復興に向けた取組です。 私は、
福島県立ふたば未来学園
の創設にかかわるなど、これまでも強い思いを持って復興に取り組んでまいりました。
環境大臣
としても、就任直後に被災地に赴き、改めて地元の方々とお会いして、福島の復興に全力を尽くす覚悟をお伝えしてきました。福島県の内堀知事がおっしゃった苦渋と信頼の意味を胸に刻み、復興に誠心誠意取り組んでまいります。 被災地の
環境再生
に向けた取組を安全第一で推進してまいります。
中間貯蔵施設
については、二〇二一年度までに
除去土壌等
の搬入をおおむね完了させるとともに、仮置場の原状回復を進めてまいります。
最終処分量
の低減を図るため、引き続き減容化と
再生利用
に関する取組を進めます。
指定廃棄物等
の処理についても、引き続き、安全かつ着実に取組を進めてまいります。
帰還困難区域
については、
特定復興再生拠点区域
における家屋等の解体、除染を着実に実施してまいります。また、
放射線健康管理
、
リスクコミュニケーション
の実施や正確な情報発信を図ってまいります。さらに、脱
炭素まちづくり
の支援や、ふくしま
グリーン復興構想
など、復興の新たな
ステージ
に向けた
福島再生
・
未来志向プロジェクト
についても推進します。 そして、
東京電力福島
第一
原子力発電所事故
を教訓に設置された
原子力規制委員会
が、独立性の高い
三条委員会
として、科学的、
技術的見地
から
公正中立
な立場で規制を進められるよう、しっかりとサポートしていく考えです。 また、万が一の
原子力発電所
の事故に対応するための
原子力防災
については、
原子力防災担当
の内閣府
特命担当大臣
として、
原子力防災会議
を中心に、
関係省庁
を挙げて、地方自治体の
地域防災計画
、
避難計画
の具体化、充実化への支援、要配慮者への対応や、避難の円滑化、
防災資機材
の整備等への
財政支援
、
原子力防災業務
に携わる人材の育成などにきめ細かく取り組んでまいります。先週、本日から
原子力総合防災訓練
を行う島根
原子力発電所
の
周辺地域
を視察しました。鳥取県の
原子力防災アプリ
は大変わかりやすく、私も早速ダウンロードしました。このような住民に必要な情報を提供する先進的な取組もほかの地域に広めてまいります。
原子力災害
に対する備えに終わりや完璧はありません。引き続き
関係自治体等
と一体となり、各地域での
防災訓練等
を通じて、
地域防災計画
、
避難計画
の継続的な
充実強化
に努めてまいります。 ここまで、
気候変動
、
生物多様性
と
資源循環
、
復興再生
という柱で御説明申し上げましたが、そのほかにも、環境省が、これまでの
環境行政
の枠にとらわれず、多くのプレーヤーを巻き込んで果たすべき重要な役割があります。 まず、二〇二〇年四千万人という
訪日外国人受入れ目標
の達成に、
国立公園
や
国民公園
は大きな役割を担っています。
地域経済活性化
と
自然環境保全
の好循環を生み出しながら、その魅力向上にも取り組んでいきます。二〇二〇年一千万人の
訪日外国人受入れ
を目指す
国立公園満喫プロジェクト
を引き続き推進するとともに、
世界自然遺産
の登録を進めます。新宿御苑には、最近多くの外国人が訪れていますが、現在開催中の
皇室ゆかり
の
菊花壇展
において、初めて夜間の菊花壇のライトアップを行います。また、来年、
民間カフェ
をオープンするほか、早朝開園を本格実施する予定であり、先月、試行として二時間前倒しして朝七時から開園しました。 また、自然の脅威に対処するため、
豚コレラ対策
も踏まえ、ニホンジカやイノシシなどの
鳥獣管理
を一層強化します。ヒアリについては、東京港青海埠頭において、女王アリが総計で五十個体以上発見され、より一層の対策が求められる状況となっています。このため、先日、平成二十九年以来となる
関係閣僚会議
が開催され、政府一丸となって取り組むことが確認されたところです。私も台場の児童館で子供たちに
注意喚起
をしてまいりました。環境省としても、こうした
注意喚起
はもちろん、確認地点の防除、
周辺地域
の調査、全国の港湾における
水際対策
