○渡辺(周)
委員 それでは、引き続き、
国民民主党の持ち時間の中で質問をさせていただきます。
この予算
委員会、三十年度の第二次補正予算、そしてこの三十一年度、来年度の本予算の審議を続ける中で、議論の中心はこの統計問題でございます。補正予算のときからこの統計問題を審議する中で、当初は、不正統計あるいは不適切統計と言われたこの統計問題が、今や、統計偽装、偽装統計ではないかというように問題の本質が変わってまいりました。
当初は、与野党で、この統計問題、いわゆる不適切な統計については、我々の政権もまたいでいたこともあるから、これは与野党で取り組んでただしていきましょうと言ってきまして、与党からもそういう御
発言がございましたけれども、ここへ来て、我々がたび重なる
理事会で、真相究明のキーマンとなる方に
参考人で来ていただきたい、あるいは資料を出していただきたいと言うんですけれども、何か意図的に真相の解明をおくらせようとするかのような、非常にもたもたとした答弁も、あるいは
参考人も御都合がつかないというようなこと、あるいは、先般の
姉崎参考人の質問の中に出てきた方のことを、私たちが、ぜひその答弁を補完、補強するためにも来ていただきたいと言うと、今は課長補佐の任にあるので、
政府を代表して答弁するような立場ではないというような理由をつけて、実はお越しいただけません。
そういう意味では、当初は与党も、与野党で協力してこの統計問題をただしていきましょうと言っていたんですけれども、ここへ来て、非常に何か非協力的な姿勢が目立つわけでございます。
そこで、通告していませんが、
総務大臣に伺いたいんですけれども、実は、あす、総務
委員会で法案の質疑とあわせて統計問題の
集中審議があるということで、この
委員会にも
参考人として来ていただいている西村統計
委員会
委員長、この方に総務
委員会では来ていただきたいというような
要請を先週からしているけれども、実は、この方が
出席できない理由として、こういう資料、
文書が回った。
それをちょっと読み上げますと、
統計
委員会
委員長は非常勤の時間給のアルバイト公務員でしかなく私は本務として、学者としての研究教育、そしてその他企業関連の取締役や顧問の仕事をいくつも抱えて居ます。
国会に対しては、本務を犠牲にしてできるだけ協力していましたが、本務としての研究教育及びその他の企業関連の仕事に支障を来す
事態に至っており、これ以上本務に支障をきたす形では協力出来ません。
何かいわば絶縁宣言のような
文書が、これはちゃんと発出元が総務省の
大臣官房秘書課というところですね、差出人でファクスが来たもののコピーでございます。
これが、総務
委員会の、先週から、西村統計
委員長にお越しいただきたい、しかしお越しいただけないという理由の一つとして、きょう、私たちの手元にございます。
たしか、西村
委員長さん、ここの
委員会でも懸命に答弁をされていて、そんなことを、「非常勤の時間給のアルバイト公務員でしかなく」などという、このような卑下した言い方をするのだろうかと思っておりまして、実は真偽をはかりあぐねておりましたら、また別の
文書が先ほど国対の方に、総務省の官房の方から持参がございました。
そうしたら、「国政における国会審議の重要性は強く認識しております。しかし、同時に、私には研究教育等の本務があることを認識していただきたいと思います。」先ほどよりちょっと丁寧な物言いになりました。「そのもとで、研究教育等の本務に支障のない限りにおいて、国会には協力する所存です。なお、国会周辺には私が提出した「
文書」と称するものが回っているようですが、私はそのような「
文書」を提出するように指示したことはありませんし、内容も提出を前提とした
文書としては明らかに不正確であり、」つまり言っていないことが書いてある。「ふさわしくありません。このような「
文書」が国会にわたった経緯を私は知りませんが、極めて遺憾です。」というようなことを、先ほど総務省の方が、国対、国会対策
委員会の方に届けられた。
こちらには、後からのペーパーには、日付、二月二十三日の日付と
委員長のお名前があります。ただ、直筆の署名ではございません。先ほどの
文書は、全く日付もなければ、どなたのお名前も書いてございません。
この
委員会、本予算
委員会に、西村
委員長がお越しいただけたり、あるいはいただけなかったり、いろいろ、
海外に何か出張されていることや、あるいはその他の所用があって、来られる日と来られない日というのを我々も
理事会の中で聞いておりまして、できるだけ来ていただけるときにその質問に沿うような形でバッターも立ててきたわけなんですが、お越しいただけないとなると、こういう実は事情があったのかなと思います。
ここで、
総務大臣、あすの総務
委員会に来られない理由として、このような形での総務省からの
回答があり、あるいは、それをまた訂正した西村
委員長名の
文書もあるわけなんですけれども、この真偽については、
総務大臣は報告を、確認をされているかどうか。そして、もし確認しているのであれば、このような報告は、やりとりがあったことは
承知しているかどうか。その点、いかがですか。