○
下条委員 ありがとうございます、
大臣。
僕の心配というのは、同じだと思っているんですね、津波は同じ、波力も同じ。あとは、湾が狭くなれば高さが高くなるわけです、津波の場合。それはわかりません、どこにどういうふうに来るか。ただ、来るものが同じだったら、火力発電の受給者、病院も施設も、それから学校も、それから生活されている方、家で寒い中、
電力だけで暖房をやっている方、何ぼでもいます。そうなってくると、その五・五だけでいいという理屈に僕は納得ができないんです。
だから、この
委員会の議事録を残す意味というのは、その部分について、ぜひ、少しでも防潮堤を高くすれば、その後、安心なわけですよ。それ以上の津波が来たらもうしようがないという言い方は失礼だけれ
ども、ある程度わかっている範囲内であれば、それを今
大臣から言っていただいた御
検討に入れていただくということで、理解していると思います、私は。
ですから、それを入れていただくことによって、
電力の方も、
原発もさることながら、
電力も、私たち生活して大丈夫なんだねという安心感が、その配電を受けている住民の方々、また工場、病院等にも入ってくるというふうに思いますので。これは非難しているわけじゃないんです。そこでやっておけば、こうやって議事録に残してやっておけばいいんですから、そうすればもう、
検討していればその次に向かっていくわけですから、私は非難しているわけじゃない、それを申し上げておきたいというふうに思います。
次に、きょうも幾つか出ましたんですけれ
ども、私も仮置場にお邪魔させていただいて、大変進んでいるなと思いました。特に、今年度は原状回復に向けてどんどん進まっていて、今年度の目標は、
資料によると、二百四十カ所程度の原状回復完了を目指す、これはすばらしいことだと思うんです。さらに、あと二年で一応それを戻していく、これもすばらしい皆さんの御努力の結果だと私は思います。ぜひ、それに向かって進んでいただきたい。
そこで、私は
地元が農業県でありますし、一部の
調査、
福島の被災十二市町村、
福島の営農再開グループの
調査によりますと、仮置場の地面の持ち主が結構、元農業、さっきも出ましたね、多いと。この農業をやっている方に、千四百二十九の回答があって、もう既に農業をやっていますよという方が約二五%、やろうかな、まだやっていないけれ
どもやろうかなが一五%、あとは、もう意向はないよ、それ以外が未定と。つまり、やっているのは、一〇〇としたら、二五パーしかやっていないんです、実際。
これは何かなと思ったときに、やはりそこに、日本が抱えている、
世界じゅうも抱えているかもしれない、日本が抱えている大きな少子化の問題であるとか、離農のスピードが速まっているとか、それから、一度そういう状態になったものに対して、これはもう、僕も
福島県人の血が入っていますけれ
ども、風評というのがある。そうすると、コミュニティーができていないと、幾ら原状復帰したところで、やる気がないという人が結果的にはこうやって残ったり。数字です、数字は私はうそをつかないと思っていて、さっきの
調査も数字のことを言っているんです、僕は。そうなると、これは単純に、原状復帰して、はいどうぞとやったところで、やる人はいない。そこで、じゃ、
下条どうするんだという話です、
大臣。
そこで、今のシステムでいくと、
大臣、御存じですか、都心部で、田舎の方で家つきで農業をやりたい、漁業をやりたい人が三割もいるんですよ。そんなにいるんです。ただし、いろいろな弊害があるんですよ。その弊害は何かというと、御存じのとおりで、例えば、農業の
土地を取得するのは、農業
委員会の、賃借にしても認可、許可が必要じゃないですか。それが弊害になっちゃっていて、やりたくても行けないんですよ。
だから、
福島で農業をやりたい人は何ぼでもいるんです。何ぼでもいる。だけれ
ども、いろいろな障害があって、最終的には借りるだけで自分のものにならないぞと。ここで奥さんと一緒に、また
子供たちと一緒に生活をして、農業で
最後飯食って終わろうとしている人たちも、自分のものにならないぞと言われたら、それはモチベーションが落ちて引いちゃうんです。これが私に入ってきている情報であります。
そこで、この部分は非常に難しいところがあるんですよ。貸してやればいいじゃないかという話もあるんですよ。だから、簡単に言えば、新規で入れないということですね、農業をやりたくても。今までの人たちは、さっき言った二五パーしかやる気がないんですから。行って三割、三割五分でしょう。そうすると、そこはもう、ただ運び出して袋がなくなっても、結果的にはそこに来る人がいないことになっちゃうんです。それが
復興の僕は足かせになると思います。一方で、今言ったように、やりたい人がいるんですから、そこで私は、私は野党ですけれ
ども、与野党の問題を超えて、この部分についてもう少し緩和していいんじゃないですか、もう。
例えば、
大臣、まだずっと後、
大臣をやられると思いますけれ
ども、二十年後、三十年後に引退なさって、もしか、農業をやりたいとか漁業をやりたいとかあるかもしれない。そういう人たちにもう少し間口を、全国的にやるといろいろな問題が起きるかもしれないので、この
復興の部分について考えてあげる。
それは何かというと、農業
委員会の許可、認可を緩和してもらいたいんです、僕。それを、ぜひ
大臣が
リーダーシップを、きょうは農林省の方もいらっしゃっているんですよ。ちょっと時間、あと三分ぐらいしかないみたいなので、余り、ちょっと
質問して答えているとなくなっちゃうので、僕は、トップの
大臣に対して
最後に言いたいのはそこなんですよ。
つまり、やはりこんなのは与野党ない。だから震災
復興はみんな一致してやって、私
どもの政権のときも菅総理と一緒にやられたのは、全員一致してやったら、大変に困っている人を救うのが政治ということじゃないですか。
大臣、今の数字、数字は三割しかやらないよ、今の話、残念だけれ
ども。ただ、今後努力することによって三割、四割になるかもしれないけれ
ども、ほぼ全部がまた農業に戻るということは、何となく僕は、何となくですけれ
ども、厳しい感じがしている。そうしたら、そこに足かせになっている農業
委員会だけの認可じゃないと賃借もできないという部分を取っ払って、ここに関してですよ、ここに関して、という話合いをぜひ
大臣が
リーダーシップをとってやっていただきたいなというお願いでございます、これは。ぜひ、よろしくお願いします。