の強化など、国内での定着を阻止するため、緊張感を持って取り組んでまいります。 さらに、
環境リスク低減
と安心、安全や快適な暮らしの確保のため、
次期通常国会
への
大気汚染防止法改正案
の提出に向けて
石綿飛散防止対策
の強化に係る検討を進めるほか、
公害健康被害対策
、
瀬戸内海等
の
水環境保全
、適正な
動物愛護管理
を始めとする施策に取り組むとともに、
一般廃棄物処理施設
の更新需要にもしっかりと対応してまいります。 以上御説明申し上げたとおり、
環境大臣
及び
原子力防災担当
の内閣府
特命担当大臣
として全身全霊で職務に取り組んでまいります。
鷲尾委員長
を始め理事、
委員各位
におかれましては、今後とも、
環境行政
及び
原子力防災
の一層の推進のため、御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ありがとうございました。(拍手)
鷲尾英一郎
11
○
鷲尾委員長
次に、佐藤
環境
副
大臣
。
佐藤ゆかり
12
○佐藤副
大臣
環境
副
大臣
に
就任
いたしました
佐藤ゆかり
でございます。 主に、
気候変動
、水、
大気
環境
、
自然環境
及び
環境
保健を担当いたします。 小泉
大臣
をお支えし、精いっぱい取り組む所存でございます。 特に、脱
炭素社会
の
実現
に向けた
イノベーション
の実践や国際
協力
、海洋
プラスチックごみ
問題への
対応
、
生物多様性
の
保全
などに力を入れてまいります。
鷲尾委員長
を始め
理事
、
委員各位
の
皆様
方の御指導、御
協力
を何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
鷲尾英一郎
13
○
鷲尾委員長
次に、
石原
環境
副
大臣
。
石原宏高
14
○
石原
副
大臣
環境
副
大臣
及び
原子力防災
を担当する
内閣
府副
大臣
に
就任
いたしました
石原
宏高
でございます。 主に、震災
復興
、
資源循環
及び
原子力防災
を担当いたします。 小泉
大臣
を支え、力を尽くしてまいります。 特に、
被災地
の
環境再生
に向けた
取組
や
未来
志向の
取組
を着実に進めるとともに、
国内
外での
資源循環
の推進にも取り組んでまいります。
鷲尾委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御指導、御
協力
をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
鷲尾英一郎
15
○
鷲尾委員長
次に、
八木
環境大臣政務官
。
八木哲也
16
○
八木
大臣
政務官
環境大臣政務官
に
就任
いたしました
八木
哲也
でございます。 主に、
気候変動
、水、
大気
環境
、
自然環境
及び
環境
保健を担当いたします。 佐藤副
大臣
とともに、小泉
大臣
をしっかり支えてまいります。
鷲尾委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御指導、御
協力
をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
鷲尾英一郎
17
○
鷲尾委員長
次に、
加藤
環境大臣政務官
。
加藤鮎子
18
○
加藤
大臣
政務官
環境大臣政務官
及び
原子力防災
を担当する
内閣
府
大臣
政務官に
就任
をいたしました
加藤
鮎子
でございます。 主に、震災
復興
、
資源循環
及び
原子力防災
を担当いたします。
石原
副
大臣
とともに、小泉
大臣
をしっかりと支えてまいります。
鷲尾委員長
を始め
理事
、
委員各位
の
皆様
の御指導、御
協力
をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
鷲尾英一郎
19
○
鷲尾委員長
次回は、来る十二日火曜日午前八時五十分
理事
会、午前九時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午前九時五十六分散会