○田村智子君 昨年、障害者雇用の水増し問題というのが発覚して、各
省庁は急遽、障害者の採用計画も立てて、今年四月には行政
機関全体で約二千五百人が採用になったと聞いています。障害者が働ける環境の
整備なしに数合わせだけをすることのないようにというのは障害当事者の団体から本当に強く要望されていたんですけれども、そこがどうなっているかは私、大変危惧をしております。
五月二十九日、国家公務員労働組合連合会、国公労連が、霞が関公務員
相談ダイヤルというふうに労働
相談に取り組んだんですね。半年ごとの電話
相談活動なんですけれども、今回の特徴の一つは障害者枠で採用した人に対するパワハラだというんですね。
霞が関の
省庁は、障害者雇用枠の水増しを解消するために多くの障害者を受け入れ、
体制、業務
内容、障害者への
理解の普及啓発などを整えないままに非常勤職員として採用した。その結果、無視されたり、大声で叱責されたり、上から目線のパワハラなどが横行している
実態が分かったというふうに
取りまとめが行われているんです。
具体の事例、紹介します。知力を伴わない肉体労働ばかりさせられる。採用当時から見下した感じがあり、
相談役となる課長補佐もばかにした言動をしている。例えば、カットソーなどを着ていると、結婚もできないのに頑張るねと言われたり、あるマニュアルを渡され、あなたが分かれば誰でも分かるよねと言われたりした。課全体がそういった感じであり、
相談したくても誰にもできない。また、別の
ケースですけど、直属の上司は配慮してくれているが、周囲の人からは無視されたりしている。前の職場でも、女性非常勤職員から大きな声でばかにされたり無視されてきた。また別の人は、何か
相談事があればこちらにというものがあるが、同じ職場の職員が相手なので
相談できないと。
宮腰大臣、こういう声、どう受け止めますか